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美しきカリスマ書店員が主人公。
みのりBOOKSに勤務する瑛久は内向的で非社交的なタイプ。実家が古書店だったこともあり、幼い頃から本に親しみ、愛し、書店員の仕事にプライドを持っている。そんな彼が取引先の由利、常連客・日比野の二人から迫られて、恋を知っていくお仕事ストーリー。
信頼の厚いブック・アドバイザーとして活躍する瑛久は、仕事であればいくらでも営業スマイルを惜しまないため、客受けは上々。けれどプライベートでは人付き合いが苦手なのもあって、まだ20代なのに枯れ気味…。一番の楽しみは一日の終わり、眠りにつく前の読書でした。
ところが。仕事の延長線で飲みに誘われていた由利から口説かれ、キスされているところを日比野に目撃されたことによって、今度は日比野からのモーレツな好き攻撃を受けるハメになってしまいます。
日比野のキャラが立ってます!ヘタレワンコ系ではあるけれど、感動屋さんで熱い。スマートで大人の雰囲気バリバリの由利と好対照なんですよね。
リアルより小説やマンガのようなクリエィティブな世界に親しんでいた瑛久にとっては、そのクリエイティブな世界の作り手側であり、また時々強引になってくれる日比野だからこそ、心を動かされていったんだろうなァ…。
瑛久と日比野がメールのやりとりをするエピソードがお気に入りシーンです。日比野のキャラがよくわかるところで、犬っぽさがよーくでてる笑
構成がとてもうまく、最後までストレスなく読ませてくれる作者様ですが、これは途中にペットとのお別れシーンがあるので、ちょっと悲しかったかな…。
本作は断然攻めに注目。ぜひ攻めのキャラをご賞味ください!
本屋さんのお話です。中で「リアル書店が好き」という話を駆と瑛久がする場面があるのですが「私は今、そういう風に話しているあなたたちの話を電子で読んでいるよ。ごめん」と思ってしまいました。
書店の『エプロン王子』と呼ばれる瑛久にいつも本の取り寄せを頼む長身の男がいます。不器用ながら人が良さそうなその男、日比野駈を気にかけてしまっていた瑛久ですが、ある日彼に「柚木さんは男の人とも恋愛が出来ますか」と告白を受けます。駆は瑛久が出版社の営業の由里に口説かれ、不本意ながらキスされてしまったのを偶然見かけたらしいのです。断る瑛久に友達でもいいと食い下がる駆。ある日、瑛久が好きで、書店でのサイン会開催を求めていたマンガの作者が駆であることが判明します。熱血マンガを描いているのに、ヘタレワンコとしか言いようのない駆を瑛久はどんどん放っておけなくなって行きます。そんな中、実家で子どもの頃から飼っていた愛犬が危篤という知らせが届くのですが……
『駆というキャラクターをどう感じるか』でこのお話が好き嫌いが別れるんじゃないかと思うのです。
こいつ、かなり調子の良いやつなんですよ。
それも狡いんじゃなくて、天然なの。
結果として得をするっていうタイプ。
おまけに『ダメ』なんです。常にヘタレなんです。
でも可愛く感じちゃうんですよねぇ……
おまけに、ここ一番の時はちゃんとやってくれる男の子なのよ。
だけど自分で「やる時はやる男だ」と言った次の瞬間にはヘタレている。
お話自体は、現実でドラマの様な恋愛をしたいと思いつつ、物語世界の魅力の中から抜け出さない瑛久が恋愛に至るまでの経緯を書いているんですけれど、駆が単なる『魅力的な物語を描くマンガ家』とか『出来る男』だったら、瑛久はリアルな恋愛よりもフィクションの世界を選んじゃったんじゃないかと思うんです。善良で、でも調子のいいダメな男だったからこそ、この恋は成り立ったのだと。
瑛久は甘々濡れ場の後、再戦を望む駆に「もういいです」と言い放ち、奴隷になるから怒らないでくれと懇願する駆に「犬なら欲しいです」と宣う。
駆がスパダリだったら、多分こんなことはやれないでしょう。瑛久が自分らしいままで、ドラマの様な恋愛をする為には駆でなければダメなのだと、よーく解ったシーンでした。
年下ワンコ攻めがお好きな姐さまが読めば、きっと満足されるのではないかと思います。
文章がしっかりしてて面白かったです。
あらすじは、2人の全く違うタイプの男が、書店員のツン美人受け、瑛久(あきひさ)に迫るというもの。それまで男性との経験はないものの、あまりの世間知らずワンコにほだされてしまいます。
二人の男性のうち、一人は版元の営業マン。イケメン、おしゃれで素敵なお店であわてず騒がず口説く大人な男性。一方は書店の客、日々野。なにもないところでつまづく純情、世間知らず、でも向こうむずな大型ワンコくんです。実はこのワンコくん、お仕事でも瑛久と絡むんでくるのですが、その正体は。。。
男性との恋愛はしたことがなかった瑛久ですが、あまりのワンコの攻めっぷりにほだされていきます。最後の方までエッチはなしですが、このエロシーンのワンコくんの豹変ぶりがなかなかよかった。普段のおどおどした態度はどこへやら、ツン受けを鬼畜に攻めるんですよね。
実際にはいそうにないキャラですが、BLならではの美味しい設定でありました。
瑛久の本オタクっぷり、その分気迫だった人間関係を変えていくワンコ攻め、作品にかける想いなどお仕事描写もよくて、飽きず楽しめるよい作品でした。
当て馬にされてしまった営業マンの由里さん、スピンオフできそうですが、もうあるのかな?
