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これまでの交渉人シリーズもすごく面白くてだからこそこの巻に辿り着きましたが、この巻は本当にものすごく面白いです。はらはらしたりワクワクしたり、とにかく続きがすごく読みたい、と思わせてくれる作品でした。基本的に1巻完結だったのでこの
巻で、「あれ?あと数ページしかないけどどうやって終わるんだ?」と思っていたらまさかの展開で一旦切られましたー。今回は上下巻になっているんですね。イチャイチャだけじゃなく、過去と様々な心情が絡み合った複雑なストーリーがとても好みでした。
芽吹の今までの作中でのひょうきんさというか、明るさというか、そういうものの理由が判明します。
そして芽吹は兵頭か親友か、どちらか選ばないといけない場面に直面します。芽吹の中で親友の存在があまりにも大きすぎるから、こんな選択は酷すぎる。
ですが兵頭からしたらそんなことは知らないので自分を選んで欲しいと思うのも理解できます。
まぁUSBの方を2人とも選んでしまったわけなんですけど。兵頭の荒々しさも、芽吹にただ甘いだけじゃないのも、新鮮で良かったです。
芽吹が苦しみから逃れるために死を選択したことがあることや、兵頭との言い合いでも一瞬でも兵頭に殺されても良いって思ったことが芽吹の深い暗闇を表しているように感じました。
芽吹にはどうにかハッピーエンドを迎えて欲しい。
続きが楽しみです。
二冊にまたがる続きもの。伏線の仕込みと構成が凄く上手い。
交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない →下巻
芽吹に舞い込んだ依頼、結婚詐欺の詐欺師は、実は有名なスリのひ孫。
そこから展開する、過去と今を結ぶ人間模様が絡み合っていく。
芽吹の大学時代の友人、若林の事件に、天才詐欺師、環が絡んでいた
環は、兵藤の昔のセフレ、
環に二択を迫られて、兵藤はUSBの為に環を選ぶ。
承知していても、衝撃を受ける芽吹。
人生の節を迎える都度、自分を厳しく自戒する芽吹は
過去に自殺未遂を起こしている。
自宅に丁度いい鴨居がある、芽吹の自殺願望がまた膨らみだす。
伏線の回収は、次巻に続く。
え、ここで終わるの?っていうラストでした。
他の方のレビューによると当時次巻と同時発売だったようで納得。
こんな終わり方じゃ、続き読むまで寝られないよー。
シリーズ第4作目、色々な裏社会や裏家業と関わる交渉をしてきた交渉人の芽吹でしたが、本作では詐欺師やスリ師が登場します。
それから芽吹の過去。
シリーズ3作を通じて芽吹が誰かを殺めた、みたいな描写があり気になっていましたが、大学時代の友人の事だったんですね。
芽吹がこの過去に決着をつけるために、色々あって兵頭と対立してしまうことになります。
何やかんやで兵頭は芽吹の味方になってくれるだろう…って考えてた私は甘かった。
完膚なきまでに打ちのめされ、さらに兵頭にも去られた芽吹はどうなる⁉︎
続き読みます。
すごいところで終わってしまった四冊目。コメディ要素は薄くなり、芽吹に影を落とす過去がガッツリ語られる。とはいえ暗くシリアスな雰囲気になりすぎることもなく、新キャラの志津がおばか要員として頑張ってくれていた。
シリーズ中ずっと続いていたのは、芽吹が人を信じられないという自己申告。これには最初から違和感があって、心から人を信じられない人間は自分も信用できず、芽吹のように用心深さに欠ける迂闊なことはあまりしない。行動だけ見れば、芽吹はほいほい人を信じて簡単に騙されるタイプなんじゃないかと。
自己暗示と前作でちょっと言われていたが、答え合わせのように出してこられた芽吹の過去を見ると、今までのあちこちに矛盾が生まれるようで、芽吹のキャラが逆によく分からなくなった。自分を偽るにも限度があり、引っ張り過ぎというか。しかしそんな自己矛盾を深く書こうとしている話でもない。
この何か変、という感覚を説明するのは難しい。ストーリーを進めるために、主人公の性格設定に合わない動きをさせることで生まれる齟齬なのかなあ。下手な作家によくあるそれとは違う気がするが。
いろいろ複雑な構造なんだよ、とスルーすればいいと分かっていても、四冊分もこの主人公を追っていれば気になってしまう。コメディタッチな世界観の中では、今後しっくりくる回答が得られそうにないのでモヤモヤした。
芽吹と兵頭は、これで安定なのかな?兵頭がどんどんロマンチストになっていってる気がする。色恋の話をしたがるヤクザ……可愛い。兵頭は嫉妬深さを主張する攻めのノルマを果たし、芽吹は嫌がる受けのノルマを果たしていた。
ラストはえぇぇ!?ってとこで終わっている。次作も用意した状態で読み始めるのが良い本だと思った。
どうしよう涙出そう。
生きてる兵頭と死んだ親友どっちが大切か。
兵頭を選んで欲しい。でもそうならないのが芽吹なんだろうな。
兵頭の辛い気持ちが伝わって、本当にしんどい。
もう芽吹のこと嫌いになりそう。
・゚・(。>д<。)・゚・