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逢魔が時の花屋で会いましょう

ouma ga toki no hanaya de aimasho

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表題作逢魔が時の花屋で会いましょう

蘇芳恭介
商店街の花屋さん,27歳
遠野光春
内装工務店の経理部兼総務部の事務員,23歳

その他の収録作品

  • 華と言葉を束にして
  • あとがき

あらすじ

仕事帰りの暗い夜道で、誰もいない背後に視線や息遣いを感じる――幼い頃から人には見えない存在に悩まされてきた光春。そんな日々の癒しは、毎週金曜日に通う花屋だ。買った花を一晩で枯らしてしまう光春に、店主の蘇芳は妙に優しい。むしろ「何か困ったことはありませんか?」と真剣に気遣ってくれて!? 無自覚な霊媒体質のリーマンと、元僧侶の花屋――特異な能力に翻弄される二人が、黄昏時に重ねる逢瀬♡

作品情報

作品名
逢魔が時の花屋で会いましょう
著者
海野幸 
イラスト
コウキ。 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011054
3.7

(51)

(15)

萌々

(18)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
186
評価数
51
平均
3.7 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数15

オカルトとBLの融合

怖い話が好きなので。
もうレビューも多いので感想だけ。

オカルト/ホラー要素はすごく面白かったと思う。
無理筋でも荒唐無稽ファンタジー系でもなくリアル寄り。こういう事もあるんだろうなぁというリアリティを感じさせる。
視える/感じてしまう体質の光春が、同じく視えて祓えるイケメンの蘇芳にどんどん惹かれていくのも必然性あり。
だからBLとオカルトの融合は成功してる。この辺は引き込まれて読みました。
言いたい事をなかなか言えない光春を応援するような気分で読んでた…んだけど。
一応怪異を鎮めて光春の恋心が通じ、蘇芳も…となったはいいけど、そうなった途端のエロシーンはいきなりすぎてコレじゃない感が。
おぼこい光春に元遊び人だったスキル全開して迫りまくるとは。
そりゃ光春は蘇芳が好きですよ?でも同意も何もあったもんじゃない、何も言わせてもらえず百戦錬磨のテクで最後までって…これは不同意性交です!とヤボを承知で言いたい。

後半は、2人が恋人になってからまた怪異に遭うストーリー。ですが、やっぱりというか何というか、蘇芳の遊び人の過去が災いをもたらす展開。
ここでは光春が蘇芳に対して疑心暗鬼になるけど、これが前半との合わせ技なら巧いな〜と唸る感じ。
ここは蘇芳の方が無垢で純な光春に救われたのでしょう。

1

ヒヤヒヤが楽しいホラーBL

海野先生のホラーBL!面白かったです。
「良き隣人のための怪異指南」シリーズは読んでいたけど、怖さレベルは同じくらい…いや、こちらのが少し怖さレベルは低いかも?(個人調べ)

攻めが元僧侶の超色男な美形花屋さん。
受けは清廉な雰囲気を持つ純粋無自覚美人系サラリーマン。
2人とも霊感ありです。

憑かれやすい受けの周りは視線を感じたりつけられてる感じがしたり、更には髪の毛や爪が家の外にばら撒かれたり…と怪異がいっぱい。受けは幼少期から視えているけれど、霊だと気がついてなくて攻めに出会い自覚していきます。
ホラー部分のお話もちょっぴり怖くてヒヤヒヤが楽しいです。

攻めは昔僧侶を諦めざるを得なくて、その後二丁目で遊んでいた人で、ま〜〜〜〜〜〜手慣れてること!距離の詰め方も口説きもえちも。
腰に香水付けてて服を脱ぐと匂いが濃くなるんですって!えっっろ!

受けの恋心には気がついていて受けが告白してくれるのを待ってた…のに、受けが花屋に来なくなっちゃって…!ジレジレな攻めも良かった。
できれば攻め視点も読みたかったなぁ。
受けには常に優しくて過保護な攻めです。

受けは幼少期の傷もありちょっぴりネガティブ気味ですが、攻めに出会って変わっていくし頑張っている様子が良かったです。
とは言え、優しすぎて他人の霊障を引き受けちゃうのはやり過ぎ。危ないよ!

