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このシリーズを読むのは何年振りかな〜
大好きなんですけど、複数巻のシリーズは気合いがいるのでなかなか読み返していませんでした。1巻は割とほのぼのしていて、そこまで気負って読む必要はないんですが。ファンタジー作品なれど情報量に過不足なく、読みづらさがありません。ラベルは明治先生の作品の主役の御多分に洩れず、ちょっと間抜けてて可愛い子。リーとラベルのバランス、シリアスと抜け具合のバランスが絶妙です。明治先生の絵柄も雰囲気に合っている。リーの名前が「リ」からとられている@あとがき…なんて情報。もう既に程よく力が抜けてます。この調子だとセロハン王国も机の上にテープがあったとかいう由来じゃないだろうな。BLらしさは殆どなかれ(最後に突如リーに対するレイプシーンを見せられるが…そんなに激しい描写ではないです)、王とリーの間のただならぬ雰囲気だけでBL沼の住人は十分楽しめるでしょう。
このシリーズは、非BLといってもいいくらいエロくない。
「ハウルの動く城」より深みがある、愛とは何?を問う大人の童話。
アニメ化が無いのは、心理描写が複雑すぎるのと、BLだからかな??もっと名作扱いされていたと思う、勿体ない。BLジャンルだと偏見の色メガネで見られちゃいますからホント残念。
性別不明の王家の魔法使いと託された王子(弟子)が知る、色々な立場の者たちの愛の物語。
この作品は、他の作品と比較すると、絵が丁寧で綺麗。多分、全部手描きだと思う。圧巻。
分かりにくいかもしれないので、まとめて簡略な粗筋書きました。
是非じっくり最後の完結まで読んで楽しんでほしいです。
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① 坂の上の魔法使い-1
リーとラベルの素性と経緯説明。
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山
魔法使いのリー:王に使えていた魔法使い。
弟子のラベル:半世紀リーの胎内に隠れて、リーから生まれてきた。
ラベルの父:王。母は二巻に登場。王は革命を終わらせて死亡。
王子は王となり、リーは王から「最後の頼み」の依頼を受ける。赤ん坊の王の子=ラベルを小さくして、飲み込み胎内に隠したリー。
リーは、成長したラベルのふとした仕草や会話から昔交わした「王との約束」を思い出す。
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② 無二の王 坂の上の魔法使い-2
王の眼の使い方を教わるラベル。リーの回想。
王子が王となり、ザラ姫と婚姻が決まる。
リーと王の秘密の恋。王は「一晩の恋の相手」をリーだと思った。
ザラ姫がラベルを生む、動乱の夜、赤ん坊のラベルをリーに託す。
リーの使役のリリドは(リーの本心と本来の姿を持つ)、王の亡骸をずっと護っていた。
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③ 黄金の川岸 坂の上の魔法使い-3
(ここの残留思念の会話は「ナルト」の両親との会話と似ていた)1-2巻の謎の答えが全て3巻にある。
リリドがラベルの体から魂を抜く。
三途の川岸で、父と知らず、王と会話するラベル。父子の会話を母のザラ姫も観ていた。
リーは、女王との誓いを反故にして、ラベルを慈しんで育ててきた。ラベルの為に生きたいリー。
リーはラベルを蘇生するために死んで、脱皮するように復活する
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④ 記憶の糸 ~坂の上の魔法使い~外伝
ラベルの眼の力は、父親譲り。
ギルドの長の話、強すぎる魔力が暴走して起きた事故。記憶を封じていたのはリー。リーは愛情深い人。
終りは、聖木の取り扱いについての話。
レンタで48時間レンタルで読了。
普通のファンタジーだと思っていましたが、
最後の最後にHなシーンぶっ込んできましたね!
魔法使いのリーと弟子のラベルの日常を描いた物語です。
まさに、物語と呼ぶにふさわしい作品だと思います。
ラベルの父は国の王でありましたが、
革命が起き亡くなっています。
その王から託されたのが一人息子のラベルです。
王は男として不能という話が出ていましたので、
もしかしてラベルってリーとの子?なんて予想してます。
まだ全然明らかになっていませんが…
ラベルは子どもらしく素直な可愛さがあり、
亡き王の面影がある部分と全く違う一面も持っています。
とても魅力的な子で、
これからリーとどういう関係になっていくのか楽しみです!
ファンタジー設定ということで、まだまだ謎の多い序章ではありましたが、先が気になる作品でした。坂の上の魔法使いであるリーの弟子・ラベルは子供なので、この巻ではほぼBL的要素はありません。これからはやはりラベルが成長して、リーとの関係性が変化していくのかな?
リーはラベルの亡き父親だった王をとても慕っていたようで、事ある毎にラベルに王の面影を重ねて思い出してしまいます。王国が滅んだ時、裏切った魔法使いというのはリー自身なんでしょうか。その時の経緯も気になりますね。ラベルがどんな風に成長するのか、最後、ピンチに陥ったリーはどんな打開策を考えているのか、2巻が楽しみです。
ハイファンタジーがお好きな方に強くオススメしたいです!
ちるちるさんでお姐さま方にファンタジーもののオススメをお尋ねした時にも、この作品は挙がることがなく、わりと知る人ぞ知るな作品なのかな...と思いました。
確かに、一般作品でも大丈夫そうな感じで、BL的な欲求を完全には満たしてくれないし、華のある作品とは言えないかもしれないですが、そこがまた良い。最後がBLなイチャコラになるためだけのお約束なファンタジーもいいけど、やっぱり展開が読めてしまって深みがいまひとつ...。こちらは、ファンタジーの中にBLがある感じで、読者を甘やかしてはくれないです。文字も多いです。
雰囲気的には「風の谷のナウシカ」の漫画版や「魔法使いの嫁(私は途中までしか読んでないですが)」が近いかな。仄暗いです。
私はAmazonの関連する商品の中にたまたま見かけ、カバー絵が気に入り読んでみました。すぐに全3巻とKindleで配信されている章ごとの最新(「記憶の糸」)まで一気読みしました。
1巻目は、魔法使いのリー様と養い子のラベルくんの日常的なほのぼのがメインです。ラベルくんと使役がとっても可愛い。BL要素はあまりないですw
2巻目〜3巻目はラベルくんがリー様に預けられるまでの過去話と、その後...。リー様の過去の悲恋がとても切なくて胸が痛くなるけど、ラストは感動します( ; ; )ラベルくんが能天気で可愛らしくて、とにかく明るい子なので救われます。いい感じにシリアスを緩和して笑わせてくれます。
正直、1巻目を読んだ時には、読み返すほどじゃないかな...と思ってたけど、3巻目まで読むと1巻目の意味がわかって何度も読み返したくなります。ぜひ、1巻目を手に取られた方は最後まで読んでみてください。