• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作紳士アルファと甘い婚礼

宮原隆一,人気俳優,26歳→29歳
石野尊人,求職中の大学3年生のオメガ,20歳→23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

僕に溺れて

最近ついてないオメガの尊人は運試しにアイドルの握手券が入ったチャリティーガチャに挑戦。出てきたカプセルに入っていたのは超人気イケメン俳優でアルファ・宮原の婚約者になれる権利!?
圧倒的なオーラを放つ彼に初対面から婚約者として大切に扱われ、うっとりとしてしまった尊人は発情期でもないのに突然、身体が熱くなり…。その日から秘密の同棲がスタート。度を超した愛情表現で溺愛される日々を過ごすうち、尊人は新しい命を宿して──。

作品情報

作品名
紳士アルファと甘い婚礼
著者
秀香穂里 
イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063363
2.6

(17)

(1)

萌々

(3)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
38
評価数
17
平均
2.6 / 5
神率
5.9%

レビュー投稿数8

隆一さんの生い立ち

隆一さんって、婚約者の権利をガチャガチャに入れたり、引き当てた人と本当に婚約したり。
ちょっと変な人だなと思ってたんですが、全ては彼の生い立ちのせいなんですね。
家族のいない寂しさというか空虚さが、その行動に走らせたんだと思います。
そして「初めての家族」をとても大切にする姿に感激して涙が出そうになりました。ざっと探し続けてたなんて… みことは愛情深い隆一さんを一生愛し続けてほしいです。

そして、しまくん。なんて良い子なんでしょう。
しまくんがホテルで「パパ あいたい。いつあえる?」と聞いた時「いい子にしてたら」とみことが答えるんですが「しま、いいこだよ」と言ったのが、本当に胸に刺さりました。
しまはいいこですよ。
パパに会えないのは大人の事情なんですから。

しまくんが本当に天使で良かった。
隠し子ですけど、ちゃんと入籍してから産まれてるし、愛情過多なくらい家族を大切にしているので
誰にも責められる謂れはないはず。
これからは堂々とテーマパークに行けますね。
お幸せに。

0

ガチャで選ばれた婚約者

うまくいかない就活中の大学生Ω尊人が偶然見かけたガチャ。それは芸能人とのチェキ券やデート券を含むものだった。最後のひとつを引いた尊人。その内容は人気俳優宮原隆一の婚約者券だった。信じられない思いで名前や連絡先を入力した翌日、宮原のマネージャーと名乗る男が訪ねて来て、宮原のマンションに連れていかれる。

人気俳優のはずの宮原が何故か尊人にグイグイ迫ってきて運命の番と言われる。勢いに飲まれるようにそのまま同居生活を始めるが…。

自分の結婚相手をガチャに託すなんて、今話題の新興宗教かのようだけど、宮原の生い立ちを聞くと彼の寂しさが窺えるんですよね。家族に対して飢えていて、きっと憧れもあっただろうに、やはり世の人に向けられるのは俳優宮原隆一としての眼差しだけ。ただの1人の男性として見られることに飢えていて、それをガチャで婚約者探しに託したというんです。そんな博打のような…とは思いますが、それを引き当てたのが尊人で良かったと思います。

尊人も仕事一筋の両親のもと育ったことから親の愛情に飢えていたので、まっすぐな宮原からの愛情が恥ずかしくもあり、嬉しくもあり。初めから燃え上がる愛情で始まった生活とは言えなくても静かに徐々に愛を育んでいく2人(途中から3人)がとても微笑ましかったです。

最後にちょっとした出来事が起きますが、何か大きな事件が起きるとか危機的な状況になるでもなく、とにかくほのぼのと家族になっていくお話で、安心して読めました。

0

ネタバレ注意

やおいですね。山なし、オチなし、意味なし。
気楽に何か読みたい時にはいいかもですが、私は読んでて色々ツッコミ満載で逆にしんどくなりました。
甘々設定なんですが…シンプルにそれだけです。
以下、辛辣めなのとネタバレ含みます。


