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面白かった。施設育ちのΩ、千歳と契約結婚して煩わしいことから解放されたい傲慢なαのレスター。千歳はΩであることを隠してるんだけど分かっちゃうのよねえ。ちょっとした事件も挟みつつ、どうにもレスターに抗えない千歳。強烈な引力。
うらら先生のグイグイ系の傲慢攻めとそれには絆されないぞ!とツンとした受けが大好きです✌(ツンしきれてないけど)今回挿絵もすごく素敵で滾ったー!!ふたりの色気がめちゃくちゃ伝わってきてよかったです。
アプローチが面倒すぎて契約結婚したい御曹司アルファ × 自立したいオメガ
オメガ保護施設の職員の千歳(受け)はベータと偽って働いているオメガです。
保護されているオメガとアルファのカップリングを担当しています。
現在面倒に思っている担当アルファのレスター(攻め)はアメリカでも屈指の名家の御曹司で、結婚しろコールに辟易して契約結婚する相手を探しています。毎回遅刻してくるし傲慢な態度だし、オメガとの面談には毎回千歳を同席させるしと迷惑ばかりかけられています。
やっと何回かの面接を終え次の段階へと進むことになったレスターですが、2次段階のデートを飛ばして擬似同居を行うトライアルにしたいと言い出します。今回も千歳も同席で。
何とか断りたい千歳でしたが施設長からも許可が出てしまい、仕方なくトライアルのホテルに向かうと、結局相手のオメガが怖気付いてしまいお流れに。
なのに、大雨で道路が封鎖され家に帰れません。そんな時によりにもよって突然ヒートに襲われてしまい、レスターの関係を持ってしまいます。
それからは、レスターからのアプローチが始まります。契約結婚なんてまっぴらと思う千歳ですが、少しづつ距離が縮まりつつあるある日、施設のオメガの誘拐事件が発生するのです。
エリート一家に生まれた千歳はオメガだとわかった途端結婚して子供を産むことを強要する父に嫌気が刺し、傲慢な婚約者に襲われそうになったことをきっかけに、家を飛び出しオメガの保護施設に入り、ヒートが来てないためベータと偽り施設で働いています。いずれは大学に行き教師になりたいと思っています。
そんな時会った瞬間ざわざわする存在がレスターでした。
ヒートが来ないオメガが、心をザワザワさせるなんともムカつくアルファと出会い、突然のヒートに関係を持って少しづつ近づいていって事件に巻き込まれてという、オメガバースの王道な感じです。
レスターははじめは他のアルファと同じで、傲慢で自分勝手で、早々に千歳に目をつけ会う口実に他のオメガををダシに使うなどあまり印象が良くなかったのですが、途中から千歳のために何か買ってくるとか気を使うことを覚え、ちゃんと千歳のことを考えられるようになってきて、その成長がよかったです。
攫われた千歳たちを救う場面では、千歳にはヒーロー登場にしか見えないのに、他の人の視点ではどう見ても殺人鬼がドアを破壊して侵入しようとしか見えないという場面が想像するだけで笑えます。
一世一代のプロポーズも上手く言えなくて何度も言い直して、はじめは傲慢なプロポーズが最後にはちゃんと千歳を愛してるから結婚してくれと言えて偉かったねと褒めてあげたいです。
事件の後があまり描かれていなかったので、親とは和解できたのかとかレスターの家族との顔合わせとかいろいろ気になるところはありますが、概ね楽しくや読めました。
面白かった〜!
