• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ジェラシー 5

大和明虎
大和会花村一家組長代行→27年後
櫓木卯一
21歳→48歳

その他の収録作品

  • オールドボーイ
  • あとがき

あらすじ

松見と明虎、長すぎた兄弟の確執についに終止符が! 一方「家族」になれず、居場所を見失った卯一は、最後の夜を過ごした後姿を消すーー。ヤクザな男たちのどうしようもない恋の歌、ついに完結!!

作品情報

作品名
ジェラシー 5
著者
スカーレット・ベリ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ジェラシー
発売日
電子発売日
ISBN
9784403667794
4.4

(111)

(80)

萌々

(14)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
21
得点
482
評価数
111
平均
4.4 / 5
神率
72.1%

レビュー投稿数21

これを読めば全てがわかる

感想アップできていなかったので、1〜5まとめてこちらに!

四代目・大和辰之の前日譚で、若き櫓木卯一と辰之の父明虎とのお話。四代目〜で不穏な空気を放っていた櫓木が、なぜあんな事をする程明虎に執着していたのかその全てがわかる。
卯一の自由さと常識に囚われない奔放さが、とにかくめちゃめちゃすぎて麻薬的魅力。ヤクザよりとんでもないよ、この人は!
明虎の持って生まれたリーダー感と優しさ、浅生田の忠義と嫉妬との葛藤…いろんな感情が怒涛のように渦巻いてそれぞれの想いにヒリヒリする。
嫁の麻巳がまたすごく格好良くて、この姐さん大好き!さすが辰之の母。赤ちゃんの頃の辰之が出てくるのも嬉しい〜。

卯一はすごくぶっ飛んで壊れてるけどでも明虎への想いだけは真っ直ぐで揺るがなくて、麻巳という素晴らしい嫁がいても埋められない明虎の隙間を塞げるのは卯一だけで。ラストはもう泣けてしょうがなかった(涙)
非常に感情を揺さぶられた忘れられない作品。この後にまた四代目を読んで、永遠のループ必須∞

1

最終話の手前までは神

みのりの手、四代目・大和辰之と読了していたのですが、櫓木を主人公とした関連作があると知り、内容をたしかめずに本作を手に取りました。
ぶっちゃけ、コレクター気質の使命感のみ。

正直、櫓木っていい印象がなくて、しかもビジュアルも好みでもないし、食指が全く動かず。
櫓木が、受けであっても攻めであってもどちらも勘弁って感じ。

案の定、積読本となって放置していましたが、やっとこさ重い腰をあげて読み始めました。

読み始めると、なんとなんと、めちゃくちゃいいではないですか!
琴線に触れまくりです。

全く好みじゃない櫓木が、時には可愛く、時には色気ダダ漏れ。

櫓木と明虎との関係も、単純なLoveではなく家族愛、同士愛、自己愛、親子愛、友愛、、、色々な愛が複雑に絡まっていて萌え~
もちろん、他の登場人物との感情の交錯も作品に深みを作り出していて、ここ最近に読んだものの中で1番、刺さりました。

間違いなく神作品!

と思っていたのですが、最後の櫓木と明虎のクダリいる??
急に安っぽくなってしまってガッカリ。
あの別れがあったからこそ、簡単には会えなくて四代目~の中であのような行動に出たはずなのに。。。そんな展開??っと、やっつけ大団円感が半端なく、一気に興醒めしてしまいました。

残念。

でも、その手前までは間違いなく神であり、このような作品に出会えたことは感謝です!
ありがとうございました。

2

神神神神神神…気が狂う位に神、どこ迄も神…【名作です】

もうどの辺から泣き始めていたか分からない
何かもぉずっと涙が止まらなかった

そしてその涙の意味も色々なんだけれど…
とにかく鼻水も涙もすっごい垂れ流れました
止まんなかったし、たまんなかった…

多分コレ、多くを語るようなものじゃない
でも、絶対に読んで欲しい
BLではあるけど男である事が枷になってる訳でもブースターになっている訳でも実はなくって、ただただ壮大なヤクザの世界で生きる人達の愛憎劇
極論どの世界に居たとしても明虎は明虎だったろうし、卯一は卯一でしかなくて、、、そしてこの2人は巡り合っていたはず
そしてその手を手繰り寄せていたんだろうなぁ…

