電子限定おまけ付き&イラスト収録
前作の対になるお話です。
こちらも一気読みでした!
前作ではお気楽そうに見えた鏡の中の直央(今作の)が実は…な。
逆にあちらの直央がもう?みたいな。
どちらかというと今作の方が明るくて好きです。まあ価値観が現実的というのが大きいかな。
想定してなかった続編でこんなに辻褄が合って、さらには良き理解者が現れるなんてすごいですね!
飯田の過去と出自が!だから直央のことも!?いやー、二人で幸せになってね!!!夢を叶えてね!です。本当に良い終わり方でした。
すごく共感したのが、結局一人ぼっちだと思うところでした。
私も自分の親は離婚して再婚し実家も無く、姉妹は遠方で。そんなにいつも連絡をとる友人もおらず、夫は親を優先で。
若い頃は一人旅だとか自由な気でいたけど、年をとると元々一人ぼっちで旅先でも一人って感じで共有する相手もいない。
だからこそ余計直央が飯田と仲を深めて、飯田の意外な面に包まれて溺れてしまいそうなのがとっても良かったです!
ちらっと向こうの直央と高見原のその後が読めたら良かったなあ。
【きみの唇は、なんだか無性にキスしたくなるかたちをしている(飯田)】
エロス度★★★
おやおや、モブ顔が超美形とされる世界から空気扱いされる世界に来た直央側のスピンですか。
飯田と直央はどんな恋物語を紡いでいたのか気になっていたのですよ。
改めて超美形扱いの世界で直央が経験してきた苦労・トラウマが本当に不憫で胸が痛みますね。
あちら側に行った直央と比べるとトラブルによる刺激が少なめですが、自分の顔で苦労してきた直央にこれ以上の試練はさすがに鬼畜。
目立たない日常を満喫するも、この世界では直央はたった1人。そんな直央の寂しを埋める飯田の存在・温もり・恋がたまらなかったです。
前作「モブ顔の俺が別世界ではモテモテです」のスピンオフ作品。
美醜感覚が異なる二つの世界に生きる主人公が入れ替わり、お互い違う世界で愛する人とともに生きていくお話です。
前作は、モブ顔が絶世の美形とされる世界へトリップした話で、今作はその逆。"モブ顔"がモブ顔とされる世界(普通の世界ですね)へトリップするお話になります。2つの世界がパラレルワールドになっているように、このシリーズの前作・今作も2冊で一対のようなパラレル状になっていますので、この世界観を楽しむのなら前作も併せて読むことをオススメします。
"向こうの世界"と"こっちの世界"の比較ができて面白いと思いますよ!
顔カタチの造形は全く同じなのに、美醜意識の差でこんなにも周りの反応が違うと思うと、"美"の概念って奥深いですね。
そもそも、弥生〜江戸時代あたりの"美人"と現代の"美人"でもだいぶ見た目に差があるのはご存じの通り。どちらかというと今でいうモブ顔が、長年日本ではイケメン、美人の部類だったわけで、私も昔の日本に生まれていたら、美人枠に入ってたのになぁ…と思ったことは多々あります(笑)違う人生歩んでいたんじゃないかとかね、たくさん妄想しましたよ^ ^
そんな私の思いを汲んだようなこの作品がこのシリーズで、本当に面白かったー!
イケメンもモブもどちらにも長所短所があって、でも結局は最後に惹きつけるのは内面なんだなと思わせてくれるところはさすがの着地点でした。
今作の主人公・直央は、絶世の美形扱いされていた世界からモブ扱いの世界へやってきました。
彼にとって美形顔は悪いものでしかなく、セクハラ・痴漢・誘拐まがい・ストーリー被害などなど顔を隠さないと生活できないレベルです。美形すぎて他人から妬まれたりして、自分の性格や行動が一切無視されてしまうのは辛いシーンだったな…。
美形でもいいことばかりじゃないっていう負の部分の描きが多少大げさであるにしても、私には到底経験し得ない感覚なので、物語を通して楽しく読ませてもらいました。
そんな彼が誰からも見向きもされず空気のように扱われることに、喜びを感じ嬉しさを爆発させるのは想像に容易いかと思います。素顔のまま人混みの多い場所に行ったりして、この世界を謳歌している姿が切なくも可愛らしかったです。
自分らしさを抑圧してきた彼が開放的になり嬉しく思う反面、モブ顔ということで彼の評価が悪い方に向くのはすごく胸が痛みました。みんな、モブの扱いひどくない?!って感じですもん。
直央がどんな人と恋に落ちて恋愛していくのか気になりませんか?^ ^
お相手になるのは、彼を外見でなく中身に魅力を見出してくれる人……むちゃくちゃ素敵なナイスガイ上司です。
上司の飯田もまた何か秘めた過去があり、その辺りも含め直央との恋愛進展に注目していって欲しいなと思います。
誰かと距離を縮めるのも許されず、人生を生きづらそうにしていた主人公の孤独感が、愛する人、そして自分を愛してくれる人の存在によって薄れ、明るい未来を得たエンディングは素晴らしかった。ずっと応援の思いでエールを送っていました。
素敵な読後感に大満足です♪
前作では主人公が移行した世界の価値観が極端で好きになれなかったのですが、スピンオフの今作はめちゃくちゃ萌え倒しました!!!
