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表題作サハラの隻眼狼

イングル,黒鷲の右腕の傭兵
ビャク,水売り

その他の収録作品

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あらすじ

ここはとある砂の国。
元主人と元奴隷という複雑な関係をもちながらも、幼馴染として、家族としてお互いを大切に想い合っているロキ、トール、イングルの3人。
しかし、イングルに恋するビャクにとっては、その強固な3人の関係性がとにかく気にくわない。
なんとかして自分に気を向けて欲しいと思いながらも素直になれないビャクだったが、とある事情によりイングルと共犯関係を組むことになりーーー
これは恋を知らない狼と、そんな彼に一生に一度の片想いをした蛇の物語。

作品情報

作品名
サハラの隻眼狼
著者
五月女えむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
シリーズ
サハラの黒鷲
発売日
電子発売日
ISBN
9784909460882
4.7

(182)

(139)

萌々

(34)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
856
評価数
182
平均
4.7 / 5
神率
76.4%

レビュー投稿数13

眼に潤い、心に沁みる

もう結論からお話させて貰いますと、大変秀逸、大変良かった!作家買いします。

昨今のSNSを使った手軽な出会い(大好きですよ)やら、道端で拾った(これも大好き)やらライトなBLが多い中、砂漠の国 恋を知らないイングルと一生に一度の片想いビャクのお話です。
言わずもがな一途な純愛です。
この世界観に嵌まると抜け出せない。

何ともビャクが健気で…。
イングルに少しでも振り向いて欲しい、少しでも見て欲しい。
でもイングルはロキとトールしか見ない。自分には眼中に無く100%望みがない。
だからわざと喧嘩を売ったり、ロキ達を巻き込んで依頼や報酬という形で肌を合わせる。

相手に気持ちが無いと分かっているし、虚しく成るだけなのに触られるだけで「夢みたい」とか「嬉しすぎる」とか…こんなのビャクを応援するしかないじゃない。
蛇のザザと村の皆も応援してるよ!

ずっとコンプレックスを持ちながらロキとトールを守ることが指命として頑なに生きてきたイングル。
人と違う事は武器だ と自然に断言出来る陽の様なビャクに、イングル自身も過去の陰のコンプレックスを昇華 救済させるストーリーに感動しました。

ビャクが出会いから惹かれ合う過程も確り描かれていて、イングルは2人にしか眼中に無く無表情だけど皆に平等に優しい、そこに惚れる。人間の本質に気付けるビャクこそ素晴らしいと思う。

こちらからでも楽しめますが、やはりサハラの黒鷲からの方が深みが違います。ロキ、トール、イングル3人の関係性は特に読んだ方が納得しますね。
小さいロキとトールが可愛かったー!ロキ赤ちゃんが揺ながら笑顔になる、ほっこりした。

あとね、エロが物凄くエロくってイングルの褐色の肌と色素薄目なビャクのコントラストがエロい!
2人の背景と心情が説明されて感情移入しているのでエロが心にドスンと来た。

個人的な感覚ですが萌えると心臓を擽られ手足に広がるような状態になるのですがこの作品では何度も擽られ、もう本能が満足。

ラスト賛否両論有りますが、個人的には大満足です。寧ろビャクは良くココまで心に入り込めたなと感動しました。

0

サハラの純愛再び

サハラの黒鷲のスピンオフ。前作は凄まじくドラマティックな愛の話です。こちらは同じテイストながら新キャラのビャクが可愛くラブコメ風なところも。私はこちらの方がより好みでした!しかし前作同様に本質は「サハラの砂漠で生死を賭け生きる黒鷲一家」が恋を知り自分を見つける物語です。
家族以外に興味のない朴念仁のイングルは、必死にアプローチするビャクの気持ちを理解できず恋心を挫かせ続ける。過酷な生き様ゆえなんだけどあまりにつれなくてちょっとラブコメ。二人の体格差やエロスにドキドキ。でもかっこ悪くても止まらないビャクのアプローチの一喜一憂には、恋の本質があってそれがイングルの心を動かす、そこに感動します。
画の表現が素晴らしいので、ここまで台詞を書かなくても全て伝わるのに、とも思うのですが、この熱さを伝えたいんだろうな先生は…。ギュッと凝縮した濃厚な愛の物語です。結果恋するビャクを通じて自分を知り、恋を知る…一歩手前で戸惑うイングルも可愛い。エロは毎度濃厚ですごいですが、純度1000%の純愛そのもの。大好きです。

1

どストライク♡ 続編待ち!!

