ボタンを押すと即立ち読みできます!
そんなにかわいがられたいか?
不眠症の遥は繰り返し悪い夢を見て余計に眠れなくなってしまう悪循環に苛まれている。それは黒歴史と自認する、中学生の時の出来事で、塾の講師に襲われている場面を片思いの相手に見られたというもの。大人になった今になって不眠症が悪化しているのは、転職先の上司がそのときの片思いの相手だったから。というお話。
遥の友達がタロット占いをしたり、遥がはまっている恋愛シミュレーションゲームがタロットモチーフだったり、そういう関係もあって、表紙も口絵も扉絵も大変に神秘的でミュシャっぽくもあり、なおかつ可愛らしいです。熊猫先生の絵柄も好みですが、なんといってもディテールの細かさとものすごい書き込み、しかも一つ一つがとても可愛いので、見ているだけで嬉しくなってしまうのです。
本作の魅力は、主人公の遥の推しであるトーマ様(ゲームのキャラ)による溺愛ぶりと、再会した一色のツンなのに世話焼きでもある過保護体質と思います。片や夢、片や現実。ぐらぐら悩む遥に寄り添って読むことができ、ものすごく堪能しました。そしてやさしい夢に溺れるのではなく、夢の中でも自分を変えようとしていたり、その夢に影響されるように現実でも料理に挑戦してみたり、いい意味でも悪い意味でもだんだん夢なのか現実なのかわからなくなっていくところがとてもよかったです。
夢の中で切ったはずの指が、現実でも怪我になっている仕組みはよくわからなかったですが、そういうこともあるかもと飲み込めてしまう引力も感じました。(多分、夢でも怪我して現実でも怪我したんだと思いますが、真相はどうなんだろう)
種明かしのように一色も同じ夢を見ていたことが終盤明らかになりましたが、「おまえ、誰と間違えてる?」の辺り、これが初めてだったのか、それとも似たようなことがそれまでもあったのか気になりました。
奥付とカバー下に、恋愛シミュレーションゲームの攻略対象キャラが全員(おそらく)描いてあるのも興味深くて、まじまじと見入ってしまいました。ここまで作ってあるのに本編にほとんど登場しないのが勿体ないです。夢の中のトーマ様のビジュアルが素敵で、山羊の角すらとても愛しいです。
最初は眉間にシワを寄せてばかりだった一色の印象が、どんどん良い方に変わり、意外な顔が見えてくるたびに好きになっていきました。これ、八代が好きになるのも分かる!ってテンション上がります。お話はちょっと不思議な感じでした。
八代はゲームの世界を夢で見てるんですが、その推しキャラが一色と同じ顔してて、読んでるとたまに夢か現実かがよく分からなくなります。それは八代も同じ状態なので、一緒に混乱を味わえます。
一色の方はいろいろな後出しも予想通りの展開でした。ただ、思った以上の反応を見せてくれて、その感情の激しさに驚かされたりと、知れば知るほどその魅力に惹かれていきます。萌えの生産力?がすごい!
バチバチに嫉妬して、全力で走って八代を捕まえに来る一色が最高です。結局はあのときから落ちてたってこと?と思ったら、可愛くて仕方ない二人に見えてきました。子どもの頃から顔がイイのも高ポイント!笑。
ものすごいスパダリ彼氏になってくれそうな一色をもっと見ていたかったです。
んん~…んんん???
と唸ってしまった読後第一声。
熊猫先生のオシャレな作画満載で気合い入ってる表情、キャラデザ、立ち絵、書き込み、えろ…読んでいてどこを取っても隙が無くてすごいなって思いました。眼福。
しかし、同時に
この夢を扱う設定で説得力のある結末になるのかな?という疑問もあり、物語の結末まで慎重に読み進めました。
受けに焦点が当たっていたせいか、自分的には攻めがちょっと掴みきれなかったかなぁ。中学時代のことがあったにせよ、同じようにHな夢を見ながら、ゲイの受けと同じ布団で寝て、お節介焼いて、思わせぶりなことして…攻めから見て受けが可愛い&魔性なのは分かったけど、なんかこうこの人の根っこがイマイチ分からず。(顔は良かった。とても良かった。)
ところで同じ夢は見てたけど、
トーマ様と攻めは違う人?なんだよね?キスの仕方違うもんね?←
「キスの仕方が トーマ様より」ってモノローグどこに繋がってるの?イイのか好きなのかねちっこいのかナンなのか気になるから、具体的に教えておくれ。
あと、攻めが一度ベロチューしてきたのは何だった?トーマ様じゃないよね?彼女と間違えたでもないよね。寝ぼけてた?
受けが攻めに寝ぼけて乗っかっちゃったときはあんなことになったのに…?
夢の中の傷を現実でも負っていたり、ん、夢ってどういう存在なわけだ?
読み込み不足かなー。だったらゴメンナサイ。晶(友人)の態度もそうなんだけど、思わせぶりにして答えがない気がして…。
タロット好きなのでタロットの世界観出てきたのは楽しかったです。終盤タロットはあまり関係なさそうだったけど。
あと、レビュー書くために読み返してみてるけど、やっぱり顔がイイ。絵がいい。ので評価一つ上げます。
タロットを軸に展開されるストーリーで、夢と現実を行き来しながら進んでいきます。
もうとにかく読んでほしい!!!本当に大好きすぎて何度読み返したかわかりません……!
コミコミさんで小冊子付き特装版がありますので、それもぜっっっったいに読んで欲しいです。
(遥が初めて一色のお家に遊びに行くお話で、かわいい連呼してる一色が最高)
お付き合いしたそれからがもっと読みたいと切望しています。大事にする、を体現する一色とそれに甘える遥がもっと見たい……!!!
萌2に近い萌評価です。メイン2人がとても好みのビジュアルで、読み始めると同時に期待が高まりました。係長である一色は余裕のあるタイプの攻めかと思いきや、まったく驕りを感じさせない、部下の面倒見もいい素敵な上司でギャップ萌え。不眠症であるという八代も、それなりに人生経験があり擦れてしまったところと、一色に対する純情さが交互に見えるのが面白く。夢と現実の間で揺れ動く2人の展開を最後まで楽しく読めました。一方で、一色がノンケということもあり、夢はすごくても現実の2人はそこまで踏み込んだところまで進まないので、いつもの熊猫先生の激しさを期待すると少し物足りなさを感じてしまい。この2人が大好きになったからこそ、これからの2人も見てみたいですね。
