小説

  • 番になってしまったので消えることにしたんです
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番になってしまったので消えることにしたんです

tsugai ni natte shimatta node kieru kotoni shitandesu

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表題作番になってしまったので消えることにしたんです

大瀬良 咲也
α,高校2年生→25歳,俳優・モデル
榎下 和馬(香月 空)
Ω,高校1年生→24歳,定食屋の店員

その他の収録作品

  • もう一度

あらすじ

「和馬、ただ会いたい。必ず君を見つけ出す。」
天涯孤独なΩである和馬は、学校にバイトと忙しい日々を過ごしていた。
ある日バイト中に、超美形だが冷酷なお金持ちと有名な先輩・咲也の前でミスをしてしまう。
その影響で和馬は学校中から冷たくあしらわれるが、
そこを助けてくれたのは意外にも咲也だった。
クールだけど優しいαの咲也に恋をする和馬。
健気な和馬を支えたいと思う咲也。
距離が近づく2人だったが、ある事から離れ離れになってしまい…?
一途なふたりが紡ぐ溺愛オメガバースストーリー! 
書き下ろしには、2人のラブラブエッチを収録

作品情報

作品名
番になってしまったので消えることにしたんです
著者
SKYTRICK 
イラスト
まつだいお 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799768471
4.1

(178)

(114)

萌々

(23)

(12)

中立

(9)

趣味じゃない

(20)

レビュー数
17
得点
707
評価数
178
平均
4.1 / 5
神率
64%

レビュー投稿数17

相手を思う気持ちが尊かった

大変ボリューミーな本でした。
高校1年生の和馬の、大変に不遇な生い立ちと学校で繰り広げられる無残な仕打ち。こんな思いまでして高校に通わなければいけないのかと、何度も思いました。朝バイト、日中学校、夜バイト。それだけでも他の学生達よりも相当過酷なのに、そのうえ休み時間や放課後に逃げ隠れしないといけないなんて理不尽過ぎました。後から思えばここで彼が酷い目に遭えば遭うほどこの後の展開のメリハリがついて説得力にも繋がろうというものですが、読んでいる最中はとてもつらかった。
彼と恋愛関係になる咲也は、登場こそ派手で、とりまく環境も煌びやかでしたが、彼は彼で特殊な子供時代を過ごし常に気を張って賢く立ち回らなければならない、心に枷のある人でした。見た目からは想像もできない、心のやわらかい部分を持て余し、それが和馬といることで救われて、うまくバランスがとれたのかなと読みながら思いました。
二人は全然違う立ち位置にいて、片やオメガで底辺、片やアルファで特別枠、そういうカップルは他作品でも見てきましたが、この二人の場合は過酷な状況が鮮烈に描かれていること、それから、まるで違う二人が少しずつ距離を縮めてお互いを大切に思うようになっていく様子がとてもとても丁寧にじっくりと綴られていること、そうしたことからまた他作品とは異なる個性を強く感じました。
特に特徴的と思ったのは、オメガが守られる社会であるという設定です。合意のない番が結ばれたとしたら、問答無用でアルファ性の加害になる。初犯だろうと一発で懲役刑、オメガが誘ってきたという言い訳は通用しないし、そういう犯罪者は社会でレッテルを貼られる、という世界観です。だからこの作品のタイトル「番になってしまったので消えることにしたんです」なわけなのですが、これまで読んで来たオメガバースはアルファ優位の世界だったので、このオメガが守られるべきものという考え方がとても新鮮でした。
二人はただ惹かれ合って仲良しで少しずつ関係を深めている途中だったのに、たまたま和馬にヒートが来た事で抗えず、咲也の人生を守るために和馬が消えることにした、というのがとても純粋で美しかったです。ここで和馬が消えるという選択をどうしてしたのかが、ここに至るまでに散々味わっていた辛酸から彼がどのような思考の持ち主か導き出せるので、前述の悲惨な描写はやっぱり必要なのだと分かります。
このあとどのような展開になるのか、勿論わかれわかれのままであるはずがなく、二人は再会するだろうと思いながらも目が離せず、どきどきしながらその場面を待っていましたが、想像していたよりもずっとドラマチックでした。あの定食屋で偶々その場にいた人達は、目の前で起こっている出来事を現実とは思えなかったんだろうなあと、文字通りぽかーんとする姿を思い浮かべると楽しくなってしまいます。
巻末に、「もう一度」という番外編が収録されています。終盤の各方面へのアフターフォロー込みの、二人と周囲の皆さんのその後が描かれています。

1

かなり長かったですが、心揺さぶられるシーンあり 読み応えありました

初読み作家様。こちらは25年のアワード3位の作品で、ずっと気になっていてやっと読みました。以下ネタバレ含みます。

まずは序盤、読みやすくて内容も面白く、読む手が止まらなくなりました。
天涯孤独なΩ和馬と、裕福な家の息子で超美形のα咲也。全く共通点も接点もなかった二人が、いくつかの偶然の連続で関わるようになり、次第に打ち解けていく。

二人が運命の番ではなく、ただのαとΩとして知り合い、少しずつ惹かれあって関係を深めていく様子を丁寧に描く序盤は、とても好みでした。
また受け視点と攻め視点が交互にきて、同じシーンをそれぞれの視点で読めるのも楽しかったです。

高校時代のΩ差別やいじめシーンは、かなりヘビーな描写でゾッとする感じではありました。

また和馬に暴行やいじめをした生徒達に、咲也が報復をするシーン。咲也が怒りに任せて暴行していく様が鬼気迫る描写で、壮絶な折檻に震えました…。苦手なはずなのになぜか読み返してしまうような迫力がありました…。

和馬は幼い頃両親を亡くし、天涯孤独でかなり不憫なんだけど、実は咲也もかなり複雑な生い立ちであることが明らかになっていく。

咲也が幼い頃Ωの生みの父を亡くし、αの父とは打ち解けられず、異母妹の側で父に叱責されパニックに陥るシーンは切なかった。
そのあと義母が、咲也のために父を叱責するシーンでは号泣してしまいました。
義母が優しい人で本当に良かった。壊れそうだった咲也の心は、義母によって救われたんだなぁと、読み手の自分も救われるような気持ちになりました。何度読んでも泣けてしまう、好きなシーンです。

その後、咲也が不良みたいになっている理由が明らかに。咲也の優しさ、家族への想いにグッときました。咲也、いい子だなぁ。

そんな咲也が、橘に指摘されてようやく恋を自覚するシーンはコミカルで面白い。初恋か〜。鈍感すぎる咲也にニヨニヨしてしまったw

夏休み明け、前髪を切って眼鏡を外した和馬が美人すぎて、周りがざわつくのが面白い。わざわざ牽制しに来る咲也の執着っぷりも良いw

和馬は咲也にこれだけ溺愛されてるのに、咲也は自分を好きだとは思わない。この激しい鈍感さが、いかにもBLのピュア受けという感じですw

咲也の卒業まで穏やかな日々だったけど、一緒に旅行に行く直前に不幸な事故が起きてしまう。ここでタイトルの「番になってしまったので消える」の理由が明らかに。
以前に咲也の友人の美久の「合意のない番はαの加害に」というセリフにひょっとして…と思ったけど、やはりそういうことだったのか…。

和馬は姿を消し、咲也は絶望するが、友人達の助言で芸能界に入ることに。全ては和馬を探すためだったのね。7年間ずーーっと一途に和馬を想い続け、メッセージを発信し続ける咲也が切なかったです。そんな一途さが身を結んでとうとう見つけ出せたんだなぁ。

橘と未央の写真が、過去の二人の会話に繋がるという伏線回収も素敵でした。

あと和馬が見せてもらった咲也の写真集。店長が書いた《ハッピーか?》にまた泣けてしまいました。咲也はこんなふうに、ずっとメッセージを発信し続けていたんだろうなぁ。

7年という年月に意味があるのも、おおーと感じました。咲也が見つけ出せなくても、そのうち再会はできていたのかも?でも7年は長かったなぁ。和馬も咲也もがんばったな…。

とうとう二人が再会するシーン。
予想していたけど、思っていた以上に感動して号泣してしまった…。ドラマチックだし感動的でした!


かなり長い作品でした。
ちょっと心理描写が長すぎるなと感じる箇所も時々ありました。また描き下ろしの『もう一度』もちょっと長いなと感じました。
それで最終的にちょっと間延びしているという印象を受けたので星4つになりました。

とはいえ上記の通り、グッときたり、泣けてしまったり、心揺さぶられるシーンも多くあり、全体的に面白く拝読しました。
先生の他の作品も読んでみたいと思いました。

電子(ebookjapan) 挿絵あり(まつだいお先生の挿絵、美しくて素敵でした)

1

涙無しでは読めなかったよ!!ああっ!

大好きオメガバースの、可哀想で泣けて、大好きすぎて泣けるお話!!
なんでそんなにΩってだけでイジメるのだろう(`ω´)こんなヤツらいつか酷い目にあうんだ!!クソー!って思ってたら うん、先生しゅごい(^^)ハァスッキリしちゃったもんね(^^)
番になってしまって7年間も逃げ続け、時効日に迎えに来てくれた(^^)2人ともずっと思い続けてやっとお互い気持ちが1つになれたその後、一緒に暮らすところの気持ちの描写がすっごくよかったです!!

0

過度に完璧で不自然な活躍をする登場人物たちが合いませんでした

新進気鋭の作家さんなので期待していたのですが、私には合いませんでした。
本作は好き嫌いが分かれます。
作品に「受けはかわいそう」「攻めはお金持ちでかっこいい」を演出するためのバイアスがかかっており、
「過度に完璧で不自然な活躍をする登場人物たちがメアリー・スーを想起させる」と思いました。

本作は「受けはかわいそう」「攻めはお金持ちでかっこいい」を雄弁に語りすぎて、「ありえない」と感じる場面が多くあります。
・受けは天涯孤独で貧乏なので「ゲーセン」という言葉を知らない(高校生です)
・ゲーセンは飲食店だと思っていた
・貧乏なので「美容院」という言葉も知らず、病院だと勘違いする
・飲食店のデリバリーのバイトで商品を落下させるも
 「食べられたら問題ない」と主張し、「配達先が悪人だから怒られた」という展開になる
・ピザ屋やウー〇ーイーツの宅配で落下した商品を渡されたら嫌な気持ちになるのは当然では…

・攻めが受けのボロアパートの部屋に防音工事をする(賃貸では?)
・他の部屋には何もせず、受けだけ恵まれるように振る舞う
・攻めが権力を使って気に入らない相手を家族ごと左遷させることを何度もやっている
・上記にかかる費用はすべて親の金
・それらを見て受けは「攻めは優しい人だ」と思っている

・攻めの美貌をアピールするために「庶民的なハンバーガー店で食事をしたら芸能事務所のスカウトマンにひっきりなしに声を掛けられた」というエピソードがある。
・マッ〇みたいな店のホールに複数の芸能関係者がたむろしている状況が不可解
etc…

攻めがαの富裕層で、Ωの受けが不遇な扱いを受けるというのはよくある事なのですが、
攻めも受けも行動に「品格」というものが伴っておらず、私は愛着が湧きませんでした。

「メアリー・スー」という言葉に苦手を感じる人にはおすすめできません。
ページ数や物量の多さは素晴らしいのですが、読み進める事が苦しくなってしまいました。
「不可解設定が気にならなくなるぐらいの展開が来たら受け入れられるのではないか」と期待をしていたのですが、受けの
「びよういん?知らない!なんでそんな紛らわしい名前を!」
という美容院がわからないセリフを見て限界を感じ、ギブアップをしてしまいました…。

天涯孤独で美容院に縁がないのは仕方ないですが、小学校のひらがなドリルでも「びょういん」と「びよういん」の文字の違いを学ぶことはなかったのだろうか…
番になれませんでした。

14

泣いた…

BLアワードノミネートの段階で知り、
友人もおすすめしてくれたので初読みSKYTRICK先生。
長いお話です。
同じことがらが攻め受けそれぞれの視点で
丁寧に書かれているので、より理解が深まりました。
和馬の徹底的な自己犠牲に泣き、
咲也の徹底的な仕返し(Gが嫌いな方はご注意!)におののき、
カレー屋の店長の「ハッピーでネ!」に最後まで泣かされました。
あとがきにもありましたが、周りの人たちとの助け合い、あたたかい関わり合いが主軸になったオメガバースです。

2

表紙に至るまでは壮大なラブストーリーが…

 読み始めた時は芸能人設定が出てくるし、表紙の感じから昔流行ったライトな携帯恋愛小説かなーと思い、読むのをやめようかと一瞬思ったのですが、踏み止まって良かったです。

シリアスで文芸小説のように読み応えがありました。ボリュームは多いですが、読みやすかったです。展開や文章表現も上手なのでうるっとくる事が多かった。
クライマックスシーンは松本清張の小説を読んでいる気分になったのが面白かった。
読者はかなりのページを読んでから、タイトルの意味を知る事になるですが、切ない…。離れる事こそが1番の愛情表現なんて。和馬は人魚姫みたい。

最後まで読んでしっくりする表紙。ここに至るまでの長い過程が泣ける、泣ける。
大河チックなラブストーリーでした。
シリアスを求める人には伝わりにくい表紙である所は、勿体なく思いました。
表紙やタイトルに引っ掛かりを覚える人は手に取るだろうけれど…。
表紙絵の難しさを感じました。ちるちるの評価を見なかったら、手にしていなかったので。裏表紙や挿し絵は好きです。

2人が巡り合うまでにそれぞれに壮絶な生い立ちがあって、困難を乗り越えて番として真に結ばれる、という壮大なラブストーリーに引き込まれました。
オメガバースをベースにした格差社会とお家騒動や胸キュン少女マンガ展開や過酷な学園でのイジメなど盛り沢山な内容が上手くまとまっていました。
作家さんがこの作品で人気作家になられたのも納得です。

咲也が一見優しいイケメン風から歪さの片鱗を現し、ゆがみを加速していく姿や理由が明かされていく過程も興味深かったです。歪んだイケメンだからこそ、咲也にハマリました。
パパ世代と重なる想いにはグッときました。
庶民には理解できない咲也と橘と未央の関係性も面白かった。
和馬が応援したくなる健気な主人公だし、恋愛描写が丁寧なのが良かった。
周囲の人達も置き去りにされずに、クローズアップされているのも好印象でした。

物語の軸としてはオメガバース設定を効果的に生かし切られていましたが、結ばれてからはオメガバース色が薄くなったのは気になった。
追加ストーリーは本編の焼き直しのような所があったので、蛇足に感じました。

今後作家買いしたい…!と思った作品でした。

1

安定のストーリー

この作者さんの筆力はすごいです。頭の中に言葉が流れ込んでくるような心地よさに毎回感動させられます。試練が高めなので、読書カロリーがかなり消費される作品ですが、ラストを読んでほしい!!泣けます。あまりにも良すぎて、この作者さんを知らずに過ごしていた時間がもったいない!と損した気分になるほどです。

11

読んでないなら!

今すぐに読んで欲しい!!!
本当に良き作品!
涙ガチで流れて幸せで胸ギュンする
大好きな作品です!

6

期待値高すぎたのかも

ランキングの上位なので期待値高すぎたのかもしれません。

7割くらいまでは引き込まれてどんどん読んでしまったんだけど…。後半はちょい残念というのが正直なところです。
いろいろなエピソードを読みたい人にはもう、サービス過剰なくらい丁寧なので満足度高めなのではないかと思います。
私は、そういうのは、とりあえず話を終わらせてから短編で書いて欲しいんです。話がぼやけるし、前半のテンポの良さがなくなるし、だらだら感じてしまって残念でした。

でも、前半はほんとに良かったんです。溺愛に至るまでも自然で、早く幸せになって〜と睡眠時間削って読みました。

次の作品に期待!
楽しみです。

8

とても良かった…

初めましての作家さん。表紙とあらすじ買い。
読んでみると凄くシッカリとストーリーがあり、読み応え抜群。表現、描写もハッキリしているので頭の中で想像しやすく没頭出来ました!
先がどうなるのか気になって途中で止めることが難しかった…
性描写は多くありませんのでそちらが苦手な方でも大丈夫かと…でも暴力的な描写はガッツリ(笑)あるので理解した上で読まれるようにお気を付けください。
ありがたくも想像しやすい文章なので!!
ただ…根っからのBL脳の私としましては、もう少しエロが見られればもっと満足感が増すかな…
まだまだ知らない作家さんが居てそして出会えてホクホクしております!

8

ストーリーの展開がいい(T ^ T)

不憫受けの最たる話しではないでしょうか…
先生の作品はXで知り様々なストーリを読ませていただいていますが、この作品はネットで読んでも大号泣で、本で読んでも大号泣でした。ずーっと幸せに生きていて欲しいと心から願いたくなる2人です。

11

貴方こそが唯一の存在

今回は高校で出会った先輩と後輩のお話です。

天涯孤独な受様が攻様と出会って恋をし
離れながらも愛を守り続けて幸せを掴むまで。

この世界はアルファとオメガという
互いに惹かれあう第二の性をもつ者が存在しますが
ほとんどは第二性に影響されないベータです。

受様は両親の事故死で父方の遠縁に引き取られますが
彼らの娘の負荷となり、施設暮らしを余儀なくされます。

しかし11才でオメガ判定されると施設を出されて
中学から1人暮らしのバイト生活を余儀なくされます。

高校1年のある雨の日
カレー屋の配達で大きなお屋敷を訪れますが
犬が走り寄って尻もちをついたために
配達品を落としてしまいます。

犬はと飛びかかりはせず、配達品も落ちただけで
商品として支障はないはずですが
注文主らしい若い男達は受取を拒否した上に
受様にカレーをぶちまけるのです!!

そこに現れたのがグループのリーダーらしい
高圧的なオーラを放つ美貌の攻様でした♪

攻様は「何してんの」と問いかけながらも
男達の行動を制する事もなく去っていき
受様はそのまま立ち去るしかありませんでした。

翌日、学校で攻様に呼び出された事から
攻様の取巻と級友のイジメのターゲットとなり・・・

WEBサイト投稿作の書籍化で
家庭環境が複雑で他人を寄せ付けない攻様と
天涯孤独な受様の現代オメガバースです♪

2人の出会いである高校の2年間がメインで
離れてからの7年間はあっさり目ですが

オメガが守られる施策の存在が鍵となって
高校時代の2年と再会するまでの7年をつないぐ展開で
2人が幸せになるまでハラハラしつつも
一気読みでした (^-^)/

受様は両親の死に負い目を抱き
オメガである自分が排斥されることは当然とも思っていて
攻様がイジメの原因がある事を訴えません。

攻様は複雑な家庭環境により実父とは疎遠で
誰にも無関心なために自身の言動の影響力にも
気づくことがないのです。

受様があったいじめは酷いものですが
弱者にしか強者であれない者達への
攻様の報復もかなりなもので正直引きましたけど

この事件によって受様と攻様の距離が大きく縮まるし
因果応報という意味では必要性は認めます。

それなのに2人が離れなければならなかった出来事には
オメガ優位な世界観という背景が生きていて
攻様から逃げた受様を探すために攻様がとった方法が
かなり豪快&爽快です。

受様が攻様の手を取る幕引きまで
ドキドキ&ワクワクで読ませて頂きました♪

受視点メインですが
攻視点も混在するので攻様の溺愛パートが
萌ツボで良かったです。

6

ハッピーでナ! が、頭から離れなくなる1冊!!

webで年間ランキング2位という作品。

事前人気が高く、不憫受けなオメガバース。
しかもまりあげはが大好きな攻めが芸能人設定ということで、発売をとても楽しみしておりました!


で、2段構えの読み応えたっぷりな今作。


某東海ド○マ(だったかな、、)で、タワシコロッケが食卓に並んだ名作を思い出してしまったくらい、主人公cpの高校時代のいじめと復讐シーンがエグかった印象です。

ええ、本当にコレはすごいです。

作者様もこのシーンについては、あとがきで言及されてますが、そういうことだったのですねと納得のエグシーンでした。


前半の回想はとにかく受けちゃんが不憫で。

もっと攻めよ、早く受けの存在の大切さに気付いて、厳重に守ってあげて! と、叫び出したくなるほどの展開でしたが、、、

途中からは、攻めが超絶溺愛しまくってました。

ええ、もう。

そして、タイトル通り、攻めと番になってしまったことで消えてしまった受け(これは世界観の設定により、そうせざるを得なかった)を探すために、とにかく血眼になっており、
受けが行方不明な7年間、操立てするなど愛しかありませんでしたね。

で、冒頭の攻めからの変貌ぶりがスゴいです。

愛は人を変えますね。


また、受けもどうして消えてしまったかというと、それは攻めへの愛で。


離れていても、思いあっていた2人の運命の番であり、恋のお話。

そして、2人を取り巻く優しい人たち。

とても切なく、苦しくなる展開もままありますが(前半の弁当事件とか、花瓶事件とか、、)、そこをグッと乗り越え、甘々展開からの再会をぜひまりあげはみたく、堪能してほしいです。


ちなみにタイトルの言葉は、作中受けのバイト先の店長がよく口にする言葉です。
ぜひ、ご確認してみてください!
頭から離れなくなりますよ。(まりあげはだけの説もある)

14

運命の番じゃない、ただ人と人が惹かれあっていく描写がたまらなくいい。

圧巻のボリューム、一度もマンネリを感じることなく一気に読み切ってしまいました。何度鼻水を垂らしながら読んだことか。

4部構成になっているこの作品。
出会い、崩壊、愛の芽生えと別れ、離れ離れからの再会という大まかな印象があってその時々で2人は何かしらの困難に立ち向かっていた気がします。

個人的にとっても推しポイントが3点ありました。
まず1つ目はこの2人って巷でいう運命の番というやつなんじゃないかと思うんです。最初から何か気になる、なぜか引かれるという雰囲気があったので。でも決して「運命」という言葉で必然性をもたらすのではなく、あくまで偶然が重なって言葉を交わして惹かれあい、性別関係なく好きになるという穏やかな恋愛を見せてくれたことが本当に良かったです。オメガバの設定は間違いなく必要だけどこの2人はアルファとオメガじゃなくても恋に落ちただろうと確信できるような恋でした。

2つ目は和馬に害を与えていた奴らを咲也が完膚なきまでに叩き潰してくれたことです。もちろん気持ち的にすっきりというのもありますが、よくオメガバでアルファにとって唯一のオメガに手を出したらタダじゃ済まないみたいな設定があるかと思うのですが、それの最上級を見せてもらえたような、こういうとことんな表現を見れるのって小説ならではだなぁと思ってとても良かったです。

3つ目は最後の方で咲也が朝起きて隣にいない和馬を焦って探すシーンで、和馬が一生懸命探している咲也に申し訳なさそうにするのではなく可愛いなぁと嬉しそうにニコニコしている雰囲気がすごくよかったです。いつまでも自分がいなくなったことを負目に感じてたらきっとこの2人が心から安心しあえる存在には中々なれないと思うので、最後にこういう2人を見ることができて、あ、もうこの2人はきっと大丈夫だと手放しに思うことができました。

とんでもないやつらばかりが目立った反面、後半はそれでも周囲にはこんなにいい人もいたと救いを見出してくれたり、7年というその時間にうわーっと思わせてくれる仕掛けがあったり本当に最後までずっと感情が振り回されました。本当に名作だと思います。

最後に一言。店長大好きだーーーー!!

15

切ないけど希望しかない

ジャンルとするなら「不憫受け」なんだと思いますが、淡々とした強さを持つ最強不憫受けなのでは。
辛くしんどい場面も多々ありますが、ラストに向かう力強さは読み応えあります。
この作家さん作品はどしどし書籍化して欲しい!

12

想い合う2人の感情が鮮烈に描かれた作品

咲也(α)×和馬(Ω)


序章から両想いでありながら、
大きなすれ違いがあって離れってしまったことを知って、読み進めていく。

切ない雰囲気が見事に醸し出されて(わざとらしいほど過剰)、
本当に切なく感じるかどうかは個人差あるかも。(私としては少し微妙)
オメガバース以外はリアルな現代物なのに、
個人的にはちょっと現実感が薄いと感じた。

両視点が交差しながら進行して、
2人の複雑な背景や心理が詳しく描かれているのが素晴らしい。
登場人物が少なくない。
ボリュームと重厚感もしっかりしていて、
「小説」としての読み応えは十分。


「番になってしまったので消えることにしたんです」の通りに、
和馬は高校3年生になる前に、
大好きな仲良い先輩の咲也と番となってしまい、
咲也が犯罪にならないために、
自ら姿を消すことをしたという設定。

7年後――
離れた7年と、共に過ごした2年。
24歳になった和馬が、
ただ一途に咲也を想い続けながらも、
番にされたΩとして、
咲也の幸せを最優先に考えて、
自らを犠牲にする健気な姿が一番刺さる。

和馬が高校1年生の時のことがメインで進行する。
一つ上のクールな先輩・咲也との出会いは、
和馬にとって心地よく、かけがえのないものとなる。
咲也も和馬に特別な感情を抱くようになっていく。

校内で恐れられる存在である咲也と関わることで、
和馬がいじめに遭う場面がかなり痛々しい。そして、
助けの手を差し伸べるのもまた咲也で、
その和馬をも守るαの雄気、威圧感オーラが迫力がある。

一層の重みを加えているのは、
咲也が抱えるα特有の体質問題や複雑な家庭事情。

2人の距離感がじわじわと縮まっていく様子、
恋人ではないものの、
心も次第に近づいていく過程がとても良い。

和馬が突然姿を消してしまった後、
咲也の「会いたい」という気持ちが胸に迫るが、
和馬も「会いたい」と思い続けているから、
2人が再会した瞬間、
なぜ和馬が逃げる必要があったのかという疑問が残った。

甘々なラストに胸を撫で下ろすことができた。

まつだいお先生のイラストが目を奪われるほど綺麗!

オメガバース特有の運命の波に翻弄されながら、
想い合う2人の溢れ出る感情が鮮烈に描かれた作品でした。

6

圧倒的読後感にひれ伏しました

このボリュームはすごい。上下2段記載の小説です。
オメガバース小説の中でも読み応えはトップクラスではないでしょうか。

出会いとなった高校時代からのストーリーの流れがとにかく丁寧で驚きました。和馬と咲也の両視点から語られる物語構成。同じ時・同じ場面を、お互いがどう感じていたのかがよく分かる仕様です。
じっくりと2人が想い合っていく流れがナチュラルで、純真かつ美しい交流に胸がときめきました^ ^

2人は学校内ではカースト上位と下位。学内コミュニティでは対極にある立ち位置です。和馬は咲也の友人たちやクラスメイトの一部から執拗ないじめを受けているのですが、これが本当に酷い内容です。
弱い者の前でしかイキがれない未熟なガキたちが、和馬の身体に容赦なく暴力を振るいますが、和馬の心はこんなクズ共には屈しません。
両親を亡くし、孤独で辛い境遇の彼にこの仕打ち。めちゃくちゃ怒りが湧きました。

えっと。
ここで1つ言っておきたいことがあります。
和馬をいじめた奴らに咲也が報復をするシーンがあります。
その報復の中にGが関わる報復がありまして、これがとんでもなくエグい。因みに、Gとは、忌まわしき黒光りボディのアイツのことです。
お食事中に読んだりしないで下さい。
絶対に後悔します。

作者さん、その場面の状況描写を一切手抜きしません。
細やかな状況描写は通常なら嬉しいですが、これに関してはどうでしょうか……。私、その時のシーンが頭の中を離れません。
Gに抵抗ない私でもなかなかショッキングなシーンでしたので、苦手な方ならぶっ倒れるんじゃないかと思っています。
なので、ここで注意しておきます。そのシーンを読む際にはご注意下さい。

しかしながら、加害者たちはこうされて当然の奴ら。ザマァです。
咲也の報復劇には気持ちがスカッとしました。


咲也の非情な行動からも分かるように、咲也の中で和馬の存在が大きくなっていることが分かります。
和馬に惹かれていく咲也と、咲夜に惹かれていく和馬。
2人が互いに想い合っていく過程にはこじつけがありません。
αだから。
Ωだから。
彼らが互いに惹かれ合うことに、そんなバース性は前提ではないのです。

2人はバース性の影響も受けず、"運命"の力にも寄らず好意を抱き合っていく。
そうした姿は、オメガバースというファンタジーの世界であるにも関わらず、すごく現実的で堅実です。
好きの感情にちゃんと理由があって、過程がある。
もし彼らがαとΩでなかったとしても、きっと結ばれる運命にあったと思います。
関わりを持っていくうちに心から信頼を寄せるほどの親密感を増していく2人の姿にほわぁぁ……(´∀`*)
咲也の溺愛が目に見えて分かる幸せ……いやもう最高でした。


ここで終わってもいい感じなのに、実はここからが本番。
タイトルを思い出して下さい。そう、番になって消える展開がやってきます。
幸せを掴みかけた2人にこれとは……作者さん…鬼や…

予期せぬ発情で番ってしまった2人を待ち受ける状況は実に過酷です。
好き同士なんだから、別に番ってもいいじゃん。そう思いたくなりますよね、普通は。
でもその番う行為は、2人にとって都合の悪い事実。安易に、良かったねバンザーイとはいかない事情があるのです。
そうした理由も含め、この作品は現実的な描写が多く、オメガバースだけどオメガバ設定に甘えきってないところがすごく面白いです。


本当に丁寧で緻密に綴られていく物語。情景描写や心理描写が濃厚で、どっぷりと引き込まれました。
2人が再会するシーンはマジで感動です!!!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
すごくドラマチックで、素晴らしくて、言葉に出来ない最高の景色に涙・涙・涙…。

百聞は一見にしかず。
実際に読んで、ぜひともこの作品の世界にも、感動の思いにも浸って欲しいです。
素晴らしい物語に出会えて幸せです^ ^

24

この作品が収納されている本棚

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