俺の夫は、嫉妬深くて、ひねくれ者で、クソかわいい。

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表題作としのさ夫夫

潤也
26歳、ライター
石原 啓司
40歳、会社員(課長)

その他の収録作品

  • 描き下ろし お仕置き
  • カバー下漫画(2P)

あらすじ

「俺は啓司が年取って、しわくちゃになっていくの一番近くで見ていたいんだ――」

26歳の潤也は14歳年上の会社員・啓司と一緒に暮らしている。
嫉妬深い啓司は、潤也が近所の女性と少し話をしただけで不機嫌になる。
「女と結婚したらどうだ」
へそを曲げた相方の扱いを心得ている潤也は告げる。
「……ね、下脱いで――?」

14歳差のビターでエロあまな夫夫生活。
描きおろし後日談収録!


■収録内容
・「としのさ夫夫」第1話~第6話…電子書籍で配信中の作品を加筆修正
・「お仕置き」…描きおろし10P
・イラストカット…描きおろし6P
・本体表紙…描きおろしマンガ2P

作品情報

作品名
としのさ夫夫
著者
たつもとみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784046841643
4.1

(142)

(71)

萌々

(43)

(16)

中立

(6)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
22
得点
581
評価数
142
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数22

正に大人なラブストーリー❤︎


本作は「しあわせ夫夫 コミックアンソロジー」に
『#としのさ夫夫 〜黒縁くんと銀縁さん〜』というタイトルで最初読み切り収録されていた作品が連載になったものですが、

連載になったのも頷ける
萌えポイントがいくつもございます。

・年の差カプの、言葉で埋められないすれ違い
・年上受けの歪んだ感情に対して↓
・年下攻めの分からせお仕置きエチ
・眼鏡萌え(も外せない)

特に、というか個人的に先生の描く
イケメン、スパダリ、溺愛、年下らしく衝動が抑えきれない(が見え隠れする)年下攻めは
めちゃくちゃツボで、

今回の年下攻めくんは、それに加えて
分からせエチでお仕置きするという
スペシャルなオプションが装備されていて
もう昂ってしょうがなかったです。

しかし、それだけでは終わらせないのが
みお先生の作品。

心の底から本心を伝えているのに
こと恋愛では自己肯定感が低い年上受けには
届かないという状況を受け入れて、
いるからこそ、自分の気持ちを無闇に主張しようとしないで
本来なら話すべきことも彼に言わずにいたり
彼の望むような自分を演じたりするんです。

話は、そうやって年下攻めくんが
14歳年上の彼を愛おしく見つめるような日々が
綴られ、まるで日記を読んでいるかのよう。
とても切ない気持ちになるのですが、
前述した通り、恋人同士らしく
そこはお仕置きエチが目眩く…
からの甘い雰囲気で締めくくられる、最高です❤︎

大人の恋愛らしく、苦さ、また渋さも
ありますが、もっと続きでこの2人の深まりを
読んでみたくなるような余韻があります。

期待大で、星5にさせていただきました。

6

14歳差、メガネ×メガネの”夫夫”。互いの愛と嫉妬、独占欲が最っっっ高

うわーーー大好きなたつもとみお先生の新刊、最&高でした…✨

攻め受け共にメガネ男子!
そして攻め・潤也26歳、受け・啓司40歳という、なんと年の差14歳のカプです。
一回り以上違うのか、、ジェネレーションギャップが凄そう。なんて現実的なことも考えてしまったりしましたが、この年の差が、いい。ものすごく萌えます。

潤也の方がずっと年下なんですが、ずっしり構えて落ち着いて、
不安がる啓司に言葉で態度で、惜しみなく愛を注いでいるんですよね。。
年下スパダリ街道まっしぐら!!好きだー。。

精神的に自立していて、でも愛情深くてえちは濃厚、年若く見目麗しい攻め・潤也。
それに対して、そんな恋人のことが好きで好きでたまらないけど、自分に自信がなく、
どこか卑屈な受け・啓司はね…
一癖も二癖もある、拗らせた捻くれ者です。

ちょっと正直、読んでいてしばらくはあまり好きになれなかったキャラでした(でもお話が進むにつれてどんどん可愛く好感度が高くなっていく不思議)。

なんといっても作中、二人の間にピリッとした空気が流れる原因を作った啓司のセリフが!!

それ、「経済的DV」にあたるやつだよー!!と。
温厚な潤也もさすがに頭にきて手を振り上げてしまうんですが、
そこでグッと堪えるあたり、大人だなあと。。(この後お仕置きセッあり)

とハラハラしてしまったんですが、潤也に手を振り上げられた時の反応から、
啓司が”言ったそばから後悔してる”様子が分かるんですね。

若くて男前で完璧な彼氏を持つが故の不安、
”経済的に支えている”という事実(←実際には違うわけなんですが;)が
潤也を引き止める手段になっているーという歪んだ安心感、共感はし難い部分はあるけれど、理解はできるなあと思ってしまい、なんか、そのとてつもない不器用さが愛おしいなあと。

潤也の言動を見ていれば、彼が”お金のため”にそばにいるわけではないことなんて
分かりそうなものなのに、いつまでも不安が拭えないんですね。。

で、最高だったのが。
不安を抱きながら執着しているのは圧倒的に啓司の方かと思いきや…!

モノローグとかを読んでいると、びしばしと伝わってくるんです。
潤也の執着心の強さが…!啓司を手離す気なんて、毛頭なし。

”心も体も 俺の手中にあってほしい”なんて、
大好きな人に思われていたら最高だなあ…

溢れる潤也の想いの強さに、グッときてしまう。

猫のシャノアちゃんを家族の一員に迎え、大きな決断をして、
簡単には離れられない関係へと一歩前進した二人。
描き下ろし前のラストシーン、並んで置かれた二人のメガネに、
寄り添い合う愛を感じて胸がいっぱいになりました・:*+.

そしてこのお話、1話が24時間内に収まるように作られたとのことで、
一冊通して6日分のお話になっています。
この先もずっと続く二人の”夫夫生活”の日常の一コマを、できればもっともっと知りたい…!続きを、ぜひぜひ…!!

それとカバー下漫画も最高で、ニヤニヤが止まらなくなる内容でした。
キス待ち顔の啓司をからかって楽しんじゃう潤也、拗ねる啓司…見るべし読むべし。です!

5

独占欲強めのメガネ×モラハラ中年の未来に期待したくなる日常BL

出会って6年、同棲して5年の年の差の2人の辛味苦味強めの日常生活を描いた物語です。

受けであり年上の啓司はかなり典型的なモラハラ男で、一番初めに受けた印象はモラハラ夫とそれに従う年下の夫という感じだったのですが、読み進めてみると潤也はそんなツンケンしてしまう啓司の本音が漏れている表情とかから愛情を探して楽しんでいる節があって、なるほどハラスメントって受け取り手の捉え方とはこういうことかと思ったのが最初でした。

ただ啓司の自信のなさが本当に筋金入りでなんだかとてももどかしい!
潤也の長年の愛すら届いていないとは思わないけど信じ切ることができないというのはなんとも切ないものがありました。

一度の大きな衝突の末、少しずつ変わり始めた啓司とさらに啓司への愛を深めた潤也。この本1冊ではまだ不安が勝ってしまった読後感でしたが、きっと変わり始めた2人はもっと夫夫らしくなっていくんだろうと未来に期待したくなるラストでもありました。啓司の自信がなさすぎる理由や2人の出会いも含め、もっともっとこれから深堀してほしい1冊です。

5

指回しプレイという新たな扉

作家様買いです。
”しあわせ夫夫”アンソロで1話は読んでいて、キャラクターがいまいちハマらないかも…って思っていたんですけど、たつもと先生好きなので買わずにはおれず…
アラフォーって受けの適齢期なんでしょうかってくらい、最近アラフォーの受けばっかり読んでる気がするけど、こちらのアラフォーはちょっとリアリティな雰囲気で、職場にいたら嫌いになる自信があるんですけどw、そういうタイプの意外な一面を”可愛い…”って思ってしまったら、あとは沼なんでしょうね!

令和ではモラハラだけど、昭和の夫婦って一般的にこんなだったと思います(遠い目)。どうやっても稼いでるほう(一家の大黒柱←死語?)が家庭で権力ふるうみたいな、とはいえ台所事情握ってる人が実質は強いみたいな、、普段はていよく手のひらで転がし、いざとなったら下剋上っていう。

啓司さんの育ったおうちはとても昭和的な家庭だったんでしょうね。ゆえに、無自覚にあんななんですよね。でも下半身は素直。そしてそんな下半身ですっかり啓司さんを掌握している潤也。”(一見)あんなひとだけど~”が前提にあって、その人の本質をよく理解できてて、そこに愛があるみたいな、意外とわかりやすく仲良しこよしなカップルより、”本人間にしかわからない”感情をもってるふたりのほうが強いんだろうな~なんて思いました。

指回ししながら…のところ!!エロいのか面白いのかわからない感情に混乱しましたw通常世界線なんですけど、ここまで従順な受けに若干Dom/Subを感じてしまいます。
最終的に介護されてる受け、そして介護することに喜びを見出してる攻めっていう尊い近未来まで見えちゃいました。

4

最初どうなるかと思ったけど…

嫉妬深くてモラハラ気味の受け。
年下の恋人・潤也のことが大好きなくせに悪態つく少々面倒くさーい感じのオジさまです。

オジ受けは大好きなのに、これはないわー…というのが前半の感想。一緒にいても疲れないどころか、年上の恋人の不器用な愛情表現をむしろ好ましく思う潤也はスゲー器が大きいなと感心してしまいました。

1話1話が完結してるようなストーリー構成なので、読み切り気分で楽しめます。なので、次話までストーリーを持ち越さないから割とスッキリと読み終えることができると思います。
先にも言ったように、年上恋人の啓司が面倒な性格してるので、2人の仲がギスギスすることもあるんですよね。だけど、ちゃんとその1話の中で仲直りしてくれるので後を引かないのはグッドポイント!厄介な恋人のあしらい方が上手い潤也なので、精神的にはどっちが大人なんだかって感じもします。やれやれ…( ̄▽ ̄)


本心は潤也のことが好きで堪らないっていうのは、熱っぽい表情や態度からも一目瞭然なんですが、潤也ほどの男が自分なんかと一緒にいてくれるわけないって思う自己肯定感の低さや照れ隠しが、結果潤也を傷つける発言に繋がってしまうのはいかんせん許しがたし。ツンデレっちゃツンデレだけど、啓司のツンデレにはあまり萌えみを感じなかったです。
それなりにセックスもして潤也にグズグズに愛されてるのに、甘み成分はそれでチャラになってしまう。片方のネガティブを、片方のポジティブが埋め合っているところが、萌え度的に少し物足りないなと思いました。

まぁ…でも後半は啓司の意識改革が目覚ましく、ようやく"夫夫"に相応しい関係になれたときは感慨深かったです。
潤也が恋人じゃなかったらとっくにお別れしていたであろう案件。潤也も潤也で、ちょっと歪んだ思いで啓司を縛っていることもあり、結果Win-Winなのかな(笑)年下の潤也の方が一段高みから状況を把握しているコントロール術がクセになる面白さでした。

1話終わりごとのおまけマンガの2人はホッコリ。可愛かったです^ ^

4

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