初読み作家様でしたが、一気読み。
オメガバースの王道ストーリーでありながら(不憫受けΩと御曹司俺様α、突然のヒートにセッで対処、アルファの溺愛、Ωのピンチに駆けつけ救い出すαなど)、そこに受けの職場で起きた誘拐事件が絡み、ミステリー仕立てになっているのが新鮮でした◎
俺様アルファのレスターの台詞の数々に…あるあるかもしれないせど…痺れた!心の中でゴロゴロしちゃいました…
「(君が落ちるのも)時間の問題だ(ニヤリ」
「君の気持ちなんか知ったこっちゃない。俺のために俺と結婚してくれ」
↑やー!俺様!ニヤけちゃう(°∀° )
受けの千歳が、庇護されるタイプじゃなく自分で道を切り拓いたり、ピンチを乗り切ろうとするところも、個人的にいいねいいね!とグッときたポイントでした◎
(もちろんレスター様が救いには来るのですが!)
惜しむらくは、誘拐事件の解決があっさりし過ぎていて肩透かしをくらった感があることでしょうか…
黒幕があんなにアッサリ自白するかなあ…?と疑問に思ったり。
物語前半から伏線が綺麗に張られて繋がる事件だったため、ちょっと残念だなあと思いました。
そうそう、ベイビーのできた千歳はいったん四年制大学に行くのは諦め、育児に専念することにしたみたいですが…
そこはレスターさん、家の力?を使ってお手伝いさんならシッターさんなりを雇い、子育てしながら千歳の夢を叶えるために一肌脱いでもいいんじゃない、と思ったり。
千歳の教師になるという夢、ぜひとも叶えて欲しいな〜
その後の2人も気になります。読みたい!
神香うらら先生、初のオメガバースになるこちら。
えっ!?そうなの!?とちょっとびっくりしちゃいました。
受け様は、オメガの保護施設にて縁組支援コーディネーターをしている千歳。
オメガでありながら今までヒートがなく、このまま平穏に自分の人生を生きていきたいと思っていたある日、御曹司のアルファ、レスターが縁組支援に申し込んでくる。
この圧倒的オーラを放つレスターこそ、この度の攻め様。
しょっぱなから"これだからアルファは"と言いたくなるような傲岸不遜なレスター。
でも、千歳を前にすると、ちょっぴり可愛げも見える。
ははぁ、さてはレスター、これが初恋だな( *´艸`)
匂いとか相性とか、色々言ってるけど、それはつまり独占欲だよ、なんてにまにま。
千歳が行方不明だと分かってからのレスターの焦りと行動力、いいわぁ(≧▽≦)
攻め様はそうでなくっちゃ( ^ω^ )b
千歳を助けに入ろうとする姿、想像するまでもなく、シャイ○ングだよね( ^_^ ;)
なりふり構わずなレスターにきゅん。
その後のプロポーズには、不器用かよ!とアルファらしさ全開で笑っちゃう。
もうレスターのアルファさが、全面的に可愛げに見えてしまってました( *´艸`)
さすが神香先生、と納得のラブコメを楽しませて頂きました。
神香うらら先生の作品を読むのは実に「極上御曹司の初恋略奪方程式」以来になります。神香先生は海外セレブを書くのが凄くお上手な作家さまだと思うのです。今作でもレスターのセレブぶりを楽しませていただきました。
このレスターですがあらすじとカバー表紙からどんなに酷い性格をしてて、最後は攻めザマァな展開かしら?と勝手に想像していたんです。
ですが読み進めるうちに彼の印象がガラッと変わっていて、とても魅力的なアルファだということが分かって来るんです。
そうなると千歳の頑なさに「レスター不憫」と応援したくなり、当て馬にされたハンナの煮え切らない態度にイラッと来たりしました。
途中で事件も起きて海外ドラマを観ているような気分になり、ページを捲る手が止まりませんでした。
この犯人の匂わせ方もお見事で、予想が当たった途端に次は誰がどのように追い詰めるのだろうとワクワクしました。
そこはまぁ、ハイスペアルファであるレスターが見事に追い詰めて解決するのですが、ここら辺からがちょっと駆け足で残念だったと思いました。BLであってサスペンスものではないのでしょうがないですが、もっとじっくりと書いて欲しかったです。
そして個人的に爆笑したのがレスターの名付けのセンスでした。千歳には頑張ってあの名前を阻止して欲しいと思いました。www