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表題作S君とM君

比良木穂高
大学生
浜瀬七夏
大学生

同時収録作品S君とM君

立石
大学生
七夏と同じコンビニでバイトしている大学生

その他の収録作品

  • after story

あらすじ

七夏と穂高は幼稚園からの幼馴染みで、大学生になった今はルームシェアをしてSMチックなセックスをする仲。そんなある日、アルバイト仲間の沢に穂高との関係を「セフレ」と言われ七夏は違和感を覚えてしまう。なぜなら、中学の卒業式に穂高に告白をされて、実は七夏も穂高が好きだから。でも、その時の七夏はある事情から穂高の想いを受け入れることができず今は互いの趣味であるSMプレイだけで繋がっていた。そんな時、沢に想いを寄せる立石と知り合い「沢を振り向かせるために嘘の交際をしてほしい」と相談され…?

作品情報

作品名
S君とM君
著者
吉田ゆうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス リンクスコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344850514
4.1

(79)

(42)

萌々

(18)

(13)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
14
得点
322
評価数
79
平均
4.1 / 5
神率
53.2%

レビュー投稿数14

寡黙な大学生✕健気な同級生

幼稚園から大学まで一緒の穂高と七夏がSMプレイをしてるだけの関係から恋人になるまでのお話です。
七夏と同じバイト先の沢と友人の立石も登場し、この二人がセフレから恋人になるお話も同時進行で展開していきます。

2CPとも両片想いなのに踏み出せずに拗れていくので切なかったです。

七夏と立石が仲良くなり穂高と沢が嫉妬したのは楽しかったですが穂高が七夏を全裸で監禁するのは怖かったです。
立石と沢が助けに来てくれてホッとしました。

シーモアは白抜き修正、トーン修正が混じってます。
SMプレイで緊縛やオモチャを使用しているので、えろかったです。
穂高と七夏のえっちだけでなく、立石と沢のえっちも見たかったです。

0

錯綜する思いに注目

SMに焦点を当てた作品ですが、プレイ内容どうこうより、人間模様、気持ちの駆け引き、心理描写、トラウマ…などなど深みのある濃い内容でした。

吉田先生の作品は何作品か読んでいますが、いつもストーリーの切り口が斬新で魅了されるものが多い印象です。ありきたりな話じゃないから新鮮な気持ちで読むことができますし、最後はホワッと胸が温かくなる読後感に満たされます。


こちらの作品も始まりは不思議とも奇妙とも言える浜瀬と比良木の2人の関係に、おっ!?となりました。
SMプレイで成立する2人の恋愛の行く末を見届ける内容ですが、これはただの両片想いの話じゃないなと…読めば読むほど2人が抱える複雑な思いが露呈していきます。

そこに絡んでくる浜瀬のバイト先の同僚・沢とそのセフレの立石。この2人との出会いが浜瀬と比良木の関係の均衡を崩すことになっていくのですが、核心に迫るところまではハラハラドキドキの連発です。

挑発するというか反応を伺うというか…不穏な空気が漂う展開にもなっていくけど、ずっと変な形でバランスをとっていた2人の関係を打破するにはこのくらい荒療治が必要だったのかもな、と終わってみればそう思います。


後半までは浜瀬視点で物語を見ていたんですが、比良木の気持ちや過去の出来事にスポットが当てられたとき、比良木の切なくて苦しくて痛々しい気持ちがガンガン伝わってきて、胸がギュウ〜ッと締め付けられました。
それまでクールで何を考えてるか分かりかねる彼の気持ちがこんなに激しいものだったとは…と、目頭が熱くなる思いです。


過去を辿ればその時点で結ばれていたはずの2人の思いが、何年かの時を得てようやく元ある場所に収まったというボタンの掛け違えの物語。ようやく名前のつく関係になった彼らの開放的な笑顔と素直な気持ちにキュンとさせられました(^ ^)


SMモチーフなのでプレイ的にはそれなりにありましたが、激しいものじゃないし愛があるから苦手めな私でも全然読めました。
立石×沢のカップルの詳しい恋人内情も気になるところ。この2人のお話もいつか読めたらいいなと期待しています。

0

残酷な受け

吉田ゆうこ先生の描かれる物語の独特の雰囲気と、登場人物たちの表情。今回も存分に発揮されていました。

物語を最後まで読んだ感想は、残酷な受けだったなという感じ。
過去に攻めを振っているくせに、自分の性癖を慰めるために攻めを巻き込んでいく。自分の都合が良すぎな気がします。
でも吉田ゆうこ作品だとこの手の受けは多い気がするので、醍醐味であるのかもしれません。

受けの残酷な部分が目立っていたので、攻めがあまりに可哀想でした。
いたって普通な感覚の青年のようですから。
でも攻めからしたらとにかく大好きな受けのようで、ちゃんと恋人になれたのは良かったと思います。

残酷さはありますがそれも魅力と捉えれば、今回のお話がメイン2人だけの世界で展開されていたら、最高の評価だったと思います。けれどそうではない。
脇カプがテンションの違う2人だったので、異質に映りました。
でも彼らがいなければ、メイン2人の発展はなかったと思うので仕方なのかもしれません。

少し思うところはあるものの、吉田ゆうこ先生の描かれる物語を存分に楽しめるお話でした。

0

脆そうな2人

初めての作家様です。

SMのお話かな?って持ってたんですけど
SMとはまた違ってなんか歪んでるなぁと思いました。
歪んでる…?拗れてる…?

穂高は昔七夏に告白して振られてて
身体の関係はあるけど『セフレ』という言葉で片付けたくない関係で
なんか脆そうで心配になりました。
そんな脆そうな関係に入ってくる、七夏と同じコンビニでバイトしている沢。
沢のセフレの立石。
沢と立石にも色々あって、お互いがお互いを好きなだけなのにここまで拗れて
読んでいてすごく切ない気持ちになりました。
でも、穂高と七夏は沢たちがいないとくっつかなかっただろうし、
沢と立石も七夏たちがいないとくっつかなかっただろうなぁって。
だからそんな4人がいて、色々あったけどくっついてよかったです(*´∀`*)

穂高は七夏と付き合えなくても、手放す気持ちは全くなさそうで
監禁までしちゃってたけど、そんな攻め好きなのですごくよかったです。

1

SMプレイよりも…

SMプレイは好きな方なので、購入してみました。

してるプレイは確かにSMなんですけど、七夏と穂高の危うい関係が気になってしまって、あんまりSMの方には集中出来ませんでした。

明らかに今の中途半端な関係が2人の間に影を落としていて、そこに立石と沢が加わり不穏な空気が漂い始めました。

嘘の交際なんてしたせいで、穂高の闇落ちルートに入ってしまいます。
その原因が助けに来るのにも何だかなと思いました。

過去から現在まで穂高が可哀想なのが気になりました。
好きな人に振られ、無理してSを演じていた?ようだったし、そこまで尽くしたのに横から知らない人に攫われたら闇落ちもするなぁと…

2CP共に危うい感じで、ヒヤヒヤしながら読む事になりました。

5

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