Renta!限定描き下ろし&特典付き
最終巻、完結です。
終わりと言われると少々淋しく感じますが、
この作品は《ジュブナイル・オメガバース》。
過酷な幼少期、多感な少年期、α生とΩ性ーー。
沢山の苦しみや悩みを抱えながら出会って、
彼等が求める答え<未来>を摺り合わせて、
少しずつ大人になっていく姿を見届けることが出来ました。
2巻でちょっと不穏に感じた弟の存在でしたが、
特に大きな嵐を巻き起こすことはなかったです。
他にも問題が起こるけど長引かせずサクッとした印象はありました。
なのでラストに向かうに連れて
甘々を通り越したバカップルっぷりがすごい…!笑
少し萌え2評価と悩む部分はありますが、
全体でみるとやはり完結にふさわしい巻でした。
私は1巻の雅にショックを受けたんですね。
箸の持ち方、リンゴの食べ方、食卓へのトラウマetc.
幸せを感じられる象徴であるべき場所が雅には無く。
晴斗の家へ招かれた時も、
自分の場違いさにただ萎縮しているのも切なかった。
けれど3巻ではそんな雅はもういません。
晴斗と食事を楽しむ姿はやっぱり感無量…!!!
美味しそうに食べてる雅がすごく好きです!!!
弟と対面した時も、
昔に比べたらすごく強くなったな~と思いました。
誠実に兄として弟を受けとめようとする姿ですよ。
個人的に"頑張るお兄ちゃん"に弱いのでグッときました。
そこはやはり晴斗の存在が大きくて、
"恋人として"なら非常に上手くいっていました。
しかし"家族になる"と別の話になってしまう(;ω;)
雅は雅の家族関係でしか家庭を知りません。
北原家の関係は正常でないのも理解してます。
一条家とは対極にあるような腐った家庭です。
だから
恋人にはなれるけど家族になる自信はなくて。
1巻に比べてたくさん変わった雅だけど、
まだまだ家族の呪縛が解けていないんですよ…!!
(ホントあの親のやったこと罪深すぎて胸クソ)
そんな時に導いていくのが晴斗なんですよね。
(めちゃくちゃ頼もしかった!!!)
家族の呪縛から未来へーーー。
どこまでも光のオメガバースでした!!(;///;)
多幸感いっぱいの大団円でとても良かったです♡
いや~傑作が完結してしまいました。
完結してくださるって、読者にとってはありがたく、
でも、寂しいものですね…。
溺愛攻め×不憫受けを愛するモノとして…。
みっちみちに満たされる「このはな」
疲弊しきった日常生活を送る上で必要不可欠な作品のため、
定期的に摂取してしまいます。
(もちろん、日々幸せな方にもぜひ!笑)
ガリッガリな肢体。肋骨ボッコボコ。クスリも浴びるように飲んで、
そして吐いて、無理して無理して生きていたΩの雅。
もうほんっとに痛々しかった。
そんな雅を支えることで、αとしても人間としても成長していく晴斗。
育ちの特殊さから、上手に笑うこともできなかった雅も、
晴斗の宇宙レベルの大きな愛&全人類のココロを鷲掴みな笑顔により
どんどん人間らしい感情を取り戻して…。
おそらく一緒に生活しているうちに晴斗からうつったであろう
雅のヘニャっとした笑顔が見られる幸せを噛みしめる3巻…。
出会うことで愛を知り、同じ時間を過ごしていきながら
ゆっくりゆっくり、2人のかたちで愛を育てていく…
そんな姿が…ピュア…尊い…。なにこの愛…尊すぎんか…。
「愛をありがとうーーーーー!!!!!」
そんなお話なんですが…(説明できてないな…)
この巻では、晴斗の結婚願望が…!
(晴斗はずっとそですよね。ずっと雅と一緒にいたいからね。)
雅も、もちろん一緒にいたい。
でも…そこで立ちはだかるのが、雅の特殊な家庭の問題…。
家族の愛を知らない自分が、果たして晴斗と幸せな家庭を築けるのか…。
そんな不安に追い打ちをかけるように、
兄の雅への想いを拗らせ倒した弟の大和も登場してきます。
こんなときでも晴斗がしっかり、漢(オトコ)を見せてくれます。
スーツ&オールバックの晴斗、
背伸び感も含めてちょっとかっこよすぎませんか…!
結局、雅は両親とは亀裂が入ったまま、そのままです。
それでいいんじゃないかな。と思いました。
理解ある家族!みんな仲良し!が正解とかハッピーとか、別にないしね。
晴斗との、家族写真の真ん中にいる笑顔の雅で、
これから生きていけばイイのよ…幸せにおなり…。
2人でニカっとヘニャっと笑いながら…
…これから、家族増えちゃったりとかしちゃったりしたらいいなあ…!!!
そんな幸せな妄想を楽しみつつ、読了いたしました。
圧倒的な画力と、繊細な描写で奥行きが生まれて、
シンプルなストーリーながら、
しっかりと、ずっしりと読ませてもらえる作品でした。
咲本﨑先生、ありがとうございました!
※オメガバ作品の傑作と思っていたのですが、
この巻ではオメガバ感はほぼゼロでした。
でも…2人の中でその性別も自然なこととして
受け入れていったと理解して、神評価で…!
オメガバースならではのヒリヒリした展開から
甘さたっぷりな幸せな時間まで、たくさんの表情をみせてくれた春斗と雅。
そんな彼らの物語がついに完結。ということで
その最終巻、大切に読みました。
2巻終わりで雅の弟・大和が登場し、何が起こるかわからないハラハラ感はありましたが。
顔を突き合わせて話をしてみると大和が悪い子ではないのがわかり、大きな波乱も無く進んでいくストーリーを安心して追えたかな、と。
そこからは「家族」というカタチに収まるまでのふたりを、ゆっくりとあたたかく見守ることができた3巻でした。
親からの愛情を知らない雅の戸惑いや不安を
焦らず丁寧に拭おうとしてくれる、春斗の愛に満ちた表情が本当に素敵。
それをしっかりと受け取った雅がたくさん考えて、自分たちなりの答えに辿り着けたことが本当に嬉しくて胸がいっぱいになってしまいました。
春斗と出会ってからの雅には、様々な変化が起きたなぁ…と、しみじみ感じます。
高校時代とはまるで顔つきが変わり、纏う空気も柔らかくなって…
Ωである自分を否定し続けてαに対して敵意を剥き出しにしていた、トゲトゲな雅はどこにもいません。
これもブレずに愛を伝えた春斗の想いがきちんと届いている証なのでしょうね。
これからも楽しいばかりの日々ではないかもしれませんが、このふたりならきっと大丈夫。
そう思わせてくれる絆をしっかりと感じられたラストでした。
またいつかその後のふたりに会えたらいいなー。
1巻からの感想になります。二人が出会うことでお互いに光を見出し、育み、新たな道へ。展開としては王道なのかなと思いますが、二人の心の変化、成長を丁寧に丁寧に描きながら進んでいきくところが大きな魅力なんだと思います。
好きなところ、まず雅。もう、かわいそうは可愛い、優勝!の代表。過酷な家庭環境にもめげず、たった一人で頑張ってきた姿、晴斗でなくてもあの肋骨をなんとかしてあげたいって思っちゃいます。Ωであってもいいんだ、一条を頼ってもいいんだ、と心が解けていく過程、ほんっと可愛い。大学では周りとの交流が増え、自立したい、一条の役に立ちたい、対等でありたい、と成長していきます。エライ!そして、断ち切った家族との関係に向き合うことでその先へ。晴斗を待つ不安そうな雅、可愛くて可愛くて。
そして晴斗、爽やかアルファなんだけど、雅のこととなると溺愛、庇護欲全開。わかります、わかります。大学生になってからも雅を守ろうとするあまり、衝突。でも、雅の弟を通してその家族に会いに行くって、なんてかっこいい!
これから何があっても二人なら大丈夫、きっと乗り越えていけるって確信してます。1巻も2巻も泣けたけど、最後は幸せな気持ちで涙しました。咲本﨑先生、素晴らしい物語をありがとうございます。美しく完結したのになんなんですが、スピンオフで超甘あまがいただければ幸いです。
寝る前にちょっとだけ読むつもりが、いつの間にか一気読みするくらいにはのめり込んでいました。そして、雅と一緒にいる為に頑張る晴斗の成長に感動すら覚えました。今巻ほど成長を感じた回はなかったです。
また、雅は家に残った弟の異変に気が付いて、距離を保ちつつ寄り添う姿に前を向いて進み始めたことを知り嬉しく思いました。異常とも思える父親の元で、決して憎み合っていなかった兄弟の姿が痛々しかったです。弟の異常なまでの雅への敵愾心は自分を守る為だったのが悲しすぎました。
そんな兄弟が歩み寄りを見せたのが今巻で、そんな2人をグッと我慢して見守る晴斗が良い男になってました。この作品の良いところは悩んで迷う過程を丁寧に描いてあるところだと思ってます。
例えば雅にどんな過去があって傷付き、それによって何を苦手にしてるのかがちゃんと描いてあるんです。そして、そんな雅を見守って晴斗が口を出したいのをグッと我慢したり、雅にとっていま必要な言葉を掛ける姿に前巻からの成長を感じ取ることが出来るんです。
過去のシーンによっては痛々しくて目をひそめたくなったりもしますが、このお話には必要なシーンだと思ってます。それによって救いようの無い愚かな雅父と、対局にあるような理解ある理想的な父親像の晴斗父の対比が生きて来るんです。
北原家と決別して晴斗と婚約した雅が同窓会ではしゃぐ様子にグッと来ました。重いテーマで難しいこともあったと思いますが、素晴らしい作品ありがとうございました。また完結おめでとうございます。