スピン元は申し訳ないけど、何も感じなかったんです。悪くはなかったけど、ああ、そうなんですね、とただ風が通り過ぎていった感じ。

それが…スピンオフの本作は180度違って、2人とも好みだしかわいいし気持ち伝わってくるし、涙腺かたい私がちょっとうるっとしたくらいです。

まずイングル!!
スピン元からかっこいいとは思っていたけど小さくてよく見えなかった。
こんなに男前だなんて!
長身筋肉スタイル抜群短髪イケメン無口無表情鈍感やさしい…全部どタイプです。
イングルがメインのスピンオフ、相手は安易にトール?なんて一瞬思いましたが違ってよかった。

ビャクがまたいい。
片思いの切なさがいい。いじらしい。
序盤、イングルにキスされて驚いて「嬉しすぎる…っ」と喜ぶのが萌え〜。
五月女先生が描かれる受けの表情がエロかわいいのも炸裂でそこもたいへんよかった(黒鷲はそこがちょっと違うタイプだったし)

共犯関係になって、気持ちを通わせ合うところもぐっときました。
イングルがビャクをかわいいと思い始めたところも入り込めたし。

ビャクの周りの人たちが2人を応援する場面もすごく好きでした。

ザザ(女の子なんですね)がかわいいし、気を遣ってくれるし、涙流しちゃうとこなんてめっちゃ萌え〜でした。蛇は苦手だけども、そんなの忘れてかわいかった。
ザザとビャクの絆にぐっとくるシーンが多かったです。
そんな2人のことをイングルがわかってくれるのも最高。

ビャクの血の味と罪悪感で苦しむザザにやさしく話しかけるイングルがやさしい♡
ザザを初めて見た時「綺麗な蛇だな」という所もイングルの偏見のなさ、やさしさが出ていて好きです。

一緒に住むことになって自分から誘えないビャクがかわいいし、それがわかって誘うイングルが男前♡

イングルがもっとビャクを好きになるところが見たいです。
イングルに好きと言われて、喜ぶビャクが見たいです。
恋人同士になっていちゃいちゃする2人がめちゃくちゃ見たいです。

このシリーズの続編があるそうで、そちらでこの2人が見られますでしょうか。単行本派なので楽しみに待ちます!!

0

最高に受けがツンツン可愛い好き

こちらサハラの黒鷲のスピンオフで、もちろんサハラの黒鷲も面白いですが、私はこの隻眼狼が最高に性癖で大好きです。
攻めは褐色で寡黙なタイプ、好き。
受けはツンデレ、可愛い、好き。
スト重の私として、内容も濃いし、構成展開がしっかりしてるのも最高です。エロもちゃんと入ってて絵も綺麗で、なにより、ザザが可愛い。蛇が好きです。私のペットにしたいです。
まだ続く感じっぽいので、てか、続いてほしいので続刊楽しみに待っています!

0

なにこの子かわいい

スピンオフなので、スピン元を最初に読んだのですが、読んだ時点で、今回攻めになるイングルが気になって気になって仕方なかったんですよ。
寡黙で、忠誠心が強くて、もう、心の中に、大事な主がいる。
そういう相手は、絶対に一筋縄では自分に落ちてこないじゃないですか。
振り向いてさえくれない。
イングルはそんな難しい攻略キャラだと思って、それをどうやって愛して、どうやって包み込むのか。
受けちゃんにも興味津々でした。

そして読んだ感想がタイトルの通り「なにこの子かわいい」です。

もう、ビャクが、可愛いんですよ。

てんで相手にされていないんですね。
イングルがロキのことを大事にするもんだから、ヤキモチ焼いて仕方ないのに、「傷つけたら許さない」とか「関係ないだろ」とか、言われ放題なんです。
その言い方も、サラッとな訳じゃくて、言葉につまるくらい、念を押すように、存在も否定されるくらいに言われちゃう。

それなのに、イングルはビャクのことを全然気にしてないものだから、逆にビャクに対してキスも抱擁も何も考えずにしてしまえるんですよ。
もう憎たらしいったらありゃしない!
だってもう、その素っ気なさが格好いいんだもん!

けれど、ビャクだってただただイングルの周りでウロチョロしてる訳じゃないんですよね。

イングルが呪い師を見つけて、今にも怒りを爆発させよう、というシーン。
ビャクは、そこで怯まずに、イングルを止めるんですよ。
そのシーンによって、2人の関係性が対等なんだなあ、って思えるのですごく印象深かったです。

あ、ビャクはこうやってイングルを支えるんだ。イングルの中に、こうやって少しづつ根を下ろして寄り添うんだ、みたいに感じて。

その後、呪い師を始末するか、ビャクの命か、と選択を迫られたイングルは、ビャクの命を取るんです。

ああ、やっと。
やっとだよぉ、と思いました。
やっとイングルの中に、ビャクも存在出来るんだって思えました。

はっきり言って、恋はまだまだ先になると思うんです。ラブラブなんてまだまだ先です。
だからこそ、続編(連載中らしいですね!嬉しい)が待ち遠しくて仕方ありません。
本当に読んで良かったです。

1

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