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表題作千年後宮

月季
後宮の四夫人の一人”貴妃”,璃家の子息
玉還
17歳,伽国の皇帝

同時収録作品千年後宮

聖蓮
後宮の四夫人の一人”淑妃”,商家の息子
玉還
17歳,伽国の皇帝

同時収録作品千年後宮

沙羅
後宮の四夫人の一人”徳妃”,旅一座の舞い手
玉還
17歳,伽国の皇帝

同時収録作品千年後宮

銀桂
30代,後宮の四夫人の一人”賢妃”,元軍人
玉還
17歳,伽国の皇帝

同時収録作品千年後宮

虹霓
伽国の神
玉還
17歳,伽国の皇帝

あらすじ

生まれた時から神に愛され、神の声を聞くことができる伽国皇帝・玉還は、自身の後宮へ複数の男妃を迎えることとなった。
その中から、いずれ皇后を選ばねばならず、不安な気持ちを抱えながらの顔合わせ当日。一際目を引く四夫人である個性豊かな男妃たち―月季、聖蓮、沙羅、銀桂―に目を留めた玉還は、彼らと閨をともにすることに。昼夜を分かたず、男妃たちに激しく愛されながらまぐわい、種を孕まされる日々の合間、なぜか不思議な夢を見続けてしまい……?

作品情報

作品名
千年後宮
著者
宮緒葵 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063967
4.1

(54)

(29)

萌々

(10)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
217
評価数
54
平均
4.1 / 5
神率
53.7%

レビュー投稿数12

主人公が溺愛されて可愛い

いろんなタイプの攻め様がいて
怒涛の愛され方が凄まじいです

色んなエロを楽しませてくれた
ハーレムものです
好きな攻め様がきっと見つかると思います

0

千々に煌めく物語

『千』がつく言葉に惹かれてしまう傾向があります。
まずすぐに思い出す古代ペルシアの『千夜一夜物語』、キリスト世界の終末論『千年王国』、はたまた今敏監督の映画『千年女優』や光瀬龍先生、萩尾望都先生の『百億の昼と千億の夜』などなど。

『千』は、有限の数でありつつも数え切れないような大きな数や時間を表す言葉として用いられているように思います。
百と千は違います。百はちょっと頑張れば到達できてしまい、あまり果てしない量の多さを感じることができません。
また、万でもいけません。万にはどことなく生々しさがあります。億万長者というような言葉からもその生々しさはうかがえます。
やはり、千の持つロマンチシズムは千だけのものです。千にはなぜか想像力を掻き立てる余地があるように思います。

そんな遥かな悠久の時を感じさせるタイトルに惹かれ購入した『千年後宮』。
私にとって初めての宮緒葵先生作品でした。
すべてが非常に絢爛でした。
幾重にも幾重にも書き連ねられた官能的な描写。その濃厚さのあまり文章からあふれこぼれ落ちてきてしまいそうなのに、どことなく一枚の紗がかったような幻想的な印象を受けます。

千々に乱れ狂う。
まさに、『千』という言葉の持つ不思議な魅惑を表したような物語でした。
これを機に他にも宮緒葵先生の作品を読んでみようと思います。

1

No Title

しびれましたねw
いやぁ、新感覚・複数BL!
5人でひとり、
ひとりが5人。
いや、6人でひとつ……!?

発売前から、宮緒先生の超ハイカロリーとのご申告と笠井あゆみ先生の美麗なイラストで話題だったこちら。
最初っからぶっ飛ばしです。
読めども読めども、まぐわいだらけw

宮緒先生といえば執着、だと思ってるけど、
此度は千年ですよ。
年季が入ってます。

濡れ場で思わず笑ったのは初めてですwww

巻末、おだまき様が出てきてハッとしました。
そうだ!忘れてたよ、おだまき様のこと!!
本編が濃厚すぎてすっかり抜けおちてた!
おだまき様にも幸せな結末が来ますように!


