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読む前から漠然と面白いんだろうな~な予感はしていましたが、正にその通りで一気に読んでしまいました。
吸血鬼…と聞いてミステリアスでちょっぴりダークな雰囲気をイメージしていましたが、初っ端からの冷凍状態。
人間の姿になったと思えば女子トイレでの全裸騒ぎ(大事なところはモップで隠す)とお茶目度高くて一気にのめり込みました。
警察にお世話になりすぎなのも笑いました。
日本語は分からず勉強中なのでお子ちゃまのようなたどたどしさも可愛い。
日中はコウモリの姿になりギャッと鳴くことしかできなくなるのも新鮮で非日常な物語にうっとりしました。
早く続きが読みたいな―。
ただアルが傷付けられる描写はなかなかに痛くてヒエーってなりました。
さすが先生です…!!
前から気になっていたこのシリーズ。まとめ買いして一気読みしました。
blとはいえ、1巻はアルと暁の間に恋愛的なものはないに等しく、題名の通り、人懐っこくて純粋なところが可愛いアルと彼を取り巻く愉快な仲間たちのお話という感じです。(ホラー要素はないですが、木原先生のお話なので愉快とはいっても全巻に多少の痛いシーンはあります。)2巻の終盤から3巻にかけて、アルは段々と暁に対して明確な恋愛感情を抱くようになり、暁にとっても、話が進むにつれてアルという存在がただの居候ではない大きな存在になっていきます。4巻で初めて恋愛面で大きな進展がありますが、心身ともに完全に結ばれたわけではなく、終盤かなり切ないシーンもあります。5巻では、アルと暁の絡みは恋愛面だけでなく会話すらまったくないですが、アルは身体的にも精神的にも大きく成長し、自分の暁に対する愛のあり方の考えも変わっていきます。その5巻に番外編として収録されているのが、暁の過去編です。
正直この過去編を読むまで、恋愛面での展開はかなり遅めなこともあってblに萌えるというよりも、可愛いアルに癒されたり、でもたまにその後先考えない行動にイライラしたりハラハラしたりしながら、アルの成長日記を母親のような目線で読んでいる感じでした。この過去編は、話自体も木原先生らしい現実的な辛さがひしひしと感じられて読み応えがありましたし、どうしてこういう人格になったのかをいまいちつかみきれていなかった暁という人物のバックボーンとそのときどきの心情が詳しく書かれていて、今の彼の考え方が前よりずっとわかりやすくなりました。同時に、成長したアルがどんなふうに暁の心をとかしていくのかをすごく見てみたくなり、今作に対しては今までそれほど求めていなかった恋愛面での萌え展開に大いに期待が高まりました。
5巻のあとがきで木原先生も、次で2人に決着をつけてあげたいというようなことを書かれていたので、大きな進展を期待しつつ、6巻の発売を気長に待とうと思います。
今からシリーズを読み始める方は、5巻後半の暁の過去編から読むのもおすすめです。暁が蝙蝠好きになったきっかけもわかります。
それにしても、過去編に出てきた諫早と海斗の間に何があったのかが非常に気になります。
昼間は蝙蝠、夜は人間の半端な吸血鬼・アル。蝙蝠の姿のまま冷凍食肉と一緒に日本に送られてしまいますが、良き出会いに恵まれ、それまでの寂しく惨めだった人生が変わっていきます。
前半は、アルが吸血鬼になった経緯、暁や忽滑谷と知り合う過程が描かれ、ゆっくりしたペースで話が進みます。アルが可哀そう…と思いながらも、全一巻の作品に慣れていた身には少し退屈で(すみません)。でも、アルが殺人鬼に刺されて大けがをするところからは、どんどん物語に引き込まれてしまいました。
特に、暁の厳しさの中に隠れた優しさがいいなと思いました。
口は悪いし厳しいですが、アルが大けがを負ったときは自分の血を飲ませてくれて。日本語をスパルタで勉強させたのも、アルが自立して暮らせるようになったほうがいいという思いやりからだし、勉強に付き合うのも手間暇がかかることです。暁は本当は情が深いのに、表に出さないのはなぜだろう…。暁の過去がとても気になります。
暁が、アルから「はなすたいせつ。(話さないと)きもちみえない」と注意されて、同僚の津野ときちんと話して赤面してしまう描写に、すごく萌えてしまいました。アルは半端な吸血鬼ゆえに社会からはじかれて、何年も人と話さない生活をしていたので、余計に人と話す大切さが身に染みているのでしょうね。アルと一緒にいると、暁の頑固さが少しずつほぐれていくようで、二人のやり取りが微笑ましいです。
アルはもうかなり暁を好きになっていますが、暁もいつかアルを好きになるのでしょうね。すごく時間はかかりそうですが(笑)。
忽滑谷や暁の同僚たちとも仲良くなって、アルの生活がどんどんにぎやかになっていく描写に、温かい気持ちになります。
これからの展開がとても楽しみです。
答姐でおすすめをいただき、手に取りました。
まず、表紙と口絵がとっても素敵!失礼ながら下村富美先生の事、存じ上げなかったのです。でも、タッチといい色使いといい、「良いなあ!素敵だなあ!」と一目惚れしました。
読み始めたら、思っていたよりコメディタッチなのですね。
アメリカ人吸血鬼アルが「冷凍蝙蝠」として牛肉の貨物にくっついて日本に輸入?されて、夜素っ裸で警察に捕まって。日本語も全く解らないまま朝になったらコウモリになって留置所から逃げ出して。そこに現れる刑事の忽滑谷。「蝙蝠好きの知人がいるから」と言って連れて行かれた先が、その知人高塚暁。
その暁がアメリカの葬儀大学で勉強をしたエンバーマーだったという、その流れるような展開。
暁と忽滑谷がアルの蝙蝠から人間に変化する瞬間を見て、アルの言う事を信じて暁の部屋に居候を許可してから、ググッと面白さが増して一気に読んでしまいました。
この巻ではラブ展開は無しで、暁とアルのBL物語であろう事は予想できますが、正直攻め受けも曖昧。暁はキッツい性格で心根はともかく口は悪いし。アルは日本語がまだまだだし、ヘタレ系ですし。(でも何にでも一生懸命)
また、アルは怪我をしても死なない、という設定のため、非常に痛〜いシーンが出てきます。もしや各巻にこんなシーンがあったら……と思うとちょっと怖い。
~と愉快な仲間達、ってフレーズは割と良く聞く系なんですが、この作品ほどそのままピッタリなのもそうそうないな、と思いました。
表紙イラストから色々と期待しちゃいますが、桃色展開はありません。
アホで可愛い冷凍蝙蝠で日本にやってきた、米国産のアルと、人間嫌いな無口で無愛想、おまけに口は悪いけど情深いエンバーマーの暁を中心に、暁の数少ない友人で刑事の忽滑谷、葬祭センターの同僚や部下たちの、どたばたコメディ……いや、サスペンス?
いやいや、ちょっとホラーでスプラッタまじりもの……?
でもないな。そう思わせたシリアスストーリー……………。
兎に角、ふざけたタイトルに尻込みせずに読んで欲しいです。
BL未満な匂いの展開がひたすら続きますが、気になりません。
蝙蝠姿のアルが可愛くって可愛くって、にやにやします。
昼間は『ギャッ、ギャッ』としか鳴けないのに、心理描写が巧みです。
いやぁ…これは本当に良い話。
可笑しくてぷっと吹き出してたのに、次の瞬間にはせつなくなって、胸がきゅうきゅうして、気がつけばアルの心情を思ってホロリと涙してしまったり。
緩急が絶妙で、一気読み間違いなしです。