必死で隠してる想いを、どうか暴かないで。

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表題作兄弟の事情

水橋和臣,俺様でいい加減で男女にだらしない大学生
水橋紬里,有名私立に通う可愛く賢く働き者な高校生

あらすじ

可愛くて賢くて働き者と評判の水橋家の三男・紬里。だがそんな紬里はもうずっと、俺様でいい加減で女にだらしない次兄の和臣が好きだった。元より和臣には言いなりになる便利な存在としか思われていない。養子である自分が家族の輪を壊してはいけないという思いもあり、諦めたいのに諦めきれずいたある日、紬里は和臣の友人に寝込みを襲われかける。だが助けてくれたはずの和臣の手を出され!? オール書き下ろし!

作品情報

作品名
兄弟の事情
著者
渡海奈穂 
イラスト
阿部あかね 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
兄弟の事情
発売日
ISBN
9784403522178
2.8

(49)

(9)

萌々

(7)

(11)

中立

(10)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
14
得点
116
評価数
49
平均
2.8 / 5
神率
18.4%

レビュー投稿数14

攻めの兄キについてけず

ガチではなく義理兄弟もの。♪
阿部あかねさん買いです。

ネガティブ発言ごめんなさい。

兄弟物大好物なのでわーいと買ったのですが
なんと・・・攻め様についてゆけず読む気がそがれてしまいました。

受けの弟の心情はとてもわかりやすくて次男に横暴な態度をとられつつも
好きでありつづけるけなげな弟・・・。
そんな弟に中途半端に手をだしてくる暴君次男。
むむむ、そこに愛が見えない・・・・・。見えないけど執着心はつたわってきやす。
ただ、どうしてそこで好きって気づく??ならもっと前やろ!!と言いたかった。
こんな場所で何いってんだこいつ!!と読んでてムカつきました(笑)
続編あるようなのですが私はここで終了ですかね。
むむむ、すごく好きな受けちゃんなのですがねぇ~。

2

ハマりました!

評価が賛否両論真っ二つのこの作品。
攻めのお兄ちゃんがダメ男&遊び人過ぎるのがネックのようです。
でも自分はハマりました!

BLは攻めが理想的な男でナンボ、と思っている人にはお勧めできません。
僕も実を言うと、中盤まで攻めには確かにイラついていましたw
もう、魅力ゼロと言っても差し支えありません(笑)。

でも、そんなダメ人間の攻めが、健気な受けにやけにうろたえるシーンがツボでしたw
その辺りからストーリーが大きく変わり始めるのですが、ラスト近くに気持ちが通じ合うシーンがこの作品最大の個性だと、自分は思っています。

とにかく健気で一途、しかも真面目な受けに対して、攻めは恐ろしいまでの強引さで迫りますw
この二人はくっつくにはあまりにもいろいろ、気兼ねするものが多すぎるのですが、そういうものを攻めは完全無視^^
「ごちゃごちゃうるさい!」っていうワガママな発言がツボでしたw

弟の涙に弱いダメ兄、スイッチが入ると超強引、っていうのが萌えでした^^

あと、茜っていう女の子がキャラが立っていて、最後の受けへのネタばらし(何かは秘密です^^)とか、くすっと笑ったり。

弟二人を明らかに差別しまくる長兄とか。

脇役がとても魅力的でした^^

続編もあるそうなので、今度読んでみようと思います!

