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凪良先生の作品が大好きで、こちらも遅ればせながら、先生買いです。
とても素敵な作品でした。途中苦しくて、後半、泣きながら読みました。
仕草や応対もほぼ人間と同じドールであるシンと、人間の南里が心を通わせ、恋人になる。
南里のシンに対する接し方がとても優しくて。そしてシンが健気で泣ける。
卵が好きで、切らしているとしょんぼりするシン。
シンの好きなものを食べてもらいたい、美味しいものを食べてもらいたい一心でバイトを増やしていく南里に対して、そんなに無理をしないでと諭す。
自分の幸せよりも相手の幸せを願う。
南里は人間だけど、ドールのシンにその気持ちが芽生える。
シンは南里のことが好きだから、南里の好きなものは好きだし、全肯定してくれる。一方の南里は、自分はシンのマスターだから、主従の関係があるからシンは自分のことを好きになって、肯定してくれているのか、それとも本当に愛してくれているのか思い悩む。南里はシンのことを本当に愛しているから。
南里からの溢れるような愛情を注がれると、首を傾げるシン。
マスターに奉仕することを喜びとしてきたシンが、愛情を与えられることに戸惑う。与えられると、バイトを増やす南里のことが心配になり、このままでいい、そばにいられるだけでいいというシン。
やっと南里は、自分がシンから愛されていると感じる。
たくさん愛情を注いでくれる南里が忙しくなるのが寂しいと感じるシンが、自分は「壊れてしまった」と言うところが、健気で泣ける。
互いを思う双方の気持ちが繋がった。
この心の通わせ方が切なく、かわいい。
阿部ちんたち仲間が心強くて、とてもいい。
涙なしでは読めなかった。
親との関係など、苦しい部分がリアルで、悲しい場面もあったけど、終始優しい2人が互いを思い合う気持ち、相手の幸せを一番に願う気持ちに癒され、救われました。
さすが凪良先生。自分にとって、とても素晴らしい作品でした。
凪良ゆう先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
健気 5
純愛 5
不憫 2
エロ 1
な感じだと思います。
南里さん×シンさんのカプです。
因みに、口絵あり、挿絵8ページ分あります。
旧作版の方は未読なのですが、タイトルの意味や物語りがしんみりとした雰囲気だとは何のなく察していましたが、ここまでとは思いませんでした。
シンさんの徴収は免れない、とは思っていて、でもどうにか再会出来る展開かな?と思っていましたが、物語り終盤の事故には「マジかよ…こんな仕打ちあるかよ…」とまだ2人の試練を与えるのか、と思ってしまいましたね。物語りとしては2人のアメリカでの生活が読めて、ハッピーエンドになって良かったですが、人間とアンドロイドの寿命問題でお別れしてしまう展開も悲しいけどちょっとだけ読んでみたかったですね。
個人的には、ドールへの愛や南里さんの友達の阿部ちん達が良い人なのは分かるが、近未来ものにしてはコテコテのオタク言動が、物語り序盤は面白かったのですが、やはりシリアスな場面では、良いことを言っているからこそ、オタク過ぎる口調が若干冷めてしまいますね。あと、挿絵もちょっと気になってしまって…新装版なら何度か挿絵を担当した方のイラストも見てみたかったですね。
近未来でかなりSF設定というのがとても新鮮でしたね。人間の南里さんとアンドロイドのシンさんによる恋愛模様だけでなく、ドール達が徴収されないと人間達が徴収される、ドールを愛する立場と家族を愛する立場の命の重さや倫理観など、色々と考えさせられたり、南里さんとシンさんの純愛に涙するので、是非とも読んでほしいです。
今回のドルオタの大学生と裏ドールのお話です。
偶然から裏ドールの受様を買い取った攻様が
戦争にまきこまれながらもとにいる未来を掴むまでと
後日談短編を収録。
