あんたにまるごと俺を渡すよ 約束だからな

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表題作ディアローレライ

村岬統(ムラサキ)
元ヤクザの闇医者
伊青韻
身を追われてる訳あり男

その他の収録作品

  • 水槽の魚を連れ歩く

あらすじ

「随分ドブくせぇ人魚姫だな」
元やくざで現在闇医者のムラサキは、河川敷で倒れていた一人の男を助ける。
ムラサキの診療所で目を覚ました男は、なぜか頑なに自分の声を聴かせようとしない。
足を拘束された状態で水辺から上がってきた様子の男は、まるでおとぎ話の人魚姫のようだ。
チンピラみたいな見た目ながら、実は面倒見のいいムラサキは、訳ありの彼を放っておけず……

作品情報

作品名
ディアローレライ
著者
ミナヅキアキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813034087
4.5

(233)

(156)

萌々

(55)

(17)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
33
得点
1054
評価数
233
平均
4.5 / 5
神率
67%

レビュー投稿数33

「カワイー奴は愛されてなんぼ」という考えに拍手

 どんなに綺麗な顔をしていても初対面の男を姫とは呼ばないなぁとか、いろいろツッコミ所もある作品ではありましたが、ちょっとクサい男・ムラサキの個性として一度受け入れてしまえば、勢いに乗って楽しんで読むことができました。彼自身、ロマンチックな話が好きなんでしょうね。伊青の境遇は殺伐として重たいものでしたが、ムラサキの前では序盤の方から素を見せられていて、本能で相手が身を預けても安心できる男だと分かるんだろうなと思いました。映画のような展開と、伊青が欲しい欲しいと臆面もなく言い続けたムラサキの男らしい求め方、ウブなのに肝が据わっていて行動力もある伊青のギャップが印象的でした。脈ありと分かっている相手を逃がすか、というムラサキの台詞に痺れましたね。

1

読了後に改めてタイトルと表紙を見て、かっこいい!と手を叩きたくなる作品

作家買いしてるはずが漏れているのに気づいて購入。
あらすじもレビューも一切、見ずに読み始め、どきどきしながら一気に読みました。

ミナヅキアキラ先生の作品は独特のちょっと重たくて粘度高めの空気感があると思います。
今作もそんな感じがしました。

元ヤクザの闇医者が、両足を縛られてどぶ川(たぶん)から打ち上げられた(?)男性を保護し、お世話をし始めます。
首輪型のボイスチェンジャーを見につけ、本名を明かさない男性、怪しいし、謎しかありません。
そんな謎の人物を、人魚姫のようだと感じ、面倒を見てしまうムササキが、どんどん不穏な事態に巻き込まれて行きます。

男性の正体、目的がわかったときには驚かされます。
そして、男性の決意と行動、ムラサキの決意と行動、それぞれ、まっすぐで硬い竹のような、気持ちの良さを感じます。

物語がすごく充実していてとてもおもしろく、かつ、2人の関係が変化していく様も素敵で、まるで1本の映画を大きなスクリーンで見たような満足感がありました。

2人が一緒に過ごす、その後の話、続編も読みたくなりました。

0

男子✕女子で良くない?

作画は好き。
でも、これ男子✕女子で良くないですか?
人魚男子韻はいつから闇医者ムラサキのこと好きになったんでしたっけ?
単発ドラマ展開のストーリーにBL乗っければいいってもんじゃないような。
そりゃ、命がけで自分のこと助けてくれれば好きにもなるけど、ムラサキが自分の身の危険を晒してまで、人魚男子を守る説得力がないから
ストーリーがこれ入れたら萌えるでしょ?
ドラマ展開でしょ?
の上辺だけをかいつまんで盛りました。
になっていて、薄っぺらく見えてしまいました。
お互いに性別も立場も超えてこの人!
がBL漫画を読んでいて萌えがあるんですが。

1

ドラマチックなアクション系BL

秘密を抱える天才科学者と、裏社会に生きる無免許医のお話。
無免許医と書きましたが、医大に通ったエピソードは描かれていないし、どうやら医療知識はネットや書籍で学んだっぽい?
描き下ろしに出てくる先代のモグリの医者にも、多分知識を叩き込まれたんでしょうね。

自らが開発した技術が軍事転用される事になると知り、技術データの一部を盗んだ科学者の伊青(イセ)。
追われる身となったイセを偶然助けた闇医者のムラサキは、イセが残りのデータを入手する手伝いをする事となり、共に追われる身へ。

ドラマチックなストーリーに、ミナヅキ先生の画力の高さも相まって、読み応えのある作品でした。

終盤、ムラサキとイセが組織に乗り込み残りのデータを入手します(?)が、この場面がめちゃくちゃあっさりしてて、かなり拍子抜け・・・。
ページ数の関係もあったと思いますが、もう少し手こずってからデータ入手に至った方が良かったなと思います。

ちなみにムラサキとイセの濡れ場は、最終回の最後に後ろの慣らしまで。
イセは男性経験が初めてなので、ムラサキが根気強く待ってくれて、無理強いしていないところに好感が持てました。
本編に描かれてはいないけれど、ムラサキは男性経験ありそうだし、バイセクシュアルのような気がします。

挿入まで至るエチシーンは、描き下ろしで。
描き下ろしを拝読すると、ムラサキはその成育歴とは裏腹に、ウェットで意外なほどロマンチストなんだろうなと思えます。
モノローグが抒情的で、イセの深い愛情を感じました。

全体的にストーリーも画力もハイレベルなので、組織に乗り込んだ際のあっさり感が無ければ文句なしの神作品です。
⭐︎5つけましたが、個人的には⭐︎4.8くらい。
とは言え読み応えは十分ですので、読んで損はない作品です。

0

読んでよかった!映画を見てるみたい

おっっもしろかったです!
なんという完成度の高さ。映画みたいでしたー。これこそ実写化したらいいのに。
闇医者のムラサキがある朝、両足を縛られて気を失っている若者を川原で拾ったところから始まります。
拾った男が名乗らないので勝手に人魚姫に見立てて彼を姫と呼ぶムラサキ。そこへ唐突にムラサキの診療所が襲われ、自分が報復に遭っているのかと思いきや追われているのは姫だと知るのです。
描かれる二人の逃避行、少しずつ明かされていく謎。お話もとても面白いですし、二人のキャラクターもとてもいいです。
周囲の脇キャラ一人ひとり、みんな個性的です。
ムラサキの医術は育ての親の影響かなと想像していましたが、一向に医療者が出てこないので首をひねっていたところ、ようやくようやく最後の方に出てきて、すごく嬉しかったです。
書かれている設定が隙無く回収される心地好さ。美しい絵にアクションシーン。何をとっても素晴らしかったです。
結末もとても好みでした。読んで良かったです。

0

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