2

難しいかった。

血縁系統はムリですが
養子と言う設定だったため購入しました

養子の弟は可愛いです、
下の子ならではのキュートさと
下の子ならではの憧れ感
頑張りすぎだよと母なる気持ちに
なりました

恋の相手の兄ですが
横暴キャラがやり過ぎじゃないかと。

ギリギリ大丈夫ではなく
ムリのギリギリでした

晴れて結ばれる二人ですが
良かったねとは喜べませんでした

だらしなさの質が直らない気がして
嫌でした。

好感が持てなかったのです。
この作品には続編があるので
人気なのかもしれません

私は続編読みたいとは思いませんでした。

0

弟受けくん健気すぎ

なんというムカつく兄と、健気で不憫な弟…!
かなり好きなお話です。
俺様でアホアホな兄ちゃんは好きだし、健気な弟くんはもっと好きだし。
前半は文句なしです。
弟くんの一途な思い、片思いしてる義理の兄にこれでもかと傷つけられて落ち込んで、それでも前向きに頑張ろうと努力して…。
ほんと可哀想で可愛くてイライラしましたが、キライなイライラではないです。後半で実る恋だというのは分かってるから。
ただ、後半で、この俺様な兄ちゃんにじっくりたっぷりしっぺ返しを食らわせて欲しかったー。こういうキャラがメタメタに落ち込む姿が読みたいんだよう。
なんかこう、どうにもスッキリしない感じがもどかしいです。

利一郎と茜のカップル(未満)は、いいね。素直にシアワセを祈れる。

1

最低攻。

もうただただ不快でした。渡海さんでは他になく(基本、かなり好き作家さんですので)、読んでいる途中も読み終わってからも気分が悪かったです。

とにかく、この和臣(攻)が最悪でしたね。もともと『俺様・傲慢』系の攻は大嫌いなんですが、その中でもコイツは最低クラス。私は『キライな攻』がホントに多くて、それこそ『最低ランク』の攻も10人は下らないかと思いますが(『好きじゃない』程度に広げれば、3ケタ行くんじゃ・・・)、その中でも和臣は正真正銘の『最低』(最低『ランク』ではなくワースト1)です。

まだこれが高校生(未成年)なら多少はマシだったかもしれません。でも20歳過ぎてこれじゃ、救いようがないですね。少なくとも私の眼には、何一ついいところが見えませんでした。

紬里(受)が、不憫(不幸)な健気受大好きな私を持ってしても『これもう健気じゃない・・・哀れだよ、痛々しいよ・・・』としか言えません。
『なぜこんなヤツに?』というところからしてまったく理解できないままだったので、ストーリーそのものに説得力のカケラも感じられなかったんです。単なる刷り込みだとしか思えませんでした。

しかし、『刷り込み』だとしても、和臣は恋人として以前に兄としても(イヤ人間としても!)最悪だと思うんですが。『兄として慕う』だけでも疑問なのに、ましてや『(恋愛の意味で)好きになる』ってありえないだろ!と思ってしまいました。

紬里は、キャラクターとしてはよかったんですが、和臣とのCPとしては非常に不健康な感じです。ひとつだけ言えるのは『男の趣味が悪すぎる』ってことですね。

何よりも、こういった『最低攻』の作品に多いのですが、和臣に対するいわば『天誅』がないのが一番納得が行かないんです(まあ、それ以前に和臣には魅力がまったくないから、『ざまあみろ!』とスッキリはしても、作品としての評価は変わらないままかもしれません)。
改心したロクデナシの最低男が、土下座して愛を乞うような作品なら、いっそそれまでの最低ぶりも『前振り』としてカタルシスが味わえるのかもしれませんが、そういう作品ってあまりないですね。

それでも、痛い目に合うまで行かなくても、受を好きになって、それまでの所業を(一応でも)反省してめろめろならまあまだ許容範囲です。でも、和臣は結局反省なんてしてない。続編ではちょっとはましですが、物足りなかったですね。

利一郎(長男)と茜はいい脇役でした。あとがきで『長男(利一郎)×三男(紬里)』を考えていたとありましたが、むしろそっちが読みたかったです。和臣もメインでなければ、『どうしようもないヤツだな・・・』と思っても、気持ちの上でスルーできたのに。

渡海さんが好きだからこそ、非常に残念でした。もしこれが初読みだったら、確実に『二度と読まない作家』の仲間入りでしたよ。
これが渡海さんの代表作と言われるのは、正直ちょっと勘弁してほしいです。

