“完璧”な孤高の皇帝×身代わり花嫁の秘めた熱情。中華ロマンBL!

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表題作后と河 2

龍楊
皇帝
王佳(おうけい)
龍楊の妃(妹の身代わり)、28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし 時宣を得ること
  • カバー下(漫画・イラスト・あとがき)

あらすじ

お前の心を私にくれ

洪水が繰り返し人々を襲う時代。命を落とす民の姿に心を痛めた王佳は、河工事の必要性を何度も訴え続けていた。
皇帝に見い出され、妹の身代わりに妃として後宮で閨を共にし、昼は河工事の役人として働くことになる。
そんなある日、自分の身を顧みず「完璧」であり続けようとする皇帝がふと見せた心の一片に触れ、王佳の中に変化が芽生え始める。
しかし、無意識に口にした言葉が原因で皇帝と仲違いしたまま、王佳は河の視察に旅立つことになってしまう。
念願の視察のはずが、どうしても皇帝のことが心から離れない王佳は――?

作品情報

作品名
后と河 2
著者
山中ヒコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417709

ちるちる評価ランキング

100

4.7

(186)

(157)

萌々

(22)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
29
得点
891
評価数
186
平均
4.7 / 5
神率
84.4%

レビュー投稿数29

恋する気持ちに悩む王佳が最高に可愛い

今回は、治水の調査の為に龍楊と王佳が離れ離れになるのですが、その離れている間にお互いが寂しさを感じている姿がそれぞれにいじらしくて良かったです。
王佳はずっと一緒だった龍楊と離れて初めてずっと自分の頭から離れない皇帝を思いとても苦しんでいるんです。治水の事だけ考えていれば今までは穏やかに過ごせていたのに、そして、必ず調査で結果を出したいのに、それでも龍楊が頭から離れなくなってる事が人間としてダメになってしまったのでは?と悩んだりしているのが可愛いですね。
そして、そんな王佳の元に龍楊からの手紙が来るのですが、、
この手紙がもう泣かせてきます!詩的な文章だけど、とても王佳を思っている気持ちが伝わる手紙だったので、是非手紙は注目して読んで欲しいです。
そして、宮廷に残っている龍楊とその周囲のキャラクター達もとても良い働きをしてくれていて、温かな気持ちになりました。

龍楊の手紙のお陰で、今後の治水計画の目処がたった王佳がようやく都に帰って来た時の二人の再会の嬉しそうな場面は、再会の嬉しさと同時にお互いの心をしっかりと理解出来たシーンとなっていて、最高に盛り上がる幸せを与えてくれました。

0

ゆっくり、でも着実に

なかなかニブチンの受け様ですが、離れてみて、少しずつ少しずつ恋のような気持ちに気付いていく様が、とても良かったです。1話で結婚したふたりが、契りを交わす規則を全うしたので、てっきり深い仲だと思って読んでいたのに、まさか触られただけという清らかな関係で驚きました。その辺の構成もとても良かったです。想いが通じ合ったときに、どんなラブシーンを見せてくださるのか、いやがおうにも期待値が高まります。陛下が嫉妬深いところも、お顔が美しいところも、王桂の可愛らしくてシゴデキなところも大好きです。

0

描き下ろしは必読

 ねろり様のレビューで、王佳は色恋は小学6年生なのに治水になると大学院生とありますが、本当にw
「規則だ」で納得するのが、なんとも愛らしい。

 両想いでお互いに相手のことをすごく思ってのことなのに、微妙なすれ違いでうまく噛み合わない。
とくに王佳の、帝を尊ぶあまりのズレ加減が絶妙ですね。
そして二人を見守る端正殿と小梅がいい。

 河の方は、まだ調査旅行を終えたばかり。すぐ工事に入ったとしても大黄河の治水が1年で終わるはずもなく、1年経ったら妹と交替しなきゃ、本来ならば愛されるのは妹......と王佳が悩みまくるのが次巻の盛り上がりになるかと思うのですが、ほかにも王梧がどう絡んでくるのか、続きが待ち遠しいです。

 描き下ろし、最高でした。

1

龍楊さま、あなたって人は。

起承転結でいうと1巻が起、2巻が承のような感じで、恋愛も治水も本格的になってきた!まだまだ山場はこれから!というところ。河だけに大河ドラマとなる予感がします。

じりじりと1冊をかけて、ようやく通じ合った龍楊さまと王佳の恋。
龍楊さま、良かったねぇ……。
今まで河のことしか考えてこなかった、THE天然鈍感受けの王佳もそうだけど、それ以上に龍楊さまってば難儀なお人。
はじめは、王佳にちゃんと気持ちを伝えればいいのに……ともどかしく思ったけど、皇帝ともなるとそうはいかないのね。迂闊なことを言うと、相手は従う以外の選択肢がない。権力濫用しまくって側に置くところまではできても、心は強制したくはない。母上のように「選ばれたのではなく自分が選んだ」と言ってくれる相手と、愛し愛されたいんだよね。
直接言葉では表さず、旅まで許してやって、ただひたすらに想いだけを送り続ける健気さが沁みました。
恋文の言葉も素敵すぎる。河を伝って温もりを届けるなんて、その感性に惚れてしまいます。

1つ欲を言うと、龍楊さまと王佳の直接の関わりが閨の中でしかないのが残念。設定上しかたがないのはわかっているけど……私は1巻から王悟推しなものだから、ずっと行動を共にして頼りがいのある王悟にも心惹かれてしまうんですよね。龍楊さまの恋を応援したいのに、悩ましい……。
描き下ろしは楽しかったです。宿の部屋の話のところ、そうだろうなと思ってた。

陛下の側近・真単と王佳付きの宦官・端正は、そういう関係に今後なるのかどうかはさておき、いいコンビ。真単はシンプルに真面目そうだけど、端正は何やら複雑そう。真単の方が身分が高いみたいだけど、絶対尻に敷かれるパターン。
脇役たちもこれからもっと活躍してほしいです。

0

成長しました

色恋を知らないぼくちゃんが、ようやく小学6年生程度になったかな?ととても微笑ましくなります。あまりの純朴さに、読んでて何度ウソでしょあんた…と思ったことか(笑)

でも治水のことになると途端に研究室の大学院生くらいになるのが面白くて。
1巻で「坊っちゃん!」と呼ぶきっぷのいい田舎のあんちゃんのような王佳も大好きです。
着飾るのも良いけど、自分は前髪下ろしノーマル王佳が好みです。
あと2巻の表紙が最高に良い。色合いがなんとも美しい。
川で繋がっている、という表現がこの作品を象徴するところかと。
治水工事の歴史的な情報も本格的で興味深く読みました。

好きな所だけ羅列しただけの浅い感想ですが、まだ続くことが嬉しい!
両想い以外もどう着地するのか。母の気持ちで見守りたいです。


1

ぱみら

 ねろり様

はじめまして!
ねろり様のレビューがあまりに楽しく的を射ていたので、私のレビューに引用させていただきました。
ほんと、「ウソでしょあんた....」ですよねw

ありがとうございます。

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