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はー、面白かった!読み応えがありました。
変化球系といいますか、意表を突かれたといいますか。
オメガバースという設定をこんな風に味付けして読ませてくれるのかと、海野先生の引き出しの多さに脱帽です。
オメガバース自体は現実世界にはない設定なのだけれど、描かれている内容がものすごくリアルだったんですよ。
今まで当たり前だと勝手に思い込んで見えていなかった物事が、視点を変えただけで少しずつ違う形に見えてくると言うのかな。
ベータとして育ってきた主人公・新太の密かな推し活がどうなっていくのかを見守るのかと思いきや、そうだよなあと思いがけず考えさせられるところもあり…
キャラクターたちはもちろん、読み手の固定観念も少しずつ覆されていくような展開が見事でした。
ある日突然オメガになってしまった、元ベータの新太。
彼のまっすぐなキャラクターが本当に良かった。
時折あぶなっかしさを見せることもありますが、天性のカラッとした明るさと前向きさを持ちながら、誰に対しても素直で誠実な気持ちを向けられるいい子なのです。
国嵜のことが好きでたまらない彼の健気な恋心と、なにも変わらないと思っていたはずの世界の変化に戸惑いつつも、ひとつひとつ学ぼうとする真摯な姿を追いかけては、大きな声でがんばれ…!と応援したくなりました。
なんというか、人間味にあふれていてすごくかわいい主人公だったなあ。
そして、何事にもまっすぐで嘘のない彼から浴びせかけられる、怒涛の純粋な好意の嵐に照れる攻めの図が好きでした。
「アルファとはこうあるべき」が凝り固まっていた国嵜の心のしこりが、ただの国嵜が好きだと言う新太によってほろほろと取り除かれていく様も良くて。
受けの何気ない素直な言葉に救われる年上攻めっていいですね。
うーん…新太と比べると国嵜のキャラクターが少々弱く感じられたところもあったのだけれど、絶対新太のことを好きになっちゃってるでしょとはっきりとわかる瞬間がありまして。
そこからはもう、早く追いかけろ〜!と、逆転した立場と後半の展開ににやりでした。
国嵜から独占欲強めの甘い過保護攻めの香りがプンプンしたので、彼らの恋愛面はできることならもっと読みたかったかも。
対恋人となるとかなり面白いことになる男だと思うんですよねえ。
その後の生活も覗き見てみたいです。
今回は建築現場作業員と大学生のお話です。
工事現場で働く攻様に憧れていた受様が
オメガと判明した事で起こる騒動の顛末を収録。
この世界の人間には男女の性の他に
アルファ、ベータ、オメガという第二性があります。
人口の9割以上を占めるベータは
男女の性別が生殖機能と合致していますが
アルファとオメガは
男女の性では生殖能力が定まらず
アルファは女性でも子を孕ませることができ
オメガは男性でも子を孕むことができます。
大学3年の受様は小柄で童顔なベータです。
去年の秋頃
通学途中に建つマンションの解体と建築現場で
50代の作業員が大部分を占める現場で
目立って若くきびきび働く攻様に惹かれ
密かに推し活をしています。
小雨降る日
受様はこの雨なら攻様の姿が見られるかもと
うきうきと校門を出ます。
しかし徐々に雨がに激しくなり
工事現場の前に着くと出できたトラックが
水たまりを勢いよく跳ね上げて
受様はずぶ濡れてしまいます。
それを見ていた攻様が走り寄ってきて
泥水を被った受様を心配してくれますが
突然推しに声を掛けられた受様は
パニックに陥ります。
攻様はハンカチを差し出して気遣ってくれ
受様はますます攻様に惹かれるのですが
後日新しいハンカチを返しに行って
攻様に礼を言われると心臓がバクバクし
攻様から香る甘い匂いに息苦しくなって
「好きです」と告白しまいます。
険しい顔をした攻様に振られると
涙が止まらなくなって息が整わなくなり
膝が震えて倒れかけて攻様に抱きとめられると
甘い匂いが濃くなって呼吸が深くなり
攻様にしがみついてしまうのですが
受様の状態はオメガのヒートだったのです!!
ベータの受様に一体何か起こったの!?
アルファなのに工事現場で働く攻様と
ベータと誤診断された受様のオガバースす♪
現代オメガバですが
思ったよりハラハラ要素が多くかったです。
受様は第2性の診断でベータと診断されますが
実はオメガだったのです。
第二性の影響のないベータには
アルファやオメガは世間で流布する噂話や
言説程度の知識しかありません。
受様はオメガと判った事で
改めてオメガについて学んでいきますが
長年のベータとしての思考と
思い込んだら猪突猛進な言動に走るために
オメガの同級生には苦言を呈されるし
ベータの友人達には陰で酷いことを言われたり
辛い状況にハラハラです。
しかもアルファの両親から生まれた
アルファの攻様は求められるアルファになろうと
挫折した事でかなり屈折していて
受様の恋の行方もハラハラしかないのですが
受様が攻様事情を知る前から
攻様に向けられていた好意を知る事で
攻様のコンプレックスが昇華されていき
受様への気持ちが変わっていきます。
そんな逆転展開にニマニマしていたら
ぐるぐるしていた受様が
攻様を諦めようとしてハラハラMAX!!