5

可愛らしい世界観

兄弟モノ、といっても血縁関係ではないのですが、そう言った小説を読むのは初めてだったのでドキドキでしたが、すんなりと世界観に入ることができました。
というのも、このお話の世界観がとても可愛らしく描かれているからだと思います。

このお話は、幼い頃からずっと真ん中の兄、和臣に恋している、しっかり者の真面目な紬里ちゃん(受)と、自由奔放で横柄なある意味自分勝手だけれど家族に対してはどこか優しい和臣(攻)のお話です。

正直、強気受けというか、元気っ子受けとか、気弱受けのような類は今まで苦手だったのですが、この本の中に登場する紬里ちゃんは決してそんなことはなく、イライラすることなく可愛いと思うことができました。だぶん、紬里ちゃんの良き相談相手である茜ちゃん(女)の存在があったからだと思います。
うじうじと悩んでばっかりの紬里ちゃんに、本の中の茜ちゃんが言いたいことを言ってくれたり、喝を入れてくれたりするので、ほんわかした気持ちで読み終えることができました。

特にお兄さんの和臣に対して思ったのは、ちょっとあんまりじゃないかな、と思ってしまいました。もう少し協力的でもいいんじゃないかと…。ですがこれは人間性としての感想なので、世界観や小説自体は面白く可愛らしいものでした!何より一生懸命考えたりする高校生の2人(茜ちゃんと紬里ちゃんが可愛かったです)

最後に、このお話は、絆やつながりの大切さというか、ありきたりな言葉ですが、血は繋がっていなくても家族だということ、助け合える友達の大切さ、そんなつながりが描かれていてとても素敵だと思いました。

ただ、購入する際は、2冊(これと続き)を同時に購入するより、1冊づつしたほうがいいかもしれません。選り好みする作品だったので…。
ページ数が200前後ということもあり、展開は少し早めですが、兄弟モノ初体験にどうぞ!

2

俺様っていうよりも……

 可愛くて賢くて働き者と評判の水橋家の三男・紬里。
 けれど、そんな紬里は、もうずっと俺様でいい加減で女にだらしない次兄の和臣が好きだった。けれど、紬里は和臣には言いなりになる便利な存在としか思われていなくて、タバコを買いに行かされたり、後片付けをさせられたり……
 養子である自分が家族の和を壊してはいけないという思いもあり、紬里は和臣に対する想いを諦めたいのに、諦めずに悶々とする日々。
 そんなある日、紬里は和臣の友人に寝込みを襲われかける。だが助けてくれたはずの和臣に手を手を出されてしまい、紬里はその経験が忘れられなくなってしまう……

 というような話でした。
 和臣は、家に自分の友達をいっぱい連れてきて、紬里にご飯を作らせ、後片付けをさせ、足りないものは買いに行かせ、おまけに女をとっかえひっかえ……と「俺様」というのも俺様に失礼な感じの男の人で、俺様というよりはむしろ横暴……。
 そんな和臣をどうして好きになってしまったのかわからないけれど、拾ってくれた恩そのままで、インプリティングのように和臣だけに振り回されている紬里。
 そして、和臣に手を出されたことで、紬里はますます追い詰められて、だんだん体調とかも悪くなってきて……と。
 和臣は和臣で、紬里に手を出したことで、それを「悪くない」という自分に気が付いて、でも、もう一回手を出したら、思い切り紬里に拒否されちゃって、泣かれて……
「紬里に泣かれたくない」という思いが自分の中にあるのに気が付いて困惑する……
 とそんな感じで、結局は和臣も紬里のことを好きだと思ってハッピーエンド……なんですが。
 渡海先生の本ってもっと胸がぎゅっとなる小説だと思っていたので、そういう意味では、ちょっと期待はずれ。普通のBL小説くらいのぎゅっと具合でした。
 でもまぁ、それって結局のところ、期待値が高すぎるので、しょうがないといえばしょうがないのかなー……とは、思っています。

 普通に読む分には十分、面白かったです。

1

俺様なお兄ちゃんに恋をした

ジャイ○ン並に横暴で俺様な兄に恋をしている主人公。
なんか最初から最後までここまで横暴だと、和臣のどこがいいのかはちと謎かもしれません。刷り込みと言ってしまえばそれまでですが。
最終的には自分の気持ちに気づいた和臣がちょっとだけ優しくなるのですが、それでも俺様っぷりは健在で、もうちょっと袖里が幸せになっても良いと思うの。
振り回されつつ自分の気持ちを抑え込もうとするのは切なくてよかったです。

利一兄ちゃんが予想外にさばけた人だった。
やっぱり兄弟モノでハッピーエンドになりうるのはBLくらいだよなあと再確認しました。

知らなかったけど続編もあるのですね。
そっちではもうちょっと幸せになった袖里が見えるのかしら。

2

いじめっこが慌てるとき

報われない、救われないと分かっていながら好きになってしまう。水橋家の三男・紬里の恋はどうしようもないものです。
「お兄ちゃん」を好きになるのならまだ分かりますが、紬里が好きになってしまったのは次男・和臣でした。和臣はどうしようもない奴です。だらしない大学生の典型型。どうしてこんなのを好きになっちゃうの!と序盤は思っていましたが。

自分が血の繋がっていない家族だということを、紬里は知っています。和臣が自分を拾ってくれたことを覚えていたから。刷り込みのような恋です。刷り込まれてしまったら、もう止めようがなかったのでしょう。水橋家の子どもになってからずっと、紬里にとっては和臣がすべてです。
でも、兄弟の輪を絶対に壊したくない紬里にとってはかなわない願いです。隠そうと必死なのに、それを引っ掻き回すのが、当の和臣なのです。

和臣のいたずらや紬里への態度は度を越えている感が否めませんが、物語の終盤、泣きじゃくる紬里に対して途方に暮れて困り果てる和臣がいます。いじめっこが弱ってしまう描写は素晴らしいですね!序盤の和臣に若干の苛立ちを覚えたことも忘れてしまうほどでした。
また、紬里のどうしようもない片思いの描写も健気で切なくていいです。一緒にいたくてぐるぐるして、結局あんまりうまくいかないのですが。

挿絵のいかにも「かっこいいんだけど性格悪そう」な和臣がグッドです。挿絵全体の雰囲気が作品にとても合っていると思います。

3

とんでもない兄ちゃんに惚れちゃいました~

面白かったです~一気に引き込まれて・・・でも、あの次男の和臣だけは・・どうしても好きになれないキャラですね~傲慢で意地悪で、節操なし・・・って結構よくいるキャラなんですが・・最後までそのまま突き進んでいったような気がします~(私の中で~)最後は紬里だけ・・・って言ってたけど・・それもなんか、信用出来ないキャラですね~

でも、泣いてしまいました~・・・主に家族ネタなんですが・・・紬里の家族への思い、自分の生い立ち、そして、あのろくでもない和臣への想いがとっても、切なくて、可愛くて・・・ぽろぽろでちゃいましたね~

偽装彼女の茜ちゃんも可愛いし、可哀相だし~実は、長男の利一朗と紬里がくっ付いて欲しかったんですが・・・利一朗と茜ちゃんのカップルもいいですね~茜ちゃんには幸せになって・・貰いたい気がしますね~


