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雑誌掲載時、めっちゃ好きだったお話(,,> <,,)
発売を楽しみに待ってたんです。
受様は、社会人1年生の鹿島。
攻様は鹿島の教育係となった先輩、瀧川。
再会した2人が、過去の思い出を回想しながら進むお話。
最初は鹿島視点なので、過去の瀧川の恋人としてどうよ( ˘・з・)な対応ぶりに、なんだコイツ!とぷりぷりヽ(`Д´)ノ
でもそれが瀧川視点になると、そんなトラウマ抱えてたのか、と一応は納得。
しかもめっちゃ未練たっぷりで後悔しきりだし( *´艸`)
お互いに相手の立場になってみて初めて気付けた反省と後悔。
2人の誠実さと相手への好きが、とても心地よく読後感がいい(≧▽≦)
特に鹿島はいい子だわ~、大好きだよ(*^^*)
書き下ろしのクセ強なインターンのお話。
私はインターンというものをした事も受けた事もないので、どのような態度が普通なのかわかりかねるのですが、ここまで仕事をなめくさった人がいるのか!?とびっくり。
それぞれまた成長ぶりを見せてもらいました。
特に本当に鹿島が素直で考え方とか態度がとても気持ちよく、何度でも言っちゃう♡
大好きだよ~(,,> <,,)
2人の恋のお話だけでなく、お仕事BLとしても、とても読み応えのあるお話でした(*^^*)
私も社会人としてがんばろー
海野先生のお話って社会人としても勉強になることが多くて、立場が変わると見えるものも変わるって本当にそうだよなぁと。
初めての恋人と職場で再会してしかも指導役だなんて動揺しますよね。でも直人が体育会系ってところも新鮮で面白かった!思考がポジティブ(悩むこともあるけど)基本的に先輩後輩きっちりしてるから接し方に悩むのもあるんだろうな。
正臣さんが臆病な感じも良かった。あんな経験があれば臆病にもなる。でも直人が素直でまっすぐな子だから通じ合ったんでしょうね
そしてガチ恋製造機なのわかるーーーーー!
社会人1年生、営業職として入社した直人はかつてつきあっていた正臣と新職場で再会する、しかも自分に仕事を教えてくれる新人教育担当だった、というお話。
タイトル通りですね。本書は、「元カレが教育係だったんですが」(表題作、雑誌掲載作)と、「インターンが曲者すぎるんですが」(書き下ろし)の2本立て。分量的にはだいたい半分半分です。
表題作が150~160ページくらい、2本目が180ページくらいなので2本目の方が少し長いです。
つまり、あっという間にくっついてしまいます。
両視点なので、本当にすぐに両片思いだとわかるのですが、その仕掛けもこのページ数の故かと思いました。両視点だけに全然混乱せず、ミスリード起こしようもなく、わかりやすく読みやすいです。
だけど、もしも一冊まるまる表題作だったら、二人が結ばれるまでに一波乱あったりして、誤解が誤解を呼んだりして、もっとこちらの感情が乱れるくらいドラマチックになったのではないか、などと考えてしまいました。
それほどに、以前の二人の出会いと別れのエピソードは、非常にタイミングの悪いものでした。(でも、正臣の方はそういう時期に、自棄だったとはいえ会わない方がよかったと思うのですが。大学生だった時の直人が可哀相でした)
お互いがそのときのことに傷ついて後悔していて、だからこそまとまるのも早かったのですが、まとまるまでにもう一波乱あればもっと楽しめたなというのが正直なところです。
2本目については、こちらもタイトルどおりインターンの堂島がクセの強い子で、二人が(というよりインターンを任された正臣が)苦労するお話でした。堂島はなんとなくインターンで会社に入ることになって、つまらないしいちいちうるさいし面倒くさい、というのが丸わかりな、舐めきった態度の人でした。そんなに面倒ならインターンやめたらいいのにな、と思いながら読んでまして、二人の恋愛のことを途中すっかり忘れていました。
インターン、週5はまだしも3週間は長いような。そんなに面倒見てもらえるのはすごい有り難い制度だなと思いつつ、これでは会社は大学に文句を言っていいレベルなのでは。
直人は正臣のことをガチ恋製造機と内心で称していましたが、寧ろ直人の方が総モテでそんな気がします。
先生買い。海野先生の何が好きってあっちこっちに散らばる個人的に猛烈にぶっ刺さる各種文章。思わずページを繰る手を止めて一呼吸置いてしまう言葉があるのです。だから止められないですねえ・・今回も現代日本リーマン恋話。うちの会社にこんなんいて、同じ島に座ってたりしたら、会社行くのが楽しくってしょうがないーーーーっなお話です。本編160P弱+同じカプで違うエピソード180P+あとがき。
サッカー部でキャプテン等を務め、陽キャな直人。めでたく就職、意気揚々と出社したら、教育係として紹介されたのが数年前にマッチングアプリで出会って手ひどく別れた元カレで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻め受けの職場同僚、上司。後半にインターンでやってくる大学生(こいつがあかん)ぐらいな気がする。インターン、ほんま腹たってアカン。途中でうっかり読むの止めようかと思ったぐらい嫌い。
++攻め受けについて
攻めが受けを振ったのは、まあやむを得ない事情があったと思います。まあそこから、なんとか持ち直し、よく頑張って働いておられるなあと思いますし、「ガチ恋製造機」(受けが命名した攻めの二つ名www)と言われるその穏やかかつ真摯な態度。いいですよねえ。穏やか大好き。大事。細やかな気配り、真面目な態度。いいなあ、こういう営業さんなら安心して商品買えるよーと思う方。
受けはまっすぐかつ気配りできるリーダーシップ持っていると思う方。こちらも人間性はとても優れていると思います。自分の思いに素直だし、なんといってもメンタルつよつよ星人。わんこ属性もあり、かまってちゃんなところもあり。可愛いですねー。
そんな二人の恋話でした。
そこまでは良かったんですよ。
問題は後半!おい!インターン!会社なめとんか!許すまじインターン!もう二度とこの大学からのインターンは受け入れんぞ!と申し入れしたくなる!
とすごく怒ってしまって。
態度を改めて最後は頑張っているんですけど、後半の冒頭、あまりに酷くてちょっと読むのがしんどかった一冊でもありました。うーむ。
文庫ではやや厚めの約340P超があっという間でした。
どんな題材でもするすると読ませてくれる構成の上手さと、文章力の高さが光る作家さんだなあと思います。
海野先生のお仕事ものって、仕事内容にはリアリティがありつつ、その中にBL要素がストンときれいに収まっていてバランスがとても良いんですよね。
そのお仕事内容も決して説明くさくはなく、読んでいるうちに自然となるほどなあと頭に入ってくる親切さ。
今作も、知識0の状態でも問題なく楽しめました。
両視点の再会ものとくればやはり、攻め・受けのお互いの心の内を知るのは我々読み手のみ…なことが最大の魅力であり特権。
思わぬ再会からの、片側からだけでは見えなかった真実、仕事に恋に…と盛りだくさんな内容でしたが、両視点が実に上手く活かされていておもしろかったです。
特に表題作では、反対側から見るとこうも見え方が変わるのかとムズムズすること多々でした。
思わずこちらがムズムズしてしまうような心情が綴られていると、なんだかもうページをめくるのが楽しくなっちゃいますね。
受けの直人がカラッとした気持ちの良いポジティブさを持った人物だったこともあってか、終始安心して恋の行方を見守ることができました。
かゆいところに手が届きながらも届きすぎず、嫌味のない正直な性格で好印象な爽やか系。
海野先生作品ではあまり見かけないタイプの受けなのでは?と、少々新鮮でしたね。
恋愛面での不器用かわいらしさに関しては攻めの正臣かなあと思うのですが、作中で1番良かったのは直人のキャラクターかもしれません。
世の中をまだ知らなかった頃と、社会人となった今だから見えた新たな景色を重ね合わせ、仕事と恋愛はもちろん、人間的にも少しずつ成長していく彼が好きです。
正臣も直人に影響をされて心境が変化していったりと、相互作用なんて言葉がぴったりな2人だったと思います。
ただ、後半のインターン編に関しては…うーん。
おもしろくなかったわけではないのだけれど、読んでいてちょっとストレスがたまったかなーと思うところもあり…
キャラクターの成長を描くには必要なお話だったとは思うものの、モンスターインターンに対してはっきりとしない2人にもやもやしてしまったことも事実でした。特に正臣。
前半部分は星4.5。後半はもっと恋愛面の盛り上がりが見たかったなと3.5寄りのこちらの評価になりました。
