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表題作3月22日、花束を捧げよ 下

小宮山 蓮
高校3年生
鈴木 海路
高校3年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校時代の同級生の事故死をなかったことにしたい──。友人の死をきっかけに、時を遡るタイムリープLove!!

作品情報

作品名
3月22日、花束を捧げよ 下
著者
小中大豆 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011405
4.6

(127)

(95)

萌々

(21)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
18
得点
583
評価数
127
平均
4.6 / 5
神率
74.8%

レビュー投稿数18

満足度の高いお話

 前巻同様、ハラハラドキドキが続き、ストーリーは面白かったです。
 今回は蓮も巻き戻りをしていない0回目に海路だけが戻り、海路の記憶を頼りに海路と蓮が協力し合って光一の死を回避する、という初めてのパターンでした。

 結局、何度タイムリープしても光一が死んでいたのは、事故で死ぬはずだった蓮を助けたことで、死ぬ運命が光一に移ったから、という真相のようでした。
 その死神の呪いが最後は光一から海路に移り、バイクが勝手に暴走して、逃げるために二人とも海に落ちましたが、結局二人とも助かります。そこでようやく死神も諦めたんだろう、という着地点でした。
 蓮がタイムリープできたのは、亡くなったお父さんが、蓮が死なずにすむよう死神と交渉したんじゃないかという推測で二人とも納得して、すっきりした感じで終わっているのですが、とばっちりで何度も死ななければいけなかった光一のことを思うと、とてもよかったとは思えなくて、ちょっと後味の悪さが残ってしまいました。
 誰かを助けることで死ぬ運命が他人に移ったり、バイクを暴走させるような力が死神にあるのなら、一度目の巻き戻りで蓮が光一を最初の死亡フラグから助けたとき、どうして死ぬ運命は蓮に移らなかったのだろうと思います。
 それまでは蓮が巻き戻れば海路も一緒に巻き込まれていたのに、なぜ最後だけは海路と蓮で巻き戻りがずれてしまったのかも、納得できる説明はありませんでした。

 そういった細かいところがちょこちょこ気になりましたが、ハラハラドキドキしながら続きを追うことができ、無事に光一を助けることができ、思いを伝え合えた二人を手放しで祝福することができ、満足度の高いお話でした。

0

お見事!てなった

登場人物らが引っ掛かったことをずっと意識しながら読んで行くと(もしかして、もしかして)てなっていくし、蓮が落語好きって判明したときに(あ!)てなってどうかハッピーエンドになりますようにって祈りながら読み進めて、最後まで止まることができなかった
どうして3人とも無事に乗り越えられたのかが、なんか本当落語みたいな印象で、頓知利いたな〜て膝を打ちたくなった
そして、そもそもどうして?てやっぱり思ったところで「あ!あの人でしょ!!」てかぶせ気味に気がつけて読後感が最高に良い

本当にお見事で面白かった
恋も、良かった
マウントの理由、理解できないのとか自分をモブと心から信じてる主人公面白かった

3

飛んで返し

久々に小説を買いました✌3日で上下巻読んでしまいました。
めちゃかちゃ良かったです。言い方は凄く難しいけど最後のどんでん返しが落語の意味を取り入れてくるところがすごい深いと思いました。光一君の死を回避するためにいろいろ試行錯誤して、最後に海路君が怪我をして死んでしまうんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、最後にHappyENDになってほんとに良かったです!BL小説はメディアミックスが少ないのですが多くやってほしいです。

2

感動

ほんとに、感動しました!!リアルに、普段bl小説を買うことは少ないのですが書店で見てなんとなく買ってみたらドハマリしました!!
この作品はMediaミックス化されるべき作品だと思っております!!故人的に…。
上下巻一気に読んだらもぉ、喪失感とそゆうのが一気にきました。報われてほしい、でも、うまくいかないそゆうジェットコースターのような感情が毎回つづくので心臓に悪かったです笑でも、読んでそんは絶対になかったです!

3

最高のサスペンス

上巻での海路くんの鬱屈した思いが昇華され、報われていくようで涙が溢れる。このターンの3人の関係性にすごく癒されるし、希望が満ちていくのを読者も一緒に味わえる。変化しながら何度となく繰り返される出来事が、実は変化しないことで引き起こされていたり、次々と難関をクリアしていっていると思いきや!?最後の最後まで目が離せない、最高のサスペンスドラマが展開される。こんなにあちこちにばら撒かれたキーワードを全て回収していく手腕はすごい!作家買いして間違いがない。

4

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