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海野先生のオカルトなお話、きっちりしっかり怖いです。
特に書き下ろしの方は、霊に憑かれるのも、その姿を見るのもイヤですわ。
でも、怖い話、好きなので、楽しく読ませて頂きました。
受け様は霊に好かれやすい体質の遠野。
攻め様の蘇芳は色気のある超絶美形の花屋さん。
遠野の体調が悪い時に蘇芳に助けてもらい、以来花を買いに訪れるように。
「あなたは特別」と時に優しく気を使ってくれ、時に色っぽく微笑んでくれる蘇芳。
ん~?これ、遠野にアプローチしてるよね(*´艸`*)と思うのに、はぐらかすのもお上手でして。
幼い頃から周囲の人には見えない、物陰に潜む人影が見えて、虚言癖を疑われてきた遠野は、自分の意見とか気持ちを告げるのが怖い。
どうせ信じて貰えない、という諦めが、言葉にするのを躊躇ってしまう。
そんな遠野が蘇芳によって、言葉にして伝える勇気を持てるようになるのが、とても気持ちよかったです。
また霊に対して、寂しい気持ちに寄り添い、誠実で真っ直ぐな言葉をかける遠野の優しさが沁みました。
これは、好かれるわ(^_^;)
でもって、LOVEの方ですよ。
「待ってるより仕掛ける方が性に合ってる」なんて言っちゃう蘇芳に、きゃーー、トキメク"(ノ*>∀<)ノ
服を脱いだら匂うように香水をつけてるのにも、クラクラしちゃう。
(´Д`)ハァ…
2人がお互いに相手の言葉に背中を押されているのも嬉しい(*^^*)
言葉にするのも、それを信じるのも大切なんだよなぁ、としみじみでした。
光春(受け)のバチバチな片思いからはじまる。攻め←←←←受けという構図が好きなので、わくわくして読んでましたが、どうやら最初から両思いみたいです。
光春のお人好しがじわじわと不快になる。光春に憑いていた霊が女なのもあって、成仏してこの世に居ないのにそこまで気にかける? とずっとイライラします。
色んな男を抱いてきた蘇芳の熟れ感がエロい。脱いだ時に香るでしょ、と腰に香水つけてる理由を明かしたシーンがえっち過ぎた。
あらゆる仕草、動作、言動が、過去に付き合って男にもそういうことしてたのかなって考えちゃって、光春が嫉妬する――みたいな描写があってもよかったのになって妄想するくらいには良い攻め。
後々、蘇芳の元カレが現れて、光春がもやもやするところを見れて満足。受けの嫉妬と独占欲は国宝級の可愛さ!
絵が綺麗だしキャラデザも最高だから挿絵もっとほしかった。
ホラーのハラハラ感も味わえる新鮮な作品でした。
霊が見えたり感じたりできる二人の物語です。確かにホラーの要素がありますが、そういう設定も上手く使って二人が恋人同士になり、更には上手くいってなかった人間関係を改善していこうと前向きになれるストーリーなので、読後感はとても気分が晴れやかでした。
光春は子供の頃から誰かに見られている視線を感じたりして、それを言うと周りからは根拠が無いとずっと嘘つき呼ばわりされます。なので、大人になっても自分の発言が嘘っぽいと言われるのではないか?と、素直な感想などを言葉にする事に恐怖心があります。人とのコミニケーションにコンプレックスがあるんです。会社の人のペットの写真にすら、素直に感想が言えないのです。
光春はある日狭いビルの隙間で具合が悪くなっている所を蘇芳に助けられます。実は蘇芳にも光春よりも更に強い霊感があるんですが、取り憑いた霊に悩まされている光春をさりげなく助けてあげます。
確かに怖い場面はありますが、光春は蘇芳という理解者が現れた事により、少しずつ人との会話も出来るようになっていくのが読んでいて嬉しい気持ちになりながら読みました。
そして、蘇芳にも強すぎる霊を見る力の為に、悲しい立場にあることが分かります。光春は蘇芳を救ってあげたいと、不慣れながらも自分の考える素直な気持ちを蘇芳に伝える場面が良かったです。
蘇芳の立場はなかなか厄介でしたので、直接読んで見て欲しいです。蘇芳はずっと光春に対して優しくて、グイグイと光春に行くのですが、光春から大胆に来られると、急に照れてしまったりする、とても魅力的な攻めでした!