4

最後まで気を抜かず、最期までゆめゆめ忘れず

宮緒葵先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
執着 5
溺愛 5
不穏 2
な感じだと思います。

月季さん、聖蓮さん、沙羅さん、銀桂さん×玉還さんのカプです。

生まれた時から神に愛されていた伽国の皇帝、玉還さん。皇帝の義務として複数の妃を娶る為、集められた妃候補達。その中で目に止まった月季さん、聖蓮さん、沙羅さん、銀桂さんと閨を共にすることとなる。妃達から、人々から、神から愛される玉還さんだが、時折見る夢では誰からも忌み嫌われていて…。

まず、今作は受けの玉還さんは皇帝で、複数の妃を娶るのですが、その妃達が攻めです。そして、妃と呼んでいますが勿論全員男性で、受けである玉還さん夫ということになります。

そして、今作は攻めが複数人います。妃候補で集められた、月季さん、聖蓮さん、沙羅さん、銀桂さんです。4人のことが気になった玉還さんは、それぞれと閨を共にします。しかし攻め達は、玉還さんが閨での知識が無いことをいいことに、手始めに、玉還さんの甘露は妃に恵むこと、それ以外の者、玉還さん自身も搾らないこと、妃達の種を孕むこと等、言葉巧みにあんなことやこんなことを玉還さんに教えて込んでいきます。
他にも、母性や父性に溢れた妃達を母親や父親に見立てて身体を重ねたり、搾乳させるようにおっぱいを吸わせたり、恥ずかしい言葉を教えたり言わせたり、それぞれの妃達とのそれぞれ違った絡みが味わえます。

因みに、攻めは複数人いますが、基本的には攻め1人と玉還さんの2人っきりでの絡みで、複数プレイ自体は物語り終盤にしかありません。でも人数が人数ですし、とんでもない執着と物凄い溺愛と漲る絶倫が織り成す絡みなので、それはもう今まで以上に凄艶で濃厚な絡みとなっております。二輪挿しは勿論、口での奉仕も2人同時に致します。

絡み描写の読み応えは勿論ですが、それ以外にも、玉還さんの妃達への想い、妃達の玉還さんへの執着、画策する脇役キャラ達、そして何が正しい何かがおかしいと、不穏を孕んだ雰囲気でしたが、それが徐々に明確なものになっていく不気味さがクセになってページをめくる手が止められなかったです。
そして、圧巻の最後のページに脱帽致しました。

宮緒先生があとがきで、本編の半分以上は濡れ場だと思う、と書いてあった通り、魅力的な攻め達と健気な玉還さんによる色々な奉仕や数々のプレイが堪能出来ます。読み応え充分なので、最後の最後まで気を抜かず、是非とも読んでほしいです。

5

作者買いだけど、、、

SNSからも宮緒葵先生の意気込みが伝わって来て、苦手な複数攻めらしいけど頑張ってみようと思いましたが、自分の認識の甘さを痛感させられました。宮緒葵先生らしいお話で凄く面白かったのも事実です。

でも宮緒葵先生自身がこれまでにないエロのページ数とあとがきにも書いてますが、エロを抜いたらいったい何ページなんだろうと途中で思うほどでした。カバー表紙には分かる通り4人の攻めと背後にもう1人顔の分からない謎の人物が居ると思います。

この顔の分かる4人とのまぐわいがこれでもかと書いてあり、特に1人目の月季と玉還との閨が最初なので果てしなく長かったです。初めてですから丁寧に身体を開かれてました。また、それぞれとまぐわった後に神からの祝福があるので、それぞれとの初夜があるのは分かるんです。それと先生が使命感に燃えてそれぞれ2回はそのシーンを書かれたそうです。

エロとエロの間にちゃんとストーリーや謎も含まれているので、最初は必死になってエロも読んでました。実に宮緒葵先生らしい攻めたちでしたが、いかんせん魅力どうこう言う前にエロが長すぎました。せっかくの伏線とか面白さが霞んでしまったと思いました。

後宮で起こる事件とか、それに関わる人物たちの背景とか凄く面白いんですよ。玉還の見る謎の夢や世話人である阿古耶たちの不思議な佇まいとか、玉還から離れない神の正体や、皇帝の妃たちが男たちなのはどうしてとか、あれだけのエロのなかにこれだけ入れてるのは流石でした。

