【パピレス限定特別版】(イラスト付き)
俺は今まで誰かに恋したことはなかった
溺愛王子、無垢なる神子を娶る 昔からの伝統で異国に男嫁として嫁ぐシャウーリャ。嫁ぎ先の国は王子ヴィハーンがいる。嫁いだその日に、男嫁なんて……とヴィハーンが他のものと話しているのを聞いてしまうシャウーリャ。
辛いよねーしかもそのあとも度々、弟のように思っているだの男は抱けないだの、女好きであるヴィハーンのひと言で傷つくシャウーリャが切ないんですわ……。それでも良い妻になろうと頑張るシャウーリャヴィハーンは軽率な言動が多いけどでも優しくてちゃんと思いやりは持てる人なんだよね。少しずつ関係が変化していく様子がよかったです。
石田恵美先生の挿絵が息を飲むほど美しくてとっても素敵でした。シャウーリャの神々しい美しさがすごく伝わってくる。そしてヴィハーンが色男なのがよくわかる
いや〜〜タイトルから、溺愛攻めに萌え萌えする物語かと思いきや…!
読んでいて圧倒的に萌えたのは、「おいひい」と泣きながら嫁ぎ先で故郷の食べ物を食し、なんとかサンド(←名前うろ覚えでごめんなさい;)がうまく食べられなくて、口と手をタレでベトベトにしながら小さな口で頬張る受け様、シャウーリャでした( *´艸`)
もーこの受け様、健気で可愛いんだ…!
そして陥没乳首の持ち主なんですよ。。攻め様に吸い上げられ、舌先でほじられて。
やーーーーーーもう、可愛すぎるじゃないか!!!
自分の性癖大丈夫かなとちょっと心配になるけど、、
一方の攻め、ヴィハーンは正直、最初あまり好きになれなかったんですよね…
女と見れば甘い声をかける無類の女好きの女たらしで、複数の女性の恋人持ち。もーーーこの時点で自分の中の攻めの好感度ダダ下がりなんですが、極め付けは輿入れ時にシャウーリャが聞いてしまった、シャウーリャを侮辱する言葉。
決められた運命に逆らわず、自分の責務を果たそうと覚悟を決めて慣れない他国へ輿入れしたシャウーリャに対して、「髭の花嫁」「男の花嫁なんて」と家臣と共に笑い合うなんて、何事ーーーー!!と、怒り心頭でございました。
で、やっぱりこの序盤の印象は最後まで多少引きずってはしまったものの。
…攻め、変貌を遂げるの巻。。
詳しくはぜひ物語を読んでいただきたいのですが、輿入れ後ベールを上げてシャウーリャの顔を見てから恋に落ち(一目惚れってやつだ!いいね!!!!)、女性の恋人たちを全員切る潔さ。
元恋人に恨まれ襲われたシャウーリャを危機一髪で救った際の、想いの告白。
も〜〜たまらなく萌えました。。シャウーリャが幸せなら全て良し。
シャウーリャが髪を切ると決めた時も、「お前の初めては俺が!」と最初に鋏を入れる溺愛…というか執着っぷり、あっぱれでした◎
欲を言えば、二人の気持ちが通い合い体を重ねハッピーエンド!というところで終わっているので、二人が愛を育てていくその後の様子をもっともっと見たかったなあ、と。
でも、どノンケの女たらしがズブズブと恋に落ちていく様子が爽快で、乾いた心を潤してくれる溺愛糖分が摂取できる、楽しい民族ファンタジーでした✨
白き神子としてと隣国の王子に嫁いだ受けと、当初は男の嫁を持て余していた元プレイボーイの攻めが、少しずつ互いを知って距離を縮め、心を通わせてゆく優しいストーリーです。
それほど大きな事件は起きませんので、表紙の見目麗しい二人のじれじれした日々を美しい挿絵と共に堪能できます。
中盤、攻めが受けのことを嫁ではなく弟として可愛がろうとするんですが、受けの愛らしい姿にどきどきしちゃって悩み苦しんでいる様が、読んでいるこちらとしては逆に可愛らしくてたまらなかったです。
ノンケで女好きな攻めが美人(内心は普通の青年←これ大事)に惚れる。
プレイボーイ、ヤリチンなノンケが男に落ちる~!これ好きな人~ここに貴方の好きな作品がありまーす!
