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表題作親愛なるジーンへ 2

トレヴァー・エドワーズ
36歳,NYの弁護士
ジーン・ウォーカー
21歳,元アーミッシュの青年

あらすじ

NYの弁護士・トレヴァーと元アーミッシュの大学生・ジーンが同居して2年。ジーンはカナダの大学教授が自身のエッセイに興味を持ってくれたことを知る。優しく頼りになる恋人との愛に溢れた暮らしに不満はなかった。
でも、NYは故郷ペンシルバニアからたった300マイルの場所でしかない。もっと広い世界を見たい、カナダで学びたいという気持ちは日ごとに募っていった。
ジーンの物思いに気づいていたトレヴァーは彼の選択を祝福するが、内心穏やかではいられず……。

――そして1992年。
トレヴァーの甥・ジーンは手記を読んでいることが伯父にバレてしまい――!?

作品情報

作品名
親愛なるジーンへ 2
著者
吾妻香夜 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
シリーズ
ラムスプリンガの情景
発売日
電子発売日
ISBN
9784778135508
4.7

(409)

(351)

萌々

(29)

(9)

中立

(18)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
59
得点
1916
評価数
409
平均
4.7 / 5
神率
85.8%

レビュー投稿数59

2巻は涙したり考えたり、映画を1本見たような充実感

受け手に考える余韻を持たせて終わるところが何度か読み返してみて良かったと思う。
ざっと通して読んだ後は、何で?と思うところがありすぎて混乱したけれど成り行きで始まった関係だからジーンがカナダに行く時もこの先については特にお互い言葉にすることは無かった。てっきり遠距離恋愛なのかと思いきや、別れてるなんて。
トレヴァーは大人気なく泣くほど好きだったからこそジーンを手離し連絡も取らなかったかは思いを巡らせていた事もあったし定かでは無いけれど、歳も離れたジーンがこれから沢山の人と出会うであろうし、その中で愛する人と出逢うかも知れないと思ったり、人の心の機微に聡いからこそ連絡を取り合うとジーンの心の負担になるだろうと思ったのか‥。
折に触れ故郷の家族を思い出して苦しんでいたし、トレヴァーと別れた後はこの事もジーンを苦しめたと思う。
今度は自分を赦してみてほしい、トレヴァーからの言葉を理解したからこそ年月はかかったけど最終的にNYに戻って来たのだと思うし、今度は対等な立場でトレヴァーとジーンの新たな関係の始まり‥で含みを持たせて終わるのは自然で良かったと思う。

0

BL的要素に不満

うーん正直…ジーンがコロコロ意思を変えるのがイラっときました。
「キャラが自然に動いてそのセリフを喋っている」のではなく、
「こういう展開にしたいから無理やりこう喋らされてる」感があって、それぞれ別人格に見えました。

純粋にBLとしても、「トレヴァー→ジーン」への熱量に比べて「ジーン→トレヴァー」への熱量が BL作品としてはあまりにも少なすぎるように見えて、読み終えた最初の印象は
「一体なにジャンルの作品を私は読んだんだろう…」「これはBLなの?」でした。
もちろんBL要素はそれまでにふんだんにあって本作はBL作品、そこは間違いないのですが、あんなに濃密で幸せな日々を送って、あんな変な別れ方をしたのに、そんなアッサリした態度で再会するのかなぁと。

以上の理由で、好みではないかなぁ…と感じたのでこの評価です。
実のところ良さがよく分からなかったです…。
実際、作者さんもあとがきで「恋人同士に戻るのかわからない」とおっしゃってるし、小冊子でジーン本人も「まだよくわからない」と言ってますね。
私はラムスプリンガの方が好きです。
でもまるで映画を観ているような壮大な物語には引き込まれましたし、お話自体はヒューマンドラマとしてすごく良いと思います。

1

過去から現在へ

主人公の若いジーンと同じく、2人の恋の行末が気になって仕方がなくなります。
広い世界を見たいと願うジーン。保護者として、恋人として、それを応援したいと思いながら、かけがえのない人を失う悲しみに、時に潰されそうになるトレヴァー。

このまま夢を諦めてトレヴァーのいるNYに留まることになったら、後味悪いなあと思っていたら、やはりの吾妻先生。そんな安易な持っていき方にはされませんでした。
2人には辛い選択だったかもしれないけど、やはりこれしかなかったと思う。

そしてラスト。
これからどういう関係になるかも彼らに、そして読者に委ねられます。それが一層余韻を残し、忘れられない作品にはなりました。

ジーンの名前の伏線も見事に回収されて、これ以上の完成度のストーリーないのでは?というくらい感動しました。

0

名作。

構成がしっかりしていて、普通の小説にありそうな内容でした!もちろん描写のエロさもあるんだけれど、自分のルーツに葛藤する1人の青年がきちんと描かれていてとても良かったです。トレヴァーが泣くところとかもうグサグサきてやばかった……回想からの現在っていう時の流れも良いし、読みやすいと思います。最後は読者のご想像におまかせですが私はまた恋人になってくれてたらいいなぁなんて思います!!!
ぜひ一読して欲しい名作です、これは。

0

まさに、親愛

名作ということで、
美人受けは苦手な部類ですが読了。
とてもよかったです。しかしボーイズラブ?ではなかった気がします。ボーイズラブを求めていたのでこの評価ですが、愛の本としては神だと思います。

2巻については
リバが見たかったなぁ…と(爆

全体的にトレヴァー→ジーンへの愛はとても感じましたが
ジーンはトレヴァーを抱かなかった
それを見て、あれ?あれれ?

ラスト、トレヴァーからジーンの手を取って引き留めたのを見て、ん?????

私の解釈ですが、
ジーンは、ゲイではないんだろうなぁと。
トレヴァーが彼に取って全てを超えた神だったので、抱かれていたけど、
実際のところは恋愛対象は男性ではないのではないか…と。

だからこういう描写だったのかな?とモヤモヤしました。
なんか、パトロン見えてしまって…汗

とはいえ、この再会後、一緒に住んで
ジーンがトレヴァーを抱くことがあったら

文句なしの神評価です。


できたらあの夜に、抱きながらあの独白をして欲しかったですが涙

2

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