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ふたりなら、幸せを見つけられる
 コチラもまた
                    コチラもまた
				里つばめ先生の2冊同時発売は珍しいと思って、コミコミさんで2冊セットで購入しました。全く印象の違う2冊でしたが、どちらも面白かったです。こちらの方がじっくりと描かれていて、内容がシリアスでした。
ただ個人的にはもう一冊の方が好みだったのと、こちらの作品が最後の方が駆け足に思えて勿体ないと思ったので萌2に評価させていただきました。
どうしようもない人間の性の醜さが描かれていて、軽妙な面白さとか洒脱さはこの作品にはありませんでした。親子とは血の繋がりだけではないという重さもあり、考えさせられる内容だったと思います。全く違う作品を届けられる作者の力量を垣間見た思いでした。
 二次元なのに、風や匂い、音を感じる作品でした
                    二次元なのに、風や匂い、音を感じる作品でした
				作家買いで、レビューも読まず、試し読みもせずに入手しました。
里つばめ先生の描く、情が深いのに、軽やかさを感じる、透明感のあるお話の数々が好きです。
弟きっかけの姉の事故死とお葬式、ブラック企業勤めで心身が壊れる、など、里つばめ先生の作品では珍しく、陰の要素が強い導入でした。
そこからの帰郷先での光景、会話、交流、変化・・・
極限まで濃度が高まったヘドロのようなものが、徐々に、徐々に、ゆるんで、流れて、きれいになっていくのを眺めているような気がしました。
田舎によくありそうな人間関係、お年寄り、若者、家族、近隣関係の中、1人だけ普通の中に埋もれ切れていない特異な人物、それが、寺の息子、僧侶の然。多くの陰を抱えて帰郷した真智の幼馴染でした。
それぞれ内に抱えている重荷がありつつ、近隣住民として、幼馴染として、同窓生として、つながりがあり、日常が流れていきます。
2人がお互いのことを想っているということは、直接的な言動ではなく、そのほんの端々に漂うように表現されています。
キスシーンも、言葉なく、ただ2人がキスをしている様子がいろんな角度から2ページたっぷり使って描かれているのも、情緒がありました。
それぞれの抱えているものの、家族の問題、を、それぞれの消化、浄化されていく様子もとても情緒があり、そして考えさせられました。
想いが伝わりあってからも、ゆっくりじっくり丁寧に愛を高め合う様子がとても素敵で、2人が体を重ねるシーンも、欲望、は感じず、ただひたすらに暖かくて強い情愛を感じました。
 また新しい先生の作品が読めました!
                    また新しい先生の作品が読めました!
				里つばめ先生大ファンです
先生の描く攻めはいつもひとクセふたクセあるのですが、今回はなるほど、こうきましたか!!!
先生が巻頭で新しいテイストにチャレンジと仰ってましたがこういうことだったのですね!!
幼い頃水難事故で姉を亡くした受けと、幼なじみだった攻め
攻めは小さいときからみえないものがみえている子
2人は離れ離れで暮らしてたのですが、ふと再会します
幼いころも大きくなってからもきっと攻めには色んなことがみえていたのでしょうね
そして、攻めは自分の生い立ちもいいものではなく…
そんなふたりが再会からどう縁を結び直すのか…といった感じです
いつもの先生のクズ攻めを求めて読んだ方は少し物足りなさを感じるかもしれませんが、新しいストーリーに挑戦された先生に敬意をはらいたいです!!
ありがとうございました!
 再会と救済
                    再会と救済
				作者先生のお名前こそ存じているものの、『リーマンBL』のイメージが強くて手に取らずに来ました。(すみません、リーマン苦手です汗)
今回お仕事やスーツといった要素がなく、同級生同士の再会もの…という事でこれなら読めるかも!と思い手に取らせて頂きました。
仕事が原因で体調を崩した真智。ばったり再会した友人(この子は攻めではありません!笑)の勧めで10年以上離れていた地元に帰省。そこで幼なじみの然と再会します。家業を継ぎ和尚になった然は、昔とは少し印象が違っていてチャラい雰囲気に。そんな然に戸惑う真智ですが……!?
真智も然もそれぞれ過去、現在含めてトラウマというか"自分のせいで……"という自責の念が強すぎて見ていて可哀想になりました。
真智は姉の死、然は金の無心に来る母親…二人共不可抗力な力がかかって苦しんでいるのが胸が苦しいです。そんな中、それぞれの言葉だったり行動が救いとなっているところが素敵でした。
ただ、途中まで真智は然の事を飄々とした男に変わっていた…と思っていたはずなのに然の突然のキスも受け入れちゃうのか…と無理やりボーイズラブにしてきたように感じられてしまいました。(心の救済だけでも全然好きだったなぁ〜と)
最後お墓での演出、やっぱり然はみえていてお姉ちゃんもそこに…と少し余韻とミステリー感が残るラストで素敵でした!
 焦れた再会
                    焦れた再会
				かつての幼馴染みだった二人の“再会愛”を描いた1冊。
会計事務所で働く真智は多忙な仕事が原因で体調を崩し、
10年以上離れていた地元に帰ることに。
そこでかつて淡い想いを抱いていた幼馴染みの然と再会します。
子供の頃に不慮の事故で姉を失った真智と、
母親に捨てられた然と互いに心に傷を負ったもの同士の二人は
ついに離れ離れになるまで口には出来なかったけれど、
昔から互いに好意を抱いていました。
然もはじめこそ住職という立場に似合わずに
派手に遊んでいるようでしたが、再会すると真智への想いは溢れ出し、
彼の中で真智の存在の大きさが伝わってくるようでした。
同時発売だった『東京似非紳士倶楽部』と比べると
真智と然の抱える過去が思いの他重いもので、
ややシリアステイストに感じられました。