でもね、個人的にエロは無ければ無いほど良いと変わって来た私には苦行でした。頑張って読んでたけど四六判の重さもキツくて最後の方はフラフラでなかなか頭に入って来ませんでした。私にはもう複数攻めはムリだと理解しました。

先生の執着攻めは大好きなのでこれからも楽しみにしてます。

10

8割

先生買い。8割、ハマっているシーンでは?と思うほど、ぐっちょんぐっちょんでした。ぐっちょんなんだけど、お話があってですね、楽しい。エロい気分の時には最高なのでは?と思った一冊、370Pほど+あとがき。しかしぐちょぐちょでしたよ。

神の楽園と呼ばれる、大陸最大規模の伽国を治める皇帝玉還は17歳。17歳になったら妃を・・と言われていて、向かった後宮にいたのは、4人の妃と9人の嬪などで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受けに仕える人々、神様ぐらい?

++ わあと思ったところ

4人の妃を迎えて、時間割よろしく、何時から何時までは四人の妃のうちの誰それ、次の時間帯は誰それ、・・・と決まっていてですね。24時間体制であれこれヤッてる?ぐっぽんぐっぽんというのが相応しい書きっぷり。先生はあとがきで「半分は濡れ場」とおっしゃってましたが、個人的には8割だと思いますよ・・?

そんな濡れ場続きなのに、ちゃんと合間合間をつないでお話になってるというところがすごいですよね。

それから4人の妃が、みんなタイプ違うイケメンなのも素敵。あと、宮緒先生がお好きだと思われる父様タイプ、母様タイプも入ってるし、おっぱい発言も入ってるし、あー宮緒テイストあふれてると思った一冊でした。誰を選ぶんだろう?と楽しみにしていたんですけど、あらまあという展開でしたしね♡

ありきたりのBLは飽きたわ!という方にもおススメです!

6

執着溺愛フルコースな一冊

怒涛の伏線回収が、めちゃくちゃ気持ちいいーー!
本編を読み終えたあと、暫く鳥肌が止まらなかった…
できれば、粗筋すら読まずに何の先入観もなく読んでいただきたい。
ネタバレ無いほうが絶対に楽しめると思います!

宮緒先生のXを拝見して「ほのぼの執着攻めです」の紹介文と、表紙奥に鎮座するラスボスに惹かれて購入しましたが。
いやー、もう期待を裏切らない“ほのぼの執着攻め”でした!笑

『受の為なら何でもしますが、他はどうなっても知りません』が行き過ぎて、怖い位の執着心に圧倒されます。もはや神々しいです!崇めたい。

個性的な攻め’sも最高です。

*妖艶で色気たっぷりのお姉さん攻
*包容力の権化のような母性溢れるママ攻
*欲望のままに突っ走り、暴走するワンコ攻
*大人の余裕とS感溢れるパパ攻

この攻め達による、趣の違う変態プレイを堪能できて、内容の殆どが濡れ場なのに全く飽きずに楽しめました。
特に、ママとパパは変態の極みでしたね!!
受けに「母様」「父様」って呼ばせながらエッチします(親子ではない)

そんな感じで其々の攻め達から溺愛され、お伽話のように甘く優しい世界を堪能……していた筈が、ふとした時に生じる小さな違和感に「ん?」と引っかかる部分も多く、

なぜ、妃なのに男しか居ないのか。
主人公が見る不穏な夢は何なのか。
どうして、伽国だけが栄えているのか。

こうして積み重なっていた小さな違和感の正体が、後半で一気に回収されていき、ついに明かされる〝究極の執着愛〟
この伏線回収がめちゃくちゃ気持ち良くて、後半はページを捲る手が止まりませんでした。

濃厚なエロスと、己の全てを捧げるほどの果てしなく深い愛情。
執着溺愛攻めのフルコースを食べたような読後感で、もうお腹いっぱいです笑

因みに、KindleではAmazon限定SSとコミコミ限定SSの両方が付いているので電子派さんは是非!
◆コミコミ限定SS『神のみぞ知る』
◆Amazon限定SS『無の葬送』

6

これが噂の100ポンドステーキBL(衝撃を受けている)!!

たった今、コミコミさんのSSペーパーも含め、読了したばかりなんですが、、、


す、すっっっごいのを読んでしまった!!


いやはや。
お表紙からSSペーパーに至るまで、一部の隙もなく、宮緒先生ワールドが炸裂していましたね。


麗しのイケメンSたちのごぴーだと思ってたら、まさかの、、、ですね!!(読んだ人には分かる歓喜の戦慄)

まず、冒頭で抱く数々の違和感。



安易なまりあげはは、でも宮緒先生だし…なんて、深く考えずにその違和感を受け入れていたら、240ページくらいを超えたあたりから、伏線回収がどどーーんと!!

おそらく自然と抱いていた違和感のほとんどが、ラストへ向けて、ほぼ解決することでしょう。
ですので、最初に抱いた疑問は頭の片隅へ。
それまでは、4人のイケメンとのえちえちを堪能されてください(にっこり微笑みながら)!


しかも読み終わったあとで気が付いたことですが、タイトルですでに答え言ってるやーーん!!と(超絶ネタバレですね。すみません)


どえろ展開に特化した作品かと思いきや、物語としての奥行もしっかりと練られた展開(上から目線っぽくてすみません。そんなつもりはないです!)こそが、100ポンドステーキBLの旨味なのかなと、、、

なに言ってもネタバレになりそうなのですが、複数ぷれいが苦手な方でも、最後まで読んでいただくと、アレ…?? と、印象が変わるかもしれません。
それくらい壮大なるお話だったことは間違いありません。


あと、笠井先生の妖艶なビジュアルがお話にぴったりすぎて最高でした。

ちなみに、SSペーパーに出てきた例のアノ方、、
お久しぶりでございますね。
やはりアノ方が宮緒先生ワールドのキーマンなんですね、、

今回も、読み応えたっぷりなほのぼのとした作品をありがとうございました!


6

中華風エロティック後宮ファンタジーの世界、ここに開演

表紙から察してましたけども…
エロスエロスエロスエロス………ヤバイです(笑)

宮緒先生は、塗れ場シーンに一切の妥協をしない作家さんだというのは分かってましたけど、この作品でそれを実感することとなりました。
孕ませシーンが特濃てんこ盛り。皇帝である玉還は、後宮の4人の選ばれし妃たちに持ち回りでグズグズのトロトロに抱き潰されます。
4Pではなく、個々別に時間を割り当てての当番制。そんなわけなので、玉還のお腹は彼らに注がれた精で常にたぷたぷ。小柄な身体で妃たちの熱情も熱塊も一心不乱に受け止める玉還の身体……特に蕾近辺が心配になりますが、玉還の方も快楽を享受して幸せに満ちているのでWin-Winです。あ、いやWin-Win-Winでした。

どういうことかっていうと、4人の妃の種を孕むと神の加護が与えられるというわけです。例えば、
甘露の雨が降る
真珠と珊瑚が岸辺にいっぱい打ち上げられる
神の果実がたわわに実る
泉が湧き出る
みたいなこと。
なので、皇帝と妃たちが交わると恵みが与えられるので、国民にとってもWin。側近たちからは皇帝バンザーイ!な勢いで、玉還は国中から大事に扱われている尊い存在です。
胸に宿る神の声を聞き、加護を頂戴できる唯一の存在として崇められ、この伽国は神の楽園として栄華を誇っている……というのが、玉還が統べる大国のあらましです。

しかしながら、これまで争いも侵略もなかった国というのはあり得ない話で、これには罪深い真実が隠されています。
玉還がこれほどまでに神に愛されている理由、国が繁栄している理由、それと。なぜ男である玉還の妃たちが男なのか…その理由にも全部絡んできます。玉還がたまに見る夢にもそのヒントが隠されていて、ちょっとした謎解き要素もあるのが面白いとこ。濡れ場パラダイスなだけのストーリーになってなくて、内容でもしっかり魅せてくれます。

