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『背中を預けるには』で完全に惚れ込んでしまった小綱実波先生の待望の第二作!
もう冒頭から面白い。グイグイとものすごい吸引力で読者の私達を神々が君臨する世界へと引きずり込んでいきます。藍と悠斗が否応なしに異世界へと飛ばされたのと同じように。
途中から暴走し始めるニキアスの溺愛ぶりや、藍の自我の変化(アンブロシアとしての本能が目覚めていく)や憎むべき相手だったはずのニキアスへの愛情……色んなものが渦巻く中、ニキアスがヘロスマキアへと旅立っていったその直後……!!!なんと!あやつが!藍を!!!うわあああああっ、という感じで上巻は終了。早く続きを読ませてほしい。切実に。
ただ、あまりに壮大すぎる世界観ゆえに、一度読んだだけでは理解できない(小綱先生が悪いのではなく、完全に私の読解力の問題。つまりアホなんです)部分もそれなりにあったので、下巻が出るまでに何度か読み直して、物語の世界観や、キャラたちの言動、その息遣いまでもを己の読書脳に染み込ませようと思います。めっっっちゃ楽しみ!!!
そして、円陣闇丸先生のイラストが本っっっっ当に素晴らしすぎる……表紙、登場人物紹介、そして挿絵……確実にこの作品の魅力を引き上げている大きな要因になっていると感じます。
『背中を預けるには』と同じファンタジー小説ではありますが、世界観は全く違います。一口にファンタジーといっても、本当に様々なんだなと学びました。そして小綱先生の博識ぶり、神への理解度、物語の構築度の高さに感嘆しました。
さすがです。小綱先生。下巻を心待ちにしています。
今回も小綱実波先生は最高のストーリーを描いてくださっている!
下巻を読む時用の記録として、ネタバレで書き留めておく。
ニキアス(大地と獣の神の神子でクロノキアの王)x藍(神の果実アンブロシア)
12柱神(対になっているので6対)とそれに遣える12神子が存在する世界「ウラヌンティウム」
何者かの仕業により、神の果実アンブロシアは現代の人間界へと堕とされ、人間に受胎し藍として成長し俳優となっている。25歳だが、とても若く見える。
ニキアスは父が冤罪で囚われの身となっていて、その所為で、自国クロノキアの民が灰になって滅んでいくのを救う為、アンブロシアを探し出し神の元へ戻すことで、父の解放を求めようと、人間界でボディーガードの仕事をするキースとなり、300年過ごし、やっと藍(アンブロシア)を見つけ、「ウラヌンティウム」へ連れ戻す。その時に一緒に20歳のアイドルの悠斗も巻き込まれて来てしまう。
ニキアスは人間になっている藍を好きになり、つがいとするが、神の果実は全神子のものであり、ヘロスマキアという神子の戦いで勝利を納めた英雄だけが手にいれることが出来る。
藍は、最初平和に暮らしていた世界から連れ戻したキースを憎んでいたが、彼が抱える苦悩を知り、彼に惹かれていく。藍は自分が果実として生まれた場所に戻ってから、自分が元の世界の人間ではないことを痛感し、同時にニキアスに英雄になってもらうため、彼に全てを捧げて、彼の能力を最大にさせ、ヘロスマキアに勝つよう伝える。そしてニキアスはそのために天上に上がっていく。
悠斗は必ず元の世界へ戻すこと。
そう悠斗にも伝えてニキアスの勝利を祈っていたら、ニキアスの幼なしみであり、父を投獄させた神子(女性)の息子カイロスが禁断の園へ藍に会いに来た。
ということろで終わる。
カイロスなんか怪しい?どうやって園へ入れた?目的は?
用語と神の名前も多くて、混乱するので、相関図や用語説明があるとありがたい。
作家買いの先生になっている。前作は名作だが、今回もとても面白い!