紬里の泣かない理由っていうのが、なんだか健気で、たまりませんでしたね~拾われて来た、3歳の時から紬里の心の中では和臣が特別だったんでしょうね~なのに、気持ちを抑えられなくって理不尽な事をされて泣いてしまう~・・
ほんと酷い男です~だから、余計に紬里の健気で、切ない気持ちが読む側の心に染み入るんでしょうね~
そう、考えると和臣もなかなか捨てたもんじゃないですが・・・最後の初めて紬里と身体を繋げるシーンなんかは・・お前は人でなしか!!って突っ込みたくなるんですが・・・(って言いながら、そのシーンでまたも泣いてしまった、私は作者の策略に嵌ってるんでしょうね~)
きっとこの先、紬里を泣かせたくなくって頭が上がらないんじゃないかと・・思ったりするんですが・・・
逆に泣く紬里が、可愛くなって癖になっちゃうかも・・しれないですが・・・

2

兄弟ものが読みたくなったので!!

タイトル道りに購入しました!!
今さっき読んだので忘れないうちにレビュっちゃおうと思います♪

最近読んだものが弟×兄の年下攻めが多かったので
兄×弟よかったですッッ!というか久しぶりに目覚めましたw
兄・和臣の友達が・・・。苦手でした←
いつもパシられ、俺様な兄がはじめあまり好きになれなかったのですが
弟・紬里にちょっかい出し始めるといい感じです。
紬里はいやなのに心の奥ではなぜかうれしく感じていたりと…。

和臣は優柔不断?というかいろんな人と寝ていて、
それを知っている紬里はつらいだろうなと心が痛くなりました。
和臣が紬里の涙に弱いだなんて、
いいですねぇ~となっている自分はほっておきます。

さりげなく長男が大好きな私。
家族は家族。なんというか暖かくなりました^^
家族絡みものが大好きなのでホッコリしたりなんなりと
楽しめました^^

なぜ紬里が和臣を好きになったのか?だったので萌でw
もう一回じっくり読んできます~♪


0

弟の泣き顔に弱いのです

今回は俺様でいい加減で男女にだらしない大学生と
有名私立に通う可愛く賢く働き者な高校生のお話。

兄弟として育った二人が
お互いの思いを知って恋人になるまで。

受様は有名私立に通う高校生。
2年前に両親を事故で亡くしてから、
家計を支える長兄と我侭次兄のために
水橋家の家事一切を仕切っています。

受様は水橋家の養子です。

受様の実の母は三歳になろうとする受様を
見知らぬ公園に捨てて逃げたのですが、
ソレを見つけて引取ってくれたのが水橋家の両親。

彼らは死ぬまで引取った受様を
実の子と分け隔てなく育て、
兄二人も小さかった受様は覚えていないモノと
養子である事実を隠しているようなので
受様も知らないふりをしています。

家計を支えて働く長兄はともかく、
自分の遊ぶ金程度のバイトしかしない次兄は
弟という存在自体が自分の子分と思っているようで
長兄のいない家に友人を連れ込んでは
飯だ、ビールだ、タバコだと使い放題。

受様もどんなに理不尽だと思っても
次兄の命令には結局したがってしまいます。

なぜなら受様は
長兄を慕う気持ちと次兄を思う気持ちが違う事、
次兄への気持ちを恋と自覚していたのです。

この次兄こそが今回の攻様になります♪

そんなある日、
受様は酔っ払った次兄の友人に襲われ
危うい所を次兄に助けらたものの、
生理現象を見咎めた彼にからかい半分で手で出され、
手コキされてしまいます!!

お兄ちゃんもかなり酔っ払ってますよ~。

しかも彼はあまりモノを深く考えないため、
三男の存在を意識しても普段の行動は変わりません。
しかし手を出された受様は
生真面目さゆえに考え込んでウダウダ状態に。

果たして二人の未来はいかなる事に?!

