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初恋王子の波乱だらけの結婚生活

hatsukoi oji no haran darake no kekkon seikatsu

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表題作初恋王子の波乱だらけの結婚生活

フレデリック
33歳,ディンズデール地方領主
フィンレイ
20歳,フレデリックの伴侶

その他の収録作品

  • 末っ子王子の甘くない学院生活

あらすじ

政略結婚から始まった領主フレデリックと第十二王子フィンレイの夫妻は、領地で三度目の春を迎える。フレデリックは昨年の夫婦喧嘩を反省し、十歳以上も年下のフィンレイを子供扱いせず、嫉妬も抑えて良い夫になるべく頑張っていた。大切にしてくれる夫と甥っ子たちが愛しくて幸せなフィンレイだったが、領内では物騒な事件が次々に起こる。どうやらまたフレデリックの身に危険が迫っているようで……。

作品情報

作品名
初恋王子の波乱だらけの結婚生活
著者
名倉和希 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
シリーズ
初恋王子の甘くない新婚生活
発売日
電子発売日
ISBN
9784778136239
4.1

(37)

(12)

萌々

(18)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
151
評価数
37
平均
4.1 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数10

フィンレイが好きなら仕方ない、か。

シリーズ3冊目。前作「初恋王子の穏やかでない新婚生活」から3か月後のお話。
季節は春、ディンズデール地方では恒例の花祭りの季節です。毎回なんらか事件がありますが、今回は前作で暗躍していた第3王子ディミトリアスがまたやらかして、タイトルどおり波乱に満ちています。
事件と事件解決への流れを中心に、各キャラクターが自由に動いて、楽しく読めました。
しかし、このシリーズは読むたびに主人公の恋の相手の印象が悪くなっていく珍しい作品ですね。思えば1冊目も2冊目もフレデリックに対して思うところがありましたが、フィンレイが彼を好きならまあじゃあしょうがないか、と不承不承目を瞑ってきました。前作は特に、フィンレイになんてことするんだと、お城の使用人のみなさんと同じくこちらもキレていましたが、本作はひどいことをしたというより、情けない面が強調されているように感じました。まあ地方領主として子供の頃から育てられていたら、別に武張ったところがなくて当然だし、足腰だって強くはないでしょう。臣下がいれば機転も利かせる必要はないですし。
それもこれも、フィンレイの昔からの友人デリックが有能すぎるので、どうしても比べてしまうんですよね。デリックとフレデリック、名前もなんか似ているじゃないですか。星の数ほどたくさん名前があるのに、なんでこんな近似値みたいな名を付けたのか、ここにもなんらか意図を感じないでもないです。
で、色々読んでいきながら、どう考えてもフレデリックは見た目だけ男(装飾品)で、デリックやギルモアやギルバートなど、いい男はいっぱいいるのに、フィンレイはなんでこの人をこんなに好きなんだろう、と。初恋って罪だわー、に終始する次第です。
巻末のSS「末っ子王子の甘くない学院生活」は、無事に留学を果たしたライアンと、突然次期王太子候補になってしまったヒューバート殿下のお話。ヒューバートは13王子だから12王子のフィンレイの弟に当たるんですね。しかしライアンが可哀相ですね。心の傷はなかなかよくならないでしょうが、少しずつでも癒えていくといいです。
あとがきで、先生が双子のことを「セラピーアニマル」と称していて思わず笑ってしまいました。ナニー殺しからセラピーへ。なかなかの出世です。

0

フィンレイの頑張りがまたしても光る3作目!フレデリックの新たな性癖も❤︎

やっとやっと、やっと読めました…!
昨年お迎えしたのにまだ読めていなかった、シリーズ3作目のこちら。

名倉和希先生の作品がどれも大好きですが、
その中でも一番好きな受けがこのシリーズの主人公・フィンレイです。

健気で一途、政略結婚で1作目、出会った当初は
フレデリックに冷たくされてもめげない強さを持ち、
銃の名手で豪胆なところも見せる。
まさに”可愛くてカッコいい!!” 私の憧れです✨

前2作でもフレデリックの命を救ったフィンレイですが、
今回もまたまた!ディンズデール地方領に災難が降りかかります。

フィンレイの異母兄の王子による逆恨みにより、華やかで楽しいはずの
花祭りの日が一転…
銃で撃たれるフィンレイと、誘拐されたライアンの描写にハラハラ、
ライアンが可哀想でちょっと涙ぐんでしまうシーンもありました( ; ; )