性別とか住む世界とかそういう「型」ではなくってなんのバース世界でもないのに「運命」と言いたくなる位の出会いを果たしてしまった2人のお話し
卯一はずっと明虎と家族になる事を望んでいたけれど恐らく家族以上に自身の分身であり片割れなのでしょうね

人が人に惚れ抜く、惚れ切る…
その甘さも苦さも描き切って魅せてくれたこの作品
好きだし、愛してるし、お慕い申し上げております!ですし、、、どんな言葉を尽くしていいのか語彙力が死亡する位に私にとって運命の出会いでした

すっごくすっごく良かったです!

でも、無粋だけれど…やぱり麻巳と卯一のお互いへの救済が欲しかった。。。
何も無いからこそのリアリティだし、矜持なのだろうという事も理解は出来るけれど…看過出来ない位に麻巳さんにも惚れてしまっていたんだなぁ、私
と、この5巻を読んで実感

このシリーズは麗華もそうだし麻巳も、そして松見さんやハチなど正に老若男女問わず惚れてしまわずにはいられない人間臭いキャラで溢れかえっていました
当然、明虎・卯一、浅生田さんに辰之・望などメインキャラも然り!
ヒューマンドラマでもありながら「愛の物語」でしっかり終わる
だから愛してしまわずにはいられない…

読後の余韻がすごい
レビュー書き始めて多くは語るまいって思ったのに結局語ってしまっている自分が嫌になる…
何ならホントはこんなもんじゃない…
そしてこうしてレビューを書く事でまだこの世界に浸っていたい…
けどここで自制をしようと思います(止まらないので…)
そしてしっかりゆっくり、じっくりと反芻しまくります

これからもし、読む方は絶対に一気読みを推奨します!
是非、この世界の為の時間と空気に浸って下さい

ジェラシー:嫉妬
燃え滾るその感情は結果、人を動かし活かす血潮でもありました
【血が通った温度感の伝わる揺るぎない名作でした】

0

一途と孤独。櫓木卯一という男

最終巻。

卯一が絡む事で顕在化した人間関係の溝、のようなものも、ようやく終わる?
で、「卯一が」と書いたけれどその大元は結局「明虎」。麻巳も言ってた通りに。
この巻を読んでみると、明虎のあっけらかんさはこれはこれで空気を読まない自分勝手さがあるし、松見を思って起こした行動も的を得てないというか。
明虎って…実はバカなのかも!
こりゃ麻巳さんも大変だ…
麻巳はさ、もしかしたら妻妾同居も覚悟してたように思うの。
ただここは卯一が柄にもなく身を引いたのかな。
「俺のもんだ‼︎」の言葉ひとつで決めたのかな。
これだけでこの先の支えにすると決めたのかな…

でもさ。その後誰ともナニも無かったとも思えないし、麗華ちゃんをあんなに大事にする顔の裏で辰之にあそこまでして、その落差は「ジェラシー」では読み取れなかったな。
忘れた部分もあるから結局「四代目・大和辰之」読み直さなきゃダメかな。

ところで。
ついに再会、という展開法を取ってますね。
卯一良かったね、と読むべきなんだろうけど、なんか私はそう思えなかったというか。
明虎さん。ここで結局は会うならもっと前に会えたんじゃ?会えてたら辰之の事件は起きなくても済んだんじゃ?
やっぱり明虎もズレてるよな。
心配なのは麗華ちゃんよ。まだ子供なのに大人を「飼う」とか「ペット」とか。ちゃんと年相応の日常を麗華ちゃんにお願い。

2

サイコーでした。

スカーレット・ベリ子先生、素晴らしい作品をありがとう。

最高に面白かったです。
全ての巻が、200ページ越えで内容がしっかりしていて読み応えがありました。

登場人物を含め、脇をしっかり固めていた脇役たちの27年間を見事に描き切ったと思いました。そして、これからの2人の幸せな姿。
若さゆえの、本人達の性質、これまでの激道を〜穏やかな物に変えて行った事と思います。

しかし、麻巳姐さんがとても良い人だっただけに、亡くなっている事には寂しさを感じましたね。彼女の笑顔がもう一度見たかった。

繰り返し読む作品の1つです。

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP