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古事記の「悪食」を土台に、BL風にアレンジしたサスペンス 3弾目、
前作二篇と、出来れば古事記の「黄泉の比良坂」の悪食を、
読むと意味が分かるし、面白さが増すのでお薦め。
①悪食 「妖精画家」の水琴 高祖母似、18才、恋人が出来る。
⓶羽化 悪食2 「妖精画家」の偽物登場
③曙光 悪食3 水琴20才
みずかね先生の挿絵が綺麗です。眼福。
水琴が死者しか描けず、死者の想い残しを聞き取り、無念を叶えるのは、赤目の「八雲」シリーズと似ている。
今作も少し切なさが残る、BLサスペンス。
★今作のテーマは、仏教説話集『今昔物語集』卷三十一・第二十七の「萱と紫苑」。
曙とは、夜明け前。
夜明け前は、用心深い鶴と亀でも真っ暗で転んでしまうという歌があるくらいの、真っ暗闇。
夜明け前の暗い闇のなかで蠢く黒い靄の主は、意外な人物。
★今作も、弁護士の監修付。 お金をかけている作品です。
水琴がプロデビューの準備に入る。愈々お披露目、で次号に続く。
前作「羽化 悪食2」で現れた水琴と泉里の問題点が、こちらの「曙光 悪食3」で顕著になってましたね。
泉里の水琴が自分の側から居なくなってしまうのでは無いかと言う恐怖と、魅力的な水琴の周りに集まる人間たちへの嫉妬。
水琴の画家としてどうありたいか、泉里とどんな関係になりたいのかという戸惑い。
これらが水琴が画家デビューを決めた途端に一気に吹き出すのです。
それに並行して水琴の友人である橋本の父親殺害容疑が、前作から登場した雪輪という少年の介入によって思わぬ方向に進んで行くんです。
この雪輪の存在が1番恐ろしかったです。無邪気な好意を水琴に見せる面がまた尋常じゃなくて…彼が今後どう関わって来るのか、敵なのかそうじゃないのかが凄く気になりました。
また、今回はいつもの死者の声とは違っていて、かなりゾクッと来ました。
似たような境遇の萱と紫苑…それぞれの母親の取った行動が子どもに対して真逆だった事に対する結果がエグくて、宮緒先生らしいなぁと思ったんです。
母親の子どもに対する思い、萱がそれに気が付けて彼が最期に取った行動に涙が出ました。
また、橋本の父親の隠された真実や息子に対する不器用な愛情にも同様にウルっと来たんです。
この辺りが「悪食」シリーズの魅力で好きな点なんです。
今作では水琴が妖精画家として個展デビューして、泉里に舞台に呼ばれたところで終わってました。
デビューした水琴の周りがどう変わって、また水琴と泉里もどう変化して行くのか、早く続きが読みたくてしょうがありません。
はーーーー…「悪食」シリーズをここまで読んできて初めて、
涙が出ました。。
水琴の親友・橋本が父親殺しの犯人に仕立て上げられ、
冤罪を証明するために奔走する水琴。
本当に壮絶な事件だった..
手に汗握り、夢中になって読みました。.読後しばらく、呆けてしまった…
あとがきによると、宮緒先生、この作品を書き上げるにあたって
弁護士の先生に監修をお願いしたとのこと。
終盤、裁判所以外の場所で証言する重要シーンが出てきましたが、
そういった描写も弁護士さん監修のもと、書かれたものなのですね。
すごい..(語彙力)
事件メインではありますが、今回は泉里の弱さが炙り出され、
愛しい水琴を監禁した上、意思に反して犯すことまでしてしまうー
という巻でした。
逆に今まで”庇護される”ばかりだった水琴は自らの意思で
泉里のもとを(一時的に)飛び出し、前巻の「羽化」よりも
さらに大きく羽ばたき”自由”を手にする…
そして、その”自由”というものが実は
とんでもない重圧を与えてくるものなのだと気付く。
たやすく手折られてしまいそうに見えながら、
しなやかな強さを持つ水琴の戦い。
気持ちを奮い立たせ、生きた人間の憎悪、亡くなった人間の憎悪に
立ち向かっていく様子を、拳をぎゅっと握りながら読みました。
2巻で謎めいた登場の仕方をしていた雪輪の驚くべき異能と、
水琴との因縁が明らかになり、この二人の対決(?)が
最終巻でどうなるのか、読む前からドキドキしています。
そして、忘れてはいけない、忘れられないのが、
事件解決のキーマンとなった萱くん。
最後に3人を救ったことで(橋本、泉里、水琴)、やっと安心して、
満足して、お母さんのもとへ行くことができたのかな。
16歳の少年らしく、いろんなことを体験し、
未来への希望を持ちたかっただろうに…と、
読みながらぽろぽろ涙が出てきてしまって…( ; ; )
たとえ胡桃のように小さく狭い空間であっても、
「自分さえ良し(由)とするならば、自由でいられる」
作中のこの言葉が、強く心に響きました。
今作の最後に、鮮烈な画家デビューを果たした水琴。
そんな水琴と泉里を次は一体いかなる事件が待っているのか、
ドキドキ、わくわく、読む前から軽く興奮状態です…!
