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開いてるドアから失礼しますよ (新装版)

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表題作開いてるドアから失礼しますよ (新装版)

本田俊二(27) 奔放な弟
本田正一(29) 税務官の兄

同時収録作品小間使いの日記

「彼」
若旦那

その他の収録作品

  • 開いてるドアから失礼しますよ おまけ
  • 描き下ろし連動企画1 俊二&正一編

あらすじ

本田の兄正一は、税務署に勤めるお堅い青年。
ある日仕事の最中に、失踪していた真ん中の弟・俊二と再会する。正一と俊二は10年前、たった一度だけ抱き合った。そしてその直後に俊二は、正一のために家を出たのだ。
本田兄カップルの家庭内恋愛、書き下ろし10Pを加えた新装版。

作品情報

作品名
開いてるドアから失礼しますよ (新装版)
著者
山田ユギ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
シリーズ
最後のドアを閉めろ!
発売日
ISBN
9784862632715
4.3

(62)

(33)

萌々

(18)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
266
評価数
62
平均
4.3 / 5
神率
53.2%

レビュー投稿数15

HONDA村

「最後のドアを閉めろ」の本田のお兄ちゃんズ。本田家は男三人もいて跡取りを失ったわけか。ま、そういうこともあるよね。大らかそうなご家庭だし(納豆以外)。

両思いなのが互いにしっかり分かっているのに色々な制約で心を開ききれない。実にうまくできています。未成年ならまだ分かるけど、もう大人なんだから正一兄ちゃんもはやく腹を括れば良いのにって話ではある。そして腹を括った兄ちゃんはとても甘かった…可愛いッ!男相手でも破断とか言っちゃう正一兄ちゃんは本当に可愛い。

込み入った感情もしっかり表現し、登場人物の魅力も伝わり、うまいこと正一の仕事の話も絡めてストーリーが進んでいくこの手腕。山田ユギ先生に乾杯。

0

兄弟BLベストワン

傑作「最後のドアを閉めろ!」のスピンオフ的作品。
「最後〜」の攻め・本田のお兄さんたちの物語です。
本田は下のお名前が「賢三」。三男末っ子です。上にお兄さんが2人、正一さんと俊二さんがいるのですが、この2人が……なのです。

ところで、2人はガチ兄弟ではありません。兄弟の中で、正一だけが母親の兄の子供。だから正一は実際には俊二と賢三のいとこ。
だけど正一は禁忌感が強くて、俊二を遠ざける。俊二も正一の気持ちを汲んで自ら離れるわけですが。
しかし、10年経って偶然会ってしまうんですね〜。でも全然ご都合展開じゃなくて切ないのなんのって。
何事もなかったかのような俊二。
あの日の事を昨日のように思い出して震える正一。
でももう俊二は覚悟を決めているのです。
結局は正一の方も。
ただ、正一はどうしても罪悪感を拭えない。だから俊二は絶対に両親には言わない、墓まで持っていく、周りには兄弟だからと言ってずっと一緒にいる、と。
これが実にサラリと語られて、逆に俊二の意志の固さを伝えてくる。
でもね〜…正一の気持ちもわかるの。だから2人の恋が実ってよかったね、とばかりは言えなくて、やはり2人は十字架を背負ったんだなぁと思う。
それでも、それでも。
その深い恋情が沁みて沁みてしょうがない。
間違いなく私の中では「兄弟BL」のベストワン。間違いない。

「おまけ」
賢三は「彼氏」がいる事をサラッと正一&俊二に言いました。ここで永井は本田兄弟の共通認識になっていますが、「最後のドアを閉めろ!2」でも永井は誰にも知られていないと思っているので本田家での発言がギクシャクしています。


「小間使いの日記」
時代はいつなのか、大正?
男に文を言付ける優しい旦那様。
だけど相手の男は粗暴で、野卑で、旦那様の文を読みもせず破り捨てるばかり。
さて、結婚の決まった旦那様の最後の文を届ける小間使い。
男はどうするか。
何もかもを捨てる恋の目撃者となった少年は、その後どう生きたのかな…
そんな事を思った。


1

癒しと萌えと切なさを、1冊で満喫

◆ 開いてるドアから失礼しますよ(表題作)
 『最後のドアを閉めろ!』の本田×永井がとっても良かったので、そこを超えるのはハードルが高いだろうと高を括っていたのですが、さすがはユギ先生。軽々とあの2人と遜色ないカップルを描き上げていらっしゃいました。なんといっても、受けでお兄ちゃんの正一のお堅さがたまらないですね。オールバックに眼鏡、凛々しい眉、引き結ばれた唇。これだけ硬派な見た目の彼が、次男の俊二に触れられると、すごく悩ましい表情になって上品に乱れるんですよ。思わず意地っ張り受けの鑑!と思いました。

 正一と俊二、それぞれの心情も丁寧に描かれていてストーリーにも大満足でした。本当の親ではなくても両親から実子と変わらず大切に育てられた正一。でも、無意識の内に下2人の兄として、しっかりしなくてはという自戒の念を抱いていて。その中で雁字搦めになって苦しむ正一を、たくさん時間をかけて優しく解放してあげた俊二。長男だって甘えたい場面はいくらでもあって、長年頑張ってきた正一がそんな安らぎを得られたことが本当に嬉しかったです。このシリーズのキャラは全員魅力的で、買って損はないシリーズだなと思いました。

◆小間使いの日記
 ドアシリーズとはまったく関係のない話でしたが、これだけ短くても序盤で読者の心を掴み、ドアシリーズとはまた異なる魅力を提供してくれるユギ先生の脚本力に舌を巻きました。まず小間使いの少年が既に可愛い。そして、彼が仕える旦那様が彼の前では明るく振る舞うところに、どうしようもなく健気さと切なさを感じて愛おしくなります。好きな人を諦めなければならなかった旦那様が、最後に本命の人と抱き合って涙する姿がとても印象的でした。小間使いの彼もこの後幸せな人生を歩んでくれていればいいな、と願います。

1

嗚呼切ない義兄弟の10年愛・・。正ちゃーん、もう泣かなくていいんだよ。

山田ユギ先生は、高口里純先生の元アシさんだったんですね。高口里純先生といえば代表作は「花のあすか組」、そういえばあの雰囲気のマンガの書き方やなあと納得。
こちらの作品は「最後のドアを閉めろ!」とリンクというかスピンオフというか。本田3兄弟の長男、次男のお話。「最後の~」が結構皆さまお好きなようですが(もちろんこちらもスキですが)、カプ的には正一、俊二にもうもう・・・。メンタルが弱ってるときに読んだら涙腺崩壊してたかも。
名前のとおり窮屈なくらいガチガチのマジメ長男正一(職業もお堅い税務署勤め)、ゆるーい感じの無精ひげ、ぼさぼさ頭、放浪暦ありの次男俊二(アジア系雑貨の買い付け?)。
税金滞納してる商店に直接交渉しに行くと10年ぶりに会う弟と偶然の再会。そこから、この二人の葛藤、過去、別れ、再会からの離れようとする正一、じりじりとでも穏やかに受け入れて近づいてくる俊二。ああ、切ない。どっちも本当は好きなのに正一の「家族、兄弟という」越えられない一線。その一線ごと見守り、支え、ひたむきに正一に尽くそうとする俊二。最後は俊二の粘り勝ちですが、2人の関係はあくまで「兄弟」として正一への想いは墓場まで持っていくつもりだと17の時から覚悟してたって、言い切る俊二は本当に本気で大事にしたいんだろうなと、どんだけ惚れられてるのか正一兄よ。
俊二の兄貴→正ちゃん→正一って呼び方の変化球に萌え、一方の正一は俊二→俊って。もう、いい!。
このふたりの愛は10年前から変わってなかったけど、受け入れるまで10年必要だったんだね。
正一兄は風呂上りなのに夏でも長袖、長ズボンの完全防御(弟からの視線隠し?)、なのに靴下だけ半分脱いでてエロいわー。足から攻めてくださいって言ってるようなもんだわ。ダテメガネで封印してるのに色気が半端ないっす。同僚の有川さんも正一兄の色気にドキッとするくらいだもん。

「こんどは何年?あと何年消えればいい?だけど俺はもうわかった。この先何年離れたってあんたの望むような弟にはなれない。何年経とうがあんたの顔を一目見ただけで17のころにもどっちまう」
「今帰ってもやっぱり俺はあんたを抱くけど。賢三に見つかろうが、誰に何を言われようが世間には兄弟だからって言い張ってずっと一緒にいるつもりだけど」
このセリフでもうもう・・・。堅物正一を陥落させましたね。

家族に秘密の愛ですが、末弟賢三&永井さんにはばれてます。(新装版最後のドアを閉めろで)
でも賢三は知ってるけど2人の兄どっちも幸せそうだから敢えて言わずに見守りたいって。
本田弟同士はなんでこんなにいい男なんだ、正一兄とHONDA村開拓へ引っ越した両親の育て方が良かったんだろうな(笑)。末永く穏やかに幸せに暮らしてね。長文失礼しました。

3

切なさあり、くすっと笑いありの優しい作品

真面目な兄といい加減そうに振舞うけど実はすごく優しい弟の切なく甘いお話でした。
なかなか踏み出せず葛藤するお兄ちゃんのためにちょっと距離をおいたり、時に強引に近寄る弟が素敵~。
たまに登場する本田家両親のキャラもくすっと笑えてよかったです。
三男のお話も読んでみたい!

1

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