読後に海野幸先生のあとがきを読んだのですが、カーテンの隙間が怖い時の対処法というか、先生のご友人の意見というのが書いてあり。これを読めば大概の人は怖さを克服できるんじゃない?とおもいました(個人の意見ですw)
そして、なによりコウキ。先生のキャラクターのお顔が素晴らしくて、蘇芳も光春もとても素敵でした。
海野先生のホラーBL!面白かったです。
「良き隣人のための怪異指南」シリーズは読んでいたけど、怖さレベルは同じくらい…いや、こちらのが少し怖さレベルは低いかも?(個人調べ)
攻めが元僧侶の超色男な美形花屋さん。
受けは清廉な雰囲気を持つ純粋無自覚美人系サラリーマン。
2人とも霊感ありです。
憑かれやすい受けの周りは視線を感じたりつけられてる感じがしたり、更には髪の毛や爪が家の外にばら撒かれたり…と怪異がいっぱい。受けは幼少期から視えているけれど、霊だと気がついてなくて攻めに出会い自覚していきます。
ホラー部分のお話もちょっぴり怖くてヒヤヒヤが楽しいです。
攻めは昔僧侶を諦めざるを得なくて、その後二丁目で遊んでいた人で、ま〜〜〜〜〜〜手慣れてること!距離の詰め方も口説きもえちも。
腰に香水付けてて服を脱ぐと匂いが濃くなるんですって!えっっろ!
受けの恋心には気がついていて受けが告白してくれるのを待ってた…のに、受けが花屋に来なくなっちゃって…!ジレジレな攻めも良かった。
できれば攻め視点も読みたかったなぁ。
受けには常に優しくて過保護な攻めです。
受けは幼少期の傷もありちょっぴりネガティブ気味ですが、攻めに出会って変わっていくし頑張っている様子が良かったです。
とは言え、優しすぎて他人の霊障を引き受けちゃうのはやり過ぎ。危ないよ!
攻めがサラリと祓ってくれるので安心ですが、もう2人で祓い屋したらいいと思う。怪異指南シリーズよりCPが好きなので、こちらの2人もまた読みたいなぁと思いました。
今回は商店街の花屋店主と工務店の事務員のお話です。
受様が攻様との出会いで怪異事象を解決するまでと
攻様の元カレが登場する続編を収録。
受様は物心着いた頃から度々怪しい人影を見つけますが
大人達は受様のいう不審な影を見つけられず
虚言壁を疑われた受様は誰とも口を利かなくなります。
そんな受様を気にかけた母方の祖母宅で
ひと夏を過ごすと不審な影を目にすることが減り
大人達は受様の気のせいだったと決めつけます。
しかし受様を追う気配は消えず
高校の時に惹かれていた同級生にも相談しますが
冗談で流され、受様の口はさらに重なります。
そんな受様の今の楽しみは
毎週金曜日に攻様の花屋を訪れる事です。
半月前、帰路で体調不良になった受様に
声を掛けたのが商店街の花屋の攻様でした。
攻様は恐ろしいほどに整った顔の美丈夫ですが
回復した受様が借りたタクシー代を返しに行くと
親し気な微笑を向けられ、恋に落ちるのです。
受様は部屋に飾る花を買う口実で通っていますが
ある日に買った芍薬が変わらない手入れをしてたのに
1週間も持たずに枯れてしまいます。
その話をきいた攻様は受様は特別なのでと
店特性の栄養剤だと白い紙包みをくれ
受様はアジサイと共に浮足立って帰路につきますが
見えない気配に追われることになります。
その後、夜道を歩いていると後ろから足音がついてきて
振り返っても誰もいない、という日が続きます
受様が感じる気配は本当に気のせいなの!?
雑誌掲載されたタイトル作に
本編後の続編を書き下ろしての文庫化で
人に見えないものが見える受様と僧侶から花屋になった攻様の
オカルトミステリー風味の恋物語です♪
この帰路での出来事の他にも朝の玄関先に
アパート前に髪の毛らしきものが置かれたりしますが
証拠写真もなく誰にも相談できずにいましたが
攻様はそんな受様にこう言うのです。
受様は不必要な嘘をつくような人じゃないでしょう。
これでも人を見る目はあるんです。
実は攻様は駅近くの大きな寺の次男坊で元僧侶で
人には見えないものが見える人で
受様は自分を見舞う不可思議な事象が
霊障であるとはじめて知り、攻様の助力を得て
解決方法を探していくことになります。
受様がけっこうなネガティブさんなので
受様はかなりグルグルしていますし
元僧侶の攻様の背景と心理もちょっと複雑なのですが
受様の周りで頻発する怪異の謎を解いていく事で
死者にも寄り添おうとする受様の優しさは
攻様のトラウマも払拭していく展開で
な展開なので
のハラハラと2人の恋の行方にドキドキしつつ
楽しく読ませて頂きました。
続編も攻様の元カレの登場で引っ掻き回されるのかな
と思いましたが、攻様の気持ちは揺るがなく
安心して読めて面白かったです。