少子化が進んだ現代は慢性的な人材不足で
作業用アンドロイドが爆発的に普及しています。
ロボットの見た目のアンドロイドとは別に
人に似た容貌と高度なコミュニケーション能力をもつ
ドールと呼ばれる高性能アンドロイドも作られます。
攻様は中学の時にスマートウォッチで偶然見た
ずば抜けた容姿の美しさで性交用に改良された
裏ドールの動画サイトを偶然見たことで
裏ドールとの未来を夢見る様になります。
東京の大学に進学して入ったドールサークルは
全員が将来ドールを獲得する事を夢見る勤労オタクで
攻様は居酒屋とピンサロバイトで金を貯めています。
5年前に憲法9条が大幅改定され
2年前には日本も離党の所有権を巡って
隣国と戦争をはじめましたが
戦場は離島内と周辺海域で
自衛隊の後方指揮のもと戦闘用アンドロイドが戦い
ミサイルの撃ち合っても迎撃システムで防がれるため
一般人には危機感がありません。
そんなある日
受様はタイムカードを打ちに入った事務所で
支長の向かいにくたびれた男と
尋常ではない美しいドールが座っていました。
このドールが受様になります♪
男は会社の倒産で裏ドールの受様を
ピンサロで働かせようと連れ込んだようですが
男の言うがままに売られようとする受様が憐れで
攻様は250万で買い取る事になります。
勢いで受様をアパートに連れてきたものの
夢見ていた同居生活にはほど遠くぐったりしますが
お風呂やタオルに顔をほころばせる受様を
大切にしたいと思います。
攻様は夢を果たせるのか!?
初出ショコラ文庫に描き下ろし短編をつけての
リメイク版で裏ドールに憧れ続ける受様と
借金の形として売られた受様のSFファンタジーです♪
ショコラ文庫も所持&読了していますので
人間とアンドロイドという異種間恋愛のハピエンは
わかってはいたものの改めての読み直しでは
10年前よりもより進んだロボットの進化と
終わらない戦争や国家間の不仲は深刻度を増していて
初版よりもより世界感がリアルに感じました。
アンドロイドである受様に心はあるのか
学習する事で心は育つのか
アンドロイドと人間の心とは同じモノなのか
輪廻転生モノで鍵となる時を超えても残る
失えない想いという設定がとても好きなのですが
本作はそんなMYツボを激押ししてくれました ヾ(≧▽≦)ノ
互いの想いを受け取りあったと思ったら
隣国との戦いが本格化してドールが徴収され
受様も攻様の手から奪われてしまいます。
それでも受様への攻様の想いは変わらず
時を経ての再会が奇跡をもたらすのですが
今度は攻様の命の危機が迫るという怒涛の展開です。
選択を迫られた2人が選んだ道は
相手を信じて未来を託す道で
彼らが選んだ幸せの形に涙が止まりませんでした。
スピンオフ作のリメイクも待っています (T^T)
好きな作家さんの作品です。
以前、他社からでているこの作品を所持していましたが、諸事情で手放してしまって、後悔していましたので、今回、新装版として刊行されて、うれしかったです。
裏ドールを知って以来ドールにのめりこむ大学生の南里輝と、美しいアンドロイドだが違法な裏ドールのシンのお話です。
人間の青年と純朴なアンドロイドが時を経て紡ぐ、近未来のストーリーで、ファンタジー色のつよいお話になっていますが、登場人物の心情などがリアルに描かれていて、とても心にのこる作品になっています。
ラストが意外性があって、おもしろいとおもいました。
確かに「ショートケーキの…いちご…」には涙が出ました。おんぶのシーンも
でもやっぱり攻めがカッコ悪い。凪良ゆう先生の「美しい彼」の攻めは好きなんですが、こちらは仲間がいる系のオタクで、なんかすごくリアルで、他人に迷惑かけてそう。戦争中とは思えない呑気な彼らの行動に、(ほんとオタクって…)と呆れました。
確かに泣けたけど、フィナーレに向けて泣け泣けと攻撃されているようで、読み終えた時、あざとかったよな?と思いました。
あと昔のデザインが欲しかったです。