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これ続きが気になる系だ…!
タイトルや表紙イラストから日常ほのぼの平和系だと思っていたら、不穏な気配が…。
物語は現在の東京と主人公隼とその想い人ユキの10年以上前の故郷の田舎での想い出が交差して進みます。意外にもミステリー風の小説でした。
タイトルの「食卓」が示す通り、2人を囲む食卓にユキによって出される季節感のある献立一つ一つに2人に纏わる想い出が秘められており、献立に寄り添いストーリーが展開していく中で、2人の過去も徐々に明らかになっていく過程が面白かったです。
懐かしさを呼び起こす家庭料理風の和食料理の描写が上手く、舌鼓を打つほどでした。
主人公の隼が俺様キャラでKYで鈍感でツッコミ所が多く、コミカルで憎めないキャラでした。
ユキは地味なキャラだけど、どこかミステリアスで気になりましたね。
生まれつき田舎で領主の子のような立場で育った主人公には後ろ暗さのあるユキの心情や事情を終始思い巡らす事が出来ず、焦ったかった。
ユキに対する思いは一途だけれど、年齢の割に小学生か…とツッコミたくなるような純情さが面白かった。
ハッピーエンド過ぎない終わり方も良かった。
現実問題はこれからも降りかかるし、続いていく…。
ユキの後ろ暗さも全て含めて責任を持って幸せにする、ような主人公のスタンスが良かった。自分本位だった主人公の懐の深さが垣間見れた。
まるっきり正反対な人生を歩んできたユキのおかげで成長出来たんだな…。しみじみ。
ストーリーの中に貧富の差、家族の幸せとは…という解決出来ない問題に対する筆者の思いが滾っていました。
お金で幸せは買えないというけれど、人並みに生活できるお金が必要な事は大人になると誰もが実感すること。綺麗事でない世の中を皆それぞれのステータスを持って生きていかないといけない訳で。親ガチャ、兄弟ガチャ、育った環境ガチャに振り回される人生もあるし。日本の中でも益々富める者は富んでいく、東京一極に富が集まるような状況を目の当たりにする中でタイムリーな話でもあり、色々身に染みました。
現代版シンデレラストーリー風な物語だけれど、相手の貧しさの面に向き合って描かれているので、嘘っぽさが無く、説得力がありました。主人公がバックグラウンドも含めて、自分にとってリスクもある伴侶を選び抜いた所も現実的で共感出来た。
最後のイラスト集も素敵で、一年間振り返りジーンときました。
ボリュームはそれなりにありますが、非常に読みやすく、人を選ばない小説だと思います。
樋口先生ですもの、ある程度は覚悟していましたがこれでもか!と追加されるユキの不幸…
もうそんな地べたを這わせないで…泣!って
なりました。
序盤はアップリケのくだりとか、隼くんのプライドの高さとかコミカルで笑っちゃうんですよ。
食事風景とかも何だかんだで幸せな感じで。
でも絶対このあとにくる辛い展開の予期して
むしろソワソワするという。
エッティな展開は最後の最後の一回のみです。
が!それでも全然イイ!と思わせる内容の
おもしろさ。
マチ先生の挿絵もとんでもなく良いです。
「あああ〜!早く!早く続きを!」って
なりました。
途中で2人が離れてこのまま会えなくならないでって思いながら進めてみていくと辛かったゆきの過去や人間関係全て心にきて胸が苦しくなりました。最後にしっかり結ばれた時には涙が出てました
ある日遠縁の幼なじみユキが就活のために隼の家に居候することに。
オシャレな部屋に味噌汁の匂いが~と言いつつもユキのことが大好きなのがバレバレだなと読み進めていくとのほほんとした作品ではないことが徐々に判明していきます。(樋口先生の作品なので絶対何か起こるだろうとは思って読んでいましたが。)
でもこのプライドの高い隼がなりふり構わずユキに笑って欲しいという気持ちで突き進むのがとてもかっこよかった。
ユキも何も悪くないのにみんなを不幸にしたと自分を追い詰め続けていたので、隼と一緒に過ごして日々を重ねて幸せだと思える瞬間が多くあるといいなと思いました。
あと、ふたりともお互いに相手のことを可愛いと思ってるのがとても良い。書き下ろしも小冊子も末広先生の漫画で読むことが出来て嬉しかったです。
発売日に購入していて、やっと読むことができました。
末広マチ先生のイラストもかっこかわいくて素敵です。
導入部分は、隼の気持ちの上滑りしてるところとかコミカルな表現があって、軽妙な感じで。
表の気持ちと裏の気持ちが薄くくっついているように感じられて、ちょっとずつ、真実が明らかになって。ぐいぐい引き込まれました。
前半の隼の受けた印象や気持ちの表現と後半のユキ視点からの表現で事実が明らかになっていくところは面白くて、うまく乗せられてました。
最後まで一気に読みました。
