忠実な異人の助手×闇を恐れる年上技師

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表題作明治従属タングステン 上

エドワード
亮二の助手
佐伯亮二
電気技師

その他の収録作品

  • カバー下,おまけマンガ

あらすじ

明治末期。日露戦争後の電力需要の拡大を受け、欧州帰りの佐伯亮二は、
地方の水力発電所の計画技師として参画し、忙しい毎日を送っていた。
彼の傍らに居るのは、忠実な助手・エドワード。
2年前に、“言葉も話せぬ阿呆の男”として働いているのを見つけ、
世話してやったのが始まりだった。
二人の主従関係は、少しずつ変化を見せていて――…。

■収録内容
・「明治従属タングステン」第1話~第4話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・本体表紙…描きおろしマンガ2P

作品情報

作品名
明治従属タングステン 上
著者
たつもとみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784046805928
4.1

(171)

(73)

萌々

(60)

(32)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
22
得点
706
評価数
171
平均
4.1 / 5
神率
42.7%

レビュー投稿数22

水主火従の関係でいられたら

 時は明治、発電が普及し、灯りの動力源がランプから電力へ代わろうとしている時代です。
 技師の佐伯亮二と外国人のエドワードは、新たに水力発電所を建設する地に赴任してきます。
 今では佐伯の片腕とも言えるエドワードですが、もともとエドワードは言葉が話せず、視力もあまり良くない大柄な外国人でした。伯がエドワードの素質を見抜き、異国の地で彼に役割を与えていったのです。
 
 エドワードは、佐伯の役に立ちたい気持ちから、いつしか佐伯の特別な人になりたいと思うようになります。エドワードが佐伯との関係を「水主火従」の関係で居られたらいいと言っていたのが心に残りました。面倒を見てくれた佐伯への恩義を恋愛感情を越えてはいけないとこらえるところが切ないです。

0

明治時代もの

タイトルにあるように明治時代という設定。
西洋帰りの佐伯は、電気の灯る街をつくろうと技師として発電所設計に携わっている。
そんな佐伯の住む街に、長髪で身なりも整わない青年が住んでいた。言葉を話さず馬鹿だと思われているが、その行動には思慮深いところがあって。。

その青年はエドワードといって、異国の青年で街になじめていないだけだった。
佐伯はエドを引き取り、読み書きを教えつつ共に暮らすことになる。
成長したエドは佐伯の仕事を手伝うようになる。

という設定なのですが、上巻ではエドが次第に佐伯に心を寄せる一方、ゲイである佐伯は昔愛人となっていた地元の有力者に、現在は仕事の上で発注をされるという関係になっていた。

なんとか初Hまでたどりつくも、お仕事と恋愛の行方が下巻でどうなるのか楽しみです。

0

髭モジャが気になった

最近こちらの番外編、
「明治従属タングステンー或る手紙ー」が出版されたので読み返しました。
印象的なというかなんやこれというかまず、「明治従属タングステン」というタイトルがなんともいえません。
タイトル見て、
あー明治時代のお話なんだなと判り従属と続けば身分差、主従ものなんだなと判っちゃいますよね、この界隈のかたなら!
で、タングステンとくると、
うーん理科で習ったよね?電球の真ん中にあるフィラメントの材料だったような??
ハテナマークから興味がわいてきます。
BL界で発電所の技師の主従ものって後にも先にもきっとこれくらいではないでしょうか。
たつもとみお先生のTLは読んだことないですが、スーツリーマンじゃないちょっとはずしたお仕事もののBL、力作揃いで好きです♡

まだ新人技師の佐伯が天涯孤独の英国人少年エドワードに出会ったのが25歳と15歳の時。
少年なんですが!髪伸び放題口ひげ顎ひげ伸び放題、、、
体躯がデカくてガッチリしてるのは分かるけどいくら白人だからって15でそこまでヒゲ生えないでしょ(小声)
でも胸毛はないんだよヘン、、、
とわたし個人の疑問点はありますが、皆んな大好き、年上佐伯に執着するエドがたっぷり見られてシアワセです。
佐伯は壮絶な過去があり、初めて優しくされた年上の師兼パトロン中原にずっと思いを寄せています。
この後どうなっていくのか大抵の読者には分かる展開なのですが、なんといっても明治末期の発電事業が絡んできて新鮮味がありました。
中原も上巻ではいくら佐伯の大恩人とはいえそれ程暖かな人間らしい人柄は感じられず、得体のしれないふうです。
良い印象はなかったのですが、下巻や新しい番外編ではなるほどねーと思える愛情や弱さが垣間見えてきて好きになりました。
3冊まとめて読むのがベストですね!(ニッコリ)


1

お仕事BL。美しさと闇を抱える二人。

たつもとみお先生の絵は攻めも受けもどちらも美しいんです!こちらの作品は特に明治時代ものという事で、三つ揃いの背広を昼間はキチンと着こなして、しかし夜は浴衣姿などが色っぽいです。
話は主従関係の二人が、発電所の建設に奔走するのですが、仕事の話もキチンとストーリーとして楽しめます。
発電所の技術者であるリョウジは暗闇が怖いという設定で、その従者であるエドは外国人らしいけど、記憶喪失で自分の出自が分からない。そして、かなり目が弱くメガネ無しでは、ぼんやりとしか見えていません。
リョウジが暗闇が怖いというのはある出来事がトラウマになっていて、、この時代もあるので仕方の無いことですが、かなり酷い仕打ちを受けていました。しかし、新月の夜、月の光が無い暗闇でそんな二人が抱き合うシーンは、お互いに心に抱いていた暗闇や、見えない事に対する恐怖心を手を取り合う事で克服しようとしているみたいで、二人の絆が深まるのを感じました。リョウジもエドもとにかくお顔が美しいです。
しかし、一巻のラストでは、まだリョウジの心は他の人に、、この二人の過去に何があったのか?知りたいし、仕事の行く末も気になりました。

0

切なさ漂う上巻

や、とっても好きな雰囲気の作品でした…!
明治末期の時代もの×主従関係。期待要素しかないやつ……どうして今まで読んでいなかったのか;

新刊が出たということでシリーズ買いしたこちらの作品。
下巻・新刊はまだ読んでいない時点での上巻のレビューです。

まず、たつもと先生の美麗絵が眩しい!・:*+.

そして寄る辺ない身を拾われ、仕事で尽くし一定の信頼もされ、体も繋げることができたのに心はまだ手に入れられていないという切なさ…

でもただ切ないだけではなく、いつか必ず主人の心を手に入れてみせる!とひっそりと心に誓うエドの精神的な強さが見え、心打たれました。頑張れ…!と応援したくなる攻め。

しがらみから逃れられていない様子の受け様・亮二の心を、どのようにして手に入れていくのか。下巻に期待です✨

0

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