シリーズ最新巻である4巻、心して読みたいと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
読了直後ですが読み返したくなります。
登場人物が多くそれぞれの人が重要な役割を
持っており、1行たりとも逃したくないと思いながら読み進めました。
水琴の友人の橋本くんが核となっていましたが
橋本父が本当に不器用で...。
悲しい展開も多かったですが清々しい終わり方でした。
水琴が段々しなやかにしたたかになっていく様から目が離せません。
「そういう矛盾の固まりこそ、親と呼ぶのかもしれない」の言葉に子育て真っ只中の私は救われたのでした。
今回はギャラリーオーナーと不思議な力を持つ画家の卵のお話です。
受様の友人が父親の殺人事件の犯人の顛末と
受様という稀有な芸術家を巡る愛憎劇を収録。
受様は高祖母から
美貌と死者の声や姿を見る異能を継承します。
視えないモノを視、彼らを描かずいられない受様は
母に疎まれ、山奥に住む父方の祖父の元で育ちます。
そんな受様の生活が変わったのは
知らない間にSNSにアップされた絵に惹かれた
画商である攻様からのアプローチでした。
攻様は画商として受様の才能に惚れただけでなく
受様自身をも愛し、受様は攻様を後見人として
東京の美術専門学校にて画家を目指す事になります。
受様は異能もあり、デビューに懐疑的でしたが
画風と画家本人のミステリアスさから
「妖精画家」と呼ばれ、
偽物まで現れる事件に巻き込まれた事で
受様にしか描けない彼らの遺した思いをつたえたいと
我がとしてデビューする決意をします。
攻様は受様を全力で支えると約束してくれますが
受様自身をも深く愛しすぎるあまり
受様に絵を描く以外の事をさせたくないようで
交友関係にまで口出ししそうな勢いです。
それでも攻様を愛する受様は
攻様の過保護も束縛も甘んじて受け入れるのですが
受様の才に魅せられた画商は
受様と攻様の関係に苦言を評していました。
そんな時、
受様は専門学校で出会った友人の父親である
日本画界の重鎮の絵画展を観に行くことになります。
友人は学校を退学して
フリーのイラストレーター兼デザイナーとして活躍、
それすらも父の逆鱗に触れて邪魔されており
親子仲は最悪なのです。
受様はそんな友人に代わって絵画展を観に行くのですが
その1週間後日本画家が友人宅で殺傷され、
友人は犯人として連行されとしまいます!!
果たして日本画を殺した犯人は友人なのか!?
本作は既刊「悪食」の続刊で初めての完全書き下ろしの
オカルトミステリーとなります。
受様のデビューで完結しているので
"祝シリーズ化"でよろしいですよね♡
本シリーズは
メインとなる殺人事件(ほぼ確定)に巻き込まれた受様が
死者との対話を通して事件を解決していき
受様も人として成長していくというモノなので
今回の事件は受様が初めてもった友人が
犯人とされてしまった殺人事件で
受様は友人のありばいを証明する証人と
真犯人を見付けるために奔走します。
その背後で今回は受様をデビューさせるために
奔走していた攻様の独占欲が暴走し
今まで攻様を世界の中心としてきた受様が
攻様との関係性を考え直していくという感じで
それぞれが独立しているようで絡み合って進み
ハラハラ&ワクワクてんこ盛りで
とても面白かったです (^O^)v
前巻で知合った日本画家を目指す
年下の友人の異能が明らかになってきた事が
これからの受様の未来にどうかかわるのか
それもまた楽しみです。
