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はなれがたいけもの 寄り添う愛を

hanaregatai kemono yorisou ai wo

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表題作はなれがたいけもの 寄り添う愛を

ユドハ
金狼族最強の兵士で国王代理
ディリヤ
ユドハの番で元敵国の兵士でアスリフ族

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「お前に甘えてもいいか?」
「つがいなんだから、当たり前だろ」
金狼族の王代ユドハと人間の元兵士ディリヤ、二人の間に生まれた狼の仔アシュ。
家族に新たに加わった養い子のユジュとアシュがほっこり優しい日々を過ごす中、
ユドハの姉、エドナ姫が誘拐されて…! 
エドナとライコウのロマンス、つがいとして助け合うユドハとディリヤ。
互いの弱みを見せられるのは、あなただけ。
一人で生きて戦ってきたけれど、今は寄り添って、互いを愛で支えていく。
大人気シリーズ!

作品情報

作品名
はなれがたいけもの 寄り添う愛を
著者
八十庭たづ 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
はなれがたいけもの
発売日
ISBN
9784799772829

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萌々

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
19
評価数
4
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

大切な人を救う華麗な救出劇

本シリーズは金狼族最強の国王代理と
彼の番である元敵国の兵士のお話です。

国境視察に赴いた攻様姉の失踪に端を発する
受様の貴族殺人未遂裁判の顛末を収録。

アスリフ族である受様は
金狼族の攻様の国・ウルカと戦う人間の帝国に雇われ
王の影武者を務めた攻様に抱かれて子を宿します。

攻様はそんな受様を探し続け、
見つけた愛息とともども攻様の群れの一員として迎え、
受様は新たな道を歩き始めます。

攻様の姉姫は多国語を理解し
巧みな外交手腕を発揮して国王代理である攻様の
支え手となっています。

今回敵対する隣国ナスルと国境を接する
ウルカ北海地方唯一の不凍港を有する港湾都市で
定例となっている冬期視察に赴きますが

コラーズは違法薬物の密輸港に関係が疑われ
常駐軍が内々に調査していたのですが
貿易関連施設を視察していた姉姫が
交易品に混ざった違法薬物の発見現場に居合わせ
何者かに拉致されてしまいます。

隣国ナスルは違法薬物の一大生産地であり
攻様も王都にて秘密裏に調査を進めていましたが

姉姫はコラーズ入りした短期間で
違法薬物に関しての報告書をまとめる鋭さを要しますが
ウルカの狂犬と呼ばれる受様のように
無鉄砲ではありません。

姉姫失踪以降
攻様と姉姫はどちらかが王都にいる事で
ウルカを安定した国家として機能させてきたため
攻様がどんなに姉姫が心配でも動けません。

受様はそんな攻様の為
自分にとっても大切な存在を救う為
雪の北の地に向かいますが・・・

「はなれがたいけもの」シリーズ10冊目となる本作は
攻様の姉、受様が敵国に拉致られるお話です♪

そもそもナスルからの違法薬物の密輸が根底にあり
その実態解明と根絶のためそれぞれが動いていく中で
姉姫が密輸に関わるナスル貴族の命で連れ去られたのです。

受様は攻様の側近の騎士を連れて姉姫探索に出ますが
姉姫を監禁している貴族も密輸組織の中では下っ端で

救い出せはしたものの姉姫は放置軟禁で体力も限界で
監禁したナスル貴族は切り捨てられて殺され
受様はその犯人とされて捕獲されるのですが

ナスルの王都で国際裁判にかけられるという
怒涛の展開なのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

全てナスルが客人扱いしている謎の参謀の策略で
ナスルが攻様の最愛の受様で一発逆転を狙った計画でしたが
受様はもちろん、攻様だって黙っていないのですよ。

毎度のごとく受様の本能的な活躍は
痛いのが難点ながらも思いもよらない痛快劇であり
攻様の緻密な活躍は敵対者の隙を見事に突く爽快さであり

唐突な展開ではなくあらゆる事を想定しての対策であり
ただただ圧巻の幕引きまで一気読みでした ヾ(≧▽≦)ノ

ナスルの参謀の正体と
攻様の側近が失くした腕の対処にも驚かされましたが
これからますます楽しみになりました。

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