攻様が受様をがっちり捕獲するまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
推しを遠くからひっそりと眺めていただけなのに…
推しの目の前で、ベータから突然オメガになってしまった大学生の受けの恋物語。
真っ直ぐに攻めに思いをぶつけたり、NOと言われれば「諦めます。迷惑かけてすみません!」とキッパリ気持ちを切り替えようとしたり…
この受けが、とにかく柔軟で素直で前向き。
行動力もあるので、猪突猛進、空回りも多いけど"やってみなはれ"精神がすごかったです。
突然オメガになってしまったことについても、元ベータらしくアルファやオメガへの理解があやふやで、周りを巻き込みながら、オメガとは?を身をもって学んでいきます。
建築現場で働く攻めはアルファ。
エリートだったけど過去躓いてしまった経験があり、"アルファとは"という固定観念にもとらわれてしまっている人です。真面目で誠実。ちょっと鈍感。
「オメガと付き合うなら番前提。自分は経済力がないからダメ」と本気で言って、受けを振ってしまいます。何度も。
受けが攻めに片想いして頑張るのだけど、攻めの美点だけでなく欠点と言えるところも新たに見つけては「こんな人なんだな。そこも好き」ってなってるのが可愛く見えました。
元ベータの受けには突出した美貌やオメガらしさは無いけれど、明るくて真っ直ぐで…最初は「アルファに近づくオメガ」と認識され攻めに遠巻きにされていたのに、いつの間にか受けの魅力に落ちてしまいます。
割と無鉄砲な受けが何度もピンチに陥って、最後の方は正直おいおい、またか!という気もしてきたし、校内でヒート起こした後なのに薬飲んでるからアルファと二人でも大丈夫!なんて、攻めも受けもお互いにどうしちゃったの?軽すぎないかー二人とも??なんて思っちゃったところもあります。
攻めの本心が見えずすれ違いも起きますが、初めてのヒートを迎えた受けの寂しさ、そして少しでも攻めに関連するものを…と思い出の品(主にゴミ)で自分を慰めるのも可愛かったし、それを知った攻めの「もっとまともな巣材を…」という後悔?のやり取りも良かったです。
二人のキャラクターがあまりハマらなかったけれど、オメガバの新しい視点で楽しく読めました。
海野先生だしハイジ先生なのでマストバイ。今回はなんでか今一つ盛り上がらなかったでした。巣作り記載があったのはちょっと嬉しかったんですけどね。二人とも生真面目路線さんだったからかも。本編280Pほど+あとがき。しっかり守ってくれる系統の攻めさんが好きな方でしたら良いのかも。
大学2年ぐらいから、大学までの通り道近くのマンションの解体&建設現場で足を止めるようになったベータの新太。ふとしたことである作業員を推すようになったのですが、次第に恋心に進化していて・・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
芳野、篠宮、武笠(受けのサークル先輩、同期)、受けの大学友人少々、悪党ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めはアルファなんだけど、ちょっと躓くことあったので、現場に下りて現場の人と一緒に働き中な真面目さん。性格も捻りなしまっすぐ真面目浮気はぜってーないって感じるイケメン。購入特典ペーパーでも「あーこの人ほんと真面目・・・」とめっちゃ思うお話でした。優良物件。私は今ひとつ萌えあがる要素がなかったなあ。
受けは成人してからオメガと分かった方。見た目はtheモブでオメガ?という感じらしいです。そこがちょっと異色ですかね。純粋まっすぐ愛されて育った感ある普通な大学生(ゲイ)。前向きだけど、ちょっと猪突猛進なところがありかな・・・?考えるより先に言葉が出ている気がします。頑張り屋でいい子ですが、私には何かぶっ刺さるものが感じられず。
受けが前向きなので、お話は面白いし気分は上向くものなんですけど、キャラやその恋心にはあまりキュンするところが無かった一冊でした。わかった。好きな年齢層じゃないのかもしれない!大学生~若手社会人あたりが好きな人なら、きっと評価が違うと思います!
あーそうだ。巣作り記載が後半にちょっとあってですね。そこは好きだったなあ。いいなあ巣作り♡ハイジ先生のカラー口絵もめっちゃくちゃ好き♡ということを描いておかないと。大事なことですね!
さすが海野幸さん。
しっかりとオメガバースに向き合い、生き方や自分の幸せのあり方などを骨太に書いてくださいました。またオメガバースで当然だと思っていたあるあるを本当に当事者はそうなのか?勝手な思い込みではないのか?と疑問を呈する作品でもありましたね。
主人公の新太がとにかく、君すごいね!でした。
素直で柔軟性があり人の気持ちも考えられ、自分の行動が誰にどんな影響を及ぼすかきちんと受け止められて。
何ヶ月も見つめ続けてきた国嵜との関係も、自分を押し付けず相手の言い分を守り戒めて。
でも弱音を聞いたら国嵜を丸ごと認めてすくい上げる言葉が止まらない!
途中まではBLだけどオメガバースの問題点を考える本を読んでるようでした。存在してないオメガバースをこんなにも掘り下げ社会問題と、性の問題点などを主人公を通して考えさせられ。
後半までは正直国嵜の存在感が薄く、やさぐれ気味が長引いて良く言えば現実的、悪く言えば攻めとしての魅力に欠けたかな?責任とか言い出すのもな…。
新太の発情期も切なくて。お〜いBL味はまだか〜?でしたが!!!
終盤の国嵜がたたみかけてきましたね!猛攻です。
まるでアルファの鏡でしたよ。こんなにウェルカムで独占欲で人生設計をころっと変えるほど新太のことを…。
1冊の切なさを最後の十数ページで上書きされまではしないけど、ここまで頑張って良かった!なご褒美?好物は最後に食べる的な?
新太の危機管理の足りなさに絶叫する国嵜が楽しかったです。
甘いエロいだけじゃない、見たがらないうやむやにしがちな所をしっかり向き合うところがさすが海野幸さんでした。
