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今作品も面白かった〜。
『有休オメガ』『番手当って出ますか?』と同じ時間軸なので、それら作品のファンなら無条件で買ってOKだと思います。
(彼らもほんのチロっとだけ出ます。)
でもスピンオフではないので、それらを未読でも全く問題なし!
騎士ポジの童貞α3人に守られたお姫様で純真無垢な処女Ωというコンセプトが売りの4人組アイドルグループ「INTACT」
受けの優波は、「清純で儚げで守ってあげたい理想のΩ」というキャラ設定。
小首を傾げて目をウルウル&キュルルンとさせて「すごぉい‥‥」とか言っちゃうようなあざと可愛いキャラなんですよ。
いつもの藤峰さんの「したたかで猫かぶりで演技派なΩ」ってやつですね。
ただし今までは、出世!とか有休!というあくまで自分の欲望・目的のために演じていたけれど、今回の優波はアイドルです。
優波は売れない底辺アイドル出身で、やっとこさ「INTACT」メンバー入りを勝ち取った。
絶対この世界で生き残ってやる!というガッツがある。
おまけに「処女で理想のΩ」な優波には多くのファンがいて、ビジネスとして多くのお金も動いている。
それを理解している優波は「皆の理想のΩ」であり続けるために必死で努力しています。
一方、メンバーの蘭(攻め)は、いまいちやる気を見せず二人の仲は最悪。
見かねたリーダーから「二人の息が揃うまで自主練!」と命じられて練習に励んでいたところ、突然発情しちゃって不可抗力的に脱童貞&処女喪失しちゃった蘭と優波。
INTACTは「恋愛禁止・性交禁止」が鉄の掟だから、死んでもこれは隠しておかなくちゃ!と思うんだけど、セックスの虜になった二人は猿化。
その一方で仕事は軌道に乗り、念願だった全国ツアーが決まるも、とある写真が週刊誌にすっぱ抜かれてしまって、大ピンチ……。
藤峰さんのオメガシリーズは、Ωだけどしたたかなので、悲壮感がないしΩである制約みたいなのをあんまり感じさせないですよね。
でもΩ「だけど」というフレーズがついてしまう時点で、やっぱりΩの不自由さがつきまとってるというか。
だから「一生懸命やってるのに……Ωってなんなんだろう」と泣く優波の姿には私も悔しくなった。
処女が売りなのに非処女なのがファンにもバレて、上層部からも「君にはもう価値がない」と言われてしまった優波。
この絶体絶命な大ピンチ、どう収めるのかなーと思ってたら、そーくるか!と。
あれなら誰でも許すというか、人としてとても真っ当。
というか理想のΩってなにさ……ただのあざとぶりっ子じゃん……と内心思いながら読んでたので、スカッとしたし。
そして、蘭もスケールでかい。
さすが番手当のミナトの弟、血は争えない。
蘭は基本無愛想なんだけど、途中で「やるんなら俺だけに」って言い出すところとか、セックスの虜になってセックス怖ぇ……と言ってたけど、理由聞いて納得したところか、なんか可愛いんですよね。
そしてINTACTよりも新生BAREのほうがずっと魅力的。
これなら観たいわ。
藤峰式先生の「有休オメガ」も「番手当って出ますか?」も楽しく読みました。
同じ時間軸ですが、アイドル物好き、とかギャグ好き、とかでこちらだけを読んでも、普通に楽しめます。
大抵アイドルは恋愛御法度ですが、堂々と童貞処女を公言するアイドルとか、面白いですね。そんなの公言してても信じる人居るの?とか思いますけど。
この話の「INTACT」は、そんな設定を真面目に守るα3人とΩ1人の4人組アイドルです。
その中でも仲の悪いαの蘭とΩの優波が、自主練中の発情事故で関係を持ってしまうのです。
アイドルとしてまずいと隠そうとするけど、気持ちよさに猿化してセックスに溺れると言うなかなか面白い事になりました。
特にクールだった蘭が、その事になると馬鹿になり、名言を沢山残してくれて何度も笑いました。あと3往復だけ…とかどれだけ夢中になってるのかと。
優波は強く生きてるΩですが、やっぱりアイドルとして人気が出る前は苦労してて、今のアイドルとしての立ち位置を守るために努力しているんです。
それなのに非処女がバレて、価値がないなどと言われてしまうのは可哀想でした。
優波がシリアスな場面の裏で、残りのメンバーとマネージャーが、バカみたいな話し合いを真面目にしているのにはクスッとしました。
シリアスになりすぎないよう笑いも挟んでくれるので、落ち込み過ぎずに読めます。
叩かれているのを誠実さでひっくり返しちゃう優波には惚れました。
そしてアイドルの仮面外して、それぞれの素が出て来た4人は味があって良かったです。
主演男優賞のままではいられない?
