【SS付】限定特典と割引が充実!
小説

歳の差16歳
周りとの波風立てないよう生きてきた営業部次長の慶一(受け)。
担当している工場からキャパオーバーのクレームが入り、工場と営業部との調整役として、工場に常駐することになります。
工場には、非協力的な頑固な爺さんばかりで悪戦苦闘する慶一に協力してくれるのは強面の唯一の若手社員深見(攻め)です。
無茶な仕事量をサービス残業で乗り切っていた工場の面々に残業させたくない、でも営業は無茶な工程で仕事をとってくる、間に挟まれる慶一は神経をすり減らします。
今回は電源装置メーカーということで、この作家様のお話はなかなかレアな会社が多いような気がします。一般人(私だけかも知らないけど)あまり知らない会社でいつも楽しいです。
今回の主人公は、営業部で次長という中間管理職になったばかりで周りと波風立てないよう調整に神経をすり減らしています。
そんな慶一に、空気は読んで取り繕うばかりでなく窓を開けて空気の入れ替えをしないと何も変わらないと言ってのけるのは16歳年下の深見です。
二人の交流は圭一にとって癒しになっていたことでしょう。
居酒屋で、豆腐とか大根とかばかり食べる気持ちめちゃわかります。
深見に言わせると霞だって!若いっていいですね。
それでも、馬鹿にするわけでもなくちゃんとその良さを感じようとする深見は大人ですね。
二人とも相手のいうことを頭ごなしに否定することなく、ちゃんと聞いて咀嚼して小さいことでもアップデートしていく、頭の柔らかい人ですね。特に慶一は社会人として10年以上やってきているのに、10才以上歳下の話を聞けるなんてなかなかできないと思います。
そんな二人が周りのせいで大変なのは本当に気の毒。
特に、最後の営業の無茶振りに対しての対応には、やっと言いたいことが言えたねと思ったのですが、その後がいけません。
自分が言ったからと無理して倒れて、元はと言えば無茶言ってきたのは営業部なんだから、そっちをこき使うえばいいのにともどかしかったです。
仕事が立て込みすぎるは、年齢のこともあって踏ん切りがつかない慶一ですが、誰にも弱音を吐けなかった慶一が人生でただ一人、本音を言うことができたのが深見だった時点で、決まってたんでしょうね。
タイトルの「浮世わたらば豆腐で渡れ」という諺を知りませんでした。変わったタイトルだななんて思っていましたが、知ってみればお話にぴったりなタイトルでしたね。
これからは言いたいことをはっきり言って、周りを使って仕事して欲しいですね。
海野先生の新作!今作もしっかりお仕事してらっしゃる!
タイトルはことわざなのですね。勉強になります!
主人公は、しごできなのに自己評価が低めな渋谷さん。歳をとるとアップデートは億劫になる…めちゃくちゃ沁みました。わかりすぎて。歳をとると、油物とかが胃にくる…めちゃくちゃ染みました…わかりすぎて(笑)
そんな彼が惹かれるのは、出向先の強面わんこな年下好青年。待てのできる、懐の深いめちゃくちゃいい男でした…。
お仕事描写は「ああああありそう!!ありそう!!」と、何度も頷いちゃうリアルさで。現場の内情を知らず仕事を投げてくる営業、納期が間に合わず、休日出勤サビ残当たり前な現場…。板挟みな中間管理職、渋谷さんの胃を心配しながら読み、要所要所で助けてくれる年下青年にときめかずにいられない 。
後半、ようやくましになった現場に投げられた無茶ぶり仕事に対する渋谷さん、格好よくて痺れました!
ノンケ同士、一回り以上ある年の差に戸惑う渋谷さんのお気持ちわかります。一回り以上年下なんて、そりゃ迷いますよ。渋谷さんの、自己評価が低く臆病で、慎重なところ、とても好ましかった。気持ちを固めてからの突撃っぷりも好きです。いけいけー!がんばれー!と心のペンライトを振りまくりましたもの。
待てができる、人間ができすぎてる年下わんこががっつくシーン、年下らしくってかわいらしくて…面白かった!面白かったです!