でも、今回はフレデリック×フィンレイの強い絆と愛が感じられて、
読んでいる間幸せでした。

前作でフィンレイを蚊帳の外に置き、酷い扱いをしたフレデリック。
反省はしてたけど…
”許せない!!"と思っていたのは読者だけじゃなく、召使い達からも
総スカンを食らったようでニヤリとしました( ̄∀ ̄)

今作ではセクシーランジェリープレイに目覚めた(?)フレデリック、
街子マドカ先生の麗しい口絵が〜!!!!!
表紙をめくって初めて見た時も大興奮だったけれど、読み進めていざそのシーンになり、
ページを戻ってあらためてじっくり見つめ、ため息が出ました。。

麗しすぎる✨

たまらなく甘く、官能的なプレイに大満足でした☺︎


なんとこれで3回も!!フレデリックの命を救ったフィンレイ、
翻弄に活躍ぶりがすごすぎる・カッコ良すぎる!!

自分の中の”フィンレイ熱”がまたぐーーーーっとアップ⤴︎してしまいました。


あっ、一点。。161Pの「フレデリックとライアンは頷きあった」は
ライアン→フィンレイ、の誤植だと思われます;
修正されるといいな。。シリアスで大事なシーンなので;


描き下ろしでその後(一年後)のライアンとヒューバートの姿が見られ、
そちらも感無量。
双子たちによる双子セラピー(?)によって、ライアンの傷ついた心も
ゆっくり癒されていったんだろうな。


内容はなかなかにシリアス、ハードボイルドな展開もありましたが。
この麗しく幸せな表紙どおり、最後の最後には最高にハッピーな気持ちになれる、
大好きなシリーズの3作目でした٩(ˊᗜˋ*)و・:*+.

0

相変わらずカッコいい(≧∀≦)

初恋王子のシリーズ3作目。
毎年、こんな陰謀にあうなんて…。
でもって、毎回フェンレイがカッコいい。

領主としては立派な攻め様、フレデリック。
その妻である市井育ちの王子、フィンレイ。

フレデリックは、本当に領主としては立派なんだろうけど、旦那様としては変態ちっくな性癖も出てきて、残念感がましまし(^o^;)
受け様が好き過ぎて残念になる攻め様ってのは大好きなんてすけどね。
前作の反省を経て、嫉妬や独占欲を抑えて我慢を覚えてましたね、フレデリック。
ラスト辺りのえちシーン。
フィンレイの奥に入って「歓迎してくれて、ありがとう」って…。
どこのエロ親父のセリフだよ(^o^;)
吹き出しちゃいました。


でもって、何よりフィンレイがいい伴侶。
愛情深く、思慮深く。
なんといっても、家族の危機に真っ先に最前で最善に動けるかっこよさ\(^o^)/
惚れ惚れしちゃう。


「末っ子王子の甘くない学院生活」で、この事件の1年後に、王立学院へ留学したライアンの様子が。
心の傷は簡単には癒えないだろうけど、イケメンに育ってるわ〜。
末っ子王子が甘ちゃんで、ちょっとイラッとしちゃいましたけど、これからライアンが"この人の為なら"と思えるくらいいい男に成長してほしいものです。

0

挿絵担当が変わったの巻

挿絵担当が変わって、
随分漫画っぽいというか、雰囲気に中々なじめなかった。
今巻は、虫シリーズの街子マドカ 先生が担当。

前巻から二年後という設定、

0

ライアンのスピンオフ読みたい!

フィンレイとライアンがとにかく頑張ったね!な本作。
夫婦の絆も盤石で、読んでて安心しました…が、フレデリックがどんどんヘタレになっていくのがちょっと残念。体格がいいのに運動音痴とか芸術音痴とか武術できないとか、後付の設定が個人的にはいらなかった…スパダリのイメージのままでいてほしかったなあ。
それでも萌2にしたのはライアンのショートストーリーが萌えたからです。ライアンとヒューバートの学院ロマンス希望です♡

1

情けないところが良いのよ

今作もとても面白かったです。大好きなシリーズなのでこれからも続いて欲しいですね。

今作の面白かった点はフレデリックの情けないところでした。領主としては申し分ないけど、体力も戦闘能力もフィンレイに敵わないただの美丈夫でした。www

若くて男気溢れるフィンレイが今回も大活躍していました。家族を守るために立ち上がったフィンレイを怒らせると恐ろしいくらい強くなっていました。

更にフレデリックに苛ついたシーンがあり大爆笑してしまいました。大爆笑するシーンじゃないけど「苛ついた」とあり、大好きな旦那さまにも苛つくんだなぁと夫夫として絆が深くなってるんだと感心しました。

