電子限定描き下ろし付
あなたの気持ちいいところ、百発百中で掘り当てます。
キャラクター良し・テンポ良し・笑いあり・初心な恋あり…と、これだけでもう最高なのですが、それに加えて男性の肛門付近に関しての知識まで学べるというのだからすごい。
タイトルとカバーイラストの印象から「ちょっとえっちなお話なのかな」と思っていたら良い意味で裏切られました。
肛門から始まった出逢いが、まさかこんなにときめきにあふれた初恋物語になるだなんて誰が想像をしたでしょうか。
あたたかみと焦ったさのバランスが絶妙なんですよ。
これはクセになるおもしろさです。
肛門一筋30年。
肛門のプロフェッショナルと言うべきか、はたまた肛門オタクと言うべきなのかで迷うほどに肛門への並々ならぬ情熱を感じる攻め・肛門科医の雄谷のキャラクターが本当にツボでした。
雄谷という人は、正直なことを言えば変な人です。
それもこれも肛門科医として真剣に肛門について向き合っているからではあるのですけれど、熱量が高いがゆえにその場にそぐわない発言をしてしまうことも…
そこがおもしろいところでもあるのですが。
彼はいわゆるオタク気質といいますか、自分の中でこれだと思ったら真っ直ぐに突き進むタイプだと思うんですよね。
明日見への恋心を自覚し、この純度100%の真っ直ぐさを遺憾なく発揮してくれる気持ち良さったら!
相手に自分の気持ちを包み隠さず素直に伝えられる、嘘がないストレートさに好感度大でした。
すごく変わった人でもあり、すごくかっこよくてかわいい人でもある。
なんだかもう、雄谷の魅力が止まりません。
そして、明日見の飄々としていそうで実は…なギャップといじらしさがこの初恋物語をもどかしくさせてくれるんです。
相手のことが大事だからこそ身を引いてしまう明日見にもだもだとさせられつつ、彼がどう動くのかが楽しみでもありました。
明日見はこれ以上ないほど愛情深そうな最高の人と出逢えたのではないかな。
ラストだけが突然飛んでしまった気がして、欲を言えばこの間にあったことをもっと読みたかったなあと思いましたが、トータルでこちらの評価に。
読んでいて終始楽しかったです。
ツブキ先生が描かれるギャグ漫画じゃないのに終始ずっと面白くて、それでいてきゅんも切ないも全部盛りな漫画が大好きで、作者様買いです。
なによりもキャラの設定が天才的でした。
一見まとも、なんなら世間的にみたらエリートでモテ街道まっしぐらに見える医者の雄谷が肛門に目がなくて重度のオタクなのも肛門の知識を明日見に発揮してしまう実はかなりの変人という設定がまず最高です。その上恋愛初心者で好きになったら一直線で明日見を思って行動できるところ、推せます。
そしてクズ男ブラックホールの明日見も、初手がインパクトありすぎて変人かと思いきや恋に傷ついて慎重になりすぎたゲイというギャップがもう…その上雄谷に迫られると恋愛に不慣れな感じになっちゃうのも可愛い!!!
とにかくキャラが魅力的で面白いのに泣けてくるようなそんな1冊です!大変に推し。
「僕は…ノンケなんですか?」
「こっちが聞いてんの!」
初めはタイトルと表紙に若干買うのを戸惑いましたが、正反対な人柄と粗筋と試し読みが面白くて購入しました。真面目で専門の話なら負けない雄谷が面白かったし、遅い初恋に翻弄されるのも良かった〜。初デートでおめかししてちゃんとハートを射止めるのも最高。
明日見も明るい性格のようで今までの経験に傷付いていて、ノンケを引き摺り込むのは…とギャーギャー悩みつつ、涙目の繊細な部分も描かれていて二人とも可愛い。会話とお話の進行がじっくりで面白くて楽しめました!
表情や瞳の描き方が丁寧で、すぐに発展すると思いきや純情なお話に合っていて楽しめました。明日見がもっと雄谷を翻弄するのも見たい!
すごくえっちなお話かと思ったら…純愛でした!
明日見さんの方が経験豊富なのに、なぜか恋愛初心者で童貞の雄谷さんの方が余裕があって、それに振り回されている明日見さんが面白かった!
そしていざという時の雄谷さんが本当にかっこよくて…!明日見さんもそりゃあ惚れてしまうと思います!
最初見た目から、雄谷さんが受けで明日見さんが攻めかな?と思っていたのですが、雄谷さんが凄く頼りがいがあるし、明日見さんはとても可愛いので凄く納得でした。
看護師の太田さんの存在やバーのオーナーの存在も凄く良かったです!
雄谷さんと明日見さんの関係が本当に素敵だし、ちょいちょい笑ってしまう所があるし、肛門について詳しくなれるし、凄く素敵で面白くてほっこりするお話でした!
大好きなツブキ先生の新刊✨
今回は表紙のイメージからギャグ路線かと思いきや、しっかり純愛でした。
まず、肛門科医の攻が初めての恋に戸惑う様子が可愛らしくて萌えました。
恋愛初心者が恋愛に慣れていそうな相手を自分の虜にする王道展開が盛り込まれつつも、ツブキ先生ならではの描き方が読者の心を鷲掴みです。
肛門に関する知識を獲得しつつ(?)、ふたりのピュアっピュアな恋愛を傍観できる最高の一冊でございました。
次回作も楽しみにしております!