●文章や世界観が神レベルにかっちりしてて美しい
普段ライトな文章ばかり触れてたので「おお!」ってなりました。
とてもきっちりした美しい文章で感動。
蒼玉国(ニイラム)みたいなちょっとした綺麗な字面+ファンタジックなルビにわくわくが止まらんです。
●男性同士で政略結婚するけど「男性だぞ?」って言われる世界観なんです。
ほら、多いじゃないですか。
男性の花嫁当たり前とか男性を抱くのが当たり前な世界観。
この作品の舞台になってる国や人々は違うんです。
「真似事とはいえ初夜には男と同衾せねばならんのだ」「想像だけでゾッとする」そんな言葉が出てきます。
いいぞ!「男性がお嫁さんなのが当たり前な世界」って書かれるより評価したくなるぞ!
●じゃあなんで政略結婚するの
受けのシャウーリャが銀髪碧眼の白き神子(神聖)で、神子は生まれるたびに周辺国に毎回嫁ぐ定めらしいです。(主人公から「国の産業」と言われている)
●攻め、いいぞ!
令和の時代、攻めというキャラは受けにひたすら都合の良い理想のダーリンが求められがちです。
例えば、受けは過去に経験しててもいいけど攻めはだめっ、受けは浮気してもいいけど攻めは一途じゃないとだめっ、あれもだめっ、これもだめっ、全部クリアできて受けに矢印を向けて溺愛してくれるスパダリ最高っ、みたいな。
前述の「男性がお嫁さんなのが当たり前な世界」とあわせて、「受け=あたしよぉぉぉ攻めはあたしの理想のダーリンとしてひたすらあたしのために存在するのよぉぉ!」って感じがびんっびん感じられちゃうわけでして。
そんな中、この「男性の花嫁は当たり前ではない価値観」「プレイボーイ、ヤリチンなノンケ、男を抱くなんて想像もできない」って攻め様を書いたってだけで私の中では「いい!」です。
だって攻めの立場になって気持ちを想像してみたら「そりゃそうだよね」って思うもん。
この攻め様、元々シャウーリャ(受け)の婚約者じゃなかったんですよね。
シャウーリャ(受け)は元々の婚約者だった病弱なイシャン王子と文通していて好ましいと思っていたのにイシャン王子が他界してしまい。
代わりに兄のヴィハーン王子が婚約者になったわけでして。
ある日突然「えっ、弟の婚約者だった顔も知らない男と結婚するの、抱くの!?男色じゃないんだが!?」ってなったら、ね…。ね。
でもそれが「好き!抱く!」ってなるから最高に美味しいわけですよ!
お互い不幸・悪印象からのスタートです、そこから美人だなー意外と気が合うなーって落ちていくわけですねーいいですね!
元々女好きで男なんて絶対に抱けないと言ってたヴィハーンは
色々な事情でシャウーリャを嫁として迎えなくてはならなくなります。
シャウーリャが健気ですごく可愛いんですよね。
ヴィハーンも悪い人じゃないので、女好きだけど憎めないキャラなんです。
自分の気持ちが恋だと言うことに気づいたシャウーリャが
ヴィハーンにこの気持ちを伝えると困らせてしまう…と思って
心に蓋をするシーンがたまらなかったです…。
あぁ…素晴らしい…!!!!
そんな健気で可愛いシャウーリャの初恋が実って良かったです。
ヴィハーンも本気で人を好きになったことがないから
二人共初恋同士なんですよね(*´▽`*)
イイ!!!(*´▽`*)
溺愛する攻めも好きだし、健気で純粋無垢な受けも好きだから
この作品は最高でした…!(*´▽`*)