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  • 元カレが教育係だったんですが

元カレが教育係だったんですが

motokare ga kyouiku gakari dattandesuga

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表題作元カレが教育係だったんですが

瀧川正臣
営業部の先輩社員で直人の元カレ、30歳
鹿島直人
正臣の会社の新入社員、営業部、23歳

その他の収録作品

  • 書き下ろし:インターンが曲者すぎるんですが
  • あとがき

あらすじ

デート中も仕事の資料を手放さず、つき合って半年経っても敬語のまま――マッチングアプリで出会った年上彼氏の態度に失望し、別れを告げた大学生の直人(なおと)。ところが就職先の教育係として現れたのは、その元カレ・瀧川(たきがわ)だった!! 砕けた口調に、優しくも熱心な指導――あの頃は笑顔すら見せてくれなかったのに…。なんでつき合ってくれてたんだ!? 別人のような瀧川に、疑念は募るばかりで!?

作品情報

作品名
元カレが教育係だったんですが
著者
海野幸 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011771
4.4

(80)

(55)

萌々

(13)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
14
得点
349
評価数
80
平均
4.4 / 5
神率
68.8%

レビュー投稿数14

再会、歳の差、すれ違いに両片思い...好きなものが全部全部ここに詰まっている

あああー!涙目でつくねを頬張る受けを
思わずなんとかして慰めたくなる攻めの気持ちに、大共感...!
最っ高に胸熱で痺れる、海野先生のお仕事ものでした。

この興奮冷めやらぬうちに、先生への感謝と感じたことを
記しておきたいと思います

まず、麻々原絵里依先生のイラストが素敵すぎます。

メガネにスーツで「リア恋製造機」の攻め・正臣の落ちついた魅力。
表紙も素敵なんですが、書き下ろし部分の濡れ場の挿絵、
余裕をなくした表情の正臣が好みドンピシャすぎて萌え悶えました。
これが”ギャップ萌え”ってやつか...!

もう二度と会うこともないだろうと思っていた元彼と、
新卒採用された会社でまさかの再会ー

というところから始まる再会愛ストーリー。

二人の中で今も燻り続ける感情、両片思いの焦れもだと共に
お仕事面での互いの成長ぶりまでまるごと味わえる、
なんとも嬉しすぎるお話となっています。

攻め受け両視点でお話が紡がれてゆき、
互いの気遣いやちょっとした誤解、澄ました表情の下に隠れる感情が
読んでいるこちらには手に取るように分かってしまうのがまた、
にくい演出〜!!
すれ違う二人の誤解にやきもき&ニヤニヤしたりしながら、
本編348ページ(分厚い!)駆け抜けました。

ちなみに...構成としては雑誌掲載分に加え、書き下ろしの
「インターンが曲者すぎるんですが」が180Pほど。
書き下ろしまでたっぷり時間をかけて楽しめて、心の底から文句なし!
感謝の気持ちでいっぱいです。

で、内容です。
これ、まず!受け・直人(なおと)視点での、彼が大学生時代の
正臣とのお付き合いの様子から描かれるんですが、
なんといっても正臣の塩対応が「そりゃないよ...」な感じで酷いのです。

ワンコ陽キャの直人が全身全霊でぶつける「好き」を、
さらーーーっと何事もないかのように受け流し、
全く自分の心の内を見せようとしない。

7歳年下の直人に対しいつまでも敬語を崩さず、笑顔も見せず
キス以上の関係には踏み込まない。
誘うのはいつも直人の方から...

それでも、初めての恋に懸命になる直人に対し
しまいには「別れましょうか」なんて言葉が飛び出し、
別れが訪れー

と、直人視点で見る正臣の素っ気なさ・塩っぷりには
憤慨してしまうのですが。

これ、正臣視点で見る景色が全く、本当に全く違っているのが
もう驚きで。
表面上の言葉や態度で、その人の本心を知ることなんて
到底できないー

そんなことを序盤からまざまざと感じさせられ、
物語にグイグイ引き込まれていきました。

正臣が直人と出会う直前経験した、手痛い失恋。
そのトラウマを思うと、直人との付き合いがあまりにも
ぎこちないものになってしまった理由にも納得がいったりして。

で。激しく萌えたのが、彼らが会社で先輩×新入社員として
再会した時の正臣の心の内の描写です。

直人視点で先に読んだ時には見えなかった正臣の
驚き、戸惑い、興奮と喜びが、一気にががーーーっっと
心に迫ってきます。
なんだかもう、たまらなくキュンキュンしてしまったー...
私が犬なら尻尾がピン!と立ち、それをぶんぶん左右に振ってただろうな、と
思うほど。

学生時代はサッカー部キャプテン、”陽”そのものの直人(受け)と、
何事にも慎重(裏を返せばひどく臆病)で実はナチュラルな世話焼き、
「リアコ製造機」の正臣(攻め)。

受けの直人が素直で、健気で、ワンコで頑張り屋で、
でも弱々しさといったものはなくて、どこまでも「男前!」なんですよね。

失敗してもそれを噛みしめながら受け止め、
肥やしとする強さを持っている人。成長著しい、眩しい新人くんです。

そんな彼が居酒屋でしゅん..とつくねを頬張りながら、
ひっそりスラックスに涙を落としていたら。
(このシーン、大好きです)

それまでなんとか堰き止めていた正臣の気持ちが
溢れ出してしまうのも納得です。

てっきり冷たい人物なの?と思っていた正臣の面倒見のよさ、
(私情もあるとはいえ)直人の素晴らしい見本となり、
頼れる背中を見せてくれる場面(多々!)にも痺れました。

で、さらにグッときてしまうのが、先輩→後輩という
一方向ではなく、直人もまた、逃げ腰気味な正臣に多大な「+」の影響を
与えているということ。
双方向に高め合う関係性、最高だなあ...

正臣がそれまでずっと断り続けていた昇進試験に
挑戦する気になったことや、書き下ろしの”厄介すぎるインターン”君への
対応をする中での気づき。

人って、会社って、こうやってコミュニケーションをとって、
相互に影響を与え合って成り立っているんだなあ...と、
あらためて感じさせてくれる場面がいくつもあり、胸が熱くなりました。

仕事面では熱く、瞬発力があり、全力で前に前に進むけれど
恋では一変、臆病になってしまう直人と。

仕事上では謙虚でどこか引いたところがありながら(有能なのに!)、
(再会後の)恋愛面ではグッと前に出て言葉にし、
年上らしいかっこよさを見せようと直人をリードする正臣。

正反対にも見える二人の相性は、これ以上ないほどピッタリです。
磁石のS極・N極のように互いに惹かれ合い、お仕事描写の裏側で
甘い言葉を交わす恋愛パートの描写にうっとり、酔いしれてしまう(*´◒`*)

書き下ろしの最後の場面。
正臣の頭の中を過去の嫌な記憶がよぎりそうになったところ、
”サッカーボールを蹴り出すように”それを頭の外へと
追い出す描写が印象的でした。

元サッカー部キャプテン、という直人のバックグラウンドと絡めた
粋な描写✧*。

元彼との3年ぶりの再会、切ないすれ違い、両片思い、本格お仕事描写...

と、自分の「大好き」が全部詰まっている本作。
一言で「最高」に尽きます✨

書き下ろしに出てくる新キャラ・インターン生の堂島には
読んでるこちらの方が堪忍袋の緒が切れそうでしたが(笑)、
正臣の毅然とした、それでいて「愛」を持った接し方に
おおいに学ばせてもらえる、骨太で読み応えあるお話でした。

6

直人がなんてできた子なの!

なんでもサッカーなら?で解決!?

海野さん、毎回新刊を買ってはなかなか読めず今作はやっと読めました。

前半は直人後半は瀧川視点が多いですね。
前半の二人の最初のお付き合いでの瀧川の塩対応、ひどい!なんでそれなのに付き合ったの?だったのですが。

あらすじにあるように同じ会社に入社して教育係として接してみると…。あ〜あの頃の自分はわかってなかったんだ。社会人って瀧川さんってこんなに大変なのに付き合ってくれて優しかったんだ…って。
直人が物わかり良すぎかっ!
仕事も人間関係も超ポジティブだし。スーパー新入社員ですね。

直人視点だと瀧川がとっても頼りになって大人で。
なのに瀧川視点だと直人が可愛くて健気で尊敬できてたまらない!

後半は、堂島いいかげんにしろーーー!!!で瀧川が追いつめられて読むのもハラハラでした。

奇跡の再会でまさかの交際アゲインで、お仕事も切羽詰まるわインターンが滅茶苦茶だわで。
二人の内面や葛藤や成長がしっかり書かれてました。
挽回するんだ!サッカーならこうする?

直人と瀧川の二人のイチャイチャやデートなどは控えめで、もっと甘々を読みたかったかなあ。

5

働く男たちの恋愛と仕事の取扱説明書

海野幸先生のお仕事BLは絶品!
あまりの読み応えと面白さに完全平伏です。サイッッッコウに最高でした!

別れた元恋人と同じ会社の先輩後輩として再会してしまうドキドキ感に加え、その恋人がまさかの教育係になっちゃうという、まさに運命の展開にワクワクが止まらない萌え設定。すれ違いから別れてしまったものの、本心から嫌いになったわけじゃなく、まだ未練がお互いともに残っているからこその再会劇にはフォッフォッフォッでした^ ^

でもですね、それだけじゃないんですよ。
フォッフォの理由はまた別にもあって、2人の再会ラブを濃密に演出してくれるオフィス描写がものすごく丁寧で、物語への引き込ませ方が素晴らしいんです。
作者さんのお仕事BLに対する熱量がすごいのは分かってましたが、ここまでくるとBLにカテゴリーされていることに違和感を覚えるくらいでした。現在進行形でオフィス勤務されてる方、また過去にオフィス就労の経験がある方なら、この物語のお仕事あるあるに共感できるのではないでしょうか。
会社の専門分野や専門用語を織り交ぜて話を展開させていくことで生まれる社内の臨場感に終始圧倒されっぱなしでした。

特にインターン学生のお話は、企業内リスク管理のマニュアルとして推薦したいと思うほどの内容です。一応恋愛ものがメインなハズなんですが、すごすぎる。仕事描写だけを見てもそれだけで楽しめます^ ^
正臣が直人の教育係となり、仕事をイチから教えていく良き先輩の立ち位置が、直人の中にある正臣への恋心の再燃を促していくのに、こうした仕事描写は必要不可欠。彼らが再び惹かれ合っていく理由に説得力を与えてくれています。

仕事を通して、元恋人の良いところをたくさん知り、過去の自分の未熟さを見つめ直していく2人の両片想いがめちゃくちゃ響きました。
正臣のヘタレで不器用なところ。直人の純粋で素直なところ。過去の交際では2人がそれぞれ抱える思いがうまく噛み合わず、相手の気持ちを疑ったり信じられずにいたけど、再会後は元恋人のことや自分自身について冷静に見れるようになったことが大きな成果だったと思います。
改めて好きを再確認し、昔付き合っていた頃よりも好きなところが増えていく正臣と直人の高まる思いを応援せずにはいられませんでした。

ストーリー展開が両視点というのがホント良かったなと思います。
多分、正臣視点のないストーリーだったら、モヤモヤがいっぱいだったと思うけど、正臣の視点が細やかに描かれていたのは嬉しい配慮でした。正臣は何を考えてるか分からないところがあるので、彼の内面に深く触れてくれたことは物語を読み進める上での安心材料の1つでした。
恋人としてだけではなく、イチ社会人として、またその人柄そのものに対してもリスペクトし合う2人の関係性が最高に良かったです。

過去のすれ違いを教訓として、恋愛をアップデートしていく2人の成長には感動と拍手の嵐でした。
これはこれでスッキリとした読後感ではありますが、正臣が主任昇格したあとのストーリーなんかも読みたいなー…なんて(//∇//)
続編あるか分からないけど、また出会いたい2人なのでいつか再会できたら良いなと期待しています♪

4

No Title

海野先生のお話って社会人としても勉強になることが多くて、立場が変わると見えるものも変わるって本当にそうだよなぁと。

初めての恋人と職場で再会してしかも指導役だなんて動揺しますよね。でも直人が体育会系ってところも新鮮で面白かった!思考がポジティブ(悩むこともあるけど)基本的に先輩後輩きっちりしてるから接し方に悩むのもあるんだろうな。

正臣さんが臆病な感じも良かった。あんな経験があれば臆病にもなる。でも直人が素直でまっすぐな子だから通じ合ったんでしょうね

そしてガチ恋製造機なのわかるーーーーー!

4

両視点の良さよ(*>ω<)b

雑誌掲載時、めっちゃ好きだったお話(,,> <,,)
発売を楽しみに待ってたんです。

受様は、社会人1年生の鹿島。
攻様は鹿島の教育係となった先輩、瀧川。

再会した2人が、過去の思い出を回想しながら進むお話。
最初は鹿島視点なので、過去の瀧川の恋人としてどうよ( ˘・з・)な対応ぶりに、なんだコイツ!とぷりぷりヽ(`Д´)ノ
でもそれが瀧川視点になると、そんなトラウマ抱えてたのか、と一応は納得。
しかもめっちゃ未練たっぷりで後悔しきりだし( *´艸`)

お互いに相手の立場になってみて初めて気付けた反省と後悔。
2人の誠実さと相手への好きが、とても心地よく読後感がいい(≧▽≦)
特に鹿島はいい子だわ~、大好きだよ(*^^*)

書き下ろしのクセ強なインターンのお話。
私はインターンというものをした事も受けた事もないので、どのような態度が普通なのかわかりかねるのですが、ここまで仕事をなめくさった人がいるのか!?とびっくり。
それぞれまた成長ぶりを見せてもらいました。
特に本当に鹿島が素直で考え方とか態度がとても気持ちよく、何度でも言っちゃう♡
大好きだよ~(,,> <,,)

2人の恋のお話だけでなく、お仕事BLとしても、とても読み応えのあるお話でした(*^^*)
私も社会人としてがんばろー

3

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