それでもセックスシーンが多いのは否定しません。
この長尺の作品の半分以上は、誰かしらと交わってます。私の体感的にはですけど…
先にも言ったように、宮緒先生の筆先から奏でる官能とエロスの調べが濃厚すぎて、脳みそ溶けそうになります。考えてもみて下さい、甘美で卑猥な濡れ場は単純に計算しても4人分のボリュームです。それぞれが手加減なしに玉還を攻めたてるもんだから、ボリューミーな本の厚みは納得でしょう。

4人ともプレイ内容やキャラ性が違ってることもあり、多種多様な酒池肉林の世界へ誘われます。あまりにも官能的すぎて、もはやエンターテイメントの領域です。
相当にエロいですが、抱き方も違えば玉還が彼らに向ける視線も違うので、4人の妃はただやみくもに抱き潰してるわけじゃないことに気付くと、また見える景色も違ってくると思います。玉還のぽっかり空いた心の隙間風を埋めるって感じかな、玉還の寂しさを癒したり、欲しかった温もりを与えるような…いわば治療的な役割に近い感じ。
そのこともまた、この国の過去や玉還の生い立ちにも影響してくることなので最後まで目が離せません。


最後はあっと驚く展開と真実にエーッてなるのでお楽しみに^ ^
それまで散りばめられていた伏線が回収されていくと、モヤモヤしていたつっかえが取れてスッキリ。ストーリーとエロをダブルで楽しめる作品だと思います。
1人の皇帝と、4人の妃。めくるめく後宮官能ファンタジックな世界に酔いしれて下さい。

4

表紙もすごい!

大作ですね!
読み終わるとタイトルに納得のお話でした。

半分くらい交わってますよね?孕ませられませって4交代制で。
聡明な美しい皇帝玉環。最初から后選びまでも、なぜ??の連続でした。
慈悲深く偏った知識しかない玉環。
途中までは彼がまるで傀儡の皇帝のような、もしかして全てが彼を騙してるのか?と疑っていました。

後半に入り登場人物が増えたことで確信する違和感というか疑問。
そして夢に何度も見る白い人。
あーそうだったんですね。そういうこと?
だから孕ませ孕ませの繰り返しだったんですね。

でも途中から言葉責めやプレイとかまじってましたけど…。神様も性欲があるんですね。
玉環のために長い時間をかけ王宮もなにもかも…。残酷なこともしてきたのに玉環に知られるのは怖いと目を逸らしたり。ワンコ要素もありですね。

最後の方はもうこれでもかと。もうお腹いっぱいでございます。

愛しい子に与えて与えて。
最近の宮緒さんは母性や父性がお好きなのかな?そして受けは思考停止で穴という穴から孕み、おっぱいいっぱいな?

う〜ん、好みの問題ですみません。大作なのにそこまで心が動きませんでした。

6

大興奮ー!どえちすぎる複数プレイと、壮大ファンタジーの融合

宮緒先生の新刊〜!安定の、執着攻め。
もう、本当にどどどどえち、20万字(すごい文字数…!)約380Pのうち、先生があとがきでおっしゃっているように、マジで本当に半分が濡れ場です。

だって攻めが複数だから!それぞれのキャラとのえちが大体2回以上、全員揃っての絡みもあり、二輪挿しもあり、尿道プラグ(的な道具)も登場、ありとあらゆるプレイが出てきております。

で、こちら、「神」評価にするか「萌2」にするか悩みに悩みました。
というのも、こんなにも沢山のキャラが出てくるのに、見た目&内面どストライク!と思えるキャラがいなかったから。。(見た目は銀桂が大変好みです…!)

でもそれにも「あっ!そういうことか」と思えるような物語の核となる部分が関係していて、更にとにかく物語中の”謎”の回収・息をつかせぬ展開が素晴らしく…!
宮緒先生の意気込みと凄さがこれでもか!というほど感じられる大作だったため、「神」評価に。

”萌えを感じた”というよりも、とにかく伏線の回収とドキドキの展開が物語として面白かった!!