すごく面白かったです!アイドルの掟、過去現在未来絶対に童貞処女であること。
お姫様(Ω)を守る騎士(α)たちで構成されるアイドルグループINTACT。
グループ唯一のオメガ・優波は藤峰式さんらしく明るく腹黒で演技派で根性があってみんなの理想のオメガを毎日の努力で体現していて。
この優波とグループ一番人気の蘭のやり取りがもう楽しくて。
ふたりきりの自主練で優波に発情期が来てしまい…。セックスって怖えぇ!
理想のオメガを演じきることでファンを楽しませること。アイドルとは。考えさせられました。やっぱりグループアイドルものはいいですね!
スキャンダルが絶対にない安心して推せるアイドル…だけど?
オメガの優波だからじゃない、毎日みんなの為に頑張ってる優波だから!
アイドルグループとは進化し変化していくもの。アイドル運営も興味深いです。
蘭がイケメンなのにセックスを検証しようとするときに言うことがとっても面白かったです。
あとがきもぜひお読みください!
今回のオメガちゃんも、なかなかシタタカだなーと思ったけど、途中から純粋で可愛いなと思いました。
可愛いフリしてるより、仕事に真剣な姿の方がずっとかわいくて応援したくなりました。
仕事を舐めた感じの天才肌の蘭だけど、あんなにイケメンなのに童貞だったの?何歳からメンバーなのかわからないけど、それは奇跡ですね。ある意味凄いよ。
作品の中では明らかにされてないけど、2人は運命の番だったか、本人たちは気づいていないけどお互いに惹かれあってたかのどちらかで、突然のヒートが訪れたんじゃないかな。えっちが気持ちよすぎるのも単なるアルファとオメガだから、じゃなくて心が通じあってるからだと思いたい。
さよならコンサートでの優波でのセリフがキュンときて、その後の蘭の言葉に感激しました。
推しの2人が番になるならファンの人たちも納得ですよね。
騎士が姫に恋をして、結ばれるなんて素敵。
オメガバシリーズで繋がってるとあとがきで知り、過去作も今から読み返そうと思います。こういうシリーズで同じ世界で繋がってる作品は大好きです。
↓ネタバレ含みます!
作者買いです。私が思うこれぞ藤峰式先生〜!という感じの作品で今回も読んでてとても面白く元気をもらえました!ちょっとしたシーンも面白くて、胸にくる部分もあって今作も最高でした。
受けの優波は理想のΩであるためテレビでは猫をかぶっていますが実際は口が悪く性格も全く儚くないです。ですが仕事への想いはとても強く、そもそもキャラ作りで猫かぶるのは仕方ないことだと思うし普通に努力家な良い子だと思います。仕事に対する気持ちや努力には胸にくるものがありました…!攻めの蘭は少し性欲に忠実な思春期の高校生のような感じがありますが(優波もですが)なんだかんだ優しい。優波との関係の変化で仕事への向き合い方も良くなり素直な良い子なんでしょうね。二人ともとても魅力的なキャラでした!
始まりは予期せぬヒートでしたがその後しっかりセックスの気持ちよさにハマってしまった二人。最初は関係性が悪かった二人ですがなんだかんだとってもお似合いになります。グループのコンセプトを破ったことを隠しその後もエッチはしてるものの二人とも今までの藤峰式先生のオメプロ作品のキャラに比べたらわりと常識人なのでは?と思いました。描き下ろしでは仲が良く楽しそうな二人が見れて良かったです。そして二人以外のメンバーもキャラ濃くて良かった!私もこのグループ推したいです…。
ラストで今までの先生のオメプロ作品との繋がりが!あとがきでもその関係について触れていてそれも面白かったです。
先生のオメプロ作品はストーリー良し、ギャグ良しでやっぱり大好きだなぁと思いました(オメプロ以外の作品も好きです!)。厚めですが面白すぎて気づいたら読み切っていました。前作も読み返したくなったので前作を読み返しつつ今作もまた読み返したいと思います。