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探偵とヤクザと刑事と弁護士と。入り乱れてテンション高く事件を解決してくれる作品。メインとなる探偵事務所のキャラがみんな可愛くてカッコよくて、大好きになりました!ルカと開の複雑な関係性も魅力的。ぜひぜひ続編をお願いしたいです!
ルカはかなりイカレたキャラで好き。スイッチ切り替わったみたいに極端な思考に陥り、何でもスパッと切り捨てる感じ。生い立ちに問題があり、破滅型っぽさもある。開を引きずり落として隣に並ばせながら、本心では一緒に幸せになりたいと願っているような。ふらっと消えてしまいそうで目が離せません。
開は口は悪いがお人好し。ルカを受け止める包容力をばっちり持ち合わせているところが良い!あと何気に人脈がすごい。
ただの腐れ縁という二人だけど、心の奥深くまで刻まれている縁だと思います。本人たちには何も関係がないはずのところで絡まった二人で、開にとってはとばっちりもいいところなのに、開はルカの頼みを引き受けます。あんなキツイこと、ルカごと背負う覚悟がないとできないんじゃないかな。
終わり方は爽やかでラブもあってとても良かったけど、これで終わりなんてもったいない!寂しいです。二人のわちゃわちゃや千早の活躍など、まだまだたくさん見たい!鏑木探偵事務所のノリが楽しくて最高でした。
鏑木探偵事務所をしている開、依頼人の娘さん探しをきっかけに高校時代から腐れ縁であるルカと再会。ルカの推しに負けて2人とバイトの千早くんの3人でお仕事開始。ルカは開が好きで一度好きを伝えてるけど、開は軽く流したし、その後ルカは開の前から姿を消しちゃったから、一旦離れるけど再会しまた一緒にいることでお互いの気持ちに気づいていく。2人を結びつける過去は凄く嫌なものだけど、それを上回るルカの思いと、開のルカへの気持ちが2人を強く結びつけてる。闇を抱えてるルカが時々サイコパスみたいだったり、開大好き全開だったり、色んな顔を見せてくれるのも面白い。開は堅物そうでぱっと見怖いかもだけど、ルカの「抱いて〜」を断らない、ルカが好きだよねって分かるよっていう感じです。はちゃめちゃな感じの2人だけどいいコンビ!弁護士さんもいるから怖いものなし!探偵しながら2人も過去に囚われず幸せになっていって欲しいですね。
ルカが開に救われるお話ーーというわけでもなく。喧嘩にセッに次々に起こる事件。
とにかく1冊にたくさん詰められた作品にも感じられました。
探偵ものではあるけれどヤクザの介入などもあり。BLお馴染みの受け攻めどちらかが闇社会方足突っ込んでる感じのアレ。
満遍なく濡れ場は差し込まれるのですが二人の過去やら詰まった内容に、あまり濡れ場には意識は向かず。
ルカ→→開的な感じも強く。
とりあえず受けがわりとしたたかな感じなのが好きな方にはバッチリはまりそうな感じ。攻めを振り回すような……
ワケアリ2人の探偵バディもののようだったり、救済物語のようでもあり、裏社会が絡んできたり…と、盛りだくさんな内容の1冊でした。
ベースとしては、過去になにかがあった2人が再会し、所員たちで探偵事務所に舞い込む依頼をこなすお話といったところでしょうか。
飄々として見えるけれど、実は拗らせな受け辺りにピンと来る方は楽しめるかも。
まず、作家さんの作品愛がすごかったです。
この作品とキャラクターが好きで、もっと描きたい!という気持ちが作品を通して伝わってきます。
探偵事務所設定も面白く、サブキャラクターも非常に魅力的。
そして何より、主役2人のクソデカ感情が良かったです。
セックスまでしている仲なのだけれど、なんだかちょっと背景が気になるというか…
過去に絶対何かあったでしょ感が漂う、一筋縄ではいかなさそうな2人の関係を追いかけたくなるんですよ。
探偵業の合間にちらちらと2人の過去と現在が見え隠れする感じかな。
依頼内容も含め全体的に面白かったのです。
ただ、過去エピソードの入れどころとバランスはあまり良くなかったように感じます。
2人に過去何があったのか?ルカの過去は?
この辺りが微妙に明かされないまま焦らされ話が進み、もちろん後々きちんと描かれてはくるのですが…
うーん…明かしてほしかったタイミングとは少々異なっていて、読んでいてつんのめりそうになるというか。
時系列の流れも含めて、リズム良くは読めなかったんですね。
いくら自分でも調査をして真実を知ったからといっても、開がルカの手を折るほどのめり込んだ理由についてはちょっと読み取れなかったです。
コミコミスタジオさんの小冊子がその辺りに触れている内容で、これを本編で読めていたらなあと…
面白く読めた部分と、エピソード過多でごちゃついて見えてしまった部分が半々でしたので、今回はこちらの評価になりました。
鳴海先生の"好き"をとことん詰め込んだというこちらの作品。
男くさいやり取りのなかに繊細な感情が見えたり、ケンカの痛々しいシーンがあったと思えばセックスしていたり。
そんな目まぐるしい展開の中でそれぞれの感情をしっかり感じられるところがものすごくツボで、めちゃくちゃ刺さりました。
探偵BLですが依頼を解決していくだけではなく、主人公である開とルカの複雑な過去や拗れた気持ちなどを絡めて進んでいくので、様々な表情を楽しむことができます。
現在のふたりはわりとライトな関係に見えるけれど、ここにいたるまでのふたりの背景は重たく苦しい部分が多いので、そういうところのギャップにも引き付けられました。
クリーンではない依頼を追うなかで開が危ない目に遭ったとき、開のことが本当に大切なのだと気付くと同時に自分自身とやっと向き合うことができたルカの変化に感動。
そして真っ直ぐにルカを想う、開の不器用すぎる愛にもまた心を揺さぶられたのでした。
両想いのはずなのにあえて「好き」という言葉を返さない、そんな無骨なところもすごく格好良かった!
登場人物は多めでしたがぶつかることなく引き立て合っていて、それぞれ個性的なキャラたちとの掛け合いも面白く、なんとなく声に出して言いたくなるようなタイトルも魅力的でした。
(謎だったタイトルの意味もインタビュー記事で明かしてくれていたので、スッキリできてありがたかった)
ふたりが良きところに落ち着いたところで終わっていましたが、関係が変わったこれからがふたりにとってのスタートなのではないかなと感じています。
なので、ぜひ続編を期待しています!