【1周年記念版】
死のうとしていた久慈を止めて家に連れて帰る与一の飄々とした感じがいいですね。
きれいごとや大げさではなく正直でフラットで。
こういうテーマをシリアスになりすぎず自然体に描かれる先生の作風が好きです。
女性関係が派手だった久慈はセックスもだけど人に触れるのが好きだった。そこにぬくもりを感じていたという流れがなるほどと。
久慈は与一を好きになりセックスをして生きている実感を持つ。明日も生きると思える。しあわせですよね。
与一の「頑張って死ななくても ほっといたらいつか死ぬんだよ」にほんまにー!と思いました。
生きる意味を失って自殺しかけた受と、その受を拾ったアラサー漫画家のゆるっとした共同生活。日常萌えです。肩の力を抜いて楽しまめす。
”生きる意味”って割とパワーワードだと思うんですけど、のきワールドでは圧がありません。そんなに真面目に考えなくてもさ~っていう、悩んでいるいろんな人に読んでもらいたいかもしれないってくらい、適度な温度で日常を平穏に過ごすことの尊さを見せてくれる作品だと思いました。”意味”が欲しかったら、そこら辺にころがってるんですよ~っていう感じでいいんですw。
日常系BLあるあるとして、どっちがか料理上手、家事上手だったりするんですけど、本作にはそういう理想的な設定はありません(攻が戸建ての持ち家で部屋があまってるって設定で十分素敵です)。普通のヤロー二人の生活感がいいですね。お腹を満たして温もりを感じていれば、どうにかこうにか生きていけるもんなんだな~とうすらぼんやり気づきながら、そこに、オプションで人を好きになる→一緒にいたい→また合体したいってゆー欲がついてくると無敵の人生なんだなと思うのでした。
人間関係に躓いたとか仕事で失敗したとか。明確に死にたい理由があるよりも、生きる意味がわからなくなって死を選ぶのはとても悲しいことだなぁと久慈を見ていて切なくなりました。
生から死へ意識を切り替えて、いざ!というところで与一に止められて。
最初はそれも迷惑だと思っていたのに一緒にユルく暮らすうち、また久慈が「生」を噛みしめるようになったのを見て、なんて素敵な出会いだったのだろうかと胸が震えました。
下手に励ましたり同情をするのではなく"生きること"を提案してくれた与一の温かさに、久慈は救われたのでしょうね。
テーマはそんなに軽くないのにそんな中でも肩の力が抜けるくらい、与一のユルさが心地良いお話でした。
元々のきようこ先生は好きな先生なんですが
こちらはめちゃくちゃいいお話です。
連載から大好きでコミックスを楽しみに
しておりました。
自殺しようとした青年を拾う包容力のあるバイのお話ですが暗さとかはなくて
むしろ癒し系BLで映画化したら良さそうなくらい文学的?な雰囲気もあるお話だと思います。
最後受けとなる久慈くんが
セックスして「生きてる…」と生を実感し
涙する場面が本当にぐっときました。
静かに淡々と感動するかんじ。
たんたんひょうひょうな包容力攻めよかったけど
攻め受けは逆も良さそうに思いました。
包容力受けもありなカプでは?
応援やおすすめの気持ちで神。
続きの2人と猫むんさんの小話とかまた読みたいです。