攻めがサラリと祓ってくれるので安心ですが、もう2人で祓い屋したらいいと思う。怪異指南シリーズよりCPが好きなので、こちらの2人もまた読みたいなぁと思いました。

1

これからカーテンの隙間が気になってしまいそう

8月末まで行われていたキャラ文庫さんのバースディフェア。そのフェアに合わせて購入した小説がどどん!と届いていて、一冊ずつじっくり読んでいます。

大好きな海野幸先生の作品、今回読んだこちらはゾクっとする怪しさ・怖さの霊媒BL。コウキ。先生による表紙や挿絵も怖さと怪しさ満点でした。

ワケあり花屋×無自覚霊媒体質リーマンというカプのお話。

主人公は会社員の光春(みつはる・受け)。幼い頃から見えない存在に悩まされてきた彼ですが、それを周囲に告げても誰にも信じてもらえず嘘つき呼ばわりされ、自ら意見を行ったり感想を述べたりすることが極端に苦手になってしまった人物です。

そんな光春が恋をした相手は、商店街で花屋を営む店主・蘇芳(すおう・攻め)。
具合が悪く倒れそうになっていたところを助けられてから足繁く蘇芳の店に通うようになり、思わせぶりな態度にときめく光春。

しかしそんな折、光春の周囲で怪しげな現象が起こるようになりー

と続きます。

除霊の絡むオカルトBLではあるのですが、蘇芳との関わりによって光春が自分自身の言葉を口に出せるようになっていく過程が見事でした。さすが海野先生だなあ…

還俗してから荒れて二丁目を出入りしていたという攻めの蘇芳は手練れっぷりを見せてくれるのですが、ふとした拍子に零れる光晴の言葉に頬を赤く染めていたり、嬉しがっていたりして可愛い!

受けの光晴視点で書かれたお話ですが、実は救われたのは光春だけでなく、蘇芳もまた”嘘をつかない”まっすぐな光春の言葉によって今後の除霊との向き合い方を後押しされ、勇気をもらっているんですよね。

一方的に支え・支えられ…という関係ではなく、互いに影響を与え合っている関係性がとても魅力的でした✨

そしてホラー部分の描写はゾクっとする怖さ!
これからしばらく、カーテンの隙間が怖くなってしまいそうなので、ペットにくっついて心を落ち着かせながら寝ようと思います笑

怪異に翻弄される二人の確かな愛と、言葉を信じること・口に出して発することの大切さが感じられ、考えさせられるお話でした。


1

ホラー作品として面白かった

夏だ!ホラーだ!BLだ!と言う訳で、1人ホラーBL強化月刊実施中です。
今回は【元僧侶の花屋さん×霊感体質で気弱なリーマン】のCP。

割とがっつりホラー描写が怖くて、ゾクゾク楽しめました〜〜!
幼い頃から霊感体質で、周囲から虚言を疑われて育った主人公・光春。
誰も信じてくれない環境がトラウマとなり、自分の意見を上手く言えない口下手な青年へと成長。
そんな光春が、攻めの蘇芳と出会ったことで少しずつトラウマを克服していく、光春の成長物語でもありました。
一途に蘇芳へ想いを寄せる光春のいじらしさが可愛く、恥じらいながら嫉妬心を認める素直さも可愛い……!
何だか小動物みたいな庇護欲を唆られるキャラクターで、蘇芳が放っておけなかったのも良く分かる笑

一方、元僧侶の蘇芳のキャラが余りピンと来ず……
元僧侶と言う特殊設定なのに、チャラい優男みたいなキャラになっていて、個人的に余り魅力を感じませんでした(すみません)
いっその事、もっと遊び人で色ボケ坊主みたいな癖のあるキャラの方が印象に残ったかな…と。
(そんな色ボケ坊主が、受けだけに夢中になる展開が好きなだけです笑)

ストーリーのクオリティが高く、読み応えのある一冊でしたが、残念ながら今回は自分の好みのCPでは無かったのでBL的には〝萌〟評価に。
ホラー描写がなかなか怖くて、暑い夏にピッタリな一冊でした◎

1

髪の毛とか爪とか

↑怖いアイテムですよね。
切り離された身体の一部分ですもんね。

夏なのでホラーちっくなこちらの作品、手に取りました。
怖ーい話、大好きです。


攻めは美貌の花屋さん。
元僧侶というポテンシャル持ち。
受けは無自覚な霊取り憑かれ体質のリーマン。
幼い頃からこの世のものではないモノを見てしまい、虚言癖を疑われてしまった過去があります。


そんな二人が、出逢い、対峙する得体のしれない存在。
徐々にこの怪異の正体がわかる経緯もテンポよくて、飽きずに一気に読んじゃいました。
二人の惹かれ合うポイントも分かりやすくて、文句なし。


いや、本当に毎日暑いですからね。
この作品読んで、ゾワッとしてみるのも良いかも、ですよ。

1

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