以下、内容です。↓

伽国は神の加護のもと栄える国。
その伽国の皇帝である17歳の玉還(ぎょくかん・受)は生まれた時から神に愛され、ただ一人、「神の声」を聞くことができる特別な存在です。
ただ本人は幼い頃からある恐ろしい夢を見続けており、それゆえに自信が持てず、ずっと薄暗い気持ちを抱えて生きてきました。

そんな玉還ですがある日、後宮から複数の妃(※全員男性)を迎えることに。
顔合わせで目を留めた4人の美妃(月季、聖蓮、沙羅、銀桂)と閨を共にすることになり、それぞれの妃と激しく体を重ねていく玉還ですが、安全なはずの後宮内で不穏な事件が起こり始めーー

と続きます。

前半部分はほぼ、4人それぞれと玉還の絡み。
一人一人の攻めの見た目も性格もプレイもそれぞれの特徴があって(見た目はもう、表紙を見てお分かりのとおり全員美しいです…!)、そこに宮緒先生節たっぷり。母子えち、父子えち、溺愛執着な年下などなど、いろんなタイプが楽しめます。

後宮内での事件が起こり始める中盤から物語が大きく動き始め、個人的にここからラストまでの怒涛の展開がおっもしろかった〜!!

や、最初「後宮から妃を選ぶ」って時に、一人内心、”なんで普通に全員男妃なの…?”と疑問に思っていたんですね。
でも特に言及されないので、「そういう世界観なのかあ」と自分を納得させて読み進めていたのですが。

いやいやいや!!そういう理由が!?なるほどねー!?とびっくり。

きっちり納得の回収をしてくださる宮緒先生、さすがだあ……すごい。と、もうため息です。

その後の展開も息つく間もなく読ませるもので、トイレに行く時間さえも惜しいと思いながら夢中で読んでいました。

で!で!で!

圧巻のラストの、あの文章…!これ、サラッと読んでしまっていたんですが、あとがきの先生の言葉を読んでもう一度読み直したら…!

すごいわ。先生、お見事です✨じっくり見直して、気づいた時は「おおお!」と叫んでました。

ということで、ラストまで文字どおり大興奮の、圧巻の一冊でした。満足…!!

あっ、そして笠井あゆみ先生の超美麗イラストのおかげで、空間把握能力のない自分にも複数プレイ(二輪挿しあり)の体位が非常に分かりやすく理解できました…大感謝です。(宮緒先生ご自身もマグネットを使って体位を確認しながら書かれていたとのこと!(*´艸`))

6

最高すぎて。

作家買い。
作家買いですが、宮緒先生×笠井さんのゴールデンコンビということで発売日を心待ちにしていました。

笠井さんの描かれた美麗表紙にうっとりしてしまいますが、この表紙がめっちゃすごい…!

肌色率は笠井画伯にしてはやや控えめ。とはいえ、真ん中の美貌を誇る青年の下半身に迫る手とか、彼を取り巻くイケメンさんたちの人数とか、宮緒さんお得意の複数攻めのお話か?とか思いつつ読み進めましたが。

読後じっくり拝見すると、この絵柄のヤバさに気づきます。
ぜひとも手に取って確認していただきたいです。

と、表紙で悶絶しっぱなしのレビューというのも何なので、中身についても触れようと思います。



舞台は伽国。
神の加護がある国で、その為、1000年にわたり豊かで争いごととは一切無縁の国だ。
そして、その神の言葉を信託され、告げる役目を担っているのが、この国の若き皇帝・玉還。表紙の真ん中の彼です。真珠色の髪、肌を持ち、そして紅玉(ルビー)と同じ赤い瞳を持つ彼は、1000年という長き年月の中でも最も有能な皇帝といわれている。彼が受ける神からの信託と、そして彼の存在によって国にもたらされる富が莫大だからだ。

そして、神の信託に従い、玉還は17歳の今、後宮から妃を選ぶこととなった。
果たして玉還が選んだ妃は、貴妃の位を持つ月季、淑妃の位を持つ聖蓮、徳妃の位の沙羅、そして賢妃の位を持つ銀桂の4人でー?

