電子限定特典付き
本作ほど
すごくBLらしくて
すごくエロくて
すごくバカでかわいくてで
文句無しのハッピーエンドなのは
最近なかなか無かったのではないかと
個人的に思います。
流行りの耽美やクズの世界線から離れ
ひたすら甘くて、
画面は修正が透けて見えるいくらいに熱い。
コレコレと、一昔もふた昔も前からの
BLファンとしては清々しささえ覚えます。
とはいえ描かれているのは
愛の永遠性とか結婚に関する真面目な問題。
エロだけじゃないって、本当にスゴイ
永久保存版ではありますが、
もし余命宣告をされたら、
真っ先に処分しないといけない作品です。
下巻同時発売ありがとう…ありがとう…。
これで命が救われます…ありがとう…ありがとう…。
と、胸に刻みながら本を開く。
(上巻の終わりがあまりにもあまりにだったので!)
(早く、早くと焦りながらビニールを剥がしたよね)
(竹書房さん紙本のビニールぴっちりでもどかしい)
◆辰見と戌井Ⅱ1~3話
結婚の話&浮気疑惑で喧嘩になってしまった続き。
これはもう号泣しました。めっちゃ泣いた。
ドラッグレス・セックスでこんな泣くと思わなかった。
(胸に刺さるセンシティブな描写はさすがエンゾウさん)
辰見は浮気疑惑がショックで取り乱し、
戌井は結婚がなぜダメなのかわからず取り乱し、
喧嘩の根本がすれ違ってるのでどちらも折れなくて。
今までで一番深刻な喧嘩だったけれど、
結果的に一番愛が深まった喧嘩でもありますね。
人を愛すことも愛されることも怖かった辰見が
本当の意味で丸裸な心になって戌井の愛を受け取る。
辰見の本音を知った戌井の優しい愛情もすごくイイ。
これを読むと「辰見と戌井」(18年発行の無印のヤツ)で、
薬を飲まずに試した(風邪で匂いがわからなかった)あの話。
本当にめっちゃ怖かったんじゃないかなーと…。
(こんなトラウマ抱えてたら絶対怖かったと思う)
それを思い出したら更に泣けて泣けて、
怖いってしがみついて泣く辰見がめっちゃ切なかった。
んで「だいじょーぶ怖くねー」って戌井の言葉で更に涙腺崩壊した。
はぁぁぁ良かった。
出会えて良かったねと思えるカップルを見るのは幸せだ。
◆おはようおやすみ編(31P)
社会人になった2人の1日の流れがわかりるお話。
これ何が胸熱って仕事中の様子が見られること!!!
辰見は職場で「戌井をモデルに使いたい」と言われ
断固反対!で一生懸命反論しててニヤニヤしました。
(反論っていうかもぅノロケなんよ…)
(それは戌井を人目に曝したくない独占欲なんよ…)
はぁぁぁ堪らん(∩´///`∩)
戌井はものすごくシッカリした人に見えてビックリ。
すっかり大人になったね…(T^T)ホロリ
夜のイチャイチャも落ち着いた空気でホッとします。
一緒にいる時間が一番の癒やしなんだなーって伝わる。
成熟したカップルの安心感がホンットーにイイッ!!!
◆毎日しあわせ♡編・おまけの3コマ(5P)
友人の前でイチャイチャしているお話です。
こちらはいつばでも変わらない二人ですねw
友人が視界に入ってなくて笑いましたwww
(大丈夫、読者的には存在してるYO!)
◆二人の日常編&おまけ(16P)
怒るとすぐに手が出る辰見。
戌井はすぐ殴られるのが納得出来ず、
イラッとした時の対処法としてキスを提案するお話です。
殴りたくなったらキス
拳を振り上げたらキス
( `д´)⊂彡☆))Д´) パーンする前にキス
キス、キス、キス、、、(え、何のプレイやw)
そもそも戌井が悪いのになぜ?と疑問に思いつつ、
ルールが固定してパワーアップするのが最高です♡
めっちゃチュッチュして怒りを伝えてる…!!!
おまけの部分になるタクシー内の空気は
大人の淫靡さが漂って最高でした。エロティック…♡
◆描き下ろし(11P)
戌井の誕生日はナッつんコス再び…!なお話。
(やっぱり戌井はこうでないと…!)
(すっかり大人になったね(ホロリ)とさせて落とすの好き)
今回はエッチなパンツも用意済みヾ(*´∀`*)ノ
嫌々犯された10代とは違うナッつんコスエッチでした///
他ドラマCDアフレコレポ漫画も収録されています。
レイプから始まった二人の軌跡。
ぶつかり合う未熟な恋愛から次第に成長し、
互いを大切にしあう成熟な恋愛への過程がすごく良かった。
そして終始ラブラブのあまあまでほっぺたが筋肉痛ですw
はぁぁぁぁ…辰見と戌井はホント最高ですね…
〆の言葉がそれしか出てこねぇ…(∩´///`∩)スキ
いや良かった……読後の満足感と多幸感半端なかったです……
今回は辰見の過去が出てきました。
両親の関係性が子どもの恋愛観に大きく影響を与えるのは確かなことだと思います。
それに加えてフェロモン症というファンタジー設定がある世界線で、起こり得る悲劇。それが辰見の身近で起こり、辰見に大きな傷を与えた。そのことを程良いリアリティで、えぐるように表現されていました。
父親に撫でられて幸せそうな顔をする辰見に、もう涙腺がだめでしたね。
きっとこのときの辰見は、何の疑いもなく、永遠に続く愛を信じていたんだなと思うと……その後の荒れていた辰見を最初に見せられている側の読者からするともう……色々なことを思い出してどんどん切なくなってしまって。もう、もう辰見……あああぁぁ
部屋で小さくなっていた幼い頃の辰見。そして大人になって、同じように部屋で小さくなっている後ろ姿。
体の大きさや、座り方。部屋の内装。全てが変わっても変われていない姿にまた泣けました。
その背中を抱き締める戌井と、こわいけど一緒がいいと言う辰見。
その言葉と決心に胸がいっぱいで……辰見が言うのがいいんですよね。最高カップリングじゃんとオタクは一緒にむせび泣きました。
他にも三十代になった幸せいっぱいの二人の様子や、そんな二人が共に生きていく道が、たっぷり描かれた最高の御本でした。
上下巻で出してくれてありがとう……もっともっと出してくれてもいいんですよ。。
それにしてもすごいですよね。
ドラッグレスセックスという作品の一話完結として描かれたカップリングの将来を、ここまで濃密な作品にできるエンゾウ先生。
エンゾウ先生の脳内に感謝。読みながら本当に幸せな気持ちでございました。
BL読んでて受けくんが女性に腕組まれてるのに嫌な顔せずにいると「うわ……」ってショックで泣いちゃうんですけど、辰見が女性に腕組まれてても、辰見が女性の頭を撫でても1ミリも嫌じゃなかった。
それは、辰見には戌井しかいないってハッキリ分かっているからだと思う。そう安心させてくれる程、ふたりが愛し合っていることをハッキリくっきり深く熱く描いてくれるエンゾウ先生は、やっぱり最高だ。
辰見と戌井を描いてくれてありがとうございます。
ふたりが今日も生きてる、幸せだ。
楽しみにしていました。何が嬉しいって上下巻同時発売のボリュームを一気に読めたところ。今までの短編とか大学生編も社会人編も色々詰め込まれています。本編は同棲後、将来を考え始めた2人がぶつかる壁。辰見の幼少期のトラウマが出てきます。
辰見の母と辰見達の友人達も今回深くストーリーに関わってきます。あの友人達は問題の発端になる発言をしたりそれぞれキャラも立ってるのに最後まで名前がなかった(笑)エンゾウ先生のあとがき通り逆にそれがオシャレ。BLで脇キャラの名前を出すとスピンオフのフラグが立っちゃうから。ストレートなのにあの2人の愛の巣にも招待されるってよっぽど良い人達なのでしょう。
社会人編では2人の仕事ぶりと穏やかにイチャイチャが続いている様子が見られます。30代の大人の辰見が包容力あって美しい。少しだけ辰見の方が背が高いのも作者のこだわりが見えて楽しい。前作でチラッと垣間見れた素敵な大人のシーン。あの後まさか辰見があんな目にあっていたとは。でも40歳になってもぜひコスプレプレイやっていてほしい。
辰見の会社はアパレルで戌井はなんと大手のエンタメ制作会社。エリートっぽい。戌井のくせに。辰見の会社で旦那さんとのいちゃつきを絡めた広告を撮らせてほしいと言われてたけど、あんなのあの2人の場合すぐ18禁になっちゃうから公共の場で無理だと思う。
今回もエロエロでしたが面白かったです。