キスしたいとか、抱いてほしいとか、好きになって欲しいとか、 本当のことは口にできない

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表題作君の公式をください

黒崎颯馬,25歳,大学院博士課程学生
白石廉,21歳,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし「この雨が止んでも」
  • カバー下(登場人物情報,小ネタ集)

あらすじ

大学生の白石は、博士課程の黒崎に片思いをしている。
見た目はいいけど空気は読まず、こだわりの強い黒崎に、
人当たりがよく、空気を読み過ぎてしまう白石。
ゲイの白石は酔ったふりをして黒崎と関係を持って以来、
セフレのような関係を続けていた。
ストレートの黒崎がどうして関係を続けるのか、
わからないまま。
だけど、キスしたいとか、抱いて欲しいとか、
好きになって欲しいとか、どんどん気持ちは強くなっていって…

作品情報

作品名
君の公式をください
著者
里つばめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033479
4.3

(221)

(118)

萌々

(63)

(34)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
20
得点
949
評価数
221
平均
4.3 / 5
神率
53.4%

レビュー投稿数20

この続きを下さい!

里つばめ先生の他の作品に比べると毒は少ないし、派手さはないけれど凄く良かったです。

無表情な黒崎とゲイであることで臆病な白石の淡々とした日常風景がじんわりと沁みて来る作品でした。最初は大好きな里先生のシリーズものでなかったので購入を躊躇ってたのですが、今では買い逃さなくて良かったと思っています。

当て馬の登場の仕方も絶妙で黒崎と白石の両方ともに現れます。このうち白石に好意を持つ宇佐美の存在感が光っていました。

先に身体の関係を持ってしまったので白石は勝手に片想いだと思ってるわけですが、あの黒崎が身体だけの関係をダラダラと続ける訳はないんですよね。何気ないひと言とかちゃんと意思表示はしてるんです。
ただしずっと白石視点な故に片想いの切なさはありました。

個人的に好きなシーンは白石のお兄さんが倒れた時に黒崎が車を出すエピでした。

この2人のその後の暮らし振りをもっと読みたいと思いました。起承転結のハッキリしたお話も好きですが、川の流れのような緩く淡々としたお話も大好きです。

11

安定のかっこよさ

作家様買いです。
先生の描かれる攻めが大好きなんです。
口数少なめ、空気全然読まない黒崎もすごく好きです!

お話は淡々と進んでいく感じですが、時間の流れ方とかその場の様子とか丁寧に描かれていてわかりやすいです。
宇佐美の登場でこれは一波乱か!?という雰囲気でしたが・・・
黒崎は口数少なめで何を考えてるかわからないところがありますが、発する言葉が刺さるんです。かっこいい事言う!
エロはエロすぎないというかスタイリッシュというか、擬音とかないしこれはこれですごくいい。

里先生の作品はシリーズだったり、上下巻ででてたりするので黒崎と白石の同棲編とか読めたら嬉しいです。
宇佐美くんかっこよかったのでスピンオフとか読んでみたいです。



9

きゅーんとします

雑誌連載をほぼ?追っていたはずなんだけど、適当に流し読みしていたせいでコミックスになって初めて読むような気さえします。
里つばめ先生の「未熟な僕らの卒業論文」のように登場人物が学生で、「GAPS」や「DOGS」程派手な感じはしないけれどこれはこれで好きだなって改めて思いました。

お話が始まるのが既に2人が関係も持ってしまった後、なんとなく付き合っているようなセフレのような間柄から私たちは彼らを視ていきます。
なれそめはかなり省略されています。
というか、里先生の作品って吹き出し少ないですよね。
今回、しみじみそれを思い知らされました。
キライじゃないです、それも含めて里先生が好きです。

で、途中からのお話のようにも見える展開、セリフは少ない、攻めの将来有望な院生の黒崎の視点がない為一層、黒崎の心の内が読みにくいです。
なのに!きゅんきゅんしてしまいます。
萌えるところがおおいにあります。
いやぁ、不思議ですね、さすがというべきですね。
黒崎が白石を特別に扱っている、つまり好きなんだという気持ちが私たちにはよく分かってきます、また黒崎を好きな白石の健気さもよく分かってしまいます。
2人がちゃんとお付き合いし始めた後の日々をも少し見たかった。
1冊にまとめられてしまいそこが不満です。
2冊にして欲しかった。

作家様買いなので少々甘いですが神評価です。
佳作ですのでスーツものが大好きなかたにも読んでもらいたいです。

6

君の公式をください

あっさりと、淡々と、進んでいくのにじんわりと深みのあるお話でした

すごくシンプルなのに、味わい深い
黒崎さんのお人柄がとても魅力的で白石くんが真面目で一生懸命で可愛い

宇佐美くんのスピンオフあったらいいな
当て馬だったり将来だったり家族だったり波乱はあるのに、たんたんと進んでいくのがスゴイ
そしてそれがとてもリアルで、現実ってこんな感じだかと思う
タイトルは青春!って感じなのに、そのギャップが好きです

同級生とか教授とか、クセのあるキャラクターがいててそれも面白かった
関西弁、いいですよね
独特の雰囲気や空気感が伝わってきました

3

全てを描ききらないからこその表現力

里つばめ先生と言えば喧嘩ップル。強気な美人受けと俺様な攻めの攻防。そんなイメージでした。この本を読むまでは。里つばめ先生をはじめ、編集部の方、先生のファンの方々皆さんにお詫びしたいほどです。それほどまでに今までの里つばめ先生の描くお話と違っていて、正直驚きました。

既に体の関係にあるDD同士。両片思いだけどそれを言葉に表したことはなくてすれ違っている。それもそのはず(?)、攻めが(私の好きな←どうでもいい)無骨で寡黙な青年なんです。態度には一切現れないけど、受けをよく観察しているし、溺愛してるのも伝わる。でもそれは受けに対してだけじゃなくて他の人に対してもそうで。ちょっと人付き合いが苦手なタイプ。受けは攻めのことが好きだけど攻めはノンケだし酔った勢いから始まった関係だから…とそこから1歩踏み出す勇気が出ない。

思うにこのお話は、「既に体の関係がある」ってことも重要ポイントなんです。2人の出会いから体の関係ができるまでを事細かに詳しく描写なんてしない。でもモノローグや回想で見せてくる。両思いになったあとも、もっと見たい!!とちょっと物足りなく思う気持ちと、このまま自然な流れで2人の時間は続いていくんだろうなと想像して余韻を楽しむちょうどいい塩梅で1冊が終わる、そんなバランスもとても良かったです。とは言っても自分も含め、腐女子って欲張りだから続編読みたい!って気持ちがない訳では無いんですが…笑

3

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