やっぱり価値観が今の私たちの現実に沿っているからかも?
前作より、より内面を見て好きになっているのが分かって恋のときめきにドキドキしました。
(前作ももちろん内面も含めて両想いになったわけですが、攻めが醜い顔のコンプレックスで自信がなかったりお互いに高嶺の花と考えているようなところが、内面の惹かれあいより美醜の価値観が強調されているようで萌えに繋がらなかったのかなーと思います。)
今作は超美形だけどやっかみやストーカー、痴漢などに人生悩まされ続けて生きづらさをずっと抱えてきた受けが主人公です。
モブ顔になって周囲から注目されなくなった世界の解放感を楽しんでおり、超美形で顔ばかり見られてきた自分の内面や仕事ぶりを認めてくれる攻めに恋をするのは当然だと思いました。
超美形だったナオは明るい印象だったので、入れ替わったのが自分のせいだとこんなに気にしているとは意外でした。でもその楽観的だけど決して自分本位ではない控えめさがナオの本来の性格なんだろうなと思います。
自分が望む世界でも、いつどんなタイミングで戻ってしまうか分からなかったら、それは不安ですよね。超美形だったナオ発端で起きたことだからこそ、「今のまま居たい、でも言い出せない」という気持ちもよく理解できました。
そして小さな戸惑いや不安も含めて、世界を新しい視点で見ているという共通点を持って攻めと受け2人が共感し合い、心を通わせていくのがとても素敵でした。
それにしても、攻めの飯田さんがもう、めちゃくちゃ良くて…!
余裕のある大人で、ナオのことも様々な場面で細かく気配りしたり見守ったり、シゴデキな男らしさもあるし何をしてもスマート。
そのくせ、ナオのことを意識しているのが端々に伝わり、テーマパークに一緒に行きたそうで声かけるか迷ってるけどやめてしまったり、逆にさらりと飲みに誘ったりさらりと連絡先聞き出したり…大人の男の可愛いとスマートさにノックアウト(私が)
ナオがゲットした巨大なぬいぐるみを「目が合っちゃって」と言ったら「それは仕方がない。そういう運命だ」と言ってくれたの最高でした。え、大好き。
感情が分かりづらくアンドロイドと言われるくらいの外面ですが、ナオ目線だからか自然と飯田さんの表情や感情も読めていてキュンの嵐…!
ナオの狭いワンルームで飯田さんのホテルマンとしてのサービス受けているシーン萌えたなぁ~。彼氏がホテルマンって最高ですね。(ナオもだけどw)
そういうプライベートで繰り出される一流の技w恋人特権のやつ!もっと見たいです。
2人で旅行をしたり、新しいことを経験したり、夢を実現したり…この先のお話をもっと読みたくなった2人でした。
前作を読んだ上でこちらも読みましたが、個人的にはこちらの方が好みでした!
そして、1日でなんと2冊共一気読みしてしまいました!どんどん世界観にハマってしまいます✨
ここから前作も含めたネタバレあります↓↓
前作ではただの上司だった飯田さんが別世界ではこんなに甘々彼氏になるなんて…滅茶苦茶萌えました…
最初は、モブ顔世界の直央も初期段階でこんなにちゃんと顔を覚えてもらっていたら飯田さんと恋に落ちてたんじゃないかな…なんて思っていましたがところがどっこい読み進めていくうちに、美形世界の直央だったから、モブ顔世界の飯田さんだったから、この二人だったから惹かれ合って恋に落ちたんだなと分かるようになります。
愛情激重スパダリ飯田さんと好奇心旺盛無邪気直央ちゃん、これからもお幸せに♥️我は何度も読み直します…大好き作品なので…是非同棲話も読みたいです…