先生デビュー20周年とのこと、おめでとうございます。なんですが、だからなのでしょうか。表現が20年前?みたいでストーリーも古い感じがします。
自ら26才立派なアラサーと言う「脂が乗った」芸能人攻め(アラサーて)、パパラッチ(日本にもいたんだ)、毎年選ばれる抱かれたい男ナンバーワンの攻め(魅力の尺度がそれ?!)、妊娠出産が「十月十日」の記述で終了!ポンと出た感。旧時代感あります。
主人公はあれだけ両親のような貿易の仕事したい!と就活してた割に、お金持ちの家で暮らし妊娠であっさり専業主夫になってなんだか大正時代の裕福層のお嬢さんみたいです。
そもそも主体性なく婚約者決定、囲われて妊娠子育てという仕立てで、親の決めた見ず知らずの相手との結婚育児という古い時代の家制度を単にガチャで出た人と番ったオメバに置き換えただけですけどね。

あんなに人気芸能人な攻めで、バレないように隠してるのに、迂闊に近場浦安の遊園地行って、そればれるよね(θ‿θ)?常にマスコミを気にしてパパラッチもいる世界観なのに。
最初わざとバラしたのかなと思ったのですがバレたあと受けがビビって今更に弁えて置き手紙で子供と逃げるので、なんで?どうしたの?と思います。
ゆるっとした感じにしても、どうしたのかな。思考と展開がよくわからないです。

文章も、オメガは「どことなく影のある妖艶さをまとう」割に受けは非モテ?未経験でむしろ庶民的でどうみていいのか。受けが弟を可愛がってたことを「自分の裸にある愛情」というのも意味不明でした。話の流れと文章についていけなくなってました。
秀先生の本、昔は面白かったのにどんどんざっくり残念な感じになって読まなくなったのですが、今作久しぶりに読んでみて、ご都合主義的なのと、本筋に関係ない食事(主に食材)のことがやたらに多く、エッチがあるあるになっててこの本はシュミジャナイかな。またシリアスもの読みたいです。

6

山場が少し弱いかな~

クロスノベルスさんで先生が書かれるほのぼのオメガバースシリーズ(繋がりはなく私が勝手にそう呼んでるだけです)

これまでは純粋なひとめぼれだったり、お見合いだったり、子供がきっかけだったりしましたが、今回の二人の出会いはなんとガチャガチャ。
運命の相手を探すアルファの超有名芸能人である攻めがガチャガチャに託した『婚約権利』を引き当てたオメガの受けが、熱烈に愛されるお話です。

なんじゃそら、さすがにありえんと思わなくもないですが、まあそもそもオメガバースなんて一目見た瞬間『運命の番!結婚!』展開も当たり前。ファンタジーだと思って気楽に受け入れました。

さてこのお話、タイトル通りとにかく『甘い』『婚礼(結婚生活)』なんです。婚約者のはずが出会ったその日に一線超えて、最初こそ困惑していた受けは超イケメン有名人の攻めの押せ押せ溺愛攻撃にすっかり陥落し、番にはなっていないもののすっかり夫婦としてラブラブ新婚生活を送り、やがて愛の結晶である長男を授かります。

妊娠したとか子供が生まれたあたりが山場になるかと思いましたが、そこまでも実にスムーズ。じゃあこの作品の山場は?というと、子供が成長するにつれ問題になってくる『大人気俳優である攻めが実は結婚してて子供も産まれていたというスキャンダル』になります。
元々は受けが妊娠したタイミングでさっさと公表するはずが、やれ新作映画の撮影中だから、やれ好感度一位で売れてる時だからとタイミングをはかって伸ばし伸ばしにしてるうちに、子供は遊び盛りの二歳。遊びに行った遊園地で親子三人でいるところを見られ、ついにバレてしまう。という展開。

まあ正直言って、この山場が弱いです。盛り上がりに欠けるし、なんだかんだ先延ばしにした攻めの事務所が悪いし、ぶっちゃけると深刻気味に引っ張った割には結末もかなーりあっさりしたもの。
全体的にトントン拍子で進む内容でしたが、一番の山場までこんなあっさりなのはちょっと残念です。

全体的にほのぼの甘々した展開は好きなので、この山場さえもうちょい盛り上がったなら評価一つ上にしてもよかったかもしれませんね。

たっぷり甘々ですがエロシーンも多めです。先生おなじみの攻めフェラもたっぷり。八千代ハル先生の挿絵もエロシーンに多めなので、甘いだけじゃなくエロスも欲しい時にはいいかもしれません。

2

運命なら手段は問わない・・・のか?

今回はアルファの人気俳優と
就活中の大学3年生のオメガのお話です。

攻様の参加した企画ガチャで
権利を得た受様が攻様の家族となるまで。

この世界には男女の性別以外に
アルファ、ベータ、オメガという
3つの第二の性が存在します。

男女ともに優れた容姿と才能を持ち、
終生華やかな道を歩むピラミッドの頂点に
君臨するアルファ、

一番数が多く、見た目も思考回路を平均的で
世界を穏やかに回す存在であるベータ、

オメガは男女ともに子宮を持って子を成せ
3ケ月に1度の発情期にはどんなアルファも抗えない
濃厚なフェロモンを発して人々を誘惑するため
昔から事件や事故によく巻き込まれましたが
それも今は昔の事。

今では効き目の良い抑制剤が開発され
オメガである受様も比較的穏やかに生きてきましたが

貿易会社を経営する両親は子育てをシッター任せで
両親から頭を撫でられた思い出もない受様は
運命の番が現れる事を夢見つつ
就活に勤しむ毎日を送っています。

栗栖が近づいたある日、
就活で新橋を訪れていた受様は
カラフルなバルーンで飾り付けられた
イベントコーナーが目を止めます。

それはガチャガチャのコーナーで
物珍しさで見て回っていた受様は
『チャリティガチャ』に目を止めます。

それは代金が養護施設の寄付になり
芸能人やモデルと会える券もあるという
1個だけ残っていた1回3,000円のガチャでした。

受様は夕飯を食べたつもりでガチャを回し
人気俳優である攻様が入れた『攻様の婚約者券』を
手にすることとなります。

受様はヤバい案件か、どっきりかと思いますが
ちょっとした刺激になるかもと示された
QRコードから連絡することにします。

果たして受様にとって
このガチャガチャは幸運!? 不運!?

華やかな美貌を持つ人気俳優の攻様と
就活に悩む大学生の受様のオメガバースです。

2人の出会いが突飛すぎるので
どんな展開が待ち明けているのかと
ドキドキ読みだしましたが
王道なシンデレラストーリーでした。

受様は何不自由なく育ったものの
両親に愛された記憶がなく
運命の番に憧れを抱くピュアな青年です。

攻様は今でこそ人気俳優として
順風満帆な生活を送っていますが

親を知らない孤児院育ちで
いつか自分だけを愛してくれる相手を得たいと
俳優として名をあげてきますが
成功した攻様に寄ってくるのは
名声や富に惹かれた者ばかりで

チャリティガチャ企画を聞きつけると
自分の運命をかけて「婚約者権利」を
仕込んで運を天にまかすお茶目さん(笑)です。

攻様はガチャを引き当てた受様を
我が運命とかなり強引にアプローチし
受様もそんな攻様に絆されちゃって
婚約者として過ごすうちに落ちちゃう感じです。

オメガバースとして痛いシーンがなく
恋路を邪魔する者が登場するわけでもなく
運命の番の良い所を前面に押し出した展開で
タイトルそのままの溺愛モノなので

オメガバース初心者様や
ドロドロなオルガバは読みたくないという方には
安心して読める1冊かと思います。

秀先生のクロスノベルズのオメガバは
運命の番だからオールOK!! でほのぼの路線を
行くのかなとは思いますが、

個人的には
2人の仲を裂くようなお邪魔虫な存在が現れるとか
2人のことがバレて攻様のスキャンダルになるとか
ハラハラする要素も欲しかったです。

2

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP