愛の重い執着系弟×天然お人好し兄の 義兄弟Dom/Subユニバース

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表題作Domの弟は秘密だらけ

桜咲柊梧
大学生、Dom
桜咲千波
大学生、Sub

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画/あとがき

あらすじ

親の再婚により兄弟になった千波と柊梧は、ブラコン扱いされるほど仲の良い兄弟。
特に兄がSubだとわかってからの柊梧の過保護ぶりは凄まじく、
千波は迷惑をかけないためにパートナ―探しを決心する。
しかしその過程でいきなり命令をかけられた千波を救ったのはNormalだったはずの柊梧!?
弟によってイかされた千波は、その後も柊梧のちょっとした命令で身体が反応してしまうようになり…。

作品情報

作品名
Domの弟は秘密だらけ
著者
にこ山P蔵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832292888
4.2

(42)

(19)

萌々

(17)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
179
評価数
42
平均
4.2 / 5
神率
45.2%

レビュー投稿数11

義兄弟もの

先生の作品は作家買いしており、今回は義兄弟もので兄受け弟攻めのユニバース。
狂愛とか執着愛というのか、お互いの依存もあり、とにかくdomの弟の兄への愛が重く凄い。色んな場面で圧倒されました。
先生の作品はえろが濃厚であることながら1ページ1ページとても濃密になってもいました。

個人的には受けがあまりタイプではなかったのと兄の鈍感さというのか、弟の愛に気づきそんなにも簡単に絆される?受け入れられるのか?、と、少し違和感に感じたり。

0

思い遣るが故の「秘密」の重さ

兄弟BLのDom/Subユニバース作品お待ちしていました!
しかも、にこ山先生の作品ということで期待!

冒頭から、Domであることを秘密にしている弟がSubである兄に執着している様子をにこにこしながら読んでいました。
めっちゃ好きな兄弟BL~と思いながらも、弟の柊梧が兄の千波にDomであることを秘密にしているのは何故だろうか、と疑問が。
作中ではわりと早めに千波にバレるのですが、両親には尤もらしい理由を挙げて、結局隠し続ける選択をすることに。
それに若干の違和感を覚えながらも、柊梧と千波はどうなるんや!というほうが気になり、徐々に判明していく柊梧のやばい執着っぷりにわくわくしながら、読み進めました。

柊梧のやばい執着、好きです。あそこまでやってこその護るためのやばい執着です。
監禁までいっていないのが不思議なくらいですが、柊梧と千波の場合は、監禁していないからこそ、柊梧のやばさと、二人で抱えることになる「秘密」の重さが増しているように感じます。
日常生活が続く中で抱える「秘密」の重さが如何程か。
柊梧がDomであることを両親に隠し続ける理由も、ここと繋がっているように思います。

Domであることのみならず、やばい執着という柊梧の秘密を知ってしまった千波。
その過程で明かされた、柊梧が抱え続けてきた苦しみがつらくて切なかったです。
しかも、欲求を真っ直ぐ相手にぶつけるのではなく、相手を思い遣った結果が「やばい執着」という行動に表れていたなんて。
その苦しみを吐露した上で、受け入れようとしてくれた千波に対し、まだ相手を尊重しようとする!
そんな柊梧の姿勢に、もどかしくなりつつも感服しました。
Domであることを秘密にしている間、さりげなく千波にコマンドを使って体調管理してあげてるし…。
執着はやばいけど、柊梧は献身的なDomでもあると思います。個人的には理想のDom。

最終的に二人が下した決断は、私自身も望んだものではありましたが、彼らの未来に、どこか影を落としているところに胸が苦しくなります。
家族にも誰にも何も言えずに、大きな「秘密」を抱えたまま、二人で一緒に生きていくことを決めた。
それでも、だからこそ、柊梧と千波には幸せでいてほしいと願っています。

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義兄弟、共依存、Dom/Subユニバース

義兄弟、共依存、Dom/Subユニバース…と
なかなかにハードな単語が並ぶ本作。見るからに激重ですね。

どちらかというと既刊はラブコメ色強めな印象でしたが、
今作は珍しくシリアスな一面もあり、これまでとは一味違う読後感でした。
著者様曰く本作は“ある種メリバのような結末“とのことでしたが、
そう言われてみると確かに幸せながらもどこか切なさもあって、
何とも言えない余韻が残りました。


親の再婚で義弟になった柊梧を溺愛するSubの大学生・千波。
対する柊梧も同じく義兄である千波に過保護な程の執着を見せ、
相思相溺愛な義兄弟な二人。

ある日、柊梧の過保護ぶりを心配した千波は弟が安心できるよう
パートナー探しを決心するも、柊梧のDom性が判明します。

一見容姿もステータスも恵まれている柊梧ですが、
その内側には誰にも言えない孤独を抱えていました。

一般的に思春期頃に発現するといわれているダイナミクス的特徴。
けれど、柊梧の場合は幼くして兆候が出始め、
それは実の母親に対する過度な執着や支配的欲求でした。
そして、そんな息子を受け容れられなくなった母は柊梧を置いて
家を出ていき、彼は深い孤独から情緒不安定になってしまいます。

そんな彼を救ったのが義兄である千波でした。
以来、千波に執着するようになってゆく柊梧でしたが、
実母に捨てられた記憶から千波には気付かれないように
囲い込んでゆきます。
まるで、真綿で首を絞めるように、じわじわと、
千波を他の誰にも触れさせず独占しようとする柊梧の愛が重すぎて怖い…。

千波もまた本能的には柊梧の異常性にうっすら気付いてはいるものの、
柊梧への溺愛が真実を曇らせ、なかなか彼の本性に気付きません。

とはいえ、ここまでダダ漏れな激重ド執着。
いつまでも気付かないはずもなく、遂に全てがバレてしまいます。

GPSに盗撮盗聴、ストーキング…とヤバすぎる所業の数々。
そんな柊梧の本性を知るとさすがの千波も驚き、戸惑います。
が、柊梧の苦しみを打ち明けられると…
執着も、情欲も全てひっくるめて受け容れようとするのです…!
千波、あなたという人は…どこまで聖母なんだ~~!

柊梧に比べると容姿も性格も平凡に見えてしまう千波ですが、
実は彼も柊梧に負けないくらい柊梧にどっぷり依存してしまっているんですよね。
だからこそ、多少の躊躇いはあっても柊梧を受け容れてしまえるし、
寧ろ歓びすら感じていて…無自覚に互いに依存し合っていたんだなぁと。

けれど、本心では千波を支配したい欲と
自分から解放してあげたい気持ちとの狭間で苦しんでいた柊梧。
そんな彼の想いを悟った千波は葛藤しながらも「嫌い」という
セーフワードを口にして柊梧を拒みます。

「嫌い」と言いながら、本当は柊梧からの気持ちを嬉しく感じていた千波。
それはもう義兄と義弟なんてとっくに一線を越えていました。

千波と柊梧の両親は夫婦仲がよく、
義兄弟の自分たちが想い合っているなんてことは理解されない。
家族を壊したくない。それでも、互いへの想いも断ち切れない。

たくさん悩んで、苦しんで、それでも二人が最後に選んだのは
互いへの愛でした。

両親にも、周囲にも関係を告げられず、
古びたアパートの一室でこっそりと愛し合う
二人だけの“幸せな地獄”に落ちてゆく二人が幸せそうなのに切なくて…
“ある種のメリバ”に納得でした。
いつの日か、二人が周囲に祝福される未来はあるのかな…。

唯一の救いは千波の友人の新田が二人の関係を知っていてくれたことでした。
決して祝福とかそういうのではないけれど、二人の関係を拒絶するでもなく、
理解ってくれたことだけは救われた思いでした。

0

No Title

仲良し家族から過保護すぎる程愛されている千波はSubだとわかってから更にそれが激しくなり、特に義理の弟柊悟の溺愛は深まり…。
Normalだと思っていた柊悟が実はDomで、単なるブラコンではない裏の顔があったのにそそられる。
スマホのGPSアプリやぬいぐるみにカメラ入れたりするのは、執着監視の正しい姿でしょう!w
孤独だった柊悟を救ったのは千波の優しさで、お互いに葛藤しながらも離れられない唯一無二の存在。家族の愛も守りたいし、一生言えない苦しみを覚悟して2人で歩んでいくのが尊いなぁ。
地獄でも一緒なら幸せ。

1

2人で一緒に不幸になりたい、義兄弟ドムサブ!!

カバー下のあとがきで、先生がある種メリバのような結末になりました、と物語に触れていましたが、まったく無問題よ!! と、お表紙の義弟くんの様子おかしい表情を見て期待しか生まれませんでした。


そんなドムサブとは、、、
親の再婚で兄弟となった、Subで兄の千波とNormalで弟の柊梧。

千波がSubということもあり、過保護に迎えなどする柊梧だったが、いつまでも迷惑掛けたくなくてパートナー探しのために合コンへ参加する。

そこでDomの先輩に目をつけられ、強引にプレイさせられ、不快感しか覚えなかった千波の前に柊梧が現れ、プレイを始めてきて、、、
という、まさかの柊梧がDomだったというお話です。


千波の部屋にあるクマのぬいぐるみがあやしいなあ、、、と思っていたら、案の定でしたね。
盗聴盗撮はお手のものな柊梧。

読み進めていくと秘密部屋などもあり、千波への本気愛を感じた様子おかしい執着Domに、ニヤつきしかありませんでした。

結果、別々のパートナーを作るより、誰にも内緒の関係を続けていこうと決めた2人。
ある意味、世間的にメリバ関係となったラストに、好きな人は好き…♡と、性癖に刺さりまくる1冊となったでしょう。

個人的には、メリバではなく普通にハピエンという認識を抱いた1冊でもありました。



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