エプロン王子と呼ばれる書店員瑛久とヘタレなマンガ家日比野のおはなし。
コメディでとても読みやすいです。
攻の日比野はほんとヘタレなんです。それに惹かれるかね~とも思ってしまいますが、ほっとけないってやつですかね。
当て馬の由里はかなり素敵に描かれていると思うのです。
とても惹かれます。もっと言うとワタシの中では声は子安さんでした(笑)
素敵だーと思いながら読んでました。
なので、余計にね。もちろん当て馬さんなので成就しません。
この方のスピンオフをぜひお願いしたいです。
瑛久はストーカー気質な日比野と接しているうちに一度は振ったものの、由里ではなく日比野だって強く思う瞬間があるんですよね。
そもそもノンケなのでよくそこまで思い切った!な展開ではありますが。
瑛久は父親が亡くなって5年経っても一度も泣けなかったのに、日比野の気遣いで泣くことができた。
こう言うのって、かなりキマすよね。
そんな風に感情をさらけ出せる相手ってなかなかいません。
ヘタレなはずの日比野は友達の枠からは出てくれない瑛久をかなり押せ押せで口説きます。ちょっとここ男らしい。かなり頑張ってる!
そして、瑛久は日比野のマンガだけが好きなのではなく、日比野もひっくるめて好きなんだと自覚していきます。
最後の最後まで由里にはじゃまされますが、そこは乗り越える試練。
ラストはもちろんハッピーエンド♪
見た目すごいもっさい男だった日比野が実はイケメンだとかイチモツが大きいとかいう落ちもあり(笑)
読んでいてとても楽しかったです♪
エプロン王子と呼ばれるクールな書店員が受。出版社の営業の男と、常連客の年下の男(正体はマンガ家)に同時期に迫られる。出版社の営業には丁重にお断りし、常連の男にはかなり冷たい態度をとってるんだけど、本命は常連の男のほうです。
出版社の営業はスマートな大人だけど、常連の男は泣き虫でヘタレな大型犬で、一生懸命なところがかわいくて愛しく思えてくる。←ここらへん、受の気持ちに同化! 素直で駆け引きを知らず、ただ真っ直ぐに恋を訴えてくる男に、どうして惹かれずにいられるだろうか、いやいられない(反語)ってな感じです。
マンガ家としてのサイン会の話がよいです。熱血な自転車マンガの主人公と違って、あがり症の男に、大勢のお客様と男ではなく、目の前のお客様と男で一対一だと話す受。しかも手伝いとして自分がついているから二対一だと。
本をお客様に手渡したいとか、少年に自転車のイラストを描いてあげるところ、素敵だなあって思います。
自転車マンガがライバルが出てきて腐女子受けするというあたりはファンサービスでしょうか。読んでみたいなあ。私は主人公攻だろうな。
「立ち読み禁止!」というタイトル。チラ読みでおもしろそうな話もあるけれど、ちゃんと読んでみなくてはわからないっていう意味かな。人との出会いも。深く自分を知ってほしい、相手を知りたい、表面上のつきあいではわからないことです。