• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作田辺さんがころんだ

田辺一寿
40歳,売れないコント芸人
佐和山爽
23歳,田辺の地元の電器屋の息子

あらすじ

お笑いコンビ『タナベシマ』の”じゃない方芸人“田辺さん(40)は、くすぶり続けて18年。腐りかけの心を引きずって、しばらくぶりの帰省中。タナベシマの大ファンだという(((類いまれな)))青年・爽くんと出会ったけれど、この青年、実はトンデモ健気なド変態でした⁉ このほのぼの空間で「なんにも起きそうにない」と確信する田辺さんだったが、爽くんとの出会いにより仕事も恋も思わぬ方向へころがってゆき……?田辺さんの油断ならないスローライフ、はじまります!

作品情報

作品名
田辺さんがころんだ
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344854666
4.3

(112)

(54)

萌々

(46)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
23
得点
484
評価数
112
平均
4.3 / 5
神率
48.2%

レビュー投稿数23

気付いたら癒されてる(*˘︶˘*).。.:*♡

全6話+描き下ろし+あとがき(+電子限定)で構成されています

攻めの田辺さん(芸人さん)が少々伸び悩み的な感じで自分の田舎に休養がてら戻る所からお話しが始まっていきます

すご~く緩やかで、でも関西弁のノリが程よくクスッとさせてくれて、田舎の実家感が長閑に伝わって来ます
私自身は帰省できる田舎のない民なのでこういう表現があるといつも羨ましく思いながら疑似体験させてもらってます(´ ˘ `*)

さてさて心が少々疲れた田辺さんが久々帰省の田舎で出会った爽くん
こちらの爽くんと動物に徐々に毒気を抜かれ癒されていく田辺さん
この長閑な感じでほわほわ癒し系で進むのかな?と思っていたら……急転直下な2話の終わり…!
阿部あかね先生劇場の開幕ですね!キタ――(゚∀゚)――‼と急なギアチェンジに心が沸き立ちました

実はある人に片思い中の爽くん
尚、この片思い相手がまたイイ男…♡御神輿担ぐ男は無条件で大好きです!半纏姿を拝めただけでめちゃアガる(>ω<)⤴⤴⤴
あ、脱線した、、、スマセン…‼
想いを遂げられぬ相手を健気に慕いながらも居心地の良さに絆されたか、疼く熱を治められなかったか、、、
虚しさの種類は違えど気持ちの寂しさを分かち合えそうだった田辺さんと駆け引きの魅惑に浸っていく祭りの夜

寂しいのはカラダかココロか
触れて絡めた指先から始まる関係はいかに???
と、しっかりLOVEい展開に入っていきます!!

最初の導入ではもしかしたらあかね先生初のルチルさんからの御本だし、穏やかな大人ぴゅあなスローライフ系で行くのかな~なんて思ってたので、2話以降の展開があって私的にはめちゃ良かったです♡

でも、やっぱりルチルレーベルらしさというか?しっかり親和性もあって、エロもあるし笑いもあるけどどれも「やり過ぎ感がナイ」のがとてもイイ!
どれもが程好いバランスで組み立てられていて痒い所に手が届く…行き届き切ったテンポと濃さで進んでくれているのが読み易かったです(ღ˘͈︶˘͈ღ)

そして気付けば一途で真っ直ぐな愛情に癒されてる読後感…♡
またまたあかね先生作品で愛しいキャラが増えました

ちょっとこのレビューの感じだとだいぶしっとり感多めに感じるかも知れませんが、、、案ずることはございません!?w
「ド変態な健気」
「わしゃ玉の裏までいかれとるわ」
と、数々のパワーワードもしっかり繰り出されておりますので…♪
そこかしこに感じるあかね先生ワールドを拾いながらも穏やかに読み進められる1冊…!!

すごくこの表紙がお似合いな素敵なお話しでした(*´ェ`*)

あと、ヤギとか鶏とかワンちゃんとか動物の動き・表情がめちゃカワです!
ヤギのお食事擬音の❝へむへむ❞はツボに入り過ぎてもはや萌えてしまう始末(笑)

修正|濡れ場はありますが白抜きなどの必要のない描かれ方!ノンストレス!!

10

ノスタルジーと四十路の再起!

刺さったーーーー!!!
すごくぐっときて引き込まれて。こんな気持ちになるなんて〜。

表紙からゆるフワなお話かな?ここ何日間か落ち込んでる私だけど楽しめるかな?と心配してたら、すっごい良かったよーーー!!!

上手く言語化する自信がないんですが、まずは各話の表紙のほのぼの動物との優しい絵。
まるで大好きな「◯物のお医者さん」みたいで、グワシッと掴まれました。鶏とワンコに山羊が普通にいるんだよ!

そして田辺の実家の実家感がリアルすぎて、ノスタルジックな気分になれました。あの麦茶ポットやテレビの横の日本人形!

それに幼馴染のガソリンスタンドの息子や電器屋のお爺さん。いるいる!!地元あるあるだよね!家の家電はそこの電器屋で揃える感じ。

田辺の帰省もあるあるだよ〜。家族が喜ぶどころか怒るのわかるよ!
こんなに面白いあるあるばかりでなんか郷愁な感じがたまらない!

売れない芸人の腐った田辺が帰省して地元で自分たちの大ファンだという青年に出会い…。

ここからが阿部さんの腕の見せどころですよね!ありそうなエピソードに見えそうで違うんですよね!爽の行動も、あ〜阿部さんっ!大好きですよ!
笑かしたいやつができて心機一転な田辺。

良かったねえ(泣)田辺も相方も、ずっと熱く見守っていてくれた爽も。

あるあるネタ?に四十路のふんばりに涙腺がやばいです。

8

描写が微笑ましくって気負わずに読める1冊

田辺さん、動物とキッズに懐かれる40歳
ナチュラルに動物が寄って来て(何なら頭に鶏乗っけて畦道歩いてますw)、キッズはもじもじしてたハズなのに気付いたら田辺さんにあやされてる、、、
こういうさりげない(鶏は全くさりげてないですが…w)描写でホッコリさせてくれつつ、田辺さんのキャラを分からせてくれるのがとても良かったです

相方との格差を感じてクサクサしてしまって、悪口を言っちゃう情けなさはあるけれど、最後まで「嫌なヤツ」にはなれない、、、
相方を目の前にしちゃったら陰で悪口を言った事を謝っちゃう所が愛おしい
更に言うなら悪口も小学生レベルwwwもし私が「うんこやろううんち」っていう悪口言われたら何か笑っちゃうかも…うん、確実に笑って許しちゃうなぁ~

こんな具合に全然スパダリなんかじゃないけれど(…ごめんね田辺さん(。-人-。)…‼)ついつい肩を預けたくなっちゃう自然体で居れそうなオーラが出てる
マイナスイオン的な癒しオーラでは決してないけれど、肩肘張らないで居れそうな気楽さが魅力なのかも?
これは40歳っていうのが効いてるんではないだろうか?と思ってます!阿部先生のキャラデザの上手さの説得力!

きっと爽君もそんな田辺さんの居心地の良さとちょうど良さに吸い寄せられちゃったのかな?

この2人、確かにお互いを認識してからの始まりはカラダ先行だとは思うけど、実は爽君は芸人としての田辺さんの事も強火で好き!というベースがちゃんとある
なのでカラダ先行からの絆されってだけじゃないと思うんですよね

18年もやって来た芸人としての捨てきれない田辺さんの情熱をしっかりと自然に後押しした爽君は田辺さんにとってすごく大きな存在なんですね
その辺を盛り込んで下さった描き下ろしがすごく良かったです

一家でタナベシマ推しな佐和山電器屋さん
彩ちゃんと仲良し兄妹な感じも好きでした
初めての出版社さんでの執筆と知りました
阿部先生の新たなファンが増えたらいいな~って思いました
そしてきっと初めて先生作品を読む読者さんにも読み易いと思うのでおすすめです

可能なら、、、番外編とかでも良いのでその後の2人も見てみたいな~って思います!!

7

読んで良かった!本当に面白いです!

阿部あかね先生の作品の中で一番好きかもしれません。と言っても新作が出るたびにそう思っているのですが(笑)。本当に面白かったー!!動物達がいい味出してて爆笑しっぱなしでした。柿兵衛が本当に面白くて可愛くてたまりません。爽くんの過去切なかった。セリフがいちいち秀逸で笑ったりしんみりしたり…。もう本当におすすめです。またまた名作がこの世に誕生しましたね。阿部あかね先生、本当にありがとうございます。

6

恋をして変わっていく田辺さんにご注目

相方に文句ばっか言ってた田辺さん。
なんじゃこの卑屈キャラは〜〜と思ってたけど、田舎ののんびり空気と爽の健気さに毒気抜かれていく姿は激オモロでした。

不満と文句も後半にかけては無くなっていき、、頭の中は爽のことばかりになっていく田辺の気持ちの変化にニヤニヤとドキドキでいっぱい。友人に恋する健気な青年に恋をしていく40歳、崖っぷち芸人の真剣な想いは胸アツでした。
お祭りの日に親密な関係になったのは、展開はやっっ!ってなりましたが、田舎のスローライフの中にあってはひと夏のアバンチュール。秘密の逢瀬は、ばーちゃんに知られませんように…と祈りながら見守りました(笑)

尻尾プラグのアイテム、これはなかなか良き逸品でしたね!
野外セックスんときも、田辺のコントのネタにしても存在感あり。作者さんあとがきの横の4コマ"しっぽちゃん"は面白すぎました(*´∀`*)


腐っていた田辺が気持ちを奮い立たせるキッカケが、爽の笑う顔がみたいという理由にジン…ときちゃいました。
いやもうめちゃくちゃ愛されてるな…って。爽が田辺の笑いの原点って言ってるようなもの。すごい素敵な告白にキャーなりました(=´∀`)人(´∀`=)
爽との出会いは田辺にとってまさに運命の出会い。ファンレターを出していたってところからして、爽は最初から田辺の幸運の女神様だったと思います。

スローライフのホッコリ感と、そんな場所での熱い逢瀬とのギャップにドキドキ。コミカルなテイストの中にも、切なさが混じる演出にはグッときました。緩急のバランスがとっても良かったです。
爽への愛情がいっぱいな田辺に見惚れてしまいました。
今度は爽も自分の気持ちを大事にして向き合って欲しいですね!
田舎の素敵な空気感といい、人々ののんびり感といい、めいっぱい癒されました^ ^

6

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP