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ずっと甘くて安心して読めましたよ!
ワイズバーン伯爵家四男フィディと従者フレッド。年上大型わんこアルファなフレッドの溺愛、献身ぶりと奥手であるということに全く気づいていない箱入りオメガのフィディ。
17歳で第二性検査でオメガと判明し、通っていた学園の卒業を待たずにすぐさま従者のフレッドと2人だけで荒地にある別邸に住まいを移すことになります。
表題作はとにかく2人だけのお話でベッドでのレッスンシーンが多いです。
会話が多く明るく楽しくフィディが性的なことをお勉強して経験を積んでいきます。フレッドがとても魅力的に描かれています。
続、人生はままならない
では元のお屋敷に戻ってきた2人以外にフィディの父や兄達も登場してきます。フィディの知らないフレッドの過去の話が詳しく語られたり、事件が起こります。
このお話はフィディがただ可愛いだけのオメガではなく、頭がキレて思慮深い性格であることがよく分かります。
第二性検査を受けるまで自分はアルファだと思っていたフィディがオメガだと分かって落ち込むことがタイトルにつながっていると思いました。
でもそれだけではなく読み終わると、フレッドをはじめ誰もが上手くいかない人生と折り合いをつけながら前向きに生きているんだなぁーと気づきました。
甘い甘いエッチなだけではなく自分と同じように悩みながら人生を生きている彼らに親近感を持ちました。
紙本で約332ページありしっかり楽しめました!
元剣奴の従者と伯爵令息の人生ままならない話
αだと思って生きてきた。
Ωだと判定された伯爵令息フィディ(受け)は即学校を退学させられ、辺境へ従者のフレッド(攻め)と共に送られます。
さぞかし家族に落胆され憎まれているだろうと落ち込むフィディでしたが、何もない辺境でこれからどうやって生きていくか考える時間はいくらでもありました。
本だけはたくさんある上、忠実な従者がフィディの興味のありそうな本をいくらでも用意してくれるのです。
中編2篇と短編1篇の3篇になります。
前編では2人が番になるのを決め、フィディがこれからの目標を決めるまで。
後編は何故か辺境に送られてから一年以上経つのにまだ番契約してない2人が、やっと邸に戻り父の本意を知り、ままならない人生もまた面白いと言えるまで。
途中フレッド視点が少し入りますが、ほぼフィディ視点で話は進みます。
初め、Ωとわかった途端のこの待遇に驚きました。
今までさんざん可愛がってきたのに、自分の奥さんだってΩなのになんでこんな扱いできるんだろうと不思議でした。
でも、世間的にはそれが普通なようで、フィディ自身もΩと診断されるまではΩを劣等種だと思ってたようです。
前編は前半は登場人物は2人だけ。途中までフィディ視点なので閉塞した世界でずっと2人で暮らしています。フレッドの態度に何者かがやってきてるのではと思わせる時もあるけど、かなり鈍感というか純粋無垢なフィディなので不審に思うこともなく、穏やかに過ごす毎日。
話にしか出てこない父親は本当に見限ったのか。と思いながら読んでいましたが、そんなことなかった。良かった。
憎まれてもいいから、フィディを守りたい一心だったのがわかってよかったです。
フィディが頼るのは今も昔もフレッドだけ。
寂しさに一緒に寝てもらおうとするのですがフレッドは盛大に勘違いしていて。
でも、あれは仕方ないと思う。フレッドは悪くない。あんなふうに言われたそりゃ勘違いするわな。理解した時の絶望たるや。
フレッドに同情するやら楽しいやら。
フィディの 性教育の失敗には笑いました。
キャベツ畑の赤ちゃん並みです。
そして、実地で教えてと言った後のフレッドの行動は笑えるくらい早かった。
最終的に鈍感すぎるフィディが恋心を心の病気と勘違いするのには可愛すぎて怖いくらいでした。どうやったらこんな青年ができてしまうのか。