基本的に近親モノは好みじゃないのですが、
本作は養子で他人同士なので手に取りました。

渡海さんのお話は主人公の相手が
何でこんな男がいいんだという悪い男系というか
変わった性格のお相手が多く、
本作の攻様もモテル理由は判るけど
他にも良い男はいるよ!!と言いたいような男。

でもそれは受様も判ってるのですよ。
そのやるせなさがまた良い♪

本作も家族の絆は大切にしたいけど、
次兄への恋も諦められきれない
受様の切なくもどかしいとこにヤキモキし、
開き直ったかのような次兄の告白に
呆れながらもホッとした感じ。

基本受様人称ですが、
攻様人称もチラホラ入って進むため、
気付いていないだけなのね♪見たいなところを
第三者視点で楽しめたのも良かったですよ。

今回は兄弟同然に育った義理の叔父と甥のカップルで
長谷川忍さんの『サラ・スマイル』をお薦めします。

1

キャラの役割が微妙

南蛮煮作れちゃう男子高校生って素敵ですv
でも私には三男の紬里のキャラを掴みきれませんでした。。。
家事を完璧にこなして優等生で、っていうのも大好きな家族でいたいから、ってことでけなげなんでしょうが、そこまで無理してる、という感じでもないので見てられない、というほどでもないし、だからといって明るく元気!ってほど健やかでもないし・・・
だからこそ、さっぱりきっぱりしてる俺様な和臣と相性が合うのかな、という気がしますが。
長男のキャラと紬里の親友のキャラもいまいちよくわかりません。
長男の「兄弟を支える」という姿勢とか心意気みたいなのはいいんですけど、このストーリーにおける長男がいる意味みたいなものがいまいち把握できないというか。。。
紬里の親友の女子の「男性恐怖症」という設定もなんだか中途半端だった感じがします。
その設定を生かしきれていないというか、最後まで貫いてほしかったというか、、、

あくまで私がキャラを把握しきれなかったために中立評価にしましたが、キャラ説明は結構しっかり書かれているので性格に破綻や矛盾が生じていることはありません。念のため。

2

可愛い弟をいじめる兄

兄×弟(拾われて弟になった子)の、義兄弟もの。実の兄弟ものでも抵抗あまりありませんが、この話は雰囲気や設定的に義兄弟で良かったなって感じです。

兄は、普通の兄弟でもよくあるように弟をしょっちゅうイジメてて、パシリに使ったりしてます。それなのに弟は兄のことが心の中では大好き。でもそれも、兄弟の双方に、拾った&拾われたという記憶があるというところで納得できてしまう。

普通の兄弟間のイジメというか上下関係は結構壮絶で、それが男の子同士となると、ホントただイジメでしかなくて、弟は結構本気でイジメてる兄のことを嫌ってたりするもんだと思うんです。でもこの場合、拾ってきた人(兄)は、拾ったのが自分だからその子にとっての王様でありたいっていう気持ちなんじゃないかなぁと思います。コントロールしたいけど好き、好きだからコントロールしたい??みたいな感じ。また、それにプラスして拾ったという行為から、子犬を可愛がるような愛着もあると思いました。

弟も弟で、親に捨てられるというショックもいいところの状態にあったのを助けてもらっているわけだから、兄に対して恋愛回路が芽生えるの分る気がします。どんなにイジメられても従ってしまうのは、拾ってくれたという気持ちがあるからかなぁと。兄も兄でピンチの時は助けてくれたりして優しいし……。

………うーむ、なんか、言葉にしてみると上手く説明できないのが残念ですけど、この話、すごく萌えたんですよ。しかも、他の兄弟ものとは違った部分で萌えました!

今まで、兄弟ものの『面白さ』『魅力』というのは、結局、本質は怖いもの見たさにあると思っていた私ですが、(つまりドロドロしたのが兄弟ものの良さだと思っていた)こんなにも明るい雰囲気で、だけどおバカ系でもなくて、キュンキュンする話があるとは! 挿絵が小説のイメージ通りでそこも萌えUPになりました。

あと、この弟が、基本はポーカーフェイスの優等生なんだけど、実はすごいドM。真性Mだなぁ~て思うところがあって、そこもSな兄ちゃんとぴったりです。

1

この作品が収納されている本棚

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