今回の事件はフィンレイの身体に傷と、ライアンの心にも傷を与えてしまいました。
ところが傷が治り始めると直ぐに身体を鍛え始めるフィンレイは精神的にも強すぎて、彼こそ領主に相応しいのではと思ってしまいました。www

気になっていたライアンのその後は同時収録作の「末っ子王子の甘くない学院生活」に書かれてました。次期王太子候補の13番目の王子の学友として選ばれてたのが、本編の事件で王立学院に1年遅れで入学していました。ここでも事件がありライアンが可哀想でしたが、彼の聡明さが分かるお話でした。

個人的に気になったのは問題を起こして王位継承権を失ったのが正妃の子だけって点でした。どうしたら問題児ばかりに育ってしまうんでしょう。

それから今作から挿絵が街子マドカ先生になっていました。最初手に取った時に違う本が来たと思ってしまいましたが、フレデリックが美丈夫でフィンレイが愛らしくて素敵でした。

6

フレデリックのどこが良かったんだっけ?

読み出すと前作のフレデリックを思い出してなかなか読めませんでした。
やっと今日、落ち着いて読んだら一気に惹き込まれました。

王子の教養と一般市民の経験を持つ一人の成人した男なフィンレイ。
五ヶ月前の自分を反省しフィンレイを尊重するフレデリック。
参謀であり高い戦闘力で領主の伴侶としても最高なフィンレイ。

今作もハラハラな事件が起こり、特にライアン!大変だったね(泣)

なんかもうフレデリックのどこが良かったんだったっけ?と思い始めてるのですが。
フィンレイは彼を愛しても私は未だにフレデリックをあたたかい目で見守れません。なぜこんなに許せないんだろう?

もうフィンレイが優秀すぎて。ちびっ子達への愛情も深く機転もきくし勇気もあって戦士だし。それなのにフレデリックってば…。いや、立派な領主なんですよ!ですがフィンレイの前で家庭教師が自分にベタベタするのを許したり、デリックに嫉妬したり、戦闘力ないのについてきたり。

最後にフィンレイのセクシーランジェリーにフレデリックが暴走したのは良かったです。なぁ〜にがその気にならないんだ、だ!
見せたら脱いでくれないか?真剣な顔でフィンレイを凝視したりモミモミしたり、絶倫さを発揮したり。

巻末の王太子候補くんとライアンの短編も良かったです。まさかスピンオフ出たりして?
2代続けて…後継ぎは…。いやどっちもいいですね!親友になって末永く仲良くしてほしくもあります。

7

つよっ

2作目で攻めにぶち切れたシリーズの3作目。改めて1作目を読み返したらげらげら笑えて、面白いわこのシリーズと思い楽しみに待っていました。当巻ではあららフィンレイ(受)つっよ!と思い、シリーズとして忘れないなと思ったので萌2にしました。スパダリというには疑問符のつく攻めが大丈夫な方限定で、ぜひぜひ1作目から。

ディンズデール領で三人の子供たちと仲良く過ごしていたフレデリックとフィンレイ(元、第12王子)ですが、ライアンが王都へ留学することになり・・と続きます。

攻め受けと三人の子以外の登場人物は
ディミトリアス(第三王子、2巻での悪党)、マーティン(攻め補佐)、ギルモア(執事)、アーネスト(王太子、2巻でややこしいことに巻き込んできた人)、ヒューバート(次期王太子候補)、ランズウィッグ(ライアンの家庭教師として呼び寄せた方)、デリック(受けと馴染の何でも屋、めちゃ有能)等々。デリック好き♡

++好きだったところ

フィンレイ!!!!!!!!!!!つよい!!!!!!!!

今回、ライアンにあれこれあってですね、おろおろして泣いたりするんですけど、悪党がはっきりするや否や、きりりと立ち上がり、「私が行きます!」と即断。フレデリックのいうことなんか聞かない、絶対行く!ととっとと行動。フレデリックも、ああこれは止めても無駄やなと諦め、「私も行く」。

夫唱婦随というのの逆版?といえばいいのかな。異常事態ではフィンレイの決断力が、交渉事ではフレデリックの、と役割分担がはっきりしてきたと言えばいいのかな。夫夫関係が盤石になってきた感じがすごくして、良かったでした。行動力伴うフィンレイの方がカッコええやん・・と思ってしまうのは許してねフレデリック。だって右手撃たれても左手で銃を扱えるなんてカッコよすぎるやん?