というお話。

宮緒作品なのでね。
皇帝が妃を娶るわけですが、抱かれるのは皇帝の方、という宮緒葵ワールドへようこそ!というCPなのですが。

4人の攻めさんに溺愛され、愛でられ、愛されまくるお話かな?なんて思いつつ読み進めましたが、いやいやいや。

宮緒さんはやっぱり天才だった。

月季、聖蓮、沙羅、銀桂の4人は、それぞれ趣が異なるイケメンさんたち。
見た目はもちろん、その中身が。
優しさを持つもの、母性を持つもの、一途に玉還を想うもの、そして父性を持つもの。様々な側面を持つ彼らに、玉還は深く愛され幸せを感じるけれど。

玉還という青年はですね、何もかもを持ち合わせている青年なわけです。
豊かで広大な国の皇帝で、麗しい美貌を持ち、彼の持つ神の加護の力と本人の優しさで国民からも家臣からも愛され慕われる存在。

が、その彼を悩ます「悪夢」の存在が、彼が誰からも愛される皇帝、というだけ存在ではないのだと、序盤から読者に提示している。

四人の妃たちは、本当に玉還を慈しむための存在なのかー?

そんな不穏な空気を孕ませつつ、そして、実際4人の妃に孕まされるほど抱きつぶされる玉還の本当の姿とは?

謎解きの側面も持ち合わせながら進むストーリーにページをめくる手が止められませんでした。そこに、人間の持つ欲望とか、反対に相手を想う深い愛情や愛憎が盛り込まれていて、BLとして読んでも面白いし、ファンタジーもの、謎解きもの、といった様々なバックボーンを上手に絡ませ読ませる宮緒先生の手腕に脱帽。モブたちですら「モブ」の形容詞で言い表すのには躊躇いが生まれてしまう、そんな素晴らしき脇キャラなのです。

そして、複雑に進むストーリーに華を添えるのが中華の世界を舞台に描かれる後宮、という設定。そしてそれを見事に描き切る笠井画伯の美麗イラストです。非常に美しいです、はい。

4人の妃たちはみな見目麗しいですが、彼らが漂わせる空気感は全く異なります。この彼らの個性がストーリーのキモにもなっているのですが、その異なる雰囲気、空気感、内面を、笠井さんがしっかり描き切っているのはさすがの一言です。

で。

はい、妃は4人なのに、表紙で玉還を囲んでいる男性は5人。
これがもう、こうきたかー!という結末に度肝を抜かれました。伏線が一気に回収されていく展開に圧倒されまくり。いやー、まいったね。素晴らしい。

で、ですよ。

最期に収録されている「神のみぞ知る」。
これがまた良い…!

宮緒作品の「あの夏から戻れない」。
読んでいない方は、ぜひとも読んでほしいです。今作品とのつながりがヤバいです。「神」とは一体なんぞやという、古今東西永遠のテーマにこうも食い込んだ作品はそうそうない気がします。

いや、でも、受けちゃんに執着しすぎてワンコならぬケダモノになってしまうのは人も神の同じなのかな。ワンコ攻めを書かせたら宮緒さんの右に出るものはなし、と個人的に崇拝しているので、そんな風に思いました。最後の初代皇帝の遺言。正解を読んで答え合わせがしてみたいです。宮緒先生、どこかで書いていただけないでしょうか。

攻めさんが多く、濡れ場も多いので玉還のお尻が本気で心配になりました。作中、父様、母様、と攻めさんたちとの行為の最中に玉還が言うシーンがそこそこあって、ちょっと近親相姦を思わせる部分がちょっぴり萎え要素だったのですが、読み終えるとそのシーンにきちんと意味があって納得。

めちゃめちゃページ数の多い作品で、しかも濡れ場が多いので小説を読みなれていない方にはややハードか?が、そのページ数に納得のめちゃ面白い作品でした。

宮緒作品には個人的にはずれが少ないのですが、今作品は中でもぶっちぎりで「面白い」と感じました。

バックボーン、キャラ、ストーリー展開に挿絵。
どれをとっても文句なしの神作品。最高すぎる1冊でした。

8

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