海野幸さんのお仕事BLということで読んでみました。
しごできで、40にはとても見えない綺麗なお方だけど、やたら自己評価が低い受けの渋谷。
眉毛さげながら、ははは……力なく笑っているようなイメージというんでしょうか。
なんかどこか弱々しいというか……。
いや、めっちゃ仕事できるんですよ。
こんな人材、引く手数多だと思う。
頑固なじいちゃん揃いの第二工場と、現場無視の本社営業部との板挟みになりながらも奮闘している様子とか、読み応えあります。
相変わらず勝手なスケジュールを捩じ込んでくる営業部に対して、正当に怒る、物申すシーンなんて、めちゃくちゃスカッ!として、良く言った!!と拍手したいくらいです。
なんだけど、その後の恋愛シーンで、またイジイジし始める……。
40で恋愛経験も低いノンケなので臆病になるのもわかるんですけど、久しぶりに「読んでてイライラした気持ちにさせられる受け」に遭遇したなぁ……と思ってしまいました。
中学時代の友達からの一言や、大学時代に付き合っていた彼女とのうまくいかなかったやり取りを、40になるまで消化しきれず抱え続けているんですね。
渋谷自身、「こんなこと、後生大事に覚えてるようなことでもないのにね」と言ってるし、こんなにもありふれた出来事をいつまでも引きずってしまうこと自体、恥ずかしいと思っているけれど、でも忘れられず情けなさに俯いてしまう姿がこれまた歯痒すぎるというか、約25年前のやり取りをこんなにも引き摺らせていることにマジか……!と思ってしまう自分もいたりして……。
素直でとても良い方だと思うのですが、デリカシーのない私が無自覚に傷つけてしまいそうなお方といったイメージを抱いてしまいました。
海野さんのお仕事BL作品で「社長、会議に出てください!」がありますが、あちらの受けの鳴沢もやはり自己肯定感が著しく低いんですね。
でも一度も鳴沢に対してはイジイジしていると感じたことはないので、同じ自己肯定感の低いキャラなのにその差はどこから来るんだろう???
さすが海野先生(⑉>ᴗ<ノノ゙
素敵な2人の素敵なお話でした。
受様は営業部次長の渋谷。
上から無理を押し付けられ、下から泣きつかれ、胃が痛い40歳中間管理職。
ある日、本社から2時間程かかる第二工場の工場長が倒れ、リモート会議の画面に工場長代理だと現れたのは、強面な若造、深見。
深見は、営業部が依頼していた納期が間に合わない、とバッサリ。
慌てた部長から様子見と説得を命じられた渋谷は第二工場へ向かう。
そこで会った深見は、仏頂面の画面越しとは違い、「来てくれた」と満面の笑みを浮かべていて。
第二工場の現状を知った渋谷がなんとか立て直しを図ろうとするも、手強い手強い。
お仕事BLとして、しっかりと面白い。
私も平和主義で波風立てなくないので、言いたいことは飲み込む方でして。
渋谷の気持ちがよーく分かる。
『正しく怒る』って必要ですけど、なかなか難しいんだよなぁ(>ㅿ<;;)
今回、渋谷が第二工場の為に正しく怒った姿はかっこよくて惚れ惚れしました。
また、年下ながら、深見はなかなかいい男。
あそこで好きな人は大事にしたい、なんてセリフ、うわ~~~✧ \(°∀°)// ✧
紳士!可愛い!惚れる!!
こちらのお話を読み終えて、私もトシなんて関係なく、いくつになっても微々たるものでも、アップデートを積み重ねていきたいものだと思いました。
素敵なお話をありがとうございます。
お仕事ものです。
中間管理職で上からも下からも色々押し付けられちゃう営業の慶一(40歳)が受
穏やかでどこかおっとりした印象で、仕事は有能なのに謙虚すぎる努力家。素直な可愛らしい人です。タイトルのお豆腐は慶一の好物です。
慶一の働く会社にある工場長代理になって工場の正常化に奮闘する深見(24歳)が攻
深見がめちゃくちゃ健全な若い男の子!という感じの青年で、大柄強面なのに可愛い大型わんこ感。興味のなかったお豆腐も慶一に勧められると興味を持って食べてくれる素直な人。
お仕事描写がリアル…受の慶一と一緒に胃が痛くなりそうなくらいでした笑 仕事をしていて、慶一達の環境(好き勝手言われて振り回されたり押し付けられる)に共感を覚える人にぜひ最後まで読んでほしい。すかっとしますので!!
2人の恋も、歳の差もあってなかなかにモダモダするんですが…待てのできる歳下わんこが好きな人におすすめです。
