電子限定描き下ろし付き
穏やかで朴訥な研究員×真面目で繊細な営業マンが不器用に心を通わせる、アラサーリーマンBL
ゆっくり近づいていく2人、気持ちにだんだん気がつく国島さん。傷ついている木村さんは逃げ腰で、国島さんの「じゃあもういいです」辛かったよ。木村さんの笑顔が可愛くて要所要所でキュン待ちなさいで痺れたあ
地味めマジメリーマン同士のお話。
安心して読めました。
よくある日常で出会い、恋していくさまがみずみずしく伝わってきました。
とりとめない会話の中で、ふとした木村の横顔のコマが印象的で。
ふわっと風が吹いているような、木村の心が何かを思い出して囚われているような…それを黙って見る国島という構図が序盤はいいなと思いました。
そういう描写の積み重ねで、木村が傷心を癒していく、笑顔が戻ってくる…それを見る国崎が心惹かれているんだなとわかる表現がステキでした。
笑顔の木村をかわいいと思った国崎が、かわいい?と反芻するところがおもしろい。
お互い過去の恋人との別れ話をした時、国島が
相手を受け入れられなかったとしても、頑張れなかったとしても、その人を大事にしてなかったわけじゃないと思います
と言ったの、やさしいしわかる〜となりました。
恋愛じゃなくても、相手を大事だと思っていても、相手の望むようにできないこともある。
気持ちがあるなら態度や行動で示せるはずという考え方がありますが、それができたら苦労しないよ…と木村のように弁解したくなりますw
木村が酔って「ずっと会いたかったです」とこぼすの萌え〜でした。
とかくBLでは酔った勢いでエロ進展することが多いですが、それは正直見飽きておりまして。
木村のセリフみたいな、こういうのがいいんですよ!と強く思いました。
キスした後日、国島がまっすぐ思いを伝えたのに、木村が臆病から拒絶するのはイラッとしますね。
怖いからと相手を拒むと傷つけることあるもんねぇと自分に置き換えて反省しました。
国島「そろそろ敬語やめない?」
木村「…いいよ?」笑顔←国島、衝撃を受けてフニャフニャしゃがみこむのがめっちゃ萌えでした。
相手のかわいいにやられる無愛想キャラ大好きです。
溺愛無愛想国島×無自覚かわいい木村
すごく好きなカップリングです。
作品全体を通して優しい風が吹いているかんじ。真面目で不器用で、恋に臆病になっている2人が、少しずつ気持ちと向き合い一緒になっていく過程が読んでいて、胸がいっぱい、愛おしい気持ちでいっぱいでした。読み終わった時は幸せな気持ちになります。感情の動きとか、表情がすごく好きです。出張に行って帰ってきた木村さんを迎えに行った国島さんの「ああ」が好きです。会えた嬉しさからなのか、自分の気持ちに確信が生まれたのか、、。そして、ずっと敬語なのがまたいいですね! 2人の日常をもっと見てみたいです!敬語やめた後の2人を!
攻めの国島が、「理想的な自然体」を絵に描いたような人で、すごく好みでした!
飄々として、言いたいことはズバッと言っちゃうんだけど、呼吸するように気遣いもできる。理系で優秀だけど、常識人でコミュ力高い。黒髪眼鏡、長身に猫背で身なりに無頓着。庭の野菜で手作り餃子。いつの間にか居ついてる猫。
「ごみ捨て場に男が落ちている」というBLあるある場面に遭遇して、「ほっといた方がいい」と常識的なこと言っちゃうところが好き(でも、結局連れて帰って親切にしちゃうのも)。
国島の人との距離感がすごく心地いいから、二人がす~っと親しくなって、一緒に飲みにいったり、恋愛について突っ込んだ話をしたり、はては海に向かって叫ぶような仲になっていくのも無理がなくて自然に見えました。
この海のシーンがすごく好きです。抑え込んでいた木村の切なさと、するりと寄り添ってくれる国島の包容力。
気の利いた言葉でも、カッコいい行動でもなく、ただ「ごめんなさい」の一言がぐっときました。こういうの、出来そうで出来ないと思う。
台風の日のキスも良かった。やたらとすぐに触りあっちゃうより、こういう息が詰まるようなドキドキ感がいいな。
欲をいえば、国島が木村を可愛いと思うようになっていくところを、もっとちゃんと見たかった。夏になって半袖にドキっ……ベタだけどいいじゃん。冷やし中華にキラキラしちゃう木村に、私も一緒に萌えたかったよ。1コマずつでさらっと流しちゃうのはもったいない。
そしてこれはホントに個人的な趣味だけど、面倒くさい性格の受けが大好物の自分としては、木村がもっと手こずらせてくれてもよかったな。友達を作らずにきたことや、元彼との別れのいきさつからして、いい具合に拗らせてくれる受けだと期待してしまったけど、思いのほかアッサリでした。
とても優しく、心温まる同じ会社の後輩(年上)× 先輩(年下)のお話。
大きな展開の波・インパクトのようなものはないので、好みは少し分かれるかもしれません。私はとても好きな雰囲気の作品でした。
帰り道に拾った酔っ払いは、会社の年下先輩(受)。
以前初めて会った時はスマートで苦手なタイプだと思っていたのに、交流していくうちに意外とダメなところ・弱いところがあることが分かって…
二人の気持ちが本当に少しずつ少しずつ近づいていく様子が丁寧に描かれていて、ちょっとした小説のよう。
じんわり心に温かいものが流れ込んでくる感じがしました。
電子限定の描き下ろし、「名前呼び」が個人的に一番萌えた…