異世界転移の物語です。
ラノベにありがちな御都合主義の設定ではありません。無理やり連れて来られた世界で恐怖と絶望と憤りを感じる心がリアルに描かれています。
一人の人間の当たり前の感情・慟哭が描かれていて、主人公に感情移入してしまいます。
少しずつ周りの状況が見えてきて、この異世界で自分のできる事や生きる意味を見つけ出そうと足掻く、真摯な主人公を応援したくなります♡
そして、こちらの作者様は重厚な物語を描くことを得意とされています。緻密に練られた物語の背景を存分に楽しめること請け合いです。
まだ上巻なので凄く評価を迷いました。どうしても「背中を預けるには」シリーズと比べてしまうからです。ですが今作も鈍器なのに一気読みさせてしまう点から神評価にさせて頂きました。
もちろんお話は文句なしに面白かったです。ですが最初は藍のキャラが好きになれず、後半では一緒に異世界に飛ばされた悠斗に苛ついてしまって…。
ニキアスや他の半神たちについては半神だからそんなものだろうと、特に腹が立ったり嫌悪したりはしませんでした。人間の理の外にある存在ですから、理解する方が無駄なんです。
ですがニキアスが藍と過ごすうちに変わって行くのには萌えました。また180cmある藍が小さいと感じる程の巨軀とか大好物です。www
さてさて肝心の内容ですが「アンブロシア」を神の庭から流して、藍が異世界に飛ばされる時に介入して来たのは誰なのか?ニキアスの父神であるクロノキア神を陥れたのは誰なのか?この辺りを推理しながら読み進めました。
私はあの人?が怪しいと思っているのですが、果たしてその通りなのか凄く気になるところです。
まだ下巻の発売日が発表されてないのですが、早く答え合わせをしたいので間を空けずにお願いしたいです。
円陣闇丸先生のイラストが美麗で大変魅力的でした。左手の握力が無いのでどうしても肩と肘で庇ってしまい、肩甲骨の辺りが激痛で温湿布を貼り、手のひらをマッサージしました。何か良いブックスタンド的な物はないかと頭を悩ませています。www
小綱実波先生が海外出張に行かれた時のSNSを思い出しながら序盤を読んでました。実際にその地に足を運んでいる作家さま多いですよね。
円陣先生なのでマストバイ。次で終わらないんじゃないかという気がするんですけど。続きが気になるところで終わって、まだ先が読めないなーと思うので萌にしました。ギリシャ神話みたいな世界観のお話、490Pほど。どファンタジーOKな方限定でおススメです。なんつったってめっちゃ人外なので。(ちょっとだけグロっぽいところありますので、絶対無理!という方はご注意ください)
オーディションで映画の役を勝ち取りニューヨークへ向かった藍。監督にも気に入られ無事撮影は進んでいるのですが、穏やかではないのは、監督のボディーガードのイーサンと今一つそりが合わないから。2メートルにもなろうかという身長、威圧感たっぷりなイーサンが、なぜか藍に執着する様子を見せ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は(別世界に行ってからの方々)
セルジオス、シメオン(攻めの側近、騎士)、ユーニス(神官)、悠斗(受けと一緒に飛ばされたアイドル)、カイロス(攻め同様、別の国の超ど級イケメン神子)、その他神子少々、巫女(攻め母の元仲間)ぐらいかな。
++攻め受けについて(以下超ネタバレ)
攻めは12神のうちの一人を父に持つ神子。でかい狼への変化あり。冤罪で父神が罰せられ、父神の国クロノキアは神力を失い滅びの一途をたどっているのですが、なんとかせんと一人頑張っています。傲慢というまではいかないですが、なんせ人間じゃないんで、人間の気持ちに寄り添った繊細な気配りとかは無い印象(信念に従って突き進む)。カッコいいし強くなってきたからいいけど、めちゃ萌♡というところは少なかったかな。
受けはアンブロシア(=英雄の果実)が人間となったという方。ギリシア人の血を1/4もつ美人さんですが、ごく普通に育ち、俳優として頑張っている真っ最中に、異世界飛ばされ、しかも人間が人間らしく生きている世界じゃないもんですから、受け止め消化するのにめちゃ苦悩されてました。ただ、自分が「飛ばされた世界由来のもの」だと分かった後は、薄いベールを次々脱いでいくように変化している印象。設定あれこれがすごいためか、シンクロ★ってところは今一つ無く。
世界の設定を読み解くのにちょっとパワーかけた分、攻め受けの気持ちへの寄り添いが少し少なくなってしまった一冊でした。でも。続きは気になるし、なんてったって円陣先生だから最後まで読みますよん!(P27のイーサンの挿絵は神~★上から目線~苦しい~萌え死ぬー)