イラスト付き
小説
ちーたんカワヨス(*´ω`*)
子供が出てくる話は大概癒やし系ではあるが
これもまたかわいかった。
ちみっこい魔法道具に憑依した状態で
ウッカリ王子につかまり軟禁。
ぽってり腹を吸われるという
ある意味イチャコラな前半戦。
思わぬ所で初めてのヒートが始まり、
王子にまたしてもつかまる中盤からの後半
少々にぶくてウッカリなちーたんも去ることながら
話を聞かないゴーイングな王子含め
キャラクターがどれも可愛かった
個人的には船長が好きなんだけどもね。
実はアルファで働き者で世話焼きな貴族て
どんだけ高スペックw
個人的には、幸せなその後の話とかあっても
嬉しいなと思える作品でした。
こちら、アワードにノミネートされているのを見て、投票前に読んでおきたい!と思い、読んでみた作品です。
以下、ネタバレ含むレビューとなります。
今個人的にちょっとハマっている、「シークレットベイビー」もの。
そこに、魔法人形(受けの分身的存在)の「ちー」が重要な役どころとして関わってきて、一風変わった設定のオメガバースストーリーとなっています。
時系列も過去と現在がパズルのピースのようにバラバラになっており、謎解き的な楽しさがありました。
そしてなんといっても、八千代ハル先生のイラスト❤︎
、今回重要な役どころとなる、受けのチェレスティーノが作り出した猫耳魔法人形「ちー」のイラストが本当に可愛い!表紙からも伝わってきますね。。
うーん。あの、でもですね、でもですね…!!
攻めのアルフォンソにどうにも萌えきれなかったー…というのが、読後の正直な感想です。
当て馬役の船長の方がずっと男気溢れてて頼りがいもあるいい男で、この二人がくっ付けばいいのになあ〜と思ってしまいました(¯―¯٥)
人目で心奪われても無理矢理襲わないし海の男で荒くれ者かと思いきや、紳士的に世話を焼いてくれるし…
アルフォンソに萌えたのは、序盤の魔法人形の「ちー」を可愛がる部分だけだったな、、
祝宴の際に自分が抱いてしまった赤目のオメガを、その後探そうとはしなかったのか…?
自分を陥れるために近寄ってきたオメガなら、”痛い”と言って怯えている相手をひどく抱き(まあその後チェレスティーノも気持ちよくなっちゃうんですが;)、事後はそのまま探しもせずそのオメガのことは放置し、いなくなったチェレスティーノを探していた、ってことかー…
なんというか、シンプルに酷いし、あまりに鈍くないか?と思ってしまって。。
ヒートにあてられてたとはいえ、声とか体格とかから気付こうよ!!(いや物語的にそこで気づいたらダメなんですよね、十分理解できるんですけれどもー!)
ああカッコいいな、うっとり…と思える点を全部船長がかっぱらっていった感が…
色々と物語上では収拾がついた後もあまりスッキリ感がなく、もやもやが残ってしまいました。。
受けの父親の元に囚われている(本文ではオメガは「飼われている」設定で、これも個人的にちょっと苦手でした;)オメガ達(受けの実母も含む)はその後一体どうなったのか、攻めと攻めの兄の対決の詳細など、気になるところが割愛されていたのも
気になってしまった…
とはいえ、一風変わったひねりの効いたオメガバース、シークレットベイビーものとして、楽しめる作品だと思います。
アルフォンソにもっと自分が魅力を感じられていたら、より萌えを味わえたんだろうなあ、と思います;
まさかこの表紙の2人がCPだと思わないですよね?やっぱり表紙のイメージがあって読み進めるので、てっきりオメガバースだし攻めか受けが子供を抱いてるんだろうと思ってたんですよ。それが読んでいくとあれ?そうじゃないな?って気付くんです。その裏切られ感が最高に良かったです。
αだと思って生きてきたのにΩだった…ってそんなに珍しくない展開なんですが、設定が魔法学校なのでそこからが違うんですよね。自分が作った魔法人形に魂を移すという凄い技を繰り出すので、そこからが少し私は混乱しながら読んでしまいましたが。
受けが子供をお腹に宿したまま攻めの元から去っていく…ってめちゃくちゃ個人的に大好きな展開だったので、大満足です!
