特典付
ボーイズラブを読みに来てるんだよ!女装男子なんてNLと変わらないでしょ!とお思いの皆様に伝えたい。あなたの左足を沼に引きずり落とすよ、と。
安心してほしいのは、ちゃんとしっかり男です。ドラァグクイーン、というエンターテイメント女装?と例えればいいのかわかりませんが、ショーで自分を美しく魅せたい、皆を驚かせて笑顔にしたい、という男の子と不眠症のリーマンとのお話です。受け攻めは出来れば読んでからのお楽しみで、、、。
リアルな世界観、価値観、葛藤で切なさが濁流のように押し寄せて来ます。
そう、この濁流が皆さんの足を沼へと導くのです
カバー見た時はあんまり好みじゃないかな?と思っていたけど、店頭で裏表紙の帯見て読んでみたくなった作品でした。
どんなに傷つけられても、凌さんのことを“許すよ?”と言えるホイップちゃん。
健気に想い続ける、そんなホイップちゃんがめっちゃ可愛くて、報われた時、私まで嬉しくなったよ。
凌さんの不器用さが本当にもどかしくて、さりげなくホイップちゃんが嬉しがるようなことが言えるくせに、肝心なところがダメダメなところも、最後に二人の想いが通じあったあとは愛おしいと思えたよね。
買ってから毎日のように読んでます。
きはら記子先生のストーリーは、じんわり心に響くので大好きです。
「一途な犬は諦めない」の中の「対岸の犬を呼んで」のスピンオフ。
攻めのホイップちゃんと、受けの凌くんのお話し。
お互いに、ゲイだのノンケだの、勝手に境界線を作り、本人達を理解しようとしていなかった。これが、ストーリーのメイン。
ハッピーエンドに至るまでの、過程が周りの助けを借りて、紆余曲折ありましたが形になりました。
世田カップルは、相変わらずラブですが〜ここでより一層愛は深まった感有りでしたね。
心残りは、ママ!今度は、ママを幸せにしてあげて!
色々な人にぜひ読んで欲しい!
ホイップちゃんは諦めたくても諦められない恋、植木さんは触れたことのない世界での恋。という感じがしました。
私は女装BLが苦手、ちょっと受け付けていないところがあったのですが、この作品は私の中の女装という概念を(いい意味で)大きく変えてくれました。
きはら先生の柔らかく優しい絵柄、優しくも厳しい社会のあり方をメインキャラクター2人の視点から楽しむことができました。
わがままを言うと2人とも社会人だから、もう少しエロ要素があってもよかったかなと思いました。
でも、2人の気持ちが通い合ってからのエロシーンはとてもよかったので、続編があればそこで期待したいです!
シーモアさんが先行配信していたので、待ち切れずに購入しました。
「一途な犬は諦めない」に収録されている「対岸の犬を呼んで」の湘吾と世田カップルが登場しています。未読でも問題ありませんが、私は湘吾が気になったのでこちらを読了後に読んでみました。ホイップとママが登場してましたが、サラッとした扱いでした。
実はあらすじを読んでいたのに頭に入っていなかったらしく、攻受を勘違いしていて終盤に驚いてしまいました。
そして「不眠症のリーマン」こと植木凌が、試し読みの初登場シーンとはイメージが全く違っていました。
スマートで出来る男かと思いきや、生真面目で不器用な人でした。
そんな彼が失言を繰り返しながらホイップこと千歳に執着する様子と、傷付きながらも何度も凌に絆される千歳の恋心が切ないです。
それから酒屋の息子に恋するママがとても切なくて良かったです。ホイップがママに勧められてドラァグクイーンを始めた事も分かりました。
会社で部下との信頼関係を築き直す植木のしなやかさとか、ドラァグクイーンとして輝く千歳の強さとか、立ち直って新たな恋に張り切るママの姿や、世田に自分の決意を伝える湘吾とか、色々な人間ドラマが魅力的な作品でした。