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  • 今度は死んでも死なせません!

今度は死んでも死なせません!

kondo ha shindemo shinasemasen!

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表題作今度は死んでも死なせません!

湯峰覚
借金返済で過労死した宇津井の元カレ
宇津井貴文
伯父の弁護士事務所で働く弁護士

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学時代の元カレが、死後三日経って遺体で発見された!? 一方的にフラれた湯峰の訃報に、愕然とする貴文。常に人に囲まれてたあいつが孤独死なんて…。湯峰が死なずに済むなら、俺の人生はリセットされても構わない――!! 強く願った瞬間、なぜか4年前に時間が巻き戻っていて!? 努力した日々を捨てて手に入れた、一度きりのチャンス――元恋人の死を覆すため時を遡る、起死回生のタイムリープ!!

作品情報

作品名
今度は死んでも死なせません!
著者
海野幸 
イラスト
十月 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010910
4.6

(146)

(105)

萌々

(33)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
26
得点
674
評価数
146
平均
4.6 / 5
神率
71.9%

レビュー投稿数26

救い、そして救われた。

この作品、凄く良かったです……!!
ゆっくり時間を取れる時に読むことをオススメします。冒頭から引き込まれて、読み出すと止められないので。

タイトルの通り「タイムリープした世界で、大切な人(湯峰)を死なせないために奮闘する」お話です。設定自体はすごくシンプルなのですが、主人公の貴文にす……っっっごく感情移入させられて、ずっとドキドキハラハラしながら読んでいました。

貴文がなんとか未来を変えようと頑張るのだけど、運命が追いかけてくるように嫌な影が付き纏う。
どんなに違う道を選んでも、辿り着く先は同じなのではないか、運命は変えられないのではないか。むしろ事態は悪化しているのではないかと、絶望しそうになる。ハッピーエンドを信じて読みながらも、途中何度か心折れかけました(私が)。諦めなかった貴文は本当に偉かった。強かった。正に愛の力が運命を変えたのでした。

-貴文が、タイムリープした世界で湯峰を救った-

タイトルが示すのはそれだけです。でもそのような単純な話ではなかった。大切な人を救う為になりふり構わず奮闘する中で、貴文もまた、救われていたのです。

諦めないこと。伝え合うこと。信じること。後悔のない選択をすること。自分を大切にすること。愛すること。。。

いろんなテーマが詰まったお話でした。
これはきっと何度も読み返す作品になると思います。素晴らしかったです。読んで良かった。
海野幸先生。素敵な作品をありがとうございました。

0

受けの一途な想いに涙

歯痒すぎてストレス過多で最初はキツかったです
父親の邪魔が入るところとかもう…BLでいらないことしないでよっ!と読むのをやめようかと思いました。(しかもこのクソ親、息子を倅と呼ぶ)
が、ベンチで思いを伝えてからのラブラブが本当によくて。必死に自分の気持ちをバレないように隠す受け→見破る攻めが大好物なので、序盤のイライラもカタルシスのためには必要な展開ではあったかなと。
なによりストーリーがしっかりしています。大学生活、司法予備試験、ブラック企業
BLとは思えない深いテーマで読み応えたっぷりでした

0

貴文が本気で頑張りました!!

作者様買いです。最初からドキドキしながら、楽しく一気に読みました。

タイムリープものです。
恋人だった貴文と湯峰ですが、貴文がフラれる形で別れる。貴文は湯峰のことが好き過ぎて、顔さえ直視できず、不器用、友人がいないコミュニケーションに難ありの人。湯峰のことを失い、さらに気持ちを自覚する。

ちょうど湯峰に別れを告げられたところに時が巻き戻されます。
今度は何としてでも関係を途切れさせてはいけない。死ぬことを阻止したい一心で頑張る貴文。
この頑張りが本当に素晴らしかった!