そして八千代ハル先生の挿絵が最高に可愛くて眼福でした!
一度くっついたアルファとオメガがオメガの妊娠わきっかけにアルファの前から姿を消す作品が性癖なので何度も読み返しました。
魔法人形で子供の姿になり素直で可愛いちーも大好きなのですが、美しくツンデレで嫌われ者かと思いきやモテモテだったチェレスティーノが大好きです!
後半は一回アルフォンソノこと嫌いになりますが、それもチェレスティーノに対する執着からきているので、真実を知ってからの必死のアプローチが見ていて情けなくも可愛かったです。
実はみんなに愛されてたチェレスティーノ。暖かい気持ちになる作品です。
思い込みからの勘違いで追いかけっこ
オメガが差別されるサヴェッリ王国の公爵家嫡男チェレスティーノ(受け)は自分がオメガだとわかり愕然とします。
学園での突然のヒートに、王子たちに追いかけられてしまうのです。
気がついた時には自分は以前作った魔道人形「ちー」に憑依していました。
記憶がない「ちー」は本体がどこにいるのかわかりません。
2人の王子たちが見つけ出す前に探すことができるのか。
初めはチェレスティーノ自身が出てこなくて、チェレスティーノが憑依した魔導人形「ちー」視点な上、魔道人形に憑依した直前の記憶がないため、本人がどのような状態かわからず、ほのぼのしながらもドキドキしました。
とにかくチーが可愛すぎて何をしていても癒されます。
なぜかチェレスティーノが以前捨てた「ちー」を第二王子のアルフォンソ(攻め)が拾っていたため、アルフォンソと生活を共にすることになり、アルフォンソが努力を怠らず、誰にでも穏やかに接するいい人かと思っていました。
が、第一王子オズヴァルトの暴走でチェレスティーノの居場所が分かり、さらに記憶が戻り、2人の間に暗雲が垂れ込みます。
「ちー」とアルフォンソの2人の話がほのぼのしていて良かっただけに記憶が戻った途端読んでる私のアルフォンソに対する好感度は底辺に。
アルフォンソがオメガが嫌いになった経緯はわかりましたが、ヒートが来ているオメガなら何やってもいいみたいに、嫌っているくせにあてられたからと気遣いもなく挿入するってのが無理。完全に強姦。
その上心当たりがあるくせにオズヴァルトとの子供と勝手に勘違いするし、探しにきたと言いながら暴力的だし、どうにもアルフォンソが好きになれませんでした。
どれだけ謝っても、勘違いだとしてもあれだけチェレスティーノをゴミを見るような目で貶めた事実は変わらない。
そしてシェレスティーノのあんなことやられたのにそれほど嫌ってないのがまた気に入りません。
運命のつがいならどんな目にあっても嫌いになれないのだとしたら嫌すぎる。
運命のつがいの話は好きだけれども、それは苦難を乗り越える話が好きなのであって、何をしても許される話ではないのです。
オメガの住みやすいイヴァナ王国にいた方が幸せではないでしょうか。
船長にしなくて本当によかったの?
わざわざ苦労しにサヴェッリ王国に帰らなくても。
と、思ってしまってどうにもよかったねーという読了感にはなりませんでした。
そして、最後が急足でした。
回想でしか登場しない父公爵がどんな人物かも結局はわからなかったし、その後の2人の様子もないし、
途中から登場しなくなった船長ともちゃんとお別れできたのかわからないし。
船長いい人だったのになー。
彼が運命だったらよかったのに。残念だ。
ヒートでオメガと解るのではなく、首を不用意に噛まれないようそらぞれの魔道具を早く作ってほしい。危なすぎる。
そして、ピンチになると現れるあの幼児は誰だったのでしょうか?
とにかく、
「ちー」がひたすら可愛いお話でした。