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かなりお気に入りで高い評価を得た作品です。
大学生二人の恋愛の機微を描いたスローラブストーリー。
本作は登場人物の繊細な描写や感情の機微、関係性の心情に重きを置いた作品で、
作者の後の作品となる"肉体関係や性欲による支配”などエロを重視に作風を転換した『テンカウント』とは異なった傾向の作品です。
お人好しな法学部の大学生・有川と
美人だが人を寄せ付けず植物にしか心を開いていない御崎。
二人が出会い、少しずつ惹かれ合っていく。
大筋は分かりやすくシンプルで爽やかなラブストーリー。
二人の恋愛に発展していく情緒を、花や植物を通し、透明感のある描写を
淡々と、静かに、繊細なタッチで美しく描かれております。
なにより、私がこの作品と出会ったのは2010年代。
BL熱が曖昧になり一種の飽和状態となったときに出会えた一冊でした。
さらにBLコミックコンテンツというのを改めて見直すきっかけをくれた作品です。
現在ではもう古い作品扱いなのでしょうか?
表紙は本編の1シーンなのですが、それをカラーにして表紙に飾るあたり、
センスも高く今も色褪せないように感じます。
BLに嵌ったばかりのご新規さんに読んで欲しいおすすめ作品です。
ドラマCDもあるのでそちらもぜひ探してみてください。
ここからは余談であり戯言ですが、
正直に言うと作者の宝井先生は『花のみぞ知る』『セブンデイズ』など過去作の方が独自の味が出ており、
作者が描きたかった空気感はこちらの方だったのかなと個人的に見解しております。
ラッキーなことにセール中だったのと、なにより同作者のテンカウントが良かったので、作者さん買いしました。
容量がよく器用な有川が御崎のことになると、頭を悩ませたり抱えてる感情の答えが分からなかったり、御崎は過去のことが影響してるのか恋愛に対して臆病になっていそうでしたが、それとは裏腹にどんどん有川に惹かれていく感じがもどかしくて可愛かったです。両思いになってからはもどかしさだけではなく、有川は真っ直ぐさに拍車にかかり、有川が御崎の照れやすさなどに気づき、2人のやりとりがまた1層可愛くなってて尊かったです。
おすすめな作品として色々なところで推されている作品なので読んでみました。
あらすじ読まない派なので何故か時代物だとばかり思ってましたが、現代モノですね。
訳ありげな美人御崎と不思議系モテ男有川のボーイミーツボーイなお話でした。
1巻では出会いから、不思議と惹かれあっていくまでが描かれていて恋愛未満てとこですかねぇ。
ハプニングでキスはしたけど、まだ名前ぐらいしか知らない2人でやっとアドレスの交換をしたところです。
とは言え、恋に落ちる5秒前くらいの段階かなぁと思うのできっと次巻はもっと萌えがあるはずです。
御崎の花のネックレスや着信の相手が誰なのか、など気になる要素しかない状況で1巻終了。
2巻も楽しみしかないです。
宝井先生の描く人物の笑顔っていいですよね…癒されます。
どこか影のある三崎の気持ちを細かな表情の変化で伝えてくれるので
言葉で表されるものだけではない部分からも知ることができて、読みごたえがありました。
影のある三崎に対して、明るくちょっと不思議系天才の有川。
ふたり共違う魅力がありますね。
ガードが堅そうな三崎が有川には結構すぐ心を開いている感じが本能的な引力を感じちゃいます。
何度読み返しても魅力の尽きない作品だなと改めて感じます。