二人の関係が良いなあ、フィンレイつええなあと思った三冊目でした。今回メンタル傷ついたかもなライアン、頑張って!!!!

5

正に波乱

楽しみにしていた続編。今作も面白かった!

前作のフレデリックの愚行に対して冷淡な使用人達が最高。フィンレイがみんなに慕われてるゆえだね。

そして今作も正に波乱、悪人はどこまでも自分が被害者なんだな。自分勝手な言い分に憤りしかない。
卑劣な敵に対して冷静なフィンレイや頼りになるデリックがかっこよかった。ライアンもよく頑張った!中々今まで通りは難しいけどライアンなら乗り越えられるはず。
フレデリックも頑張ったけどね、元々フレデリックが撒いた種な気も‥ランズウィックの件もあって微妙。もっともっとフィンレイを大事にしてほしい。閨でも頑張るフィンレイに釣り合うよう頑張ってほしい。

そしてライアン、面倒くさいのに執着されそうな予感。大変そうだけどライアンの今後も楽しみです。

5

強くて優しいフィンレイ。あなたは最高の伴侶です。

待ってました!初恋王子シリーズ第三弾。

いやー…前作のフレデリックのモラハラ夫ぶりから1年以上経つんですね。ハピエンに終着していたものの、なんかスッキリしなかった。次こそは真のハッピーエンドをフィンレイに!と期待を抱きながら発売を待ちわびました。


名倉先生の前作へのリカバリーが各所に行き届いてました。
私の他にもフレデリックに怒りの思いを抱いた読者の方がたくさんいたんでしょうね(まぁ、あれはなー…)。前回のフレデリックの愚行の懺悔や、ギルモアを始めとするお城の使用人たちからの厳しいお仕置き対応で、フレデリックも自分のしたことの罪深さを十分思い知ったようです。

使用人たちが当主であるフレデリックに冷たい態度をとることが出来るのも、使用人たちが自分の意見を主張できる職場環境にいるということ。風通しの良い職場なんだなと知ることになりました。そして嫁いできて2年しか経っていないのに、使用人たちからのフィンレイへの信頼度が高いのも嬉しい限り。
フレデリックは寛容になりましたね。夫婦関係にも良い変化を生んだようなので良しとします!


今作はタイトルに「波乱」の2文字が。そうなんです…2人はまたまたまた事件に巻き込まれてしまいます。誘拐事件も起きたりと物騒度は過去1番かと思います。
何でこうも穏やかに過ごしている領主夫妻に毎度トラブルが舞い込むんでしょう。いい加減にしてあげてって思うのですが、いつも事件の発端はフィンレイの異母兄…フォルド王国の王族絡みっていうのが何だかやるせません。

この国の王子たち。問題アリが多くて、この国の未来大丈夫かな?って心配になります。国王もっとしっかりして欲しい。
後継者問題然り王室内部がガタガタで、毎回ディンズデールに迷惑掛かってんの分かってます?って感じです。フィンレイも国王の子なのに、負傷させられて声掛けも見舞いもナシなのってどうなんだろ。
とにかく貴族だろうがなんだろうが子どもの教育は厳しくちゃんとしてよと言いたい。


…とまあ、怒りポイントはありますが、ストーリーは確かに波乱続きだけど面白かったです。
フィンレイの可愛いさやカッコ良さ、家族想い、領民想いなところをたくさん感じる事ができました。誰からも慕われて素敵な伴侶に成長していっているなぁとニンマリです。

問題に直面したときの冷静な分析や判断、見識の深さは頼もしい限り。普段は優しくて朗らかなのに、ここぞという時のフィンレイの男気には惚れ惚れしちゃいます。そんなフィンレイだから皆に好かれるんですよね。もちろんそんな私もフィンレイのファンです^ ^


今作の1番の見どころは、フィンレイの可愛い夜着姿かな。銃を華麗に扱う姿とは対照的な姿よ!本を開いたすぐのイラストにドッキーンなりました。こ…こんなお色気ウェアをフィンレイが…?このシーンがいつ登場するのかとドキドキしました。このセクシー夜着プレイがニヤニヤで、すっごく面白かったです。フレデリックの新しい扉が開きましたね(笑)
このセクシー夜着のその後エピソードがAmazon限定S Sにありまして…最高に楽しすぎてムフフがヤバかったです。


子どもたちも可愛くて癒されました〜。イラストも素敵です。
できることなら、ギルモアやローリーやデリックのイラストも見てみたい。彼らもこの作品の素敵な登場人物たちなので、いつか拝める日を楽しみにしています。

8

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