湯峰が亡くなるまでの間に、貴文は弁護士となり働いていた。
この4年の人生経験を積んだことで、タイムリープした時の湯峰と対等に並ぶことができたように思う。
冷静に自分たちの関係を省みることができる。
湯峰のお父さんに罵倒されても、湯峰に距離をおくと言われても、今回の貴文は頑張りました。
恋心を抑えたまま、湯峰の命を最優先する貴文が健気だった。

後半、湯峰を心配し、力強く支える貴文が攻めなのではと思ったりもしましたが、受けでした。
この2人の緩急のバランスが絶妙で、とてもよかったです!
お互い今度はきちんと言葉で気持ちを相手に伝える、それができるようになって、ほんとに幸せそうでした。

1

上手くいかないところがいい

 受けが時間を巻き戻って、お人好し過ぎてブラック企業に就職し過労死してしまった攻めを死なせないようにしようとする話。死に戻りではなく、謎の人物(天使?)が願いを叶える形で過去に戻される。
 戻ったのは貴文(受け)が湯峰(攻め)にフラれた直後でした。一度目の人生ではそこから疎遠になり、湯峰が亡くなった後で訃報を知り後悔したので、貴文は友達でもいいから湯峰との縁を切らさないようにしようと考えます。
 最初は湯峰に拒絶されるのですが、人の好さにつけこむ形で友達ポジションに収まり、彼がブラック企業に就職するのを阻止しようと画策します。しかし、湯峰の実家にまで行くようになったせいで、ベッドでイチャイチャしているところを彼の父親に見られてしまい、再び距離を置かれてしまいます。
 結局、湯峰はブラック企業に就職し、貴文は司法試験の予備試験に落ちて、一度目以上に最悪の事態に陥ってしまいました。けれど、一度目の人生では知らなかった、湯峰や育ての叔父・叔母の本音を知ることができ、貴文自身も打ち明けることのできなかった素直な気持ちを打ち明けることができました。
 湯峰がブラック企業に就職したのは、疲弊している先輩をやめさせるためでした。先輩をやめさせた後、湯峰も早々に退職し、彼も一度目よりは自分の意志を通すことができるようになっていたおかげで、二人はよりを戻すことができました。

 巻き戻ったから全て上手くいくのではなく、空回りする中で、それでも必死に湯峰を守ろうとする貴文の健気さがよかったです。お人好し過ぎる湯峰も、どうにか生き永らえてほしいと応援したくなるキャラでした。

2

ここまでの舞台を整えてあげないと、

タイムリープもの。ストーリーはめちゃくちゃ面白かった。物語が進むにつれて、いろんなことがつながっていくのはさすがな感じ。
キャラは苦手なタイプ。主人公が推測による自己完結で済ませる場面が多く、話し合っていればそんなに長期間悩まなかったのでは?と言いたくなる。
それでも引き込まれる魅力のある展開で、一気に読めた。

貴文は元彼を死なせないためにタイムリープした主人公。複雑な家庭環境の影響か、物事をネガティブに捉える癖が付いている。引き取ってくれた伯父夫婦にしろ湯峰にしろ、勝手に心情を悟った気になって、勝手に苦しむ様子に共感できない。

湯峰は頼まれたら断れない性格で、皆から都合よく搾取される貴文の元彼。こういう人は本当に見ているのがしんどい。本人はそれで幸せなら良いと思うけど、関わらなきゃいけない人のストレスが伝わってくるとしんどい。

タイムリープした貴文は、湯峰に別れを告げられた瞬間に戻る。湯峰の性格や態度から、湯峰の方から別れを切り出したのは意外で、理由が気になる。が、貴文の中ではネガ思考による答えが導き出されているせいで、湯峰に質問さえしないのがもどかしい。

湯峰は湯峰で、あんなに分かりやすい態度なのに、話し合いもせずいきなり別れ話をする極端さが不思議。やっと明かされた理由は納得できないこともなかったけど、本質が別れたいってとことは違うところにある内容で、相互理解が足りなかっただけ。

一人の死をかけて、タイムリープまですることになり、やっと内心を打ち明け合うことができた二人。そこに萌えを感じられたら神作品と思えたのかもしれない。

こんな大袈裟な舞台を整えてあげないとどうにもならなかった、本音の話し合いすらできなかった二人として見ると、外からの力が強く、あまりすっきりしない。
とはいえ、もしあの時に戻れたら、と誰もが想像するだろう現象が実現したキャラとして、良い変化がたくさん見られたのは感動的だったと思う。

最後の数ページは甘々すぎてびっくり。実家のためにも貴文のためにも、今後湯峰が自ら借金を呼び込まないことを祈る。

3

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