でも、αだと育てられたこともあり堂々としなければならない時はちゃんとできて、結局とってもいい子なんですね。
ただ、Ωだったことで落ちんてるだろうと
悪役になることを覚悟で何も言わずに僻地へ追い出すように連れていかなくても、Ωとか関係なく愛してるよって言ってあげた方がフィディの精神衛生上良かったと追うんだけどなー
前半最後のフレッドのタイトル回収。
人生ままならないけど満足していますという言葉がで、フレッドのフィディに出会えたよ喜びが伝わってきます。
フィディ視点だからわからなかったけど、実はすんごくモテてたフィデイ。
フレッドは気が気じゃなかっただろうな。
従者の立場では伯爵のOKが出るまでは我慢するしかないと思ってただろうし。
後編ではピンチもあったけど、終始2人がラブラブだからそこの心配はいらなかったし、家族からの愛は揺るぎないし、フィディのやりたいことは準備できたしで、
今度はフィデイが人生はままならないけど面白いと言えるまでになって良かった。
短編の巣作りならぬ巣箱には笑いました。
フレッドは、可愛くて可愛くて仕方ないだろうなと、ニマニマしました。
フィディはとても正直で素直に自分の気持ちを言うので、言われたフレッドは毎回大変だと思います。
振り回されるフレッドをデフォルメで書いて下さったカワイチヒロ先生の口絵が私の読んだ時の心の絵と同じで、とっても嬉しかったし楽しいです。ずっと眺めていられる。
悲壮感あふれる最初の衝撃から、ずっと甘々な毎日と覚悟やピンチもあるけど、フレッドが蹴散らしてくれる安心感と、皆の愛。
とても楽しいお話でした。
従者フレッド×主人フィディ
フィディはアルファだと自分を信じて生きていたのに、検査結果はオメガだった。兄達は全員アルファで、自分だってそうだと信じていたのに…。結果がわかった途端、辺鄙や土地の屋敷に従者フレッドと幽閉されて…。というお話。
可哀想な受かと思いきや、皆んなからとっても愛されて天真爛漫な箱入り坊ちゃんな受さんでした!逞しくて鈍感可愛くて個人的にツボでした笑
フレッドは坊ちゃん命で優秀な従者。彼には秘密があるのです。賢いわんこっぷりが良い!
そんな2人の面白い幽閉生活をぜひ見ていただきたいです!あと小話で巣作りがあるのですがめちゃくちゃ可愛かったです…!
屈強で筋肉分厚いのに受の前でだけワンコ!な金髪攻めであまあまのエロエロで伊達きよさんなら最高しかないと思い購入しました。
攻めが剣奴になる経緯はちょっと強引ですが、フィディの天使っぷりがフレッドの胸を打つシーンにはグッときて涙が出ました。この人の為に生きようと誓うだろうなと。
そしてフィディも一度は性別判定で精神的に地に落ちたものの、自由に育てられたことを最後に感謝するのが良かったです。
あまあまで舌足らずにフレッドと◯液を求める(自分から溢れるのにも泣く)フィディがエ口くて最高でした…
性に疎いフィディに「今ので子が出来ましたか」と揶揄うの可愛エ口。
二人とも二人しか見えてないのだけど絆が強固で、王子と従者であっても、フレッドの「あなたの言葉だから泣けるんです」という歳の差関係なく全身で存在を敬い合って認めているところが本当に素敵だった。
「人生はままならない」第二性がある世界で自分はαだと信じて生きてきたフィディだけど、検査結果はΩ。それまでの生活にさよならして、元剣奴で従者のフレッドと領地の端の荒地で暮らす事に。
これだけ聞くと悲惨だしフィディの落胆が大きいのは当然。なんだけど、フィディの持ち前の明るさや前向きに頑張る姿は微笑ましいし、フレッドの献身には感心する。何より恋心を自覚してからが可愛くて、フレッドはある意味大変だなぁと笑ってしまった。
フィディは壁に当たる度に悩むんだけど、フレッド始め家族みんなが応援してるのが心強いし、自分で道を切り拓く強さが素敵。
フレッドの境遇もしんどいけど、フィディって天使に出会って献身的に尽くしたからこそ得られた幸せだと思う。
いわゆる運命の番だと思うけど、それ以上の絆で